NYダウは、米国を代表する30社で構成される株価指数です。
正式にはダウ・ジョーンズ工業株価平均といい、1896年から続いています。
株価指数としては世界でいちばん古い部類に入ります。
特徴は計算方式です。
30社の株価をそのまま足して割るため、会社の大きさではなく、1株あたりの値段が高い会社ほど影響が大きくなります。
これは日経平均株価とまったく同じ考え方です。
この記事では、30社がどう選ばれるか、S&P500と何が違うのか、なぜ米国株が下げると日本株も下げるのか、そして1929年の下げから戻るまでにかかった時間までを整理します。
📝 この記事でわかること
✅ NYダウ=米国の代表30社で算出する指数(1896年〜)
✅ 計算方式は株価平均型=株価の高い会社ほど影響が大きい
✅ 日経平均と同じ方式で、会社の大きさは見ていない
✅ 銘柄は委員会が選び、定期的に入れ替わる
✅ 1929年の高値を取り戻すまでに25年かかった
✅ ここでは連動商品を持っていない


NYダウって30社しかないんやろ? それでアメリカ全体が分かるん?





分かるとは言えへんな。
30社は米国の会社のごく一部やし、選んでるのも委員会や。
市場全体を測りたいならS&P500のほうが向いてる。
NYダウとは?130年続く30社の指数
NYダウは、米国の株式市場に上場する会社のなかから30社を選んで算出される指数です。
算出を始めたのは1896年で、当初は12社でした。
そこから社数を増やし、いまの30社の形になっています。
30社は固定ではありません。
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスの委員会が定期的に見直し、時代に合わなくなった会社を外して新しい会社を入れます。
だから「ダウに入り続けている」こと自体が、その会社が長く主役であり続けたことを表します。
どの会社が入っているかは、時期によって変わります。
かつて主力だった会社が外れた例も、比較的最近まであります。
社名を覚えても数年で意味がなくなるので、「委員会が選んだ30社」という枠組みのほうを押さえておけば足ります。
NYダウの基本
・米国の代表30社で算出する指数(1896年〜)
・算出はS&Pダウ・ジョーンズ・インデックス
・銘柄は委員会が選定し、定期的に入れ替わる
・計算方式は株価平均型(株価の高さで重みが決まる)
・世界でいちばん古い部類の株価指数
日経平均とまったく同じ計算方式
NYダウの計算式は「30社の株価合計 ÷ 除数」です。
日経平均とまったく同じ形で、実際、日経平均はこの方式をまねて作られました。
この方式では、株価が高い会社ほど指数への影響が大きくなります。
株価500ドルの会社が1%動けば5ドル、株価50ドルの会社が1%動いても0.5ドルです。
会社の規模がどれだけ大きくても、株価が低ければ影響は小さくなります。
だから、時価総額でいちばん大きい会社が指数をいちばん動かすとはかぎりません。
この点はS&P500やTOPIXと根本から違います。
株式分割で株価が下がると影響力も下がるため、分割のたびに除数が調整されます。
| NYダウ | S&P500 | |
|---|---|---|
| 社数 | 30社 | 500社 |
| 重みの決まり方 | 株価の高さ | 会社の大きさ |
| 選び方 | 委員会が選定 | 委員会が選定 |
| 向いている使い方 | 米国の代表企業の動きを見る | 米国市場の実態を測る |





会社の大きさを見てへんのに、いちばん有名な指数なんやな。





そこがおもしろいとこやな。
1896年からある指数やから、時価総額で測る発想がまだ普通やなかった時代のもんや。
日経平均も同じ方式を採ってるから、世界で有名な2つが両方とも古い形なんよ。
1929年の高値に戻るまで25年かかった
NYダウの歴史でいちばん大きな下げは、1929年から始まった世界恐慌です。
高値からおよそ9割下げました。
高値の水準に戻ったのは1954年、25年後です。
この数字は、長期投資の話をするときに外せません。
「米国株は長期では右肩上がり」という説明は、この25年を含んだうえでの話だからです。


このサイトでは、日経平均の34年とナスダックの15年も別の記事に書きました。
並べると、どれも「そのうち戻った」で片づけられる長さではありません。
戻ったという事実と、待てるかどうかは別の問題です。
もちろん、下げてすぐ戻った例もあります。
1987年に1日で2割以上下げた局面や、2020年の急落は、比較的短い期間で水準を戻しました。
だから「必ず何十年かかる」という話でもありません。
どれくらいで戻るかは、始まってみないと分からないというだけです。





25年って、ほぼ人生の一区切りやん。





そうやな。
1929年の高値で買うた人は、戻るまでに定年が来てる計算になる。
そこまで待てるかどうかを決めるのは根性やなくて、その間ずっと生活が回るかどうかや。
米国株が下げると日本株も下げるのはなぜか
前日に米国株が大きく下げると、翌朝の日本株も下げて始まることがよくあります。
理由はいくつか重なっています。
| 理由 | 中身 |
|---|---|
| 時差 | 米国市場が閉まった数時間後に日本市場が開くので、結果を引き継いだ形で始まる |
| 海外投資家の比重 | 東証の売買代金の多くを海外投資家が占める。 TOPIXの記事に書いた |
| 為替 | 米国株が売られると円高に振れやすく、輸出企業の業績見通しが下がる |
| 先物 | 日経平均の先物は日本市場が閉まっている間も取引されている |
つまり、日本株が下げた理由が日本の会社の事情ではないことは普通にあります。
持っている銘柄が下げた日に、その会社に何かあったのか、外の事情なのかを分けて見る必要があるのはこのためです。
ただし、これを毎朝確かめる必要はありません。
「今日の寄り付きを当てる」ために見るなら毎朝要りますが、持ち続ける前提なら、その情報で何かを決めることがないからです。
ここでは週に1回、まとめて確かめる形にしています。





前の晩のアメリカ、見てへんの?





見る日もあるけど、それで何かを決めることはないな。
下げて始まった日に売るわけでもないしな。
見て不安になるだけやったら、見んほうがマシなときもある。
NYダウを動かすもの
NYダウが大きく動く日には、たいてい理由があります。
代表的なものを挙げておきます。
| 材料 | 効き方 |
|---|---|
| 米国の政策金利 | 利上げは株価に逆風、利下げは追い風になりやすい |
| 物価の統計 | 予想より高ければ利上げ観測が強まり、株価は下げやすい |
| 雇用の統計 | 強すぎても弱すぎても売られることがある |
| 構成30社の決算 | 株価の高い会社の決算は、指数そのものを動かす |
これらを一覧にして先回りする使い方もありますが、ここではそうしていません。
発表日を追いかけて売買を決めるのは、短期で当てにいく形だからです。
「なぜ動いたのか」を後から確かめる材料として見るだけで足ります。
ここではNYダウに連動する商品を持っていない
NYダウに連動するETFや投資信託は日本からも買えます。
ただ、このサイトで書いている運用には入れていません。
増やす側は全世界株のインデックス1本、受け取る側は日本の個別株30銘柄です。
足していない理由はS&P500のときと同じで、全世界株を1本持てば米国の分もその中に入っているからです。
そこにNYダウを足すと、米国の比重を自分の判断で上げることになります。
上げたい理由が説明できないので、足していないだけです。
そのうえで、NYダウは30社に絞られた指数です。
米国に寄せたいと考えている人でも、30社に絞る理由まで説明できるかどうかは別の話になります。
「有名だから」で選ぶ対象ではないと思います。





有名な指数やのに、選ぶ理由にはならへんのやな。





知られてることと、自分が持つ理由があることは別やからな。
30社に絞るんやったら、その30社に絞る理由が要る。
そこが言えへんのやったら、無理に持たんでええと思う。





経済指標の発表日、覚えといたほうがええんかな。





追いかけて売り買いするんやったら要る。
持ち続けるんやったら、後から「あれで動いたんか」と分かれば十分や。
カレンダーに入れた瞬間、その日に何かせなあかん気がしてくるからな。
まとめ|会社の大きさを見ていない指数
NYダウは、委員会が選んだ30社の株価を平均して算出される指数です。
株価の高い会社ほど影響が大きく、会社の大きさは計算に入っていません。
日経平均と同じ方式で、どちらも古い形の指数です。
この記事のまとめ
・NYダウ=米国の代表30社で算出する指数(1896年〜)
・株価平均型なので、株価の高い会社ほど影響が大きい
・日経平均とまったく同じ計算方式
・銘柄は委員会が選び、定期的に入れ替わる
・1929年の高値に戻るまで25年かかった
・米国株と日本株が連動するのは時差・海外投資家・為替・先物のため
・ここでは連動商品を持っていない
まぐのメモ
NYダウと日経平均が同じ計算方式やというのは、知っておくと腑に落ちる。
どっちも会社の大きさを見てへんから、株価の高い数社の都合で動く日がある。
「アメリカ全体が下げた」と思ってた日が、実は数社の決算やったりする。
1929年の25年は、日経平均の34年と並べて覚えておきたい数字や。
米国株の話になると「長期なら報われる」で終わりがちやけど、その長期に25年が含まれてる。
戻るまで待てるかどうかを決めるのは指数やなくて、その間ずっと生活が回るかどうかや。
「朝起きたらまずダウを見る」というのは、ここではやってへん。
見たところで持ち続けるつもりやから、何も変わらへんからな。
週に1回まとめて確かめて、自分の銘柄が動いた理由が外にあるんか中にあるんかだけ分かればええ。
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よくある質問(FAQ)
Q1. NYダウとS&P500、どちらを見ればいいですか?
市場の実態を測るならS&P500のほうやな。
NYダウは30社しかないうえ、株価の高さで重みが決まる方式やからな。
ただ報道で使われる回数はダウのほうが多い。
どっちが正しいというより、測ってるもんが違うと思っといたらええ。
Q2. NYダウに連動する商品を買うべきですか?
ここでは持ってへんから、勧める立場やない。
全世界株を1本持ってたら米国の分もその中に入ってるからな。
そこにダウを足すと、米国に寄せたうえでさらに30社に絞ることになる。
その2段階の理由が言えるなら選択肢やと思う。
Q3. 毎朝NYダウをチェックしたほうがいいですか?
持ち続けるつもりなら、毎朝は要らへんと思う。
見たところで、その日にやることが変わらへんからな。
ここでは週に1回まとめて確かめてる。
自分の銘柄が動いた理由が外にあるんか中にあるんか、そこが分かれば十分や。
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