
ディフェンシブ株とは、景気の良し悪しに業績が左右されにくい会社の株のことです。
食品・医薬品・電力・ガス・鉄道・通信など、景気が悪くても使う量があまり変わらないものを扱っている業種があてはまります。
景気で業績が大きく動く景気敏感株と対にして語られ、「守りの銘柄」と呼ばれることが多い分類です。
先に書いておくと、この「守り」は少し言葉が強すぎます。
守っているのは業績の方で、株価ではありません。
そして安定している分、高配当株として見ると利回りは高くなりにくくなります。
📝 この記事でわかること
✅ ディフェンシブ株=景気が悪くても需要が消えにくい業種の株
✅ 食品・医薬品・電力・ガス・鉄道・通信などが代表的な業種
✅ 守っているのは業績で、相場全体が崩れれば株価は下がる
✅ 安定している分だけ人気が集まりやすく、利回りは高くなりにくい
✅ 業種がディフェンシブでも、配当が止まった会社は実際にある
✅ 「守りの枠」として何割と決めてはいない

ディフェンシブ株って、暴落しても下がらへん株ってことなん?





そこがいちばん誤解されるところやな。
落ちこみにくいのは業績の方で、株価は相場が崩れたら普通に下がる。
落ち方がマシな場面が多い、というくらいで受け取っといた方がいいで。
ディフェンシブ株とは|景気が悪くても需要が消えない商売
ディフェンシブかどうかを分けているのは、その商品やサービスが景気が悪いときに買うのをやめられるかどうかです。
車や住宅や工場の設備は、買う時期を後ろに倒せます。
食べるものや薬や電気は、景気が悪くても使う量がほとんど変わりません。
東証の業種でいうと、食料品・医薬品・電気・ガス業・陸運業・情報・通信業あたりがディフェンシブの側として挙げられます。
業種の分け方そのものはセクター投資とはに書きました。
業績が景気に振り回されにくいので、配当も同じ水準を保ちやすくなります。
配当を受け取り続けたい立場から見ると、ここがいちばんありがたい性質です。
守っているのは業績であって、株価ではない
ディフェンシブ株は「暴落に強い」と説明されることが多いのですが、これは下がらないという意味ではありません。
相場全体が崩れるときは、業績が落ちていない会社の株も一緒に売られます。


受け取る立場で効いてくるのは左側
下げ幅がどれくらい小さくなるかは、そのときの相場で変わります。
半分で済んだ場面もあれば、ほとんど差が出なかった場面もあります。
決まった比率があるわけではないので、「これくらいで止まるはず」と当てにしない方が安全です。
配当を受け取るために持っているなら、見るところは株価の下げ幅ではありません。
業績が落ちこみにくく、そのぶん配当が続きやすい。
効いてくるのはこちらです。





株価が下がってもいいんやったら、ディフェンシブの意味あるん?





あるで。
業績が落ちひんかったら、配当がそのまま入り続けるやろ。
下げてる最中に入ってくるものがあるかどうかは、けっこう違うで。
安定している分、利回りは高くなりにくい
ディフェンシブ株は配当が安定しているので、同じように配当をあてにする人が集まりやすくなります。
買う人が増えれば株価は上がり、同じ配当額なら利回りは下がります。
つまり安定している性質そのものが、すでに値段に入っている状態です。
「安定していて利回りも高い」という条件で探すと、候補がほとんど残らないのはこのためです。
利回りの順に並べて上から見ていくと、上位に来るのは景気で業績が振れる業種の方になります。
ディフェンシブな業種は、その少し下に並びます。
どちらが良いという話ではなく、安定はタダでは手に入らないということです。





そしたら、利回りを取りにいくなら景気敏感の方がいいってこと?





どっちかに寄せる話やないと思ってる。
利回りだけで並べたら景気敏感が上に来るけど、そこだけ集めたら谷の年にまとめて減る。
両方入ってると、受け取る合計がならされるんよ。
業種がディフェンシブでも、配当が止まることはある
業種で当たりをつけられるのは入口までで、最後は会社ごとに見ることになります。
ディフェンシブとされる業種でも、配当が止まった例は実際にあります。
電力は「規制のもとで収益が安定している」として、ディフェンシブの代表に挙げられる業種です。
ただ東京電力は、2011年の事故のあと10年を超える期間、無配が続きました。
業種の性格は、その会社に何も起きないことを保証しません。
鉄道も同じです。
景気が悪くても人は移動する、という前提で安定した業種とされてきましたが、移動そのものが止まった2020年には業績が大きく落ちこみました。
前提が変わると、安定の根拠も一緒に変わります。
確かめ方は景気敏感な会社と同じで、10年分の配当と配当性向、それに自己資本比率を並べます。
業種で安心して、そこを飛ばしてしまう方が危ないと思っています。





業種で選ぶんやなくて、結局は会社を見なあかんってことか。





そういうことやな。
業種は「だいたいこういう性格やろな」という当たりをつけるためのもんや。
そこから先は、どっちの業種でもやることは変わらへんで。
30銘柄のなかでの位置づけ|守りの枠は置いていない
ディフェンシブ株を何割入れる、という決め方はしていません。
そもそも守りの枠と攻めの枠に分けていないので、置く場所がないという言い方の方が近いです。
考え方はコア・サテライト戦略とはに書きました。
実際に持っている30銘柄には、医薬品や情報・通信業や陸運業といったディフェンシブ寄りの業種も入っています。
ただしそれは「守りを入れよう」として選んだ結果ではなく、業種を広げていった結果として入ってきたものです。
見ているのは、1業種からの配当が全体の1割を超えていないかという1点だけです。
景気敏感な業種とディフェンシブな業種が混ざっていれば、谷の年に減るところと変わらないところが両方あることになります。
受け取る合計がならされるのは、この形にしているからです。
業種別に配当を割った実際のデータはセクター投資とはに載せました。
買い足すときの決め方は買い増す銘柄と株数はこう決めるです。





守りを厚くしたいときは、ディフェンシブを足したらいいんちゃうん?





そう思いたくなるけど、足すときに見てるのは業種の性格やないんよ。
配当がどこから来てるかを数えて、薄いところから足してる。
結果としてディフェンシブが増えることはあるけど、狙って厚くしてるわけやないな。
まぐのメモ
ディフェンシブ株は「退屈な株」と言われることがあります。
受け取る側からすると、退屈であること自体が仕事をしているので、そこは短所だと思っていません。
気をつけているのは、業種の名前で安心してしまうことの方です。
安定している業種として挙げられてきた会社が、前提の変化で配当を止めた例は実際にあります。
業種はあくまで当たりをつけるところまで、と置いています。
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よくある質問(FAQ)
Q1. ディフェンシブ株は何割くらい入れたらいいですか?
割合は決めてへんな。
守りの枠と攻めの枠に分けてへんから、そこに入れる数字がないんよ。
見てるのは1業種からの配当が全体の1割を超えてへんか、それだけや。
Q2. 日本のディフェンシブ株でおすすめはありますか?
銘柄名では答えてへんねん。
人気の顔ぶれは毎年変わるし、業種で安定してるように見えても会社ごとに事情が違うからな。
食料品・医薬品・電気ガス・陸運・情報通信あたりで候補を出して、10年分の配当と配当性向を自分で並べる方がはやいで。
Q3. ディフェンシブ株なら暴落しても安心ですか?
株価は普通に下がるから、そこは安心せん方がいいな。
落ち方がマシな場面が多いというだけで、決まった比率があるわけやない。
⚠️安心できるのは株価やなくて、業績が落ちこみにくいぶん配当が続きやすい方やで。
Q4. インデックスを持っていればディフェンシブ株は要りませんか?
指数を持ってる時点で中身には入ってるな。
そこに足すかどうかは、増やす側の話か受け取る側の話かで変わってくる。
この分け方は二刀流の記事に整理してあるで。
まとめ
ディフェンシブ株は、景気が悪くても需要が消えにくい業種の株です。
食料品・医薬品・電気ガス・陸運・情報通信あたりが代表的な業種になります。
「守りの銘柄」と呼ばれますが、守っているのは業績の方です。
相場全体が崩れれば株価は下がりますし、下げ幅がどれくらい小さくなるかも場面によって変わります。
そして安定している分だけ人気が集まるので、利回りは高くなりにくくなります。
業種がディフェンシブでも、前提が変われば配当が止まることはあります。
確かめることは景気敏感な会社と変わりません。
業種は当たりをつけるところまでで、そこから先は10年分の数字を見ることになります。
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✅ KDDI(9433)|24期連続増配・利回り3.08%
✅ NTT(9432)|15期連続増配・利回り3.5%
✅ アサヒGHD(2502)|18期連続増配・利回り3.4%
✅ 日本製鉄(5401)|PBR0.56・利回り4-5%
✅ JT(2914)|配当利回り4%超え
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