対象期間:2026年7月20日〜7月24日(W30)
出典:Yahoo!ファイナンス、日本経済新聞、Bloomberg、株探、yfinance
- 今週の結論
- 今週の主要指数(週間騰落)
- 日経平均(+0.73%)|火曜に2,000円高、金曜に1,800円安の往復
- TOPIX(+2.35%)|金曜も−1.05%どまり、日経との差が語るもの
- S&P500(−0.61%)|木曜のハイテク安を金曜に下げ止め
- NASDAQ(−2.13%)|AI過剰投資懸念で主要指数の中で最弱
- SOX半導体(+1.24%)|火曜+5.21%・金曜−4.25%の大荒れ
- NYダウ(−0.38%)|金曜はハイテク安に逆行して上げた
- WTI原油(+9.64%)|中東緊迫で一時93ドル台に急騰
- ドル円(+0.91%)|163円台後半へ、じり高の円安
- 今週のテーマ①:好決算やのに売られる──AI「投資しすぎ」懸念の正体
- 今週のテーマ②:日経が下げた金曜に買われた株──バリューへの回帰
- まぐのメモ:戻した週でも、見る場所は変えない
- 今週のまとめ
- よくある質問(FAQ)
- 前後の相場振り返りもチェック
今週の結論
日本株:日経平均は週間+0.73%で64,611円と、小幅ながらプラスで着地しました。
月曜が海の日で休場、火曜はいきなり+3.26%(+2,091円)と急伸して66,000円台を回復。
ところが金曜に一転して−2.73%(−1,811円)と急落し、上げ幅の多くを吐き出しました。
一方でTOPIXは週間+2.35%と日経を上回り、金曜の下げも−1.05%どまり。
「指数は行って戻ってでも、半導体が売られてバリュー株が買われる流れは先週から一貫していた」一週間でした。
米国株:木曜にアルファベットとテスラの決算が出て、「AIへの投資を増やしすぎではないか」という懸念が再燃。
NASDAQは週間−2.13%と主要指数で最も弱く、SOX半導体指数は火曜+5.21%・金曜−4.25%の大荒れでした。
その一方でNYダウは週間−0.38%と小幅にとどまり、金曜だけ見れば+0.46%とハイテク安に逆行して上げています。
米国でも「半導体・ハイテクは売られ、それ以外は堅い」という色分けがはっきり出ました。
原油・為替:中東情勢の緊迫でWTI原油は週間+9.64%の90.4ドルと急騰し、木曜には一時93ドル台を付けました。
ドル円は週間+0.91%の163円台後半まで、じりじりと円安が進行。
有事のドル買いに加えて、財政拡張への警戒からの円売りが重なった格好です。

火曜に日経平均が2,000円上げて、金曜に1,800円下げるって、また忙しい週やったな。
週足で見たらほぼ変わってへんのが逆にすごいわ。





その中身のほうが大事やねん。
金曜に日経平均を1,800円も下げさせたのは、東京エレクトロンやアドバンテストみたいな値がさの半導体株や。
その裏で、銀行や医薬品みたいな株はむしろ買われとった。
先週も「下げの中で内需・高配当が買われた」話をしたけど、今週の金曜も同じ絵が出たということやな。





2週続けて同じ動きなら、たまたまやないかもしれんな。
そのへん、指数ごとに順番に見ていこか。
今週の主要指数(週間騰落)
まずは今週の主要指数の週間騰落を一覧で見ておきます。
日本・米国とも7/24(金)の終値時点です。
日本は月曜(7/20)が海の日で休場のため、火曜〜金曜の4営業日。
週間騰落の起点は、日米とも前週末の7/17(金)終値です。
| 指数 | 終値 | 週間騰落 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 日経平均 | 64,611円 | +0.73% | 火曜+2,091円→金曜−1,811円の乱高下 |
| TOPIX | 4,011 | +2.35% | 金曜も−1.05%どまりで日経より底堅い |
| NYダウ | 51,947 | −0.38% | ハイテク比率が低く小幅安、金曜は逆行高 |
| S&P500 | 7,412 | −0.61% | 木曜のハイテク安を金曜に下げ止め |
| NASDAQ | 24,976 | −2.13% | AI過剰投資懸念で主要指数の中で最弱 |
| SOX半導体 | 11,819 | +1.24% | 火曜+5.21%→金曜−4.25%の大荒れ |
| WTI原油 | 90.4ドル | +9.64% | 中東緊迫で木曜に一時93ドル台 |
| ドル円 | 163.8円 | +0.91% | 有事のドル買い+財政拡張観測で円安 |
日経平均(+0.73%)|火曜に2,000円高、金曜に1,800円安の往復







チャートの右端、大きな陽線のあとに大きな陰線が立ってるな。
これが火曜と金曜か。





そのとおりや。
連休明けの火曜は、前週末の米半導体株の反発を受けて日経平均が+2,091円(+3.26%)と急伸。
水曜・木曜は66,000円台で小動きやったけど、金曜に−1,811円(−2.73%)と急落した。
ザラ場では64,201円まで下げて、上げた分をほぼ帳消しにした一週間や。





金曜の下げは、なんでそんなにきつかったんや?





前日の木曜、米国でアルファベットとテスラの決算が「AI投資の増やしすぎ」と受け止められて、ハイテク株が売られたんや。
おまけに金曜は、韓国でも半導体主導でKOSPIが急落してな。
韓国がレバレッジ型ETFの信用規制を前倒しで強化すると発表したのが重荷になって、売買を一時止める措置まで出た。
この米国と韓国の半導体安が重なって、東京では東京エレクトロン1銘柄だけで日経平均を約448円も押し下げる直撃になった。
指数の下げの大半が、ひと握りの半導体株で説明できてまう構図やな。
TOPIX(+2.35%)|金曜も−1.05%どまり、日経との差が語るもの







日経が週間+0.73%やのに、TOPIXは+2.35%か。
同じ日本株でも、ずいぶん差がついたな。





この差が今週の話のキモやねん。
日経平均は値がさの半導体株の影響をまともに受けるから、金曜の半導体安で−1,811円も下げた。
いっぽうTOPIXは時価総額で加重する指数やから、半導体の比重が薄まって金曜は−1.05%で済んだ。
銀行や医薬品みたいな、半導体以外の株が支えたということや。





ニュースは「日経◯円安」で大きく報じられるけど、市場全体で見たら景色が違うんやな。





そこが高配当株を持つ人にとって、いちばん見ておきたいところや。
TOPIXは終値ベースの最高値(7/6の4,102)まで、あと−2.2%の位置につけとる。
半導体が荒れても、市場全体はしっかり高値圏を保っとるということやな。
S&P500(−0.61%)|木曜のハイテク安を金曜に下げ止め







S&P500は週間−0.61%か。
下げてはいるけど、そんなに大きな崩れやないんやな。





木曜にアルファベットとテスラの決算を嫌気して−1.21%と下げたのが、今週の主な下げや。
ただ金曜は+0.05%とほぼ横ばいで、下げ止まった。
幅広い500銘柄で構成されるS&P500は、ハイテクが売られても銀行やヘルスケアが支える。
終値7,412は、6月2日の最高値7,610まで−2.6%の位置や。
NASDAQ(−2.13%)|AI過剰投資懸念で主要指数の中で最弱







ハイテクが集まるNASDAQは、やっぱり一番弱かったんやな。
決算が良かったのに売られるって、また「材料出尽くし」なんかな?





今回はちょっと種類が違うんや。
アルファベットは売上こそ良かったけど、AI向けの設備投資の計画を引き上げた。
「そんなに巨額を投じて、ちゃんと回収できるんか」という不安が、逆に売りを呼んだんや。
この中身は、あとのテーマで詳しく話すで。
SOX半導体(+1.24%)|火曜+5.21%・金曜−4.25%の大荒れ







SOXは火曜に+5.21%も上げたのに、金曜は−4.25%か。
1週間の中でこの振れ幅はすごいな。





今週の株価を日米で揺らした震源が、まさにこのSOXやねん。
週の前半は前週の反発を引き継いで買われたけど、木曜の決算で流れが変わって金曜に急落した。
週足では+1.24%とかろうじてプラスやけど、中身は上下に激しく振れた大荒れや。
ちなみに6月22日の最高値14,635からは、まだ−19%の位置におる。





日本の半導体株が金曜に売られたのも、結局このSOXの流れやったんやな。





そういうことや。
東京エレクトロンもアドバンテストも、ニューヨークの半導体指数と同じ方向に動く。
売りも買いも半導体次第という点では、今週も先週の続きやったな。
NYダウ(−0.38%)|金曜はハイテク安に逆行して上げた







NASDAQが−2%も下げた週に、ダウは−0.38%で踏みとどまってるんやな。
金曜にいたっては上げてる。





ダウはハイテクの比率が低くて、銀行や消費関連みたいな昔ながらの大型株が中心の指数や。
金曜はNASDAQが−0.64%やったのに、ダウは+0.46%と逆に上げた。
ハイテクから資金が抜けて、そのお金がバリュー株に向かった——その動きが指数の差にそのまま出とる。
日本のTOPIXが日経より強かったのと、じつは同じ構図やな。
WTI原油(+9.64%)|中東緊迫で一時93ドル台に急騰







原油が週間+9.64%か。
今週いちばん動いたのは、株やなくて原油やな。





中東情勢がまた緊迫して、供給不安から木曜に一時93ドル台まで急騰した。
WTI原油が90ドル台に乗るのは、久しぶりの高い水準や。
原油高は、INPEXみたいな資源関連や、資源を扱う総合商社には追い風になる。
これも今週バリュー株が買われた一因やと見ておくとええで。
ドル円(+0.91%)|163円台後半へ、じり高の円安







ドル円は163円台後半まで来たんか。
じわじわ円安が進んでるな。





理由は大きく2つや。
ひとつは中東の緊迫で「安全とされるドルを買っておこう」という有事のドル買い。
もうひとつは、国内の財政拡張への警戒からの円売りや。
派手な急変やなくて、じりじりと円安が進むタイプの一週間やったな。
今週のテーマ①:好決算やのに売られる──AI「投資しすぎ」懸念の正体
今週の下げの出発点は、7/23(木)に米国で発表されたアルファベット(グーグルの親会社)とテスラの決算でした。
売上などの数字は市場予想を上回ったにもかかわらず、株価はさえない反応。
この流れがハイテク株全体に広がり、翌7/24(金)の東京市場の半導体安につながりました。





売上は予想を上回ったのに売られるって、どういうことなん?
ふつうは業績がええなら株も上がりそうなもんやけど。





ひっかかったのは、決算そのものやなくて「設備投資の計画」のほうや。
アルファベットは、AI向けのデータセンターに使うお金の見通しを、さらに引き上げた。
金額が大きすぎて、「そこまで投じて、ほんまに元が取れるんか」という不安が広がったんや。
売上がええことより、「投資しすぎ」のほうに市場の目が向いた——それが今回の下げの正体やな。





アメリカのAI企業の投資の話が、なんで日本の半導体株まで下げるんや?





そのAI投資のお金の行き先が、半導体やからや。
東京エレクトロンやアドバンテストは、AI向けの半導体を作る装置を売っとる会社。
「AI投資は行きすぎかも」となると、その装置への需要も減るんやないか、と連想されて売られる。
アメリカのAI投資と日本の半導体株は、1本の線でつながっとるということやな。
今週のテーマ②:日経が下げた金曜に買われた株──バリューへの回帰
日経平均が−1,811円と急落した7/24(金)。
この日、東証プライムの33業種のうち上昇したのは10業種だけで、市場全体は下げ優勢でした。
それでも上昇した業種の顔ぶれは、医薬品・鉱業・保険・海運・陸運。
半導体やハイテクが売られる裏で、景気敏感やディフェンシブといったバリュー系のセクターが逆行高していました。





保険に海運に、医薬品か。
景気敏感やディフェンシブの、いわゆるバリュー系がずらっと並んどるな。
指数が1,800円下げる日に、なんでこの子らは買われるんや?





半導体から抜けたお金が、行き先を探しとるからや。
業績が景気や情勢にブレにくくて、割安に放置されてたバリュー株に資金が向かった。
実際、日経平均が−2.7%も下げた金曜に、三菱UFJフィナンシャル・グループは+2.46%と逆に上げとる。
原油高が追い風になる資源関連や、増配を発表した高配当銘柄にも買いが入った。





増配で株が買われるって、配当を狙う立場からするといちばん気持ちのええ上げ方やな。





まさにそこが、半導体の値上がり益を狙う投資とのいちばんの違いや。
先週も下げの中で内需・高配当が買われて、今週も金曜に同じ絵が出た。
指数の派手な上下の裏で、お金は静かにバリューへ移りつつある——2週続けてそれが確認できた、というのが今週いちばんの読みどころやな。
まぐのメモ:戻した週でも、見る場所は変えない
先週は日経平均が−6.4%と急落した週で、そのときも「下げの中で内需・高配当が買われた」と書いた。
今週は日経が週足でプラスに戻したから、一見すると先週とは正反対の一週間に見える。
それでも金曜の中身をのぞくと、半導体が売られてバリューが買われるという、先週とまったく同じ絵が出ていた。
指数が上げても下げても、買われる株の顔ぶれが変わらないなら、見るべき場所も変える必要はない。
実録連載で持っている30銘柄の「今年の配当予定」は、今週も1円も動いていない。
日経平均が2,000円上げて1,800円下げても、配当は年に数回しか動かない——株価を物差しにするか、配当を物差しにするか。
その違いが、荒れた週の心の穏やかさをそのまま決めるのだと、今週もあらためて感じた。
何を、いくらで、どう選んで買ったのか——その全記録は実録連載の第1回に書いています。
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✅ NTT(9432)|15期連続増配・利回り3.5%
✅ アサヒGHD(2502)|18期連続増配・利回り3.4%
✅ 日本製鉄(5401)|PBR0.56・利回り4-5%
✅ JT(2914)|配当利回り4%超え
今週のまとめ
W30(7/20〜7/24)の振り返り
① 月曜は海の日で休場。
火曜は前週末の米半導体反発を受けて日経平均が+2,091円(+3.26%)と急伸し、66,000円台を回復した。
② 木曜に米国でアルファベットとテスラの決算が「AIへの投資しすぎ」と受け止められ、ハイテク株が下落。
NASDAQは週間−2.13%と主要指数で最も弱かった。
③ その米国安に、韓国の半導体株急落(レバレッジ型ETFの信用規制の前倒し発表)も重なり、金曜の東京は値がさ半導体が直撃され、日経平均は−1,811円(−2.73%)と急落。
東京エレクトロン1銘柄で指数を約448円押し下げた。
④ 一方でTOPIXは週間+2.35%と日経を上回り、金曜も−1.05%どまり。
半導体が売られた金曜に、医薬品・鉱業・保険・海運・陸運が逆行高し、三菱UFJは+2.46%、増配を発表した銘柄にも買いが入った。
⑤ WTI原油は中東緊迫で週間+9.64%の90ドル台、ドル円は163円台後半へ円安。
来週は米国のFOMC(7/28〜29)が最大の関門になる。
指数は行って戻ってでも、半導体が売られてバリュー株が買われる物色は先週から一貫していた。
派手な上下より、”何が買われたか”を静かに見ておく一週間。
よくある質問(FAQ)
Q1. 好決算なのに株価が下がるのは、なぜですか?
株価って、これから起きることへの期待で先に動くもんやねん。
今週のアルファベットも、売上なんかの数字自体は市場予想を上回ってた。
それやのに、AI向けの設備投資の計画をさらに引き上げたもんやから、「その巨額をちゃんと回収できるんか」って不安のほうに市場の目が向いてしもた。
決算がええかどうかだけやなくて、先に期待がどれだけ株価に織り込まれてたか、これからの投資が報われそうか——そこで株価の反応が決まるんやわ。
Q2. 日経平均が下がったのに、TOPIXがあまり下がらないのはなぜですか?
おんなじ日本株でも、この2つは値動きへの効き方が違うんよ。
日経平均は株価の高い「値がさ株」に振られやすうて、東京エレクトロンみたいな半導体株が下げると大きく引っ張られる。
いっぽうTOPIXは会社の規模(時価総額)で加重するから、半導体株の比重が薄まるんや。
今週の金曜みたいに半導体だけが売られる日は、日経平均が大きく下げてもTOPIXの下げは浅うて、市場全体はそこまで崩れてへんのがわかるで。
Q3. 「AIへの投資しすぎ」が心配されると、なぜ株安になるのですか?
投資したお金が、ちゃんと将来の利益になって戻ってくるか読めんようになるからや。
AI向けのデータセンターには、とんでもない額の設備投資が要る。
その金額が年々ふくらむほど、「これだけ使うて、見合うだけ稼げるんか」って疑問も大きくなる。
その不安が、AIで買われてきたハイテク株や、半導体の装置を作る会社に向かいやすうて、今週みたいな下げになるんやな。
Q4. 半導体が荒れる週、高配当株投資家は何をすればいいですか?
基本は「いつもどおり」でええと思うわ。
今週も先週も、荒れの主役は半導体・ハイテクで、配当目当てで持つような株はむしろ下げた日に買われてた(金曜の三菱UFJや、増配した銘柄やな)。
配当が目的なら、見るべきは日々の株価やなくて、持ってる会社の業績と配当や。
指数が2,000円動いても、その年の配当予定はほとんど変わらへん。
慌てて売る理由も、慌てて買う理由もない——それが答えやと思うで。
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※ 本記事は相場の振り返りであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。
投資判断はご自身の責任でお願いします。
前後の相場振り返りもチェック
前の週: 半導体主導で日経6.4%安、下げの中で買われた内需・高配当【2026年7月第3週】
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出典:Yahoo!ファイナンス、日本経済新聞、Bloomberg、株探、yfinance(日本・米国とも7/24終値時点、週間騰落は7/17終値起点)





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