2026年9月29日(火)は、9月末に配当の権利がつく銘柄の権利落ち日でした。
前日までに株を持っていた人は配当を受け取れる代わりに、この日は配当の分だけ株価が下がりやすいとされています。
実録連載で持っている31銘柄のうち、9月末に配当がある21銘柄は、寄り付きで平均−1.72%でした。
配当の分だけ下がった場合の平均は−1.80%です。
同じ時間に、配当がない10銘柄は平均−0.14%、TOPIXは−1.14%でした。
寄り付きの下げは、配当の分とほぼ同じでした。
配当がない10銘柄との差で見ても−1.58%で、配当の分のおよそ9割にあたります。
株価が下がった分は、配当として受け取る形になっています。
※株価は2026年9月28日・29日の実際の値、配当は各社の2027年3月期の中間配当予想(2026年9月29日時点)です。
権利落ち日とは|配当の権利がなくなった日
配当を受け取るには、権利確定日に株主として名簿に載っている必要があります。
株は買ってから受け渡しまでに2営業日かかるので、9月30日(水)の権利確定日に間に合うのは、9月28日(月)までに買った人です。
この9月28日を権利付最終日、翌日の9月29日を権利落ち日と呼びます。

権利落ち日に株を買っても、今回の配当は受け取れません。
そのぶん、理屈の上では、配当の額だけ株価が下がって始まるとされています。
日程の決まり方は権利確定日とは、入金の時期は配当金はいつ入る?にまとめています。

権利落ち日には株価が配当の分だけ下がるって、ほんまにその通りになるん?





理屈ではそうなるけど、その日の相場全体の動きも乗ってくるから、ぴったり同じにはならへん。
実際に持ってる31銘柄で確かめてみよか。
実録31銘柄のうち、9月末に配当があるのは21銘柄
実録連載の31銘柄のうち、9月末に配当の権利がつくのは21銘柄です。
どれも3月決算の会社の中間配当です。
残りの10銘柄は、9月末には配当がありません。
12月決算の7銘柄(タムロン・TOYO TIRE・ジェイエイシーリクルートメント・ブリヂストン・サカタインクス・ヒューリック・キヤノン)と、6月決算のショーボンドホールディングスは、権利確定日が別の月です。
NSDとトランス・コスモスは3月決算ですが、今期は中間配当を出さず、期末にまとめて払う予定です。
この10銘柄は、配当がない銘柄が同じ日にどう動いたかを見るための比べる相手になります。
| 銘柄 | 株数 | 中間配当(1株) | 受け取る配当 | 配当÷前日の終値 |
|---|---|---|---|---|
| アコム | 22株 | 11円 | 242円 | 2.27% |
| オカムラ | 4株 | 52.5円 | 210円 | 2.24% |
| 三和ホールディングス | 3株 | 73円 | 219円 | 2.07% |
| システナ | 26株 | 9円 | 234円 | 2.07% |
| ツムラ | 3株 | 79円 | 237円 | 2.05% |
| 上組 | 2株 | 100円 | 200円 | 2.04% |
| イエローハット | 6株 | 34円 | 204円 | 1.98% |
| 東急不動産ホールディングス | 8株 | 25円 | 200円 | 1.96% |
| デンソー | 5株 | 37円 | 185円 | 1.93% |
| 文化シヤッター | 5株 | 37円 | 185円 | 1.93% |
| 東海理化電機製作所 | 3株 | 60円 | 180円 | 1.89% |
| 鴻池運輸 | 4株 | 55円 | 220円 | 1.88% |
| サンドラッグ | 3株 | 66円 | 198円 | 1.82% |
| 第一三共 | 4株 | 50円 | 200円 | 1.77% |
| アイカ工業 | 3株 | 72円 | 216円 | 1.68% |
| ドウシシャ | 4株 | 50円 | 200円 | 1.61% |
| 全国保証 | 3株 | 50円 | 150円 | 1.60% |
| 日立建機 | 2株 | 90円 | 180円 | 1.58% |
| アマノ | 3株 | 55円 | 165円 | 1.42% |
| ライト工業 | 3株 | 40円 | 120円 | 1.03% |
| サカイ引越センター | 3株 | 30円 | 90円 | 0.99% |
| 合計 | 4,035円 |
受け取る中間配当は、21銘柄の合計で4,035円(税引前)、税金を引くと3,215円です。
入金は11月下旬から12月の予定です。
寄り付きでどれだけ下がった?|配当がある21銘柄は平均−1.72%
9月28日の終値から、9月29日の始値(取引が始まって最初についた値段)までの変化を並べました。
赤が配当がある21銘柄、グレーが配当がない10銘柄です。
黒い点は、配当の分だけ下がった場合の位置です。
ライト工業は、9月30日を基準日に1株を4株に分割します。
そのため9月29日の株価は、配当の分に加えて分割の分も下がって始まりました。
この記事では、ライト工業の株価を分割前の値に換算(4倍)して比べています。
中間配当の40円は、分割前の株数に対して支払われます。


配当がある21銘柄は、寄り付きで平均−1.72%でした。
配当の分だけ下がった場合の平均は−1.80%です。
平均で見ると、配当の分とほぼ同じだけ下がって始まったことになります。
一方、配当がない10銘柄は平均−0.14%で、寄り付きではほとんど動いていません。
21銘柄と10銘柄の差を取ると−1.58%で、配当の分(−1.80%)のおよそ9割にあたります。
TOPIXも寄り付きで−1.14%下がっていました。
ただ、TOPIXには9月末に配当が落ちる会社がたくさん入っているので、TOPIX自体も権利落ちで下がりやすい日です。
配当落ちの分を見るなら、比べる相手は配当がない10銘柄の方が向いています。
21銘柄のうち、配当の分より大きく下がったのは10銘柄、配当の分まで下がらなかったのは11銘柄で、ほぼ半々に分かれました。
いちばん大きく下がったのは東海理化電機製作所で、配当の分−1.89%に対して−2.84%。
反対に第一三共は、配当の分−1.77%に対して前日の終値と同じ値段で始まりました。
1銘柄ずつ見るとばらつきがあり、配当の分ぴったりに下がる銘柄はほとんどありません。





1銘柄ずつ見たら、けっこうばらばらやけど。
平均したら、ほぼ配当の分だけ下がってるんやな。





配当の分は、あくまで目安やからな。
その日の買いと売りの具合が上に乗ってくる。
21銘柄を平均すると、その上下がならされて目安に近づくんよ。
持っている側から見ると|株価の下げと、受け取る配当
21銘柄を実録の株数で合計すると、寄り付きで評価額は3,801円減りました。
受け取る中間配当は4,035円(税引前)です。
寄り付きの時点では、評価額の減りと受け取る配当がほぼ見合っていました。
権利落ちで株価が下がっても、それで損をしたわけではありません。
株のかたちで持っていた価値の一部が、配当という現金に変わって出ていくだけです。
ただし配当には税金がかかるので、手元に入るのは税引き後の額になります。





権利落ちの日に口座を見たら減ってて一瞬びっくりするけど、配当に形が変わっただけなんやな。





そういうことや。
ただ配当には税金がかかるから、手元に入るのは3,215円や。
その差は、税金として出ていく分と思っといたらいいかな。
下がると分かっているなら、空売りすればいい?
権利落ち日に下がるのが分かっているなら、前日に空売りして、下がったところで買い戻せば儲かるように見えます。
ただ、空売りした人は、権利確定日をまたいで持っていると、配当金に相当するお金(配当落調整金)を支払います。
楽天証券の場合、制度信用では配当の84.685%、一般信用では100%です。
権利落ちで下がった分の大部分は、この支払いで消えます。
制度信用で残るのは、計算の上では配当の15%ほどです。
そこに貸株料がかかり、株が足りない銘柄では逆日歩もかかります。
株価が配当の分だけきっちり下がるとも限らないので、手間とリスクのわりに、残るものはほとんどありません。





下がるのが分かってても、そこで儲けられる仕組みにはなってへんのやな。





そういうことや。
みんなが知ってることで簡単に儲かるなら、とっくに誰かがやってるからな。
まとめ|寄り付きの下げは、配当の分とほぼ同じ
① 2026年9月の権利付最終日は9月28日、権利落ち日は9月29日でした。
② 実録31銘柄のうち、9月末に配当があるのは21銘柄で、受け取る中間配当は合計4,035円(税引前)です。
③ 配当がある21銘柄は、寄り付きで平均−1.72%。
配当の分だけ下がった場合の平均は−1.80%でした。
④ 配当がない10銘柄は平均−0.14%、TOPIXは−1.14%でした。
⑤ 空売りした人は配当金に相当するお金を払うので、配当落ちの分はほとんど残りません。
権利落ちの日に株価が下がるのは、配当を受け取る側に回ったしるしのようなものです。
1銘柄ずつ見るとばらつきはありますが、まとめて見ると、権利落ち日には配当の分くらい株価が下がっていました。
長く持つつもりなら、権利落ちの日の値下がりに慌てなくていいと思います。
まぐのメモ
31銘柄持ってるから、配当がある21銘柄と、ない10銘柄を同じ日に並べられた。
理屈どおり、寄り付きでは配当の分だけ下がってて、ない方はほとんど動いてへんかった。
1銘柄ずつ見たらばらばらやけど、まとめて見たら配当の分くらいきっちり下がってた。
配当は12月にちゃんと入ってくる。
権利落ちの日は、株価より「配当がいくら入るか」を見る日やと思ってる。
よくある質問(FAQ)
Q1. 権利落ち日に株を売っても、配当はもらえますか?
もらえるで。
権利付最終日の取引が終わった時点で持ってたら、権利落ち日に売っても今回の配当は受け取れる。
入金は2〜3ヶ月後やから、売ったあとで口座に入ってくることになるな。
Q2. 権利落ち日に買うのは損ですか?
損とは言えへんと思う。
今回の配当はもらえへんけど、そのぶん株価が下がったところで買えるからな。
長く持つつもりなら、権利日の前後で買う日を選ぶより、その値段で買いたいかどうかで決めたらいいと思うで。
Q3. NISAで持っていても、権利落ちの動きは同じですか?
株価の動きは同じや。
違うのは配当にかかる税金で、NISAの口座なら配当が非課税になる。
ただし非課税で受け取るには、配当の受け取り方を株式数比例配分方式にしとく必要があるで。
Q4. 株主優待がある銘柄も、同じように下がりますか?
優待の権利も同じ日に落ちるから、配当の分に加えて、優待の分も下がることがある。
ただ、優待をどれくらいの値打ちと見るかは人によって違うから、下がり方はばらつきやすいな。
実録の31銘柄は1銘柄あたり数株しか持ってへんから、優待はもらえてへんよ。
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出典:株価=株探(kabutan.jp)の日足(2026年9月28日・29日の始値・終値)、TOPIX=同(指数コード0010)。
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情報は2026年9月29日時点のものです。
この記事は実際の保有銘柄の値動きの記録であり、特定の銘柄の売買を勧めるものではありません。





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