取得単価とは?平均取得価額との違いと買い増しで動く仕組みを解説

取得単価とは?1株あたりの平均の買値をわかりやすく解説 お金の言葉
本ページには広告(アフィリエイトリンク)が含まれています。

取得単価とは、その銘柄を1株あたり平均いくらで買ったか、という金額です。
SBI証券は「取得単価」、楽天証券は「平均取得価額」と表示しますが、指しているものは同じです。
同じ銘柄を買い増すたびに、払った総額を株数で割り直して計算し直されます。
この記事では、どこに表示されるのか、買い増しや株式分割で数字がどう動くのか、そして銘柄選びの物差しにはならない理由を整理します。

📝 この記事でわかること

✅ 取得単価=払った総額 ÷ 株数。
1株あたりの平均の買値
✅ SBI証券は「取得単価」、楽天証券は「平均取得価額」と呼び名が違うだけ
✅ どちらも保有一覧の最初の画面に出ている(自分で記録する必要はない)
✅ 買い増すたびに動く。
下がっても得をしたわけではない
✅ 株式分割でも動く。
株数が増えて単価が割られるだけで、払った総額は同じ

まぐ
まぐ

同じ銘柄を買い足したら、取得単価が勝手に変わっててな。

チャッピー
チャッピー

そういうもんやで。
取得単価は買ったときの値段を覚えてる数字やなくて、払った総額を今の株数で割り直した数字やからな。

取得単価とは?1株あたりの平均の買値

取得単価は、その銘柄を買うために払った総額を、持っている株数で割った金額です。
1回しか買っていなければ、そのときの約定単価がそのまま取得単価になります。
2回目以降を買い足すと、2回の合計金額を合計株数で割り直した数字に変わります。

言い換えると、取得単価は「いくらで買ったか」の記録ではなく、「今持っている株を、ならすと1株いくらで手に入れたことになるか」を表す数字です。
買った日ごとの値段を知りたい場合は、取得単価ではなく約定履歴を見ることになります。

ややこしいのは、証券会社によって呼び名が違うことです。
SBI証券は「取得単価」、楽天証券は「平均取得価額」と表示します。
指しているものは同じなので、証券会社を変えても計算の中身は変わりません。
この記事では「取得単価」に統一して書きます。

取得単価はどこに表示される?

取得単価は自分で計算する必要も、記録しておく必要もありません。
証券会社が1株あたりの平均を計算して、保有一覧にそのまま表示してくれています。

SBI証券|「口座管理」から「保有証券」

株アプリの場合は、画面下の「口座管理」をタップします。
開いたところが「保有証券」タブになっていて、銘柄ごとの一覧が並びます。
現在値のすぐ下に出ている「取得単価」が、1株あたりの平均の買値です。
その右には評価損益と評価損益率が並びます。

一覧の右端にある「〈」「〉」を押すと、表示する項目が入れ替わります。
切り替えた先に出るのは保有株数と評価額なので、取得単価を見たいときは最初の表示のままで足ります。

楽天証券|「資産・照会」から「保有銘柄」

iSPEEDの場合は、画面下の「資産・照会」をタップします。
開いたところが「保有銘柄」タブになっていて、銘柄コード順に一覧が並びます。
保有数量の右に出ている「平均取得価額」が、1株あたりの平均の買値で、そのすぐ下が現在値です。

こちらも一覧の左右にある「〈」「〉」で表示する項目が入れ替わります。
押すたびに口座区分とPER・配当利回り、前月比、貸株金利…と送られていくので、平均取得価額は最初の表示のまま見るのがいちばん早いです。

SBI証券楽天証券
呼び名取得単価平均取得価額
アプリ口座管理 → 保有証券資産・照会 → 保有銘柄
表示される場所一覧の最初の画面一覧の最初の画面
「〈」「〉」で出るもの保有株数・評価額口座区分・PER・前月比・貸株金利
単元未満株の呼び名S株かぶミニ®

どちらも一覧の最初の画面に出ているので、銘柄を開く必要はありません。
証券会社をまたいで同じ銘柄を持っている場合は、それぞれの口座で別々に平均されるという点だけ覚えておくと迷いません。

買い増すと、取得単価は動く

単元未満株は1株から買えるので、この計算が何度も起きます。
実際の数字で見た方が早いので、実録ポートフォリオで持っている1銘柄を例にします。

7月に2株を1株4,105円で買い、8月6日に1株だけ買い増しました。
このときの約定単価は3,995円です。
結果、保有は3株、取得総額は12,205円、取得単価は4,068円になりました。
4,105円だった取得単価が、37円下がった形です。

取得単価の推移 2株4,105円から1株3,995円を買い増して3株で4,068円
取得単価は下がるが、払った総額は買い足したぶんだけ増える

ここで気をつけたいのは、取得単価が下がったからといって、得をしたわけではないことです。
払った総額は8,210円から12,205円に増えています。
増えたのは買い足した3,995円ぶんで、それ以上でも以下でもありません。
取得単価は、払った総額を株数で割り直しただけの数字です。

毎月コツコツ買い増していく持ち方なら、取得単価は毎月動くことになります。
動くのが普通なので、下がった上がったで一喜一憂する種類の数字ではありません。

まぐ
まぐ

前に買うたときより安く買えたから、取得単価も下がったんやな。

チャッピー
チャッピー

そういうことやね。
取得単価は払った総額を株数で割り直した数字やから、前より安く買い足したら下がるし、高く買うたら上がる。
ただ、下がっても払った金額が減ったわけやないからな。

株式分割でも、取得単価は動く

取得単価は、自分が売買しなくても動くことがあります。
代表が株式分割です。

実録ポートフォリオで持っている銘柄のひとつが、2026年10月1日を効力発生日として1株を4株に分割する予定です。
効力が発生すると、3株だった保有は12株になり、取得単価は4,068円の4分の1、約1,017円になります。
株数が4倍、単価が4分の1なので、取得総額の12,205円は変わりません。

同時に、1株あたりの配当予想も修正されます。
この銘柄は今期の予想が中間40円・期末106円の合計146円でしたが、分割の発表と同時に合計66.5円へ修正されました。
数字だけ見ると半分以下ですが、受け取る金額は変わりません。
中間配当の基準日が効力発生日より前にあるため、中間は分割前の株数で支払われるからです。

この計算の中身は株式分割とは?で実際の株数を当てはめて確かめています。
画面の数字が急に減ったように見えたときは、まず理由を確かめるのが先です。

チャッピー
チャッピー

予想配当が146円から66.5円に減ってたら、普通は減配やと思うわな。

まぐ
まぐ

思う。
実際に一瞬ヒヤッとしたわ。
分割の発表と同じ日に出てたから、株数の方を見にいって気づいた。
1株あたりの数字だけ見てたら、たぶん間違えてる。

取得単価は、銘柄選びの物差しにはならない

高配当株を選ぶときに使っている8つの物差し(配当・売上・EPS・利益率・自己資本比率・営業キャッシュフロー・現金・配当性向)に、取得単価は入っていません。
理由は単純で、取得単価は会社の数字ではなく、自分の数字だからです。

同じ会社の株でも、取得単価は買った人によって違います。
4,105円で買った人と3,995円で買った人がいて、どちらもその会社の実力とは関係がありません。
来年も配当を出せるかどうかを決めるのは会社の利益と財務であって、自分がいくらで買ったかではありません。

取得単価と現在値の差が、いわゆる含み損益です。
保有一覧を開くと必ず目に入る数字ですが、これを見て売買を決めることはしていません。
見ても次の行動が変わらないからです。

高配当株は配当を受け取り続けるために持っています。
株価が買値より下にあっても、配当が続いているなら受け取りは変わりません。
逆に株価が買値より上にあっても、配当が続いているなら売る理由になりません。
どちらに転んでも同じ行動になる数字は、判断の材料になりません。

買値を基準にすると、次に動く条件が「株価が買値に戻るかどうか」になります。
株価は自分では決められないので、いつまで待つのかも株価まかせになります。
買値まで戻るのを待つ、買値より下がったから買い足す、という考え方の危うさは損切りナンピンで書きました。

まぐ
まぐ

評価損益がマイナスで並んでたら、やっぱり気にはなるけどな。

チャッピー
チャッピー

気になるのは正常や。
目に入る場所にあるからな。
ただ、気になるのと判断に使うのは別の話やねん。
会社の側が変わってへんのやったら、動く理由はないで。

まとめ|取得単価は記録であって、判断の材料ではない

取得単価は、払った総額を株数で割った1株あたりの平均です。
SBI証券は「取得単価」、楽天証券は「平均取得価額」と呼び名が違うだけで、中身は同じです。
どちらも保有一覧の最初の画面に出ているので、自分で記録しておく必要はありません。

買い増せば動きますし、株式分割でも動きます。
どちらも払った総額は変わらないので、数字が下がっても得をしたことにはなりません。
売ったときの損益や、相続や贈与で受け継いだ株を売るときの計算には使われますが、普段の売り買いを決めるための数字ではありません。

まぐのメモ

単元未満株で30銘柄を買って、そのあと1銘柄だけ買い増したことがある。
取得単価は4,105円から4,068円に下がったけど、同じ日に払った金は3,995円増えてる。
画面の数字が下がると、なんとなく得した気になるんよな。
ここは毎回ひっかかる場所や。

下がったのは単価で、増えたのは払った金。
この2つを並べて見るようにしてる。
単価だけ追いかけてたら、買い増すほど成績が良くなっていくように錯覚してまうからな。

📊 結局どの高配当株を買えばいい?毎月のランキングがあります

「高配当株に興味はあるけど、結局どれを買えばいいの?」——その入口になるのが、まぐが東証の全上場企業を毎月スクリーニングし、利回り×財務スコアで並べた note「月次・高配当株ランキング」 です。

📅 毎月、最新号を更新中。
スクリーニング条件から通過銘柄、スコア上位のランキング、全利回りランキングまで、すべて無料で読めます。
過去の号もマガジンにまとめてあるので、月ごとの入れ替わりも追えます。

▶ まぐのnoteで最新ランキングを見る

■ブログのノウハウ、本にまとめたで📕(二部作)

まぐの書籍がKindleで発売中や!
第1弾『10年データで選ぶ高配当株入門』は銘柄の選び方編。高利回りの罠の見抜き方から、8つの物差し・10年データでの採点手順まで、このブログの手法を最初から順番に学べるで。

第2弾『10年データで組む高配当株ポートフォリオ』は組み方編。まぐが実際に現金30万円で30銘柄を買った実録をもとに、ポートフォリオの設計から発注・運用の作法までを1冊にしたで。

👆 画像をタップでAmazonへ(各500円・Kindle Unlimited読み放題対応)

📚 あわせて読みたい関連用語

単元未満株とは? 少額で株が買える仕組みをわかりやすく解説
株式分割とは? 株価と投資家へのメリットをわかりやすく解説
ナンピンとは? リスクとやり方をわかりやすく解説
損切りとは? タイミングと重要性をわかりやすく解説
キャピタルゲインとインカムゲインの違い|投資の2種類の利益

よくある質問(FAQ)

Q1. 取得単価と平均取得価額は違うものですか?

同じもんや。
SBI証券が「取得単価」、楽天証券が「平均取得価額」って呼んでるだけで、中身はどっちも1株あたり平均いくらで買うたか、という金額やで。
証券会社をまたいで同じ銘柄を持ってると、それぞれの口座で別々に平均される点だけ気をつけといて。

Q2. 取得単価はいつ見ればいいですか?

ふだんは見んでええ。
証券会社をまたいで同じ銘柄を持ってるときとか、口座を移すときとか、そのくらいや。
売ったときの損益は特定口座なら勝手に計算されるから、自分で控えておく必要もないで。

Q3. 単元未満株を買い増すと、取得単価はどう変わりますか?

払った総額を株数で割り直した数字になる。
前より安く買えたら下がるし、高く買うたら上がる。
4,105円が2株のところに3,995円を1株足したら、取得単価は4,068円になる。
動いてるのは取得単価だけで、払った12,205円の方は変わってへん。

Q4. 含み損が出ている銘柄は、どう扱えばいいですか?

配当が続いてるなら、そのまま持ってる。
買値より下やというだけで売る理由にはならへんからな。
見直すとしたら株価やなくて、減配したとか、配当の元になる利益が続けて減ってるとか、そっち側の材料や。

Q5. 株式分割で取得単価が下がったら、安く買えたことになりますか?

ならへん。
株数が増えて単価が割られただけで、払った総額は同じや。
評価額も理屈のうえでは変わらへん。
画面の見た目だけが変わるパターンやから、慌てんでええで。

関連記事

単元未満株はSBI証券「S株」と楽天証券「かぶミニ」どっち?
SBI証券「S株」の買い方|高配当株を1株から買う手順と買い時
楽天証券「かぶミニ」の買い方|高配当株を1株から買う手順
高配当株ポートフォリオのメンテナンス|買い増す銘柄と株数はこう決める
30万円で高配当株30銘柄を実際に買ってみた|実録連載スタート
高配当株ランキングの作り方|利回り×財務スコアで選ぶ日本株

📈 この用語を使って実際の銘柄を見てみる?

magnikki.comでは、PER/PBR/配当利回り/自己資本比率/連続増配など、当サイトで解説してる用語を活用して10年データで高配当銘柄を徹底分析してます。

KDDI(9433)|24期連続増配・利回り3.08%
NTT(9432)|15期連続増配・利回り3.5%
アサヒGHD(2502)|18期連続増配・利回り3.4%
日本製鉄(5401)|PBR0.56・利回り4-5%
JT(2914)|配当利回り4%超え

この記事が役に立ったら、下のバナーを押していただけると更新の励みになります。
にほんブログ村の「高配当株」カテゴリに参加しています。

にほんブログ村 株ブログ 高配当株へ
にほんブログ村 高配当株ランキング

■証券口座を開設するなら、SBI証券と楽天証券の2社が鉄板や!

【2社共通の強み】
・国内株売買手数料:0円(2023〜)
・NISA:両方フル対応、つみたて枠の商品数もほぼ同等
・クレカ積立:両方対応(SBI=三井住友/楽天=楽天カード)
・入金:即時入金・手数料無料

【選び方の目安】
・楽天経済圏(楽天カード/楽天市場/楽天モバイル)なら → 楽天証券
・三井住友カードやPonta/Vポイント派なら → SBI証券
・どっちも使ってないなら → SBI証券(業界最大手で品揃え広い)

どっちを選んでも「NISAで投資デビュー」の王道コースやで!

口座開設は無料・5〜10分で完了するで。

■投資・お金の感情、関西弁でLINEに乗せたいあなたへ📱

まぐ&チャッピーのLINEスタンプ第1弾「投資・お金関西弁40種」がLINE STOREで販売中や!
爆上げ・暴落・ナンピン・塩漬け・配当まで、投資家あるあるの感情をぜんぶ関西弁でカバーしてるで。

👆 画像をタップでLINE STOREへ(120円・40種)

関連用語もチェック

単元未満株とは?意味をわかりやすく解説
株式分割とは?意味をわかりやすく解説
ナンピンとは?意味をわかりやすく解説
損切りとは?意味をわかりやすく解説
権利確定日とは?意味をわかりやすく解説

コメント

タイトルとURLをコピーしました