【2026年11月2日〜6日 振り返り】日経平均は下げ幅歴代3位の3,643円安|金曜は225銘柄のうち上がったのは3つだけ

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2026年11月2日(月)から11月6日(金)までの相場を振り返ります。
3日(火)は文化の日で、東京市場は休みでした。
先週の振り返りはこちらです。

今週の結論

日経平均は週間−9.25%(5,855円安)の57,434円でした。
金曜1日だけで3,643円下げ、終値の下げ幅は歴代3位です。
金曜は日経平均の225銘柄のうち上がったのが3銘柄だけで、東証33業種もすべて下げました。

きっかけは、3日(火)のアメリカの中間選挙です。
民主党が上下両院で多数を取り、AIのデータセンターの建設が規制で止まるのではという心配が広がりました。
木曜の東京ではAI・半導体の銘柄が売られ、自動車や不動産などAIと関係の薄い銘柄が買われましたが、金曜は売りがAIと関係ない銘柄にまで広がっています。

TOPIXは週間−6.48%、東証グロース市場250指数は−9.15%です。
アメリカは木曜に大きく下げ、週間ではNYダウが−0.94%、S&P500が−2.68%、NASDAQが−3.37%、SOX指数が−12.15%でした。

ドル円は158円48銭で週を終え、WTI原油(12月限)は−12.76%の90.83ドルでした。

まぐ
まぐ

木曜はAI以外が買われてたのに、金曜は何もかも売られてるな。

チャッピー
チャッピー

そうなんよ。
金曜は日経平均の225銘柄のうち、上がったのは3銘柄だけやった。
東証プライムでも値上がりは21銘柄で、1,500を超える銘柄が下げてる。
前の日に買われた自動車や不動産も、そろって5%を超えて下げたんよ。

今週の主要指数

まず株価指数を、週間の騰落率が大きい順に並べます。

株価指数週間騰落率終値
NYダウ−0.94%51,285.73
S&P500−2.68%7,376.86
NASDAQ−3.37%24,579.42
TOPIX−6.48%3,707.99
東証グロース市場250指数−9.15%709.12
日経平均−9.25%57,434.77
SOX半導体−12.15%9,390.25

原油と為替はこちらです。

原油・為替週間騰落率終値
WTI原油(12月限)−12.76%90.83ドル
ドル円+0.53%158円48銭

株価指数は7つとも下げました。
日本の3つはそろって6%を超えて下げ、アメリカは半導体の銘柄でつくるSOX指数だけが2けたの下げです。

金曜は日経平均が3,643円安|下げ幅は歴代3位、225銘柄で上がったのは3つだけ

6日(金)の日経平均は、前日より3,643円13銭安い57,434円77銭で終えました。
終値の下げ幅としては、2024年8月5日、1987年10月20日に次ぐ歴代3位です。
下げ率は−5.96%でした。

順位日下げ幅(終値)
1位2024年8月5日4,451円28銭
2位1987年10月20日3,836円48銭
3位2026年11月6日3,643円13銭
4位2026年10月15日3,318円34銭

4位の10月15日は、3週間前のコアウィーブ・ショックの日です。
日経平均の歴代の下げ幅の上位4つのうち、2つはこの3週間の間に起きています。

寄り付きがその日の高値で、前場に4,332円安まで下げた

日経平均は60,374円で始まり、これがその日の高値でした。
前場の途中には56,745円まで下げ、下げ幅は一時4,332円(−7.09%)に広がっています。
前引けは3,219円安まで戻しましたが、後場は3,500円台から3,600円台の下げのまま動かず、大引けは3,643円安でした。
終値は4月13日以来の安値です。

日経平均の225銘柄のうち上がったのは3つ、東証プライムでは21銘柄

日経平均の225銘柄のうち、上がったのはダイキン工業(+1.51%)、太陽誘電(+1.43%)、SCREENホールディングス(+0.19%)の3銘柄だけで、残りの222銘柄は下げました。
東証プライムでは、値上がりが21銘柄、値下がりが1,523銘柄です。
売買代金は12兆4,808億円で、前日の11兆7,850億円より増えています。

銘柄金曜の騰落率日経平均への影響
ソフトバンクグループ−10.83%約−349円
アドバンテスト−4.99%約−317円
ファーストリテイリング−3.79%約−248円
東京エレクトロン−5.60%約−248円
リクルートホールディングス−5.61%約−102円

押し下げの上位4銘柄で約1,162円になり、下げ幅の3分の1にあたります。
上がった3銘柄の押し上げは、合わせて約15円でした。

AIと関係の薄い銘柄まで下げた理由

前日の木曜、アメリカでは半導体の銘柄でつくるSOX指数が−12.25%、NASDAQが−5.52%と大きく下げました。
この売りが、金曜の東京ではAI・半導体の銘柄だけでなく、食品や小売などの消費関連、資源、商社の株にまで広がりました。

同じ日、アジアの株も大きく下げています。
韓国の株価指数は一時8%を超えて下げ、売買を一時止めるサーキットブレーカーが発動しました。
台湾の株価指数も一時9%下げ、取引時間中の下げ率として過去最大になっています。

さらに、信用取引で株を買っていた人に追加の保証金(追い証)が発生し、投げ売りが膨らんだという見方も出ています。
夜にアメリカの雇用統計の発表を控えていて、後場は買い戻す動きも限られました。

まぐ
まぐ

日本だけやなくて、韓国も台湾もまとめて売られてたんやな。

チャッピー
チャッピー

そうそう。
台湾の株価指数は取引時間中の下げ率で過去最大、韓国はサーキットブレーカーまで発動してる。
AIの部品を作ってる国や地域が、そろって売られた形やで。

木曜は「AI以外」が買われ、金曜は「全部」売られた

今週の東京は、木曜と金曜で売られ方がまったく違いました。

5日(木)は、日経平均が1,110円安(−1.79%)だったのに、TOPIXは+1.16%と逆に上げています。
東証プライムの約7割の銘柄が上がり、33業種のうち25業種が上昇しました。
AI・半導体の銘柄が売られ、そのお金が自動車や不動産、小売などAIと関係の薄い銘柄に向かったためです。
トヨタ自動車は取引時間中に通期の利益の予想を引き上げ、自社株買いの枠も広げて、上昇率は17%近くになりました。

6日(金)は、この流れが続きませんでした。
木曜に上げた業種も、金曜はそろって下げています。

業種木曜金曜週間
輸送用機器+11.81%−5.38%+4.93%
不動産業+7.17%−7.27%+1.45%
小売業+5.08%−5.30%+0.39%
医薬品+4.98%−6.46%−1.55%
食料品+4.16%−10.02%−5.31%
銀行業+1.84%−6.49%−7.02%
電気機器−5.24%−4.84%−12.71%

金曜の下げ率を見ると、AI・半導体の銘柄が多い電気機器(−4.84%)より、食料品(−10.02%)や不動産業(−7.27%)、銀行業(−6.49%)の方が大きく下げました。
33業種のうち、いちばん下げ率が小さかった鉄鋼でも−2.71%です。

食料品が−10.02%と33業種で最も大きく下げたのには、別の理由もあります。
日本たばこ産業(JT)がストップ安になりました。
ロシアの大統領令で、JTのロシアの製造会社4社がロシア側の管理下に置かれることになったためです。
ロシアの事業は、JTグループの売上収益の約1割、調整後の営業利益の約4分の1を占めています。
ただ、味の素(−12.40%)やキッコーマン(−8.67%)など、ほかの食品株も大きく下げました。

JTは時価総額の大きい大型株ですが、ロシアの決定ひとつで事業の一部を失うことになり、1日で2割近く下げました。
大型株でも、1つの銘柄には、その会社だけに起きる出来事で大きく下げるリスクがあります。
銘柄や業種を分けて持っておくと、1銘柄が急に下げても、資産全体への影響を小さくできます。

まぐ
まぐ

木曜に買われた業種も、金曜はそろって売られてるわ。

チャッピー
チャッピー

輸送用機器は木曜に+11.81%、金曜に−5.38%で、週間ではまだプラスやけどね。
食料品は、JTのロシアの件も重なって金曜に−10.02%まで下げたんよ。

アメリカの中間選挙|民主党が上下両院で多数、AIの規制が心配された

3日(火)のアメリカの中間選挙で、民主党が上院と下院の両方で多数を取りました。
翌4日(水)のニューヨーク市場では、政治の先行きが見えたことに加えて、原油が大きく下がったことで、NYダウが+3.03%(1,569ドル高)と上げています。

ところが5日(木)は、NYダウが−3.44%(1,833ドル安)と、前日の上げを1日で失いました。
民主党がAIのデータセンターの建設に規制を強めるという見方が広がったためです。
データセンターの集まるテキサス州でも、民主党の次の知事が建設の取り組みを止める必要があると発言しています。
アメリカの10州でデータセンターの建設をめぐる住民投票があり、41か所のうち40か所で規制を強める、または建設を禁止する結果になったとも伝えられました。

指数水曜(4日)木曜(5日)金曜(6日)
NYダウ+3.03%−3.44%−0.46%
S&P500+1.58%−4.36%+0.31%
NASDAQ+1.44%−5.52%+1.09%
SOX半導体−3.13%−12.25%+4.21%

木曜は、AMDが−17.26%、エヌビディアが−9.26%と、AI・半導体の銘柄が大きく売られました。
金曜はデータセンターの関連株に買い戻しが入り、NASDAQは+1.09%、SOX指数は+4.21%と戻しています。
同じ金曜に出た10月の雇用統計は、雇用者数が16万5,000人増えて予想の7万人を大きく上回りましたが、株価の反応は小さいものでした。

まぐ
まぐ

NYダウは水曜に3%上げて、木曜に3%下げたんやね。

チャッピー
チャッピー

選挙が終わった安心で水曜に買われて、AIの規制の心配で木曜に売られた形やね。
SOX指数は金曜に379ポイント戻したけど、木曜に1,257ポイント下げた分にはまだ届いてへんで。

日経平均(−9.25%)|4日続けて下げ、金曜に3,643円安

日経平均株価の日足チャート。2026年11月2日から11月6日までの週をハイライトしている

日経平均は前週末の63,290円11銭から57,434円77銭へ、週間で5,855円34銭下げました。
終値の最高値(6月25日の72,366円34銭)からは、20.63%下の位置です。

日終値前日比
11月2日(月)63,081.86−208.25
11月3日(火)休場(文化の日)―
11月4日(水)62,188.63−893.23
11月5日(木)61,077.90−1,110.73
11月6日(金)57,434.77−3,643.13

月曜は208円安でした。
キオクシアホールディングスが、前週末に出した決算を受けて−15.78%と大きく下げています。
4〜9月期の最終利益は前年同期の37倍でしたが、10〜12月期の予想は直前の7〜9月期と比べて売上高+0.8%、最終利益+0.3%と、ほぼ横ばいの見通しでした。
前週末にアメリカでインテルが約30%下げ、半導体の銘柄が売られた流れも重なっています。

水曜は893円安で、取引時間中には60,030円まで、一時3,000円を超えて下げました。
アメリカの中間選挙で民主党が優勢と伝わり、AI・半導体の銘柄が売られています。
後場は、トランプ大統領が選挙の結果を受け入れると表明して買い戻されました。

木曜は1,110円安でした。
アドバンテスト1銘柄で約1,097円押し下げ、日経平均の下げ幅のほぼ全部にあたります。
日経平均の225銘柄では、値上がりが161銘柄、値下がりが64銘柄と、上がった銘柄の方が多い日でした。

金曜は3,643円安で、水曜から金曜までの3日間で5,647円下げています。

TOPIX(−6.48%)|木曜は+1.16%と上げ、金曜に−5.90%

TOPIXの日足チャート。2026年11月2日から11月6日までの週をハイライトしている

TOPIXは前週末の3,965.07から3,707.99へ、週間で257.08ポイント下げました。
終値の最高値(8月14日の4,197.2)からは、11.66%下の位置です。

日終値前日比
11月2日(月)3,930.28−34.79(−0.88%)
11月4日(水)3,895.38−34.90(−0.89%)
11月5日(木)3,940.39+45.01(+1.16%)
11月6日(金)3,707.99−232.40(−5.90%)

TOPIXは会社の大きさで重みを付けるので、日経平均ほど値がさの半導体の銘柄に左右されません。
月曜から木曜までは、日経平均の−3.50%に対してTOPIXは−0.62%でした。
金曜は日経平均の−5.96%に対してTOPIXも−5.90%と、ほぼ同じだけ下げています。
銘柄の大半が売られた日は、2つの指数の差が小さくなります。

東証グロース市場250指数(−9.15%)|4日とも下げた

東証グロース市場250指数の日足チャート。2026年11月2日から11月6日までの週をハイライトしている

東証グロース市場250指数は780.53から709.12へ、週間で9.15%下げました。

月曜(−6.83ポイント)、水曜(−4.43ポイント)、木曜(−17.81ポイント)、金曜(−42.34ポイント)と、取引のあった4日とも下げています。
木曜は、TOPIXが上げた日にも−2.32%でした。
金曜は−5.63%で、日経平均やTOPIXと同じくらいの下げ率です。

S&P500(−2.68%)|木曜に−4.36%

S&P500の日足チャート。2026年11月2日から11月6日までの週をハイライトしている

S&P500は7,580.07から7,376.86へ、週間で2.68%下げました。
10月6日に付けた終値の最高値7,818.93からは、5.65%下の位置です。

日終値前日比
11月2日(月)7,541.40−0.51%
11月3日(火)7,568.92+0.36%
11月4日(水)7,688.62+1.58%
11月5日(木)7,353.73−4.36%
11月6日(金)7,376.86+0.31%

月曜は、AIの会社アンソロピックが売上高の急増とあわせて今後数年の巨額の支出を明らかにし、オラクルも200億ドル規模の資金調達の計画を発表しました。
AIへの巨額の投資が改めて心配され、ハイテク株が売られています。
火曜は、アップルがメモリーの値上がりで利益率が下がる見通しを示して売られた一方、前日に下げた半導体の銘柄が買い戻されました。
水曜は、中間選挙で民主党が勝ち、トランプ大統領が結果を受け入れる姿勢を示して、政治の先行きの不透明さが薄れたことで上げています。
木曜は−4.36%と大きく下げました。

NYダウ(−0.94%)|水曜に1,569ドル高、木曜に1,833ドル安

NYダウの日足チャート。2026年11月2日から11月6日までの週をハイライトしている

NYダウは51,770.31ドルから51,285.73ドルへ、週間で0.94%下げました。

日終値前日比
11月2日(月)51,983.98+213.67
11月3日(火)51,786.72−197.26
11月4日(水)53,356.12+1,569.40
11月5日(木)51,523.06−1,833.06
11月6日(金)51,285.73−237.33

月曜は、トランプ大統領がイランへの攻撃の再開を急がないと伝わって原油が下がり、+213ドルでした。
水曜は、中間選挙の結果が出たことと原油の急落で、取引時間中に1,700ドルを超えて上げています。
木曜はその上げを1日で失い、金曜も237ドル下げました。

NASDAQ(−3.37%)|木曜に−5.52%、金曜は+1.09%

NASDAQ総合指数の日足チャート。2026年11月2日から11月6日までの週をハイライトしている

NASDAQ総合指数は25,437.00から24,579.42へ、週間で3.37%下げました。
10月6日に付けた終値の最高値27,599.79からは、10.94%下の位置です。

火曜と水曜は上げましたが、木曜に−5.52%と大きく下げています。
AMD(−17.26%)、アーム(−13.08%)、テスラ(−10.77%)、エヌビディア(−9.26%)が売られました。
金曜はデータセンターの関連株に買い戻しが入り、+1.09%です。

SOX半導体(−12.15%)|木曜だけで−12.25%

フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の日足チャート。2026年11月2日から11月6日までの週をハイライトしている

SOX指数は10,688.80から9,390.25へ、週間で12.15%下げました。

日終値前日比
11月2日(月)10,328.3−3.37%
11月3日(火)10,600.4+2.63%
11月4日(水)10,268.7−3.13%
11月5日(木)9,011.1−12.25%
11月6日(金)9,390.25+4.21%

月曜は、前週末に約30%下げたインテルがさらに8.80%下げました。
水曜は、NYダウが3%上げた日にも、データセンターの規制が心配されて−3.13%です。
SOX指数は、6月22日に付けた終値の最高値14,634.7から35.84%下の位置です。

ドル円(+0.53%)|157円台後半から158円台で動いた

ドル円の日足チャート。2026年11月2日から11月6日までの週をハイライトしている

ドル円は前週末の157円64銭から158円48銭へ、週間で84銭の円安ドル高になりました。

日ニューヨーク市場の終値
11月2日(月)157円93銭
11月3日(火)158円73銭
11月4日(水)158円46銭
11月5日(木)157円80銭
11月6日(金)158円48銭

火曜は、アメリカの求人件数が予想を上回って長期金利が上がり、158円73銭まで円安に動きました。
木曜は、AIへの期待がしぼんで株が売られ、リスクを避ける円買いが入っています。
金曜は東京の取引時間中に一時157円25銭まで円高に動きましたが、ニューヨークでは雇用統計が予想を上回ってドルが買われ、158円48銭で週を終えました。

WTI原油(−12.76%)|月曜と水曜に大きく下げ、90ドル台に

WTI原油先物(12月限)の日足チャート。2026年11月2日から11月6日までの週をハイライトしている

WTI原油(12月限)は前週末の104.12ドルから90.83ドルへ、週間で12.76%下げました。

日終値前日比
11月2日(月)96.46ドル−7.36%
11月3日(火)96.09ドル−0.38%
11月4日(水)88.12ドル−8.29%
11月5日(木)90.52ドル+2.72%
11月6日(金)90.83ドル+0.34%

月曜は、トランプ大統領がイランへの攻撃の再開を急がないと伝わり、−7.36%でした。
水曜は、中間選挙で共和党が大きく負け、トランプ政権のイランへの強い姿勢が弱まるという見方から−8.29%と下げています。

日米の長期金利|そろって下げ、金曜に日本が大きく下げた

日米の10年債利回りの日足チャート。米10年債利回りと日本10年国債利回りを並べている
10年債利回り前週末(10月30日)今週末(11月6日)変化
日本10年国債2.760%2.670%−9.0bp
米10年債4.929%4.859%−7.0bp

日本の10年国債利回りは水曜に2.813%まで上がりましたが、株が大きく下げた金曜に2.670%へ下がりました。
株を売ったお金が、比べて安全とされる国債に向かうと、国債の値段が上がって利回りは下がります。
アメリカの10年債利回りは、原油が下がった水曜と、株が下げた木曜に下がっています。

東証33業種|週間で上げたのは7業種、金曜は33業種すべてが下げた

東証33業種の週間騰落率の横棒グラフ。上昇7業種を緑、下落26業種を赤で、上昇率の高い順に並べている

東証33業種の週間騰落は、上昇が7業種、下落が26業種でした。

上げた業種は7つです。

順位業種週間騰落率
1位空運業+6.21%
2位輸送用機器+4.93%
3位ゴム製品+2.63%
4位陸運業+1.84%
5位不動産業+1.45%
6位小売業+0.39%
7位繊維製品+0.20%

下げた業種の上位5つです。

順位業種週間騰落率
1位非鉄金属−20.16%
2位石油・石炭製品−17.61%
3位鉱業−15.48%
4位海運業−13.36%
5位電気機器−12.71%

非鉄金属には、データセンター向けの電線や光ファイバーを作るフジクラや古河電気工業が入っていて、AIの規制の心配で売られました。
石油・石炭製品と鉱業は、原油が週間で12%を超えて下がったことで下げています。
上げた7業種は、木曜の+5〜12%の上げが大きく、金曜の下げのあとも週間でプラスに残りました。

高配当株の目線|銀行・食品・電気ガスも金曜に6%を超えて下げた

高配当株の多い業種も、金曜はそろって大きく下げました。

業種月〜木金曜週間
銀行業−0.56%−6.49%−7.02%
卸売業(商社)+3.11%−6.89%−3.99%
保険業+2.85%−6.50%−3.84%
電気・ガス業+1.99%−6.32%−4.45%
食料品+5.23%−10.02%−5.31%
医薬品+5.25%−6.46%−1.55%

月曜から木曜までは、商社・保険・電気ガス・食品・医薬品が上げていました。
AI・半導体から離れたお金が向かった先です。
それが金曜は6〜10%下げ、週間ではどれもマイナスになりました。
三菱UFJフィナンシャル・グループも、金曜は−6.52%です。

まぐ
まぐ

高配当株の多い業種も、金曜はAIの銘柄と同じくらい下げてるね。

チャッピー
チャッピー

金曜は東証プライムの98%の銘柄が下げた日やからね。
業種で見ると、鉄鋼の−2.71%がいちばん小さい下げやったんよ。

まぐのメモ:下がるのは気分よくないけど、ここはがまん

金曜は東証プライムの98%の銘柄が下げた。
AIと関係ない銘柄も、高配当株の多い業種も、同じように売られてる。
こういう日は、何を持ってても下がる。

下がると、やっぱり気分はよくない。
けど、この値動きこそが株式投資の利益の源泉で、それを耐えるのが株式投資やと思ってる。
やから、ここはがまんしよう。

インデックス投資の積み立てはそのまま続けるし、高配当株も売らずに持っとく。
やるべきことを、決めたルールに従って淡々とやるだけや。

まだ下がるようなら、割高やないと思える銘柄を探しといて、買い向かえる準備をしとく。
それが今、自分にできることかな。
大きな下落でしっかり動けるのは、事前に準備してた人だけやと思う。

長期で持つ前提なら、こういうときはそっと相場から距離を取ったり、リスク許容度を見直してみたりするのもいいかもしれん。
相場との距離感を測るいいチャンスやと思ってみるのも、いいかもな。

下がってるときほど冷静に。
自分にできることに集中して、来週もやっていこう。

今週のまとめ

① 日経平均は−9.25%(5,855円安)の57,434円でした。
金曜1日で3,643円下げ、終値の下げ幅は歴代3位です。
4位は3週間前の10月15日で、歴代の下げ幅の上位4つのうち2つが、この3週間の間に起きています。

② 金曜は、日経平均の225銘柄のうち上がったのが3銘柄だけでした。
東証プライムでは値上がりが21銘柄、値下がりが1,523銘柄で、東証33業種もすべて下げています。

③ 木曜はAI・半導体の銘柄が売られ、自動車や不動産などAIと関係の薄い銘柄が買われて、TOPIXは+1.16%でした。
金曜はその業種も5%を超えて下げ、食料品はJTのストップ安も重なって−10.02%です。

④ アメリカの中間選挙で民主党が上下両院で多数を取り、AIのデータセンターの規制が心配されました。
NYダウは水曜に+3.03%、木曜に−3.44%で、SOX指数は週間で−12.15%です。

⑤ 東証33業種は週間で7業種が上げ、26業種が下げました。
ドル円は158円48銭、WTI原油(12月限)は−12.76%の90.83ドルでした。

AIの売りが、最後はAIと関係ない銘柄まで巻き込んだ週でした。

よくある質問(FAQ)

Q1. 日経平均の下げ幅で、歴代の上位はいつですか?

終値の下げ幅で1位は2024年8月5日の4,451円安、2位は1987年10月20日のブラックマンデーの3,836円安や。
今回の11月6日の3,643円安が3位で、10月15日のコアウィーブ・ショックの3,318円安は4位になった。
下げ率で見ると今回は−5.96%で、ブラックマンデーの−14.90%よりはだいぶ小さいで。

Q2. AIと関係ない銘柄まで下がったのはなぜですか?

アメリカで半導体の銘柄が大きく下げて、その売りが金曜の東京では食品や商社、資源の株にまで広がったんや。
韓国と台湾の株も大きく下げて、アジアの株がまとめて売られた。
食料品は、JTのロシアの工場の件も重なって−10.02%まで下げてるで。

Q3. 木曜に日経平均が下げて、TOPIXが上げたのはなぜですか?

日経平均は株価の高い銘柄ほど指数への影響が大きいから、アドバンテスト1銘柄で約1,097円押し下げられた。
TOPIXは会社の大きさで重みを付けるから、トヨタみたいに大きく上げた銘柄や、7割の銘柄が上がったことがそのまま出たんや。

Q4. 来週の注目の予定は何ですか?

10日(火)にソフトバンクグループの決算と、アメリカの10月の消費者物価指数がある。
アメリカでは10日にコアウィーブ、12日にアプライド・マテリアルズとシスコ・システムズの決算が出るで。
日本は13日(金)に三菱UFJフィナンシャル・グループの決算がある。

前後の相場振り返りもチェック

・前の振り返り: 【2026年10月第4週 振り返り】AI関連企業の決算で明暗、中央銀行は据え置きでも利上げに含み|日経平均の上げはほぼアドバンテスト1銘柄分

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出典:株探(東京株式 大引け・業種別指数・日経平均寄与度・来週の株式相場に向けて・米国株概況・NY為替概況・NY原油終値/フィスコ/MINKABU PRESS)、nikkei225jp.com(日経平均225銘柄の騰落と寄与度)、共同通信・NHK(日経平均の下げ幅の順位)、時事通信・日本経済新聞(JTのロシア事業)、Yahoo!Finance(米国の各指数・ドル円・WTI原油・米10年債利回り)、日本相互証券(日本10年国債利回り)。
指数の終値・騰落率は2026年11月6日時点。
ドル円はニューヨーク市場の終値、WTI原油はニューヨーク原油先物12月限の終値を用いています。
本文で挙げた銘柄や業種は、今週の値動きを説明するために示したもので、売買を勧めるものではありません。

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