2026年9月7日(月)から9月11日(金)までの相場を振り返ります。
先週の振り返りはこちらです。
- 今週の結論
- 今週の主要指数
- 日経平均(−1.55%)|月曜に上げた分を、金曜に返した
- TOPIX(−1.83%)|日経平均より下げ幅が大きい
- 東証グロース市場250指数(−3.63%)|今週いちばん下げた
- S&P500(−0.80%)|木曜まで下げて、金曜に戻した
- NYダウ(−1.57%)|4日続落してから反発
- NASDAQ(−0.66%)|下げ幅は小さかった
- SOX半導体(+0.76%)|唯一プラスで終わった
- ドル円(−1.71%)|週のあたまは156円台だった
- WTI原油(+9.78%)|100ドル台に乗せた
- テーマ①:上がったのは資源の業種だけ
- テーマ②:金利が上がっても、銀行株は買われなかった
- まぐのメモ:原油と金利は、どこまで行くんやろか
- 今週のまとめ
- よくある質問(FAQ)
- 前後の相場振り返りもチェック
今週の結論
今週上がったのは、株ではなく原油と金利でした。
WTI原油は週間+9.78%で100ドル台に乗り、米10年債利回りは4.975%と2023年以来の高い水準になりました。
その裏で、日本もアメリカも株価指数が下げています。
日経平均は週間−1.55%、TOPIXは−1.83%、NYダウは−1.57%、S&P500は−0.80%でした。

原油と金利が上がって、株は下げたんやな





そやな。
きっかけは中東や。
米国とイランの戦闘が激しくなって原油が急騰して、そこからインフレの警戒と金利の上昇につながってる。
日本株も米株も、同じ原油高、金利高にやられた週やった
原因が共通していたので、下げ幅もよく似ています。
週間の下落率は日経平均−1.55%、NYダウ−1.57%と、ほとんど同じでした。
ただしSOX半導体指数だけは週間+0.76%とプラスです。
木曜まで下げていたところに、金曜の米国市場で買い戻しが入りました。
今週の主要指数
まず株価指数を、週間の騰落率が大きい順に並べます。
| 株価指数 | 週間騰落率 | 終値 |
|---|---|---|
| SOX半導体 | +0.76% | 11,824.00 |
| NASDAQ | −0.66% | 26,333.04 |
| S&P500 | −0.80% | 7,656.98 |
| 日経平均 | −1.55% | 64,011.34 |
| NYダウ | −1.57% | 52,573.29 |
| TOPIX | −1.83% | 4,028.30 |
| 東証グロース市場250指数 | −3.63% | 767.93 |
原油と為替はこちらです。
| 原油・為替 | 週間騰落率 | 終値 |
|---|---|---|
| WTI原油 | +9.78% | 100.43ドル |
| ドル円 | −1.71% | 153円55銭 |
株価指数は7つのうち6つが下落しました。
そのなかでWTI原油の+9.78%は、インパクトのある数字です。
日経平均(−1.55%)|月曜に上げた分を、金曜に返した


日経平均は前週末の65,020円94銭から64,011円34銭へ、週間で1,009円60銭下げました。
| 日 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| 9月7日(月) | 66,399.84 | +1,378.90 |
| 9月8日(火) | 65,269.33 | −1,130.51 |
| 9月9日(水) | 65,142.78 | −126.55 |
| 9月10日(木) | 65,270.95 | +128.17 |
| 9月11日(金) | 64,011.34 | −1,259.61 |
月曜に1,378円上げて、火曜にほぼ同じだけ下げました。
火曜の下げは後場からで、中東のエネルギー施設が攻撃されたと伝わった時間帯です。
水曜と木曜はほとんど動かず、金曜に1,259円安。
この日は9月限のメジャーSQ算出日で、SQ値は6万3,039円でした。
日経平均は一時63,208円まで下げています。





月曜はあれだけ上げたのに、結局それ以上に下げてしもたな





そうやねん。
ただ月曜の上げも、買われた銘柄が偏ってた。
東証プライムでは値上がり633に対して値下がりが885で、下げた銘柄の方が多い日に指数だけが1,378円上がってる。
値がさの半導体株が押し上げただけや
今週の日経平均を銘柄ごとに見ると、ソフトバンクグループ1社で764円押し上げていました。
日経平均の週間は1,009円安ですから、この1社がなければ1,700円以上の下げだった計算になります。
上昇の理由は、傘下のアーム・ホールディングスの株価上昇と、OpenAIへの期待です。
ソフトバンクグループは保有資産の7割超をこの2社が占めているため、AIまわりの材料がそのまま株価に出ます。
月曜は+11.22%と、値上がり率でも1位でした。
そして金曜、そのソフトバンクグループは270円安。
アドバンテストと合わせた2銘柄で、日経平均を約748円押し下げました。
週を通して指数を支えていた銘柄が、最後の日に下げる側へ回っています。
TOPIX(−1.83%)|日経平均より下げ幅が大きい


TOPIXは4,103.23から4,028.30へ、週間で1.83%下げました。
日経平均(−1.55%)より下げ幅が大きくなっています。
日経平均は一部の値がさ株に押し上げられますが、TOPIXは東証プライムの全銘柄を対象にした指数です。
TOPIXの下げが大きいということは、多くの銘柄がそれだけ売られたということになります。
一方、金曜のTOPIXは−0.65%で、日経平均の−1.93%より小さい下げでした。
この日は半導体株の下げが大きく、日経平均の方が強く引き下げられています。
東証グロース市場250指数(−3.63%)|今週いちばん下げた


東証グロース市場250指数は796.82から767.93へ、週間で3.63%下げました。
今回取り上げた7つの株価指数のなかで、下げ幅が最大です。
グロース市場には、利益がまだ小さく、これから伸びることを期待されている会社が多く上場しています。
金利が上がると、将来の利益を今の価値に直したときの目減りが大きくなるため、こうした銘柄は売られやすくなります。
今週は日米そろって金利が上がりました。
米10年債利回りは+19.1bp、日本の10年国債利回りも金曜に2.987%まで上がっています。
金利の上昇に最も反応したのが、この指数でした。
S&P500(−0.80%)|木曜まで下げて、金曜に戻した


S&P500は7,718.60から7,656.98へ、週間で0.80%下げました。
火曜から木曜まで3日続けて下げたあと、金曜に+0.86%と反発しています。
週の下げ幅が小さく見えるのは、最終日に戻したためです。
金曜に発表された米8月消費者物価指数(CPI)は、前年比+3.4%と予想どおりでした。
ただし価格の動きが激しい食品とエネルギーを除いたコア指数は前月比+0.3%と、予想の+0.2%を上回っています。
それでも株価が上がったのは、同時に発表されたミシガン大学の消費者信頼感指数が47.8(予想51.0、8月51.7)と大きく下がったことと、原油価格が一服したためでした。
なお、月曜9月7日の米国市場はレーバーデーの祝日で休場でした。
今週の米国は4営業日です。
NYダウ(−1.57%)|4日続落してから反発


NYダウは53,414.25ドルから52,573.29ドルへ、週間で1.57%下げました。
火曜に628ドル安、水曜に405ドル安、木曜に316ドル安と、前週金曜から数えて4日続落。
この4日でNYダウは1,350ドル下げています。
下げの理由は、原油高によるインフレ警戒と、それに伴う金利の上昇です。
木曜に発表された米8月生産者物価指数(PPI)が前年比+5.4%と加速し、短期金融市場が織り込む来週のFOMCでの利上げ確率は、発表前の60%から70%まで上がりました。
金曜は+0.98%と反発しています。
NASDAQ(−0.66%)|下げ幅は小さかった


NASDAQは26,506.99から26,333.04へ、週間で0.66%下げました。
下落した株価指数6つのなかでは、下げ幅がいちばん小さくなっています。
木曜まで3日続けて下げたあと、金曜は+0.96%。
金曜のNY市場では、それまで売られていたハイテク株に買い戻しが入りました。
SOX半導体(+0.76%)|唯一プラスで終わった


SOX指数は11,735.26から11,824.00へ、週間で0.76%上げました。
今回の7つの株価指数のうち、プラスで終えたのはこの指数だけです。
ただし週の中では大きく振れています。
火曜と水曜に上げたあと、木曜に−2.66%と急落し、金曜に+1.81%戻して週間プラスに転じました。
木曜の急落は、日本の金曜の相場に直接つながっています。
東京市場は木曜のNY市場を受けて取引が始まるため、金曜の東京ではアドバンテストや東京エレクトロンといった半導体関連株が大きく売られました。





アメリカの半導体は戻したのに、日本の半導体は下げたままで週が終わってるわ





時差のせいやな。
東京は木曜のNYの下げを受けて金曜に下げた。
そのあとのNYで半導体が買い戻されたけど、そのときにはもう東京は閉まってる。
日経225先物は土曜2時の時点で620円高の6万4,580円まで戻ってるで
なお、SOX指数は2026年6月22日に付けた終値の最高値から19.21%下の水準にあります。
週間ではプラスでも、高値からは2割近く低いところにいます。
ドル円(−1.71%)|週のあたまは156円台だった


ドル円は前週末の156円22銭から153円55銭へ、週間で1.71%の円高ドル安になりました。
火曜に1円50銭ほど円高が進み、一時152円89銭を付けました。
2月以来、約7カ月ぶりの円高水準です。
きっかけは同じ日のベッセント米財務長官の発言でした。
円売りに賭けるトレーダーに向けて「今や私が胴元だ」「われわれが円介入を行う際、日本当局や日銀がどう動くかは極めて正確に把握している」と述べ、円安に賭ける動きをけん制しています。
金曜は米8月消費者物価指数(CPI)の発表を受けて154円台まで戻したあと、一時153円24銭まで円高に振れ、153円55銭で引けています。
WTI原油(+9.78%)|100ドル台に乗せた


WTI原油は91.48ドルから100.43ドルへ、週間で9.78%上げました。
今週の値動きとしては、株価指数を含めたどれよりも大きい数字です。
上げの起点は中東です。
火曜の後場に中東のエネルギー施設への攻撃が報じられ、水曜も原油が買われました。
木曜には一時104.5ドルまで上げて100ドルの節目を超えています。
金曜は−2.00%と下げました。
ただし下げ幅は限られています。
今後も原油の動き次第で株価は上下しそうです。
テーマ①:上がったのは資源の業種だけ
東証33業種の週間騰落を見ると、上がったのは6業種、下がったのは27業種でした。
| 上がった業種(33業種中6つ) | 週間騰落率 |
|---|---|
| 石油・石炭製品 | +7.79% |
| 情報・通信業 | +4.44% |
| 鉱業 | +3.53% |
| 電気・ガス業 | +2.05% |
| 海運業 | +1.37% |
| 卸売業 | +1.02% |
上位の石油・石炭製品、鉱業、電気・ガス業は、いずれも原油の値上がりが売上や利益につながる業種です。
2位の情報・通信業は、ソフトバンクグループの上昇によるものでした。
下げた側は、精密機器が−6.29%、その他製品が−6.22%、金属製品が−4.06%と続きます。
半導体関連を含む電気機器も−3.20%でした。





今週に限っては、原油が上がって得する業種だけが上がったわけやね





そういう週やった。
33業種のうち27業種が下げてるから、下げた銘柄の方が多い状態や。
ただ、これは今週の1週間の話やで。
先週は逆に鉱業が−2.83%で下げの上位におった
テーマ②:金利が上がっても、銀行株は買われなかった


今週は日米そろって金利が上がりました。
| 10年債利回り | 前週末(9月4日) | 今週末(9月11日) | 変化 |
|---|---|---|---|
| 米10年債 | 4.784% | 4.975% | +19.1bp |
| 日本10年国債 | 2.908% | 2.987% | +7.9bp |
米10年債利回りは2023年以来の高い水準です。
日本の10年国債利回りも、金曜に2.987%と3%の手前まで上がりました。
金利が上がると、預金や貸出の利ざやが広がるため、銀行や保険の株価には追い風になるとよく言われます。
実際、木曜と金曜の東京市場では、三井住友フィナンシャルグループやみずほフィナンシャルグループといった銀行株が買われる場面がありました。
ところが週間で見ると、金融の業種はそろってマイナスです。
| 業種 | 週間騰落率 |
|---|---|
| 保険業 | −0.68% |
| 証券・商品先物取引業 | −1.42% |
| 銀行業 | −2.25% |





金利が上がっても、銀行が買われるとは限らへんね





そうなんよ。
教科書どおりに動くのは、ほかに大きな材料がないときだけや。
今週は原油高で相場全体が売られたから、追い風のはずの業種も一緒に下げた。
金利が上がったら銀行が上がる、と決まるわけやないということやな
金利と株価の関係については、金利が上がったら株はどうなる?業種と借金の量で分かれる影響でくわしく整理しています。
今週は、そこで書いた「教科書どおりにならない例」がそのまま出た週でした。
まぐのメモ:原油と金利は、どこまで行くんやろか
今週いちばん気になったのは、日に日に上がっていく原油と金利やった。
WTI原油は月曜から金曜にかけて91ドルから100ドルへ。
木曜には104ドルを超える場面もあった。
米10年債利回りも4.78%から4.97%まで上がって、2023年以来の水準になってる。
どっちも一日で跳ねたんやなくて、毎日じりじり上がっていった。
どこまで行くんやろかと思いながら見てた。
金曜のNYで原油が一服して、米株が戻したのは少し安心した。
このまま落ち着いてくれたらええんやけど、サウジがパイプラインを閉めたと発表してるから、そう簡単に終わる話でもない。
来週はFOMCと日銀もある。
一方で、高配当株投資家から見たら、下げてくれた方が買い場は来る。
配当が同じなら、株価が下がるほど利回りは上がるからや。
相場が下げてる週は、買う側にとっては条件が良くなってる週でもある。
ただ今週の下げは、慌てて買いに行くほどの大きさやない。
日経平均は週間で1.55%。
今やってるのは買うことやなくて、もうちょっと下げてきた時に迷わず買えるようにいい銘柄を探すことやな。
原油高と金利上昇でまとめて売られた業種のなかに、配当が減るわけでもないのに株価だけ下がった銘柄がないか。
そこを見ておく。
インデックスの方は何も変えへん。
積立を淡々と続けるだけや。
今週のまとめ
① 今週上がったのは原油と金利。
WTI原油は週間+9.78%で100ドル台に乗り、米10年債利回りは4.975%と2023年以来の高い水準になりました。
② 株価指数は7つのうち6つが下落。
日経平均−1.55%、NYダウ−1.57%と、日本もアメリカもほぼ同じ下げ幅でした。
③ 東証33業種のうち上がったのは6業種だけ。
石油・石炭製品、鉱業、電気・ガス業と、原油高で利益が増える業種が並びました。
④ 金利が上がったにもかかわらず、銀行業は週間−2.25%。
相場全体が売られる週は、追い風のはずの業種も一緒に下げます。
⑤ SOX半導体指数だけは週間+0.76%。
木曜に−2.66%と急落したあと、金曜に+1.81%戻しました。
相場が下げた週は、買う側にとっては利回りが上がる週でもあります。
慌てて買いに行く場面ではありませんが、もう少し下げてきたときに迷わず買えるよう、いまのうちに銘柄を見ておきます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 原油が上がると、どうして株価が下がるのですか?
燃料や材料の値段が上がって、会社の利益が減るからや。
それに物価全体が上がるから、中央銀行が金利を上げると見られるようになる。
金利が上がると株は売られやすいから、原油から金利を通って株に伝わる形やな。
Q2. 金利が上がったのに、銀行株が下がったのはなぜですか?
相場全体が売られる週やったからやな。
金利上昇が銀行にとって追い風なのは変わらんけど、それより大きい力で全体が下げたら一緒に下がる。
教科書どおりに動くのは、ほかに大きな材料がないときだけや。
Q3. 来週の日米の金融政策の会合は、いつ結果が出ますか?
米FOMCは9月15日から16日に開かれて、結果が出るのは日本時間の9月17日(木)午前3時や。
そのあと3時半からウォーシュFRB議長の会見がある。
日銀は9月17日から18日で、結果は9月18日(金)に出るで。
Q4. 高配当株の多い業種は、今週どう動きましたか?
分かれたな。
商社を含む卸売業は+1.02%、海運業は+1.37%とプラスやったけど、銀行業は−2.25%、保険業は−0.68%で下げてる。
同じ高配当と言われる業種でも、原油と金利のどっちの影響を受けるかで向きが変わった週や。
Q5. 来週は何を見ればいいですか?
まずは原油やな。
金曜に一服したけど、サウジがパイプラインを閉めたと発表しとるから、まだ終わった話やない。
そのうえで日米の金融政策の会合がある。
原油が落ち着くかどうかで、金利の見え方も変わってくると思うで。
前後の相場振り返りもチェック
・前の振り返り: 【2026年9月第1週 振り返り】金利と為替で右往左往|長期金利は30年ぶりの3%、ドル円は155円台へ
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出典:株探(東京株式 大引け・業種別騰落ランキング・日経平均寄与度ランキング・米国株概況・NY為替概況/フィスコ)、Yahoo!Finance(各指数の終値)、nikkei225jp.com(日本10年国債利回り・東証業種別指数・SQ値)。
指数の終値・騰落率は2026年9月11日時点。
ドル円はニューヨーク市場の終値を用いています。
本文で挙げた銘柄や業種は、今週の値動きを説明するために示したもので、売買を勧めるものではありません。





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