【2026年7月第3週】半導体主導で日経6.4%安|下げの中で買われた内需・高配当株

【2026年7月第3週】半導体主導で日経6.4%安|下げの中で買われた内需・高配当株 相場振り返り

対象期間:2026年7月13日〜7月17日(W29)

出典:Yahoo!ファイナンス、日本経済新聞、Bloomberg、yfinance

👉 先週(7/6〜7/10)の振り返りはこちら

今週の結論

まぐ
まぐ

今週は日経平均が−6.44%。
一週間で4,400円も下げて、正直きつい数字に見えるな。

チャッピー
チャッピー

数字だけ見ると全面安やけど、中身はかなり偏っとる。
TOPIXは−2.90%。
主犯は半導体で、SOX指数は−9.97%。
逆に原油は+14.54%と急騰しとって、株と資源で明暗がくっきり分かれた週やった。

まぐ
まぐ

同じ「日本株」でも、日経とTOPIXでこんなに差が出るんやな。
その差の理由と、下げの中で何が買われたか——そこを見るのが今週のポイントやな。

今週の主要指数(週間騰落)

指数終値週間騰落備考
日経平均64,141円−6.44%金曜−4.03%、ザラ場62,704円まで急落
TOPIX3,919−2.90%半導体の指数寄与が小さく下げは日経より浅い
NYダウ52,146−0.93%ハイテク比率が低く下げは小幅
S&P5007,457−1.55%CPI・PPI鈍化で火水は反発も金曜に失速
NASDAQ25,520−2.90%金曜の中国AIショックでハイテク売り
SOX半導体11,673−9.97%高値から2割超下げ、弱気相場入り水準
WTI原油81.8ドル+14.54%中東緊迫で月曜+9.42%と急騰
ドル円162.4円ほぼ横ばい株安のリスクオフでも円買いは限定的

日経平均(−6.44%)|下げ幅の約65%は半導体4銘柄

日経平均株価 日足チャート(直近3ヶ月)
まぐ
まぐ

チャートの右端、黄色い帯のところで一気に崩れとるな。
特に一番右の赤いローソクがでかい。

チャッピー
チャッピー

それが金曜や。
金曜だけで−2,694円(−4.03%)、ザラ場では一時62,704円まで下げて、取引時間中としては約1カ月ぶりに63,000円を割り込んだ。
週の初めは韓国株安、木曜はアメリカの半導体安を引き継いで、金曜は中国発のAIショックでとどめ——売りの理由は日替わりやったけど、売られたのは一貫して半導体やった。

まぐ
まぐ

同じ週に韓国・アメリカ・中国と、下げのきっかけが世界一周しとるな。

チャッピー
チャッピー

そこが今週の特徴や。
そして大事なのが下げの中身で、金曜の−2,694円のうち、アドバンテスト・東京エレクトロン・ソフトバンクグループ・キオクシアの4銘柄だけで約1,764円ぶんを押し下げとる。
たった4銘柄で下げ幅の約65%や。
日経平均は株価の高い銘柄の影響を受けやすい指数やから、値がさの半導体株が崩れると数字が大きく振れるんやで。

TOPIX(−2.90%)|同じ日本株でも下げは半分以下

TOPIX 日足チャート(直近3ヶ月)
まぐ
まぐ

日経が−6.44%で、TOPIXは−2.90%。
同じ日本株を測っとるのに、なんでこんなに差がつくんや。

チャッピー
チャッピー

測り方が違うからや。
日経平均は株価そのものを足し合わせる指数やから、株価の高い半導体株の一撃が効きやすい。
TOPIXは会社の規模(時価総額)で重みをつけるから、同じ半導体株が下げても影響が薄まる。
だから半導体主導の下げでは、いつもTOPIXのほうが下げが浅くなるんや。

まぐ
まぐ

「日経平均が大きく下げた」=「持ち株も同じだけ下げた」とは限らへんわけやな。
自分の持っとる株が日経寄りか、TOPIX寄りか——それで体感がまるで変わるな。

チャッピー
チャッピー

そのとおりや。
内需やバリューを中心に持っとる人ほど、今週は指数の見た目ほど痛んでへんはずやで。

S&P500(−1.55%)|前半は反発、金曜のAIショックで失速

S&P500 日足チャート(直近3ヶ月)
まぐ
まぐ

アメリカの株は、日本ほど派手には下げてへんのやな。

チャッピー
チャッピー

週の前半はむしろ強かった。
火曜・水曜はアメリカの6月CPIとPPI(物価の指標)がそろって伸び鈍化で、利上げ警戒が後退して買われた。
それを金曜のAI関連株の急落が帳消しにして、週間では−1.55%のマイナスに沈んだ形やで。

NASDAQ(−2.90%)|中国発「Kimi K3」ショックが直撃

NASDAQ 日足チャート(直近3ヶ月)
まぐ
まぐ

ハイテクの集まりやから、AI関連が売られると効くわけやな。

チャッピー
チャッピー

そうや。
金曜に中国のAI企業が高性能な新モデルを発表して、それが「去年のDeepSeekショックの再来」と受け止められた。
AI関連や半導体株が一斉に売られて、NASDAQは週間−2.90%。
この中身は今週のテーマ①で詳しく話すで。

SOX半導体(−9.97%)|高値から2割超、弱気相場入り水準

SOX指数 日足チャート(直近3ヶ月)
まぐ
まぐ

−9.97%て、一週間の下げとしてはかなり大きいな。

チャッピー
チャッピー

半導体だけを集めた指数やから、今週の下げをまともに浴びとる。
6月の高値からは2割超下げとって、海外メディアは「弱気相場入り」と報じた。
一般に高値から2割下げると弱気相場入りの目安とされとるんやで。

まぐ
まぐ

この下げ、なんか一発の悪材料で崩れたんか。

チャッピー
チャッピー

いや、積み重ねや。
週の半ばはメモリ大手の出尽くし売り、木曜は好決算のはずのTSMCが期待に届かず「TSMC砲不発」、そこにグーグルのAIモデル遅延報道が重なった。
そして金曜のAIショックがとどめ——一撃やなくて、悪材料が四つ五つ折り重なった週やった。

NYダウ(−0.93%)|ハイテクが薄いぶん下げも小幅

NYダウ 日足チャート(直近3ヶ月)
まぐ
まぐ

ダウは−0.93%で、NASDAQよりだいぶ軽いな。

チャッピー
チャッピー

ダウは30銘柄で、ハイテクの比率がNASDAQより低いからや。
今週の下げの主役がAI・半導体やったぶん、ハイテクの薄いダウは相対的に耐えた。
金曜こそ−406ドル下げたけど、週を通しては小幅なマイナスにとどまったで。

WTI原油(+14.54%)|株安の裏で資源は急騰

WTI原油 日足チャート(直近3ヶ月)
まぐ
まぐ

株が世界中で下げとる裏で、原油は+14.54%か。
きれいに逆を向いとるな。

チャッピー
チャッピー

原因は中東や。
週明けにトランプ大統領がイランへの封鎖再開を表明して、ホルムズ海峡の緊張が一気に高まった。
ホルムズ海峡は世界の原油輸送の要所やから、「原油が届かんくなるかも」という警戒で月曜だけで+9.42%、78ドル台まで跳ねた。
その後も中東情勢がくすぶって、週末は81ドル台まで積み上がったんやで。

ドル円(ほぼ横ばい)|世界同時株安でも円買いは限定的

ドル円 日足チャート(直近3ヶ月)
まぐ
まぐ

これだけ株が荒れたら、普通は「安全資産の円買い」で円高に振れそうなもんやけど。

チャッピー
チャッピー

今週はそうならんかった。
週間ではほぼ横ばいの162円台で、リスクオフの円買いは限定的やった。
日米の金利差が大きいままやと、株安のときでも円が買われにくい——今週はその地合いが続いた形やで。

今週のテーマ①:好決算のTSMCが売られた──Kimi K3ショックの中身

まぐ
まぐ

金曜の急落のきっかけになった「Kimi K3ショック」て、いったい何が起きたんや。

チャッピー
チャッピー

中国のAI企業ムーンショットが、新しい大規模モデル「Kimi K3」を発表したんや。
しかも独立した評価で、最上位級のモデルに匹敵する性能やと出た。
去年、中国のDeepSeekが「安く高性能なAI」を出して半導体株が急落した——あの騒ぎの再来と受け止められたんやで。

まぐ
まぐ

性能のええAIが出るのは、ええことちゃうんか。
なんで半導体が売られるんや。

チャッピー
チャッピー

AIの株高を支えとる前提は「高性能なAIには高価なGPUが山ほど要る」という発想や。
そこへ「安い費用でも高性能なAIが作れる」という話が出ると、その前提が揺らぐ。
GPUをそんなに買わんで済むなら、半導体メーカーの先行きの需要が読みにくくなる——だから真っ先に半導体・AIインフラ株が売られるんや。

まぐ
まぐ

象徴的やったのが、同じ金曜に好決算のTSMCが売られたことやな。

チャッピー
チャッピー

そこがこの週のいちばん怖いところや。
TSMCは4〜6月期の純利益が前年同期比77%増で四半期として過去最高、木曜の決算は文句のつけようがない中身やった。
それでも金曜は−7%。
「決算が良いか悪いか」やなくて「これまでの前提が崩れるかもしれん」という不安のほうが、相場を強く動かした週やったんやで。

今週のテーマ②:日経−6%の中で買われた株──下げの「中身」を見る

まぐ
まぐ

さっきの日経とTOPIXの差の話、もう少し掘り下げたいな。
下げの中で、実際どんな株が逆に買われとったんや。

チャッピー
チャッピー

金曜を業種で見ると、下げた日でも海運・医薬品・水産農林など12業種は値上がりしとる。
半導体を避けた資金が、医薬品や食品、小売みたいな内需の好業績株に回った。
週を通しても、メガバンク・良品計画・KDDIといった内需・高配当まわりが、急落の日に逆行高する場面が何度もあったんやで。

まぐ
まぐ

半導体が売られる裏で、配当を出すような株にお金が移っとったわけやな。

チャッピー
チャッピー

そのとおりや。
今週の下げは「株が全部ダメ」やなくて「値がさ半導体が一極集中で売られた」という下げやった。
だから日経平均の数字ほど、内需・高配当のポートフォリオは痛んでへん。
指数の見出しだけ見て慌てるか、下げの中身まで見て落ち着くか——その差が出やすい週やったで。

まぐのメモ:日経−4%の日に、口座は−0.11%やった

金曜、仕事が終わってから楽天証券の口座をのぞいてみた。
日経平均が−4%も下げた日やのに、公開している30銘柄のポートフォリオは−0.11%。
ほとんど無傷やった。

理由ははっきりしている。
この30銘柄に、半導体株は1つも入っていない。
建設・不動産・薬・タイヤ・人材といった、内需とバリューが中心のポートフォリオやからや。
今週の下げの主役だった値がさ半導体の波が、そもそも届かないところに置いてある。

もちろん、これは「高配当株は下げに強い」という話ではない。
今回はたまたま下げの中身が半導体主導で、内需に波が来なかっただけだ。
金利が急に上がる局面や、景気そのものが悪くなる局面なら、これらの株も普通に下げる。
ただ、こういう週に指数ほど動かずに済むことが、30銘柄に分けておく意味の一つなんだと、身をもって確認できた。

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NTT(9432)|15期連続増配・利回り3.5%
アサヒGHD(2502)|18期連続増配・利回り3.4%
日本製鉄(5401)|PBR0.56・利回り4-5%
JT(2914)|配当利回り4%超え

今週のまとめ

W29(7/13〜7/17)の振り返り
① 日経平均は週間−6.44%と大きく下げ、金曜はザラ場で62,704円まで急落した。
ただし下げの主役は半導体で、金曜の下げ幅の約65%はアドバンテスト・東京エレクトロン・ソフトバンクG・キオクシアの4銘柄で説明できる。
② 同じ日本株でもTOPIXは−2.90%と下げは日経の半分以下。
半導体の指数寄与が小さいぶん、内需・バリューは相対的に耐えた。
③ 金曜の急落のきっかけは、中国AI「Kimi K3」の登場を「DeepSeekショックの再来」と受け止めた売り。
好決算だったTSMCまで−7%となり、「決算の良し悪し」より「前提が崩れる不安」が相場を動かした。
④ 下げの中でも海運・医薬品・食品などの内需株や、メガバンク・KDDIなどの高配当株は逆行高する場面が目立った。
⑤ 株安の裏で、中東の緊迫からWTI原油は週間+14.54%と急騰。
株と資源で明暗が分かれた週だった。
売りの理由は毎週変わっても、動かされるのはいつも半導体。
指数の数字より下げの中身を見て、自分の時間軸で淡々と。

よくある質問(FAQ)

Q1. 日経平均が大きく下げても、TOPIXの下げが小さいのはなぜですか?

指数の計算方法が違うからや。
日経平均は株価そのものを足し合わせるから、株価の高い(値がさの)半導体株が下げると数字が大きく振れる。
TOPIXは会社の規模で重みをつけるから、同じ半導体株が下げても影響が薄まる。
だから半導体主導の下げでは、TOPIXのほうが下げが浅くなりやすいんやで。

Q2. 好決算だったTSMCの株が、なぜ急落したのですか?

株価は「これから起きること」への期待で先に動くからや。
TSMCの4〜6月期は過去最高益やったけど、同じ日に「安く高性能なAIが作れる」という中国の新モデルが話題になった。
AIブームで半導体がたくさん売れる、という前提そのものが揺らいだことのほうが重く見られて、好決算でも売られたんや。
決算の中身やなくて、先行きの前提が変わる不安が急落の正体やで。

Q3. 「DeepSeekショック」とは何ですか?

2025年に中国のAI企業ディープシークが、少ない費用で高性能なAIを作ったと発表して、半導体・AI関連株が世界的に急落した出来事や。
「高性能なAIには高価な半導体が大量に要る」という前提が崩れるかも、と受け止められたのがきっかけやった。
今週のKimi K3は、その再来として警戒されたんやで。

Q4. こんな急落の週、高配当株投資家は何をすればいいですか?

基本は「いつもどおり、何もせん」でええと思う。
今週の下げの主役は半導体・AIで、配当目的で持つような内需・高配当株はむしろ急落の日に買われとった。
見るべきは日々の株価やなくて、持っている会社の業績と配当や。
指数が何%動いても、その年の配当予定は変わらへん。
慌てて売る理由も買う理由もない、が答えやで。

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※ 本記事は相場の振り返りであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。
投資判断はご自身の責任でお願いします。

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出典:Yahoo!ファイナンス、日本経済新聞、Bloomberg、yfinance(日本・米国とも7/17終値時点、米国の週間騰落は7/10終値起点)

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