
複利とは、増えた分にもさらに利益がつく仕組みのことです。
100万円が年5%で増えると1年目は105万円になり、2年目は105万円全体に5%がついて110万2,500円になります。
元本にだけ利息がつく単利とくらべると、時間が経つほど差が開いていきます。
この差は最初の数年ではほとんど見えず、後半になって急に開きます。
そして複利が効くには条件があります。
受け取らずに置いておくことです。
この記事では仕組みを見たうえで、受け取る側では意図的にこの仕組みから降りている、という話まで書きます。
📝 この記事でわかること
✅ 複利=増えた分にも次の利益がつく仕組み
✅ 元本にだけ利息がつく単利とは、時間が経つほど差が開く
✅ 100万円・年5%なら30年で単利250万円に対して複利432万円
✅ 毎月の積立でも同じように効く
✅ 効かせるには、受け取らずに置いておく必要がある
✅ 配当を使えば複利は止まる それは損ではなく目的が違うだけ

複利ってよう聞くけど、そんなに違うもんなん?





最初の数年はほとんど変わらへんのよ。
差がはっきり出てくるのは20年30年たってからや。
体感しにくいまま、途中でやめてしまう人が多いんやろな。
単利と複利の違い|差は後半で開く
100万円を年5%で運用した場合を、単利と複利で並べてみます。
単利は元本の100万円にだけ5%がつくので、毎年5万円ずつ増えます。
複利はその年の残高全体に5%がつきます。
| 経過 | 単利 | 複利 | 差 |
|---|---|---|---|
| 10年後 | 150万円 | 約163万円 | 約13万円 |
| 20年後 | 200万円 | 約265万円 | 約65万円 |
| 30年後 | 250万円 | 約432万円 | 約182万円 |
| 40年後 | 300万円 | 約704万円 | 約404万円 |


10年では13万円の差ですが、40年では404万円になります。
追加でお金を入れていないのに、この差が生まれます。
効いているのは金額ではなく期間の方だということです。
⚠️これは毎年きっちり5%で増えた場合の計算です。
実際の相場は上がる年も下がる年もあるので、この曲線のとおりには進みません。
仕組みの形として見てください。





そもそも単利の商品って、いまでもあるん?





定期預金とか、個人向け国債の一部がそういう形やな。
株や投資信託は、受け取らんかったらそのまま次の元手になるから複利の側や。
配当を使ってしまうと、そこだけ単利に近い形になるという見方もできるで。
72の法則|2倍になるまでの年数をざっくり出す
計算式は「元本×(1+利率)の年数乗」ですが、暗算で当たりをつけるなら72の法則が便利です。
72を年利で割ると、2倍になるまでのおよその年数が出ます。
| 年利 | 2倍になるまで |
|---|---|
| 3% | 約24年 |
| 5% | 約14年 |
| 7% | 約10年 |
あくまで目安を出すための経験則で、正確な計算ではありません。
それでも「この利回りなら、だいたいこれくらいの年数か」という感覚をつかむには役に立ちます。





年利が2倍になったら、期間は半分で済むってこと?





だいたいそうなるな。
ただ利回りは自分では決められへんから、そこを頼りにするのはしんどい。
自分で決められるのは期間の方やから、そっちを長く取る方が確実やと思ってる。
まとまったお金がなくても、積立でも効く
複利はまとまった元本がないと効かない、というものではありません。
毎月同じ額を入れていく形でも同じように働きます。


| 経過 | 自分で出したお金 | 増えて | 増えた分 |
|---|---|---|---|
| 10年後 | 360万円 | 約519万円 | 約159万円 |
| 20年後 | 720万円 | 約1,563万円 | 約843万円 |
| 30年後 | 1,080万円 | 約3,660万円 | 約2,580万円 |
| 40年後 | 1,440万円 | 約7,874万円 | 約6,434万円 |
20年を過ぎたあたりから、増えた分が自分で出したお金を上回ります。
出しているペースは最初から最後まで変わっていません。
加速しているのは増えた分の方です。
⚠️毎年きっちり7%で増えた場合の計算で、税金と手数料も考慮していません。
この数字がそのまま出ると考えるものではなく、期間を長く取るほど内訳が変わっていくという形を見るための表です。
積立そのものの話は積立投資とはに書きました。





年7%って、ちょっと都合よすぎひん?





そこは前提を置いただけの数字やな。
3%でも5%でも形は同じで、後半で増えた分が伸びるところは変わらへん。
何%になるかは選べへんから、そこを当てにせん方がええと思ってる。
複利は減る方にも働く
複利は増える側だけの話ではありません。
インフレも同じように効きます。
物価が年2%ずつ上がっていくと、現金100万円で買えるものは毎年少しずつ減ります。
10年後には今の約82万円分、30年後には約55万円分の値打ちになります。
金額は100万円のままでも、買えるものが減っているということです。
これは「投資しないと損をする」という話ではありません。
現金で持つことにも別の性質があるという話で、考え方は投資のリスクとはに書きました。





そしたら現金で置いとくのは損ってこと?





そこまでは言わへんな。
すぐ使うお金は現金で置いとかんと困るし、値動きせえへんのが取り柄や。
長いこと置いたままにする分だけ、目減りが効いてくるという話やで。
複利を効かせ切らない、という選択
ここまでの話には、ひとつ前提があります。
増えた分を受け取らずに、そのまま置いておくことです。
途中で使ってしまえば、その分から先の利益は生まれません。
つまり配当を受け取って生活に使うと、複利はそこで止まります。
ここではそれを承知のうえで、受け取る側では途中で降りています。
理由は、目的が違うからです。
増やすことが目的なら、使わずに置いておく方が有利なのは計算のとおりです。
ただ受け取る側の目的は、いまの暮らしを少し良くすることなので、使わずに置いておくとその目的が果たせません。
だから2つに分けています。
つみたて投資枠のインデックスは使わずに置いて複利を効かせ切る側、成長投資枠の高配当株は受け取って使う側です。
設計の全体はインデックスと高配当株の二刀流にまとめました。
配当を使わずに買い増しに回せば、株数が増えて次の配当も増えます。
これも複利と同じ形です。
ここでは使ったうえで余った分だけ買い増しに回すという順番にしていて、全額を再投資に回す形にはしていません。





配当を使ってしまうのは、もったいないんちゃう?





増やす効率だけ見たら、そのとおりやと思うで。
ただ全部再投資に回したら、何のために配当を選んだんか分からんようになる。
増やす側は別に置いてあるから、こっちは使ってええという整理にしてるんよ。
まぐのメモ
複利の説明を読むと、40年後の金額に目が行きます。
ただ実際にやってみて効くと感じたのは、最初の数年はほとんど変わらないという側の方でした。
差が見えないうちに手を止めてしまうと、いちばん効く後半に届きません。
だから金額を大きくすることより、止めなくていい金額にしておくことを先に考えるようになりました。
そのうえで、受け取る側では複利を効かせ切っていません。
配当を使ってしまうと止まるのは分かったうえでの選択です。
増やす側と受け取る側で目的が違うので、同じ物差しを当てないようにしています。
📊 結局どの高配当株を買えばいい?毎月のランキングがあります
「高配当株に興味はあるけど、結局どれを買えばいいの?」——その入口になるのが、まぐが東証の全上場企業を毎月スクリーニングし、利回り×財務スコアで並べた note「月次・高配当株ランキング」 です。
📅 毎月、最新号を更新中。
スクリーニング条件から通過銘柄、スコア上位のランキング、全利回りランキングまで、すべて無料で読めます。
過去の号もマガジンにまとめてあるので、月ごとの入れ替わりも追えます。
■Kindle Unlimitedなら0円で読めるで📕(二部作)
このブログでやってる手法を、2冊にまとめてある。
読み放題に入ってたら、どっちもタダで読めるで。
第1弾『10年データで選ぶ高配当株入門』は銘柄の選び方編。高利回りの罠の見抜き方から、8つの物差し・10年データでの採点手順まで、このブログの手法を最初から順番に学べるで。
第2弾『10年データで組む高配当株ポートフォリオ』は組み方編。まぐが実際に現金30万円で30銘柄を買った実録をもとに、ポートフォリオの設計から発注・運用の作法までを1冊にしたで。
👆 画像をタップでAmazonへ(Kindle Unlimitedなら0円/入ってなければ各500円)
📚 あわせて読みたい関連用語
▶ 積立投資とは?意味をわかりやすく解説
▶ インデックス投資とは?意味をわかりやすく解説
▶ 配当とは?意味をわかりやすく解説
▶ インフレとは?意味をわかりやすく解説
▶ NISAとは?意味をわかりやすく解説
▶ 長期投資とは?意味をわかりやすく解説
よくある質問(FAQ)
Q1. 複利は少額でも効きますか?
効くで。
金額が小さいうちは増える額も小さいけど、仕組みとしては同じや。
効き目を決めてるのは金額やなくて期間の方やからな。
Q2. 配当を使ったら複利は効かなくなりますか?
使った分については止まるな。
ただそれは損というより、目的が違うだけの話や。
増やす側はつみたて枠のインデックスに置いてあるから、こっちは使ってええという整理にしてるで。
Q3. 72の法則はどれくらい正確ですか?
ざっくり当たりをつけるためのもんやな。
年5%やと72÷5=14.4年で、きっちり計算すると14.2年くらいや。
暗算で見当をつけるには十分やけど、これで計画を立てるもんやないで。
Q4. 途中でやめたらどうなりますか?
そこまでの分は残るけど、いちばん効く後半には届かへんな。
差が開いてくるのは20年30年たってからやからな。
⚠️金額を大きくするより、止めんで済む金額にしておく方が先やと思ってるで。
まとめ
複利は、増えた分にもさらに利益がつく仕組みです。
元本にだけ利息がつく単利とくらべると、時間が経つほど差が開きます。
100万円を年5%なら、30年後で単利250万円に対して複利は約432万円になります。
毎月の積立でも同じように働きます。
20年を過ぎたあたりから、増えた分が自分で出したお金を上回っていきます。
効いているのは金額ではなく期間の方です。
そして複利が効くには、受け取らずに置いておく必要があります。
配当を使えば、その分の複利は止まります。
それでも受け取る側でそうしているのは、目的が「増やすこと」ではなく「いまの暮らしに使うこと」だからです。
▶ 積立投資とは?メリットと始め方をわかりやすく解説
▶ インデックスと高配当株の「二刀流」|増やしながら使うための設計
▶ NISAとは?非課税になる範囲と、ならない部分をやさしく解説
▶ 投資とは?貯金との違いと2つの受け取り方をわかりやすく解説
▶ 配当とは?配当金の仕組みともらい方をわかりやすく解説
▶ 長期投資とは?メリットと短期投資との違いをわかりやすく解説
📈 この用語を使って実際の銘柄を見てみる?
magnikki.comでは、PER/PBR/配当利回り/自己資本比率/連続増配など、当サイトで解説してる用語を活用して10年データで高配当銘柄を徹底分析してます。
✅ KDDI(9433)|24期連続増配・利回り3.08%
✅ NTT(9432)|15期連続増配・利回り3.5%
✅ アサヒGHD(2502)|18期連続増配・利回り3.4%
✅ 日本製鉄(5401)|PBR0.56・利回り4-5%
✅ JT(2914)|配当利回り4%超え
■証券口座を開設するなら、SBI証券と楽天証券の2社が鉄板や!
【2社共通の強み】
・国内株売買手数料:0円(2023〜)
・NISA:両方フル対応、つみたて枠の商品数もほぼ同等
・クレカ積立:両方対応(SBI=三井住友/楽天=楽天カード)
・入金:即時入金・手数料無料
【選び方の目安】
・楽天経済圏(楽天カード/楽天市場/楽天モバイル)なら → 楽天証券
・三井住友カードやPonta/Vポイント派なら → SBI証券
・どっちも使ってないなら → SBI証券(業界最大手で品揃え広い)
どっちを選んでも「NISAで投資デビュー」の王道コースやで!
口座開設は無料・5〜10分で完了するで。
この記事が役に立ったら、下のバナーを押していただけると更新の励みになります。
にほんブログ村の「高配当株」カテゴリに参加しています。






コメント