「高配当株を始めたいけど、100株まとめて買うのはこわい」。
そんなときに使えるのが、SBI証券の単元未満株サービス「S株」です。
1株から買えるので、銘柄によっては数百円、多くても数千円で株主になれます。
この記事では、S株で高配当株を1株買うまでの手順と、そもそもいつ買えばいいのかまでをまとめます。
単元未満株はS株とかぶミニどっち?でSBIを選んだ方の、次の一歩として書いています。
📝 この記事でわかること
✅ S株で高配当株を1株買うまでの手順(実際の画面つき)
✅ 約定は1日3回・注文は24時間受付というルール
✅ S株は成行のみで、指値が使えないこと
✅ 注文時に株価より多めの資金が拘束され、あとで戻ること
✅ 楽天証券「かぶミニ」との違い(正直なところ)
✅ 手順より大事な「いつ買うか」の考え方

S株って、普通に株を買うのと何が違うん?





買える単位と、約定するタイミングが違うんよ。
普通は100株からやけど、S株なら1株から買える。
そのかわり、注文を出したらすぐ約定するんやなくて、1日3回のタイミングにまとめて処理されるんや。
S株とは?1株から高配当株を買える仕組み
日本株は原則として「1単元=100株」単位で売買します。
この記事で実際に買ったツムラ(4540)を例にすると、この日の昼休みに確認した株価は3,945円でした。
1単元は100株なので、この時に1単元買うには394,500円が必要になります。
これが、高配当株を始めるときの最初の壁です。
単元未満株は、この100株の縛りを外して1株から買えるようにした仕組みです。
SBI証券ではこれを「S株」という名前で提供しています。
| 買い方 | 必要な金額 | 配当(年間・1株158円の場合) |
|---|---|---|
| 1単元=100株 | 394,500円 | 15,800円 |
| S株で1株 | 約3,945円 | 158円 |
1株なら、この394,500円が約3,945円になります。
ちょうど100分の1です。
株価が数百円の銘柄なら、文字どおり数百円で買えます。
高配当株を30銘柄に分散したいとき、単元で揃えると数百万円かかりますが、1株ずつなら数万円から形になります。
そして1株でも、配当は保有株数に応じてきちんと受け取れます。
金額は小さくても、配当が振り込まれる感覚を先に知っておけるのは大きいです。
S株の基本
・買える単位:1株から
・必要な金額:株価そのもの(数百円〜)
・配当:保有株数に応じて受け取れる
・使いどころ:少額で銘柄数を増やしたいとき
・正式名称:SBI証券では「S株」





1株でも配当がもらえるんやったら、練習にちょうどええな。





そこが単元未満株のええとこやな。
少額でも、配当が入金される流れは単元で買うのとまったく同じや。
本番の前に一通り体験できるんよ。
SBI証券のS株、4つのルール
S株を使う前に、押さえておきたいルールが4つあります。
どれも注文画面に出てくる話なので、先に知っておくと迷いません。
まず全体像を置いておきます。
| ルール | ここが要点 | |
|---|---|---|
| ① | 約定のタイミング | 1日3回・成行のみで指値は使えない |
| ② | コスト | 売買手数料もスプレッドも無料 |
| ③ | 資金の拘束 | 値幅制限の上限で押さえられる(株価の約1.2倍) |
| ④ | NISA | 成長投資枠で使える(つみたて枠は不可) |
① 約定のタイミング(1日3回・成行のみ)
S株の注文はいつでも出せますが、実際に売買が成立するのは1日3回に決まっています。
注文を出した時間帯によって、どの回で約定するかが変わります。
| 注文した時間帯 | 約定する値段 | 目安の時刻 |
|---|---|---|
| 0:00〜7:00 | 当日の前場始値 | 9:00頃 |
| 7:00〜10:30 | 当日の後場始値 | 12:30頃 |
| 10:30〜14:00 | 当日の後場引け | 15:30の終値 |
| 14:00〜24:00 | 翌営業日の前場始値 | 翌9:00頃 |
注文の受付自体は原則24時間できます。
言い換えると、約定する値段は前場の始値・後場の始値・後場の終値の3つのどれかになります。
注文を出した時間帯によって、そのうちのどれで約定するかが決まる仕組みです。
14時を過ぎた注文はその日の3回すべてに間に合わないので、翌営業日の朝に回ります。
そしてこのルールとセットになっているのが、注文方法が成行だけだということです。
S株の注文画面には価格を入れる欄がありません。
「いくらで買う」と指定する指値は使えません。
約定する値段は、その回のタイミングで決まる株価になります。
例えば昼休みに注文した場合、10:30〜14:00に出した注文となり、その日の取引終了時の株価です。
東京証券取引所の取引時間は前場が9:00〜11:30、後場が12:30〜15:30なので、この回は15:30に決まる終値で約定します。
ここは勘違いしやすいところです。
注文画面に表示されている株価は、あくまで注文した時点の参考値です。
その値段で買えるわけではありません。
注文を出したあとに株価が動けば、約定する値段もその分だけ変わります。





注文はいつでも出せるけど、約定は1日3回に区切られてるってことか。





そういうことや。
だから「今この瞬間の株価で買う」ということはできへん。
逆に言えば、慌てて板を見て張り付く必要もないんよ。
② コスト(手数料もスプレッドも無料)
SBI証券では、S株の取引手数料は単元株と同じく無料で取引できます(インターネットコースが対象で、条件があります)。
実際の注文確認画面にも「S株手数料/0円」「概算消費税/0円」と表示されました。
さらにS株にはスプレッドもかかりません。
スプレッドとは、売値と買値の差から生まれる実質的なコストのことです。
手数料としては表示されませんが、株価に上乗せされる形で負担することになります。
S株にはこれがないので、その回の株価がそのまま買値になります。
少額を何度も買い足していく使い方では、この差が地味に効いてきます。





手数料が無料っていうのはうれしいな。
スプレッドが無いのはどう効いてくるん?





約定した値段に何も上乗せされへんってことや。
S株はその回の値段がそのまま買値やから、1株ずつ何十回も買い足しても余計な手数料が積み上がらへんのよ。
③ 注文時に拘束される金額(株価の約1.2倍)
ここは知らないと「余力が足りません」で止まります。
S株は成行注文なので、証券会社は約定する値段を事前に確定できません。
そこで値幅制限の上限(ストップ高の値段)で計算した金額を、いったん買付余力から押さえます。
今回のツムラは、注文時の株価3,945円に対して拘束された金額が4,745円でした。
4,745円は前日終値4,045円に値幅制限700円を足した上限の値段です。
株価の値段帯によっても異なりますが、株価の約1.2倍程度の買付余力が必要になるという感覚で見ておくと安全です。
押さえられた金額と実際の約定代金との差額は、約定後に戻ってきます。
取られてしまうお金ではありません。
ただし注文を出す時点では多めに用意しておく必要があります。
30銘柄をまとめて買うつもりなら、この差が積み上がるので気をつけたいところです。
| 項目 | 金額 | 内訳 |
|---|---|---|
| 注文時の株価 | 3,945円 | ― |
| 値幅制限の上限 | 4,745円 | 前日終値4,045円+700円 |
| 拘束された金額 | 4,745円 | 株価の約1.2倍 |
| 差額 | 約定後に戻る | 使われなかった分 |





3,945円の株を1株買うのにとりあえず4,745円の余力が要るんやな。
ちょっとびっくりするわ。





成行やからな。
証券会社は最悪ストップ高で約定しても足りるように押さえとくんよ。
使わんかった分は約定したらすぐ戻ってくるから、取られるわけやないから安心してや。
買付余力はちょっと多めに準備しといた方がいいで。
④ NISAとの関係(成長投資枠で使える)
S株はNISA口座でも買えますが、使えるのは成長投資枠です。
つみたて投資枠では個別株を買えません。
高配当株を成長投資枠に置くと、受け取る配当が非課税になります。
課税口座なら20.315%が引かれるところが、そのまま手元に残ります。
この差は配当を受け取るたびに毎年効いてくるので、長く持つ前提なら成長投資枠を使わない理由がありません。





非課税のほうが得なんやったら、1株だけでも成長投資枠で買うたほうがええんかな?





そこは枠の使い方次第やな。
成長投資枠には年間の上限があって、使った分はその年は戻ってこん。
手順を試すだけの1株やったら課税口座でもええし、長く持つと決めた銘柄からNISAに入れていく、という順番でもええんよ。
楽天証券「かぶミニ」との違い
単元未満株は楽天証券にもあり、「かぶミニ」という名前です。
両方を使ってみて感じた違いをまとめます。
楽天かぶミニが優れている点は、リアルタイム取引ができることです。
日中の値動きを見ながら買えますし、指値も使えます。
「この値段まで下がったら買う」という指定ができるのは、買い時を自分で決めたい人には便利です。
ただしリアルタイム取引にはスプレッド(実質的なコスト)が0.22%かかります。
朝の寄り付きで約定する寄付取引なら、スプレッドは無料です。
SBIのS株が優れている点は、スプレッドがかからないことです。
その回の株価がそのまま買値になるので、何度も買い足していくときにコストが積み上がりません。
そのかわり1日3回の約定タイミングに乗せる形になり、リアルタイムで値段を指定して買うことはできません。
つまり両者はきれいなトレードオフの関係にあります。
楽天は買う値段を自分で指定できるかわりに、その自由度を使うとスプレッドがかかります。
SBIは値段を指定できないかわりに、コストがかかりません。
どちらが優れているかというより、買い方のスタイルが違うと考えるほうが実態に近いです。
値動きを見て買いたいなら楽天、決めた銘柄を淡々と積み増したいならSBI、という分け方になります。
| SBI証券「S株」 | 楽天証券「かぶミニ」 | |
|---|---|---|
| 約定 | 1日3回 | リアルタイム取引もできる |
| 指値 | 使えない | リアルタイム取引なら使える |
| スプレッド | なし | リアルタイム0.22%/寄付は無料 |
| 売買手数料 | 無料 | 無料 |
| 向いている人 | 決めた銘柄を淡々と積む人 | 値動きを見て買いたい人 |
より詳しい比較は単元未満株はS株とかぶミニどっち?にまとめています。





リアルタイムで買えへんのは、S株の弱点ってことになるんかな。





短期で売買したい人にはそうやろな。
注文してから約定するまでの値動きは、こっちでは選べへんから受け入れるしかない。
ただ1株ずつを何回も積んでいくんやったら、その上下は長い目で見たら誤差におさまる。
値段は選べんでも買う日は選べるから、それで足りるんよ。
【実録】SBI証券でツムラを1株買う手順
ここからは実際の画面で手順を追います。
買ったのはツムラ(4540)を1株です。
2026年7月30日の13時頃に注文を出しました。
このときの株価は3,945円、前日終値は4,045円です。
金額の話が出てくるので、先に置いておきます。
STEP1 銘柄コードで検索する
国内株式の銘柄検索から「4540」と入力してツムラを呼び出します。
銘柄名でも検索できますが、コードのほうが確実です。
STEP2 「S株(単元未満株)」の買い注文を選ぶ
ここが最初の関門です。
銘柄ページには単元株の注文画面とS株の注文画面の両方があり、間違えると100株の注文になってしまいます。
見分け方は、注文画面の「取引」欄です。
S株の画面には「現物買 (単元未満株)」と表示され、右上に「単元株注文」への切り替えボタンが置かれています。
逆に単元株の画面では「現物買」だけの表示になり、「単元未満株注文」への切り替えリンクが出ます。
画面の中身もはっきり違います。
単元株の注文画面には指値と逆指値の入力欄があり、OCOやIFDといった特殊注文、SOR指定、売り買いの気配値が並ぶ板情報まで表示されます。
一方S株の画面には、そのどれもありません。
株数を入れる欄と、成行という表示だけです。
画面の情報量そのものが違うので、慣れれば一目で区別がつきます。
売買単位の表示も手がかりになります。
S株の画面は「売買単位:1株」、単元株の画面は「売買単位:100」と出ます。
こちらが単元株の注文画面です。
指値と逆指値、OCO・IFD・IFDOCO、SOR指定、右側には気配値の板が並びます。
赤枠で囲ったのが「売買単位:100」と、S株の画面へ移る「単元未満株注文」のリンクです。
この画面に来てしまったら、赤枠の「単元未満株注文」リンクを押せばS株の注文画面に移れます。


STEP3 株数「1」を入れて、預り区分と同意にチェックする
株数の欄に「1」と入れます。
価格の欄は成行と表示されるだけで、値段は入力できません。
期間は「当日中」です。
次に預り区分を選びます。
特定・一般・NISAの3つから選べます。
今回は特定を選びました。
NISAの成長投資枠に入れると配当が非課税になりますが、枠には年間の上限があります。
手順を確かめるための1株なら課税口座で買っておく、という選び方もあります。
ここは自分の枠の使い方に合わせて決めるところです。
最後に「上記の取引ルールに同意する」にチェックを入れます。
楽天証券のかぶミニのように別画面での事前申込は必要ありませんでした。
注文画面の中にチェックボックスが置かれているので、そのまま進められます。
画面の下に「単元未満株(S株)取引は現在表示されている市場や価格と異なるものでなされる場合がございます」という注意書きが出ます。
成行で、しかも約定タイミングが後になる取引なので、表示中の株価と約定値段は一致しないという意味です。
入力を終えた時点の画面がこちらです。
赤枠が、S株の画面だと判断できる2箇所です。
「現物買 (単元未満株)」と「売買単位:1株」がそろっていれば、この画面で合っています。
そして価格の欄に「成行」とだけ表示されているのが、先ほどの単元株の画面との一番の違いです。


STEP4 注文確認画面で金額と手数料を確かめる
確認画面には、金額の内訳と約定タイミングの注記が出ます。
注記は「原則、当日の後場引けでの取引となります。
※後場引け注文では約定しない可能性もありますので、大引け後に注文照会画面をご確認ください」というものでした。
13時台に出した注文なので、その日の取引終了時に約定する回に入ったことになります。
金額の欄で確認したいのは2つです。
ひとつは概算約定代金が4,745円になっていること。
株価は3,945円なのに、値幅制限の上限で計算されているからです。
もうひとつは「区分/概算手数料:S株手数料/0円」という表示です。
概算消費税も0円で、コストがかからないことが画面で確認できます。


注文確認画面で出た金額(ツムラ1株)
・見積価格:4,745円
・概算約定代金:4,745円
・概算手数料:S株手数料/0円
・概算消費税:0円
・概算受渡金額:4,745円
STEP5 「注文発注」を押す
確認画面には「まだ注文は完了していません」と赤字で出ます。
内容を見てから取引パスワードを入力し、「注文発注」を押すと確定します。
STEP6 受付完了を確認する
受付完了の画面に、受付時間と注文番号が出ます。
今回は7月30日13時1分の受付でした。
取引が「現物買 (単元未満株)」、株数が1株、価格が「成行」、預り区分が「特定」になっていることを、ここでもう一度確かめておきます。
この時点ではまだ約定していません。


STEP7 約定を確認する
この日の取引が終わったあと、保有証券の一覧を見るとツムラが1株入っていました。
取得単価は3,936円です。
注文を出した13時1分から、約定したと表示されたのは16時前でした。


注目したいのは約定した値段です。
この日のツムラの終値は3,936円でした。
約定単価と終値がぴったり一致しています。
「後場引けでの取引」という注記のとおりに処理されたことが、これで確認できました。
注文を出した13時1分の株価は3,945円だったので、結果として9円安く買えたことになります。
逆に上がっていれば高くなっていたわけで、ここは自分で選べません。
注文画面の株価で買えるわけではない、というのはこういうことです。
買えた後どうなる?(保有反映・配当・資金の動き)
買ったあとの流れも、実際の数字で追っておきます。
まず資金の動きです。
注文時に押さえられていたのは4,745円でした。
実際の受渡代金は約定単価と同じ3,936円です。
手数料が0円なので、約定代金がそのまま受渡代金になります。
差額の809円は、約定後に買付余力へ戻りました。
拘束されていた金額は、受渡代金の約1.2倍だったことになります。
多めに押さえられるのは一時的なもので、使われなかった分はきちんと返ってきます。
お金の動き(ツムラ1株)
・注文時に拘束:4,745円(値幅制限の上限)
・約定単価:3,936円(当日の終値と一致)
・手数料:0円
・受渡代金:3,936円
・戻ってきた金額:809円
この「多めに拘束されて、あとで戻る」という仕組みは楽天証券のかぶミニでも同じでした。
かぶミニでNTTを1株買ったときは、概算145円に対して195円が拘束され、約定144円で51円が戻っています。
成行で注文する以上、どちらの証券会社でも値幅制限の上限で押さえられます。
違うのは避けられるかどうかです。
かぶミニはリアルタイム取引で指値が使えるので、金額を自分で決めて拘束を読みやすくできます。
S株は成行しかないので、この拘束は必ず受けることになります。
1株なら差は数百円ですが、銘柄数を増やしていくときは余力を多めに見ておく必要があります。
次に配当です。
ツムラの予想配当は1株あたり158円なので、1株でも年間158円が対象になります。
税金が20.315%引かれると、手元に残るのは約126円です。
株数に応じて計算されるだけで、単元で持っている場合と扱いは変わりません。
受け取るには株式数比例配分方式を選んでおく必要があります。
この設定をしていないと、NISA口座で買っていても配当に課税されてしまいます。
設定手順は株式数比例配分方式とは?にまとめています。
📈 SBI証券で1株から始めるなら
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手順より大事なのは「いつ買うか」
ここまでが操作の話です。
手順そのものは一度やれば覚えられます。
難しいのは、そのあとのいつ買うかのほうです。
高配当株を選ぶときは、配当利回り3.5%をひとつの基準にしています(選び方の詳細は高配当株ランキングの作り方にまとめています)。
連続増配や累進配当を掲げている企業なら、そこは緩めて考えます。
注意したいのは、配当利回りが「年間配当÷株価」で決まることです。
株価が上がれば利回りは下がります。
つまり相場が全体的に上がっている場面では、同じ銘柄でも基準を割ってしまうことがあります。
基準を満たしていない時は、買わずに待てばいいだけです。
S株では買う値段を1円単位で決めることはできません。
でも買う日は選べます。
14時までに注文を出せば、その日のうちに約定します。
その日の底値がわかるのであればリアルタイムの方がいいのでしょうが、誰も底値は読めません。
長期投資の場合は判断の単位は「秒」ではなく「日」で足りるということです。
ただし、注文を出してから約定するまでの数時間ぶんの値動きは受け入れることになります。
安く買えることもあれば、高く買ってしまうこともあります。
ここは自分で選べません。
それでも1株ずつなら、この振れ幅は許容できる範囲におさまります。
1回の金額が小さく、しかも何十回も買い足していくので、長い時間で見れば上下はならされていきます。
数時間の変動は誤差として引き受ける、という考え方です。
それに相場全体が大きく下げた日には、その日に買えたということ自体が効いてきます。
当日の数円をうまく取れたかどうかより、下げた日に注文を出せたかどうかのほうが、あとから見て差になります。
日単位で判断するというのは、そういう意味です。
だから運用としてはこうなります。
基準を満たしている銘柄が下がった日に、1株買う。
そして数ヶ月に一回程度、定期的にポートフォリオのバランスを確認する。
それを繰り返す。
板に張り付いて数円を取りにいく必要はなく、条件が合った日に注文を出しておけば済みます。
少額を長い時間かけて積んでいくには、この付き合いやすさが効いてきます。
1回ごとの金額が小さいので失敗の傷も浅く、判断を繰り返しながら少しずつ慣れていけます。
株を買うのに慣れていないうちは、「操作を覚えたから今日買わないと」という気持ちになりがちです。
でも手順はいつでも使えます。
基準を満たす銘柄が出てくるまで、無理に買わなくても構いません。
買い時の考え方
・基準:配当利回り3.5%(連続増配・累進配当なら緩める)
・利回りの性質:株価が上がれば下がる
・相場が高いとき:基準を割るなら買わずに待つ
・判断の単位:秒ではなく日(値段は選べないが買う日は選べる)
・受け入れること:注文から約定までの数時間ぶんの値動き
・なぜ許容できるか:1株ずつ×回数×長期で、上下がならされる
・やること:基準を満たした銘柄が下がった日に1株買う、を繰り返す





操作を覚えたら、あとは今日その銘柄を買うかどうかだけやな。





そこだけやな。
底値は誰にも読めへんから、狙いにいかんでもええ。
基準を満たしてる銘柄が下げた日に1株、それを何回も繰り返すだけや。
1回が小さいから、気楽に続けられるんよ。
S株で高配当株を少額分散するコツ
S株の値打ちは、少額でも銘柄数を増やせることにあります。
高配当株は1社に集中させず、ポートフォリオとして30銘柄程度に分散するのが基本方針です。
1社が減配しても、受け取る配当全体は大きく崩れません。
単元で30銘柄を揃えようとすると数百万円が必要ですが、1株ずつなら数万円から形になります。
まず1株ずつ買って、業種の散らばりや配当の入り方に慣れる。
そのうえで、資金ができたら厚みを足していく。
この順番なら、少ない金額でも分散の練習ができます。
銘柄の探し方は高配当株の探し方とランキングの作り方にまとめています。





1株ずつでも30銘柄に散らせるなら、練習としては十分やな。





金額が小さいうちに分散の感覚を作っとくのが効くんよ。
配当がどの業種から入ってくるか、見えるようになってくるからな。
まぐのメモ
S株の手順自体は、正直言うて拍子抜けするくらい簡単やった。
一度通しでできたら次から迷わんかな。
気に入ってるのは、急がされへんとこやな。
1日3回しか約定せんから、板に張り付いて数円を取りにいく作りになってへん。
1株ずつなら1回の買値のズレも小さいし、そこは誤差として引き受けたらええ。
基準を満たしてる銘柄を、ちょっとずつ買って慣れていったらええと思う。
金額が小さいうちに、選んで買って配当をもらう流れを何回かしといたら、そのあと金額が増えても同じ手順でやれるようになるで。
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よくある質問(FAQ)
Q1. S株は注文してからどれくらいで約定しますか?
注文を出した時間帯で決まるで。
朝7時までなら当日の前場始値(9時頃)、10時半までなら後場始値(12時半頃)、14時までなら後場引け(15時半の終値)や。
14時を過ぎたら翌営業日の前場始値(9時頃)になる。
注文の受付自体は24時間できるから、夜のうちに出しておいて翌朝の寄り付きで約定させる、という使い方もできるで。
Q2. NISAでS株を買えますか?
買えるで。
ただし成長投資枠のほうや。
つみたて投資枠では個別株は買われへん。
配当を目的に持つなら成長投資枠に置いたほうがええ。
課税口座やと配当から20.315%引かれるけど、NISAならそれがゼロになる。
受け取るたびに毎年効いてくる差やからな。
Q3. 1株だけ買っても配当はもらえますか?
もらえるで。
保有してる株数に応じて計算されるから、1株なら1株ぶんの配当が入る。
今回買ったツムラは予想配当が1株158円やから、税金が引かれて手元に残るのは約126円や。
金額は数十円から数百円ということが多いけど、振り込まれる流れは単元で持ってるのとまったく同じや。
配当がどう入ってくるかを先に体験しとくのは、本格的に組み始める前の練習としてちょうどええで。
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