■累進配当って?

チャッピー、配当って毎年増える会社もあれば減ることもあるやん?「累進配当」ってよく聞くけど、結局なんのことなん?

お、ええとこに目ぇつけたな。
累進配当っちゅうのはな、「一度出した配当は基本的に減らさんようにして、できればちょっとずつ増やしていきまっせ」っていう企業の方針のことやで。
ちなみに安定配当は一定額を保つ方針。累進配当はできれば増やすスタンスや。

へぇ〜。「減らさへんようにする」って、めっちゃ株主想いやん。
■どういう仕組みなん?

でもさ、景気悪くなったときとか、ほんまに減らさんで大丈夫なん?

それがこの方針のポイントやねん。
業績がちょっと落ちても「減配はせんようにがんばる」って姿勢を企業が見せてるんや。
もちろん業績がボロボロになったら見直しもあるけど、基本は「減らさない・増やす」が前提や。

なんか、がんばってお小遣い減らさんようにしてくれてるパパみたいで泣けてくるな…。
■メリットと注意点は?

それって投資家にとってはめっちゃ安心やけど、企業側はしんどくないんかな?

せやねん、安心感は大きいけど「安定した利益」が出てる企業やないと難しいスタイルや。
逆に無理して配当を増やそうとすると、内部留保が減って経営の余裕がなくなったりするリスクもあるから注意が必要やで。

なるほどな〜。ただ配当を出してるだけやなくて、「継続できる力」があるかどうかも見なあかんねんな。
■累進配当を掲げてる企業って?

で、そういう累進配当の方針を出してる会社って、どこがあるん?

日本やと三菱商事(8058)とか、三井住友フィナンシャルグループ(8316)、INPEX(1605)、三井物産(8031)、KDDI(9433)とか200社を超える会社が累進配当を名言してる(2025年6月時点)。
アメリカやと、P&G(PG)、コカ・コーラ(KO)、マクドナルド(MCD)なんかが累進配当路線で有名やで。
どこも安定したビジネスモデルと強いブランド力がある企業やな。

ほんまや、名前聞いたことある会社ばっかやわ。安定感あるのも納得やな。
■高配当とどう違うの?

ところでさ、累進配当と高配当ってごっちゃになりがちやけど、違うん?

いい質問や!
高配当は「今出してる配当が大きい」ってこと。
一方、累進配当は「配当を減らさずに、できれば少しずつでも増やしていこう」って方針や。

つまり、いま高くてもいつ減るかわからん高配当より、少しずつでも増やしてくれる累進配当の方が“安定志向”って感じやな!

せやで。長期投資で安心して保有したい人には、累進配当のほうが向いてるかもしれへんな。
■累進配当ってホンマに安心なん?

でもさ、累進配当って聞くと「ずっと配当増えていくんやな〜」って思ってまうけど、ホンマに安心なん?

それな、めっちゃ大事なとこやで。
累進配当はあくまでも「会社としての方針」であって、「絶対に増やします!」っていう契約やないねん。
あくまでも“企業がそう言ってる”ってだけなんや。
たとえば、「中期経営計画」で「累進配当を継続します」って書いてても、それは3年〜5年ぐらいの目標や。
その計画が終わったあとにどうするかは、そのときの経営判断次第やねん。
中期経営計画の終わり目や社長交代時などが、特に方針変更のタイミングになりやすいで。

ほな、絶対的に保証されてるもんではないってことか…。
約束みたいなイメージのほうが近いかな。

そうそう。しかも、業績が悪化したり、方針が変わったりしたら、普通に減配される可能性もある。
「減配しにくいスタンス」ではあるけど、「減配しない保証」ではない、っちゅうことやな。100%保証されとるわけちゃうってことは、ちゃんと頭に入れとくべきやな。
▼まとめ
- 累進配当=「減らさずに、できれば増やしていく」企業の配当方針
- 配当の安定性が高く、長期保有の安心材料になりやすい
- 業績が安定してる成熟企業が取りやすいスタイル
- 高配当とは異なり、「今の利回り」より「継続性・方針」が重要
- 無理な増配は企業体力を削るので、業績とのバランスも要チェック
▼まぐのメモ
「累進配当」ってこうして聞いてみると「配当を守ろうとする企業の姿勢」って意味でめっちゃ安心できるもんなんやな。
高配当やと利回りが魅力的で飛びつきそうになるけど、それが続くかどうかは別の話。
その点、累進配当は“育ててくれる”っていうか、“一緒に歩んでくれる感”があって、長期投資には向いてるなって感じたわ。
「減らさない努力」って、地味やけどすごいことやと思う。
これは配当投資の“安心材料”として覚えておきたい
今後は数字だけやなくて、企業の姿勢とか方針も見ていきたいな。