📝 この記事でわかること
✅ noteで公開中の高配当株ランキングで「ここから先はご自身で」としている4ステップ目を、まぐがどうやっているか
✅ ベスト50から候補を絞ると、最後は4銘柄しか残らなかった理由
✅ 先月より「利回りが上がった」の中身は、4社とも別物だったという話
✅ 買うかどうかを決める前に、決算のどこを見ているか
毎月はじめに、東証の全銘柄をふるいにかけた高配当株ランキングをnoteで公開しています。
この記事で使うのは、先日出した2026年8月号です。
▶ 【2026年8月】日本の高配当株ランキング|利回り×財務スコアでまぐが選定(無料)
▶ 月次|日本の高配当株ランキング(マガジン・過去号もこちら)
そのレポートの冒頭には、毎回こう書いています。
高配当株を選ぶ4ステップのうち、3つを代行したものです
1. 全上場銘柄を、配当利回りで条件抽出する
2. IR BANKで財務を1社ずつチェックする
3. 8項目で採点してランキングにする
4. (←ここから先は読者のみなさんの番)気になった銘柄を深掘りして、買うか決める
毎号、4つ目を「ここから先はご自身で」と書いて終わっています。
ただ、いちばん難しいのは、たぶんこの4つ目です。
「深掘りして買うか決める」と言われても、何をどう見ればいいのか。リストがあっても、そこで手が止まってしまう。
その気持ちはよく分かります。
そこで今回は、この4つ目をまぐ自身がどうやっているのか、8月号のランキングを使って最初から最後まで書いてみます。
ランキングを作っている本人が、そのリストを見て実際にどう動いたかの記録です。
先に言っておくと、この記事の時点でまだ1株も買っていません。
候補を1銘柄まで絞ったところで、決算待ちになりました。
その「絞り方」と「なぜ手が止まったか」が本題です。

ランキング作っといて、まだ買ってへんの?





リストは候補を絞るところまでの道具やからな。
そこから先に、まだやることが残ってるねん
まず、新しく買う銘柄がないかを探す
ランキングを見て最初にやるのは、この中に新しく買いたい銘柄がないかを探すことです。
いま持っているのは30銘柄ですが、最終的には80銘柄くらいまで広げたいと考えています。
まだ道半ばなので、基本の姿勢としては銘柄を増やしていきたい段階です。
毎月の顔ぶれは入れ替わるので、先月までなかった銘柄が入ってくることもあります。
だから最初に見るのは、買い増しではなく新規のほうになります。
ただ、いきなりリストの上から見ていくわけではありません。
先に、自分がいま何を持っているかと突き合わせます。
すでに持っている銘柄を、もう一度「新しく買う候補」として数えても意味がないからです。
今年7月に、30万円で高配当株を30銘柄買いました。
そのときの選び方や全銘柄の内訳は、実録連載のほうにまとめています。
▶ 【実録連載】30万円で高配当株30銘柄を実際に買ってみた
▶ 30万円で高配当株ポートフォリオを組む方法|30銘柄×約1万円の設計
なぜ80銘柄なのか、1銘柄あたりいくらで買うのかといった設計の考え方は、上のポートフォリオの記事にまとめています。
この30銘柄は、もともと同じスクリーニングの上位50位から選んでいます。
つまり毎月のランキングと、自分のポートフォリオは地続きです。
だからこそ、新しいリストと手持ちを並べれば、今月あらたに候補になりうるのはどれかがはっきりします。
8月号のベスト50と突き合わせた結果が、これでした。


ベスト50のうち26銘柄は、すでに持っていました。
つまり新しく買う候補になりうるのは、残りの24銘柄ということになります。
ここで、30銘柄を組んだときの配分を思い出します。
あのときは同じ業種は最大2銘柄までという枠を決めて選びました。
セクターが同じ銘柄は同じような動きになりがちで、1つの業種が減配したときにポートフォリオ全体が傾かないようにするためです。
ただし、これは30銘柄をいちどに買うときのルールであって、買い増しのたびに必ず守る決まりにしているわけではありません。
とはいえ、いまも銘柄数は30のままです。
全体の形が変わっていない以上、当面はその配分を準用するのが自然だと考えています。
いま持っている30銘柄は17業種に散らばっていて、そのうち13業種はすでに2銘柄で埋まっています。
この枠に当てはめて24銘柄を見ると、業種がまだ空いているのは4銘柄でした。
しかもその4銘柄は、いずれもランキングの40位以下です。
上位の顔ぶれは、もう持っていました。





上から順に買えばええって話やないんやな





上位ほど早く買われてるから、続けて買っていくと自然と下のほうしか残らへんようになるんよ
空いている業種を、埋めにいくかどうか
残った4銘柄は、海運・証券・非鉄金属といった業種でした。
どれも景気の波を受けやすい業種で、順位はいずれも40位以下です。
ここで「せっかく業種が空いているから埋めよう」と考えることもできます。
分散という意味では、確かに理屈は通ります。
ただ、今回はそうしませんでした。
枠が空いているから買う、という順番だと、買う理由が「空いていたから」になってしまいます。
順位が下のほうの銘柄を、枠を埋めるためだけに入れる必要はないと考えました。





業種がかぶってても、ええ銘柄の株価が下がって配当利回りが上がってきたら買うで。
今回は順位の低いとこから無理に入れるほどでもなかった、というだけやな
逆に言えば、すでに2銘柄ある業種でも、魅力的な銘柄が出てくれば買います。
2銘柄までという枠は、絶対に破らない線として持っているわけではありません。
誤解のないように書いておくと、増やすのをやめたわけではありません。
目標は80銘柄なので、これからも新しい銘柄は増やしていきます。
ただ今月に限っては、無理に入れたいと思うだけの銘柄が残らなかった、というだけです。
業種あたりの枠も、銘柄数が増えれば一緒に広げていく想定です。
30銘柄のうちは全体が小さいので、1銘柄増えるたびに比率が大きく動きます。
50銘柄くらいまで来たときに、あらためて業種のバランスを見直すつもりです。





セクターの偏りをちゃんと整えるんは、50銘柄くらいになってきたときかな。
いまは1銘柄ずつ増やしていく段階やと思ってる
というわけで、今月に限っては新しく買う銘柄は見送り、という結論になりました。
来月のリストに納得できる銘柄が入ってくれば、そのときは普通に買います。
ここまでが、ランキングを見て最初にやったことです。
次に、持っている銘柄の買い増しを考える
新しく買う銘柄がないとなれば、次に見るのはすでに持っている銘柄を買い増すかどうかです。
同じリストを、今度は別の目で見直すことになります。
高配当株のランキングは、配当利回りを入口に置いています。
利回りは「1株あたりの配当 ÷ 株価」で決まるので、配当が変わらなければ、株価が下がったときに利回りは上がります。
つまり、持っている銘柄で先月より利回りが上がっているものは、理屈のうえでは「同じ配当を、先月より安く買える」状態です。
8月号のリストから、その条件に当てはまる保有株を拾うと4銘柄ありました。
| 銘柄 | 8月の順位 | 利回りの変化 |
|---|---|---|
| 三和ホールディングス(5929) | 4位 → 2位 | 3.85% → 4.24% |
| ライト工業(1926) | 17位 → 10位 | 3.58% → 3.86% |
| アイカ工業(4206) | 14位 → 11位 | 3.78% → 3.79% |
| 第一三共(4568) | 25位 → 17位 | 3.83% → 3.89% |
順位も上がり、利回りも上がっている。
ここまで見ると、素直に「安くなったところを買い増せばよさそう」に見えます。
実際、最初はそう考えました。
ただ、注文を出す前にもう一段だけ確認することにしています。
買う理由だけでなく、買わない理由も探す
銘柄を見るとき、買う理由だけを探しにいくと、たいてい見つかります。
利回りが上がった、順位が上がった、財務スコアも高い。
そろえようと思えば、材料はいくらでもそろいます。
なので買わない理由のほうも、同じだけ探しにいきます。
両方を並べたうえで、それでも買いたいと思えるかどうかで決める、という順番です。





買う理由を探しにいくと、人はだいたい見つけてまうからな。
買わへん理由のほうも同じだけ探して、それでも買いたいかで決める感じやな
高配当株で「買わない理由」を探すとき、まぐが主に見ているのは減配しないかどうかです。
高配当株投資の目的は、安定して配当をもらい続けることにあるからです。
株価の値上がりを狙って持っているわけではないので、株価が下がること自体は問題になりません。
困るのは、配当が減ったり止まったりすることです。
配当は利益から払うものなので、利益が細っていないかを決算で確認します。
この目で4銘柄を見直したところ、4社とも事情がまったく違いました。
三和ホールディングス|利益が落ちていた
株価は7月の1か月で9.2%下がっていました。
利回りが3.85%から4.24%まで上がったのは、この下げがあったからです。
その理由を調べると、7月31日に第1四半期の決算が出ていました。
| 項目 | 2027年3月期 1Q(4-6月) | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,404億円 | −0.3% |
| 営業利益 | 58億円 | −40.8% |
| 経常利益 | 67億円 | −36.1% |
| 純利益 | 48億円 | −32.9% |
米国の関税影響と北米の住宅市場の低迷、欧州・アジアの市況悪化が重なっています。
日本国内は値上げの浸透とメンテナンス事業で増収増益でしたが、海外がそれを打ち消した形です。
ただし会社は通期の予想を据え置き、年間配当146円も維持するとしています。
下期に北米の立て直しとコスト削減で取り返す前提です。
そのうえで、配当の余力を確認しておきます。
会社の通期予想どおりに着地した場合と、1四半期の落ち込みがこのまま通期まで続いた場合で、配当性向がどうなるかを並べたのがこちらです。


会社予想どおりなら配当性向は50.8%で、無理のない水準です。
一方、1四半期の落ち込みがそのまま続いた場合は76.1%まで上がります。
スクリーニングで上限にしている70%を超えてきます。
これは季節性を無視した機械的な計算なので、この数字がそのまま実現するという話ではありません。
ただ、配当の余力がどの方向に動いているかは見えます。





利回りが上がったんは、配当の元になる利益が細ってたからかもしれん。
そう考えると、これは安くなったサインやなくて、気をつけろのサインの方かも知らん
会社が配当を据え置くと言っている以上、すぐに減配するとは限りません。
それでも「利回りが上がったから買う」という理由だけで踏み込む場面ではない、と判断しました。
第一三共|減益だが、通期は上方修正
こちらも7月31日に第1四半期の決算が出ていて、営業利益は12.0%の減益でした。
数字だけ見ると三和ホールディングスと同じ「減益」です。
ただ、中身は逆方向を向いていました。
第一三共の1Qで起きていたこと
売上収益は21.1%増(主力のエンハーツ・ダトロウェイが伸長)
営業利益の減少は、先行投資によるもの
通期予想は上方修正(売上を600億円、営業利益を50億円それぞれ引き上げ)
配当の原資である利益は、会社の見通しとしてはむしろ増える方向に修正されています。
減配リスクという観点では、確認してよかった決算でした。





減益って聞いたら反射的に身構えてまうな





減益にも中身があるからな。
売上が伸びてて投資で利益が減ってるのと、売上ごと落ちてるのとは別物やねん
ただし、順位が25位から17位に上がったのは、この減益で株価が売られたからでもあります。
「上がった順位」の理由としては、素直に喜べる種類のものではありません。
アイカ工業|そもそも下がっていなかった
アイカ工業は14位から11位へ、順位が3つ上がっていました。
ところが中身を見ると、こうなっていました。
| 項目 | 7月号 | 8月号 |
|---|---|---|
| 順位 | 14位 | 11位 |
| 財務スコア | 19/20点 | 19/20点(変化なし) |
| 配当利回り | 3.78% | 3.79%(+0.01ポイント) |
| 7月の株価 | ― | −0.2% |
スコアも利回りも株価も、ほとんど動いていません。
動いたのは、この銘柄より上にいた5社のほうでした。
7月にアイカ工業より上位だった13銘柄のうち、2社(TOYO TIRE・NSD)は株価が上がって利回りが3.5%を割り、リストから外れました。
さらに3社(デンソー・東海理化・イエローハット)は株価が上がり配当利回りが下がったので、アイカ工業より下に落ちています。
上から5社が抜けた結果、繰り上がって順位が上がった、というのが実態です。





自分は何もしてへんのに順位だけ上がってるパターンやな。
これを「評価が上がった」と読むと、判断を間違えてまうな
この銘柄について言えば、日経平均が8%下げた月にほぼ横ばいで耐えた、という見方はできます。
ただそれは「今より安く買えるようになった」という話とは別です。
買い増しの理由としては弱い、と判断しました。
ライト工業|買わない理由が、いまのところ見つからない
最後がライト工業です。
法面(のりめん)の保護や地盤改良を手がける専門の土木会社で、この分野では業界の上位に位置します。
株価は7月に7.2%下がり、利回りは3.58%から3.86%に上がっていました。
まず、個別に悪い材料が出ていないかを確認しました。
適時開示を一通り見ると、7月に出ているのは自己株式の取得完了の報告とコーポレート・ガバナンス報告書だけです。
業績の下方修正も、大口案件の喪失も出ていません。
自社株買いはむしろ株主還元に寄った動きです。
次に、同じ業種がどう動いていたかを見ます。


ここで少し意外な結果が出ました。
建設セクター全体が下げたわけではなく、きれいに二分されていました。
五洋建設・日比谷総設・鹿島・大成建設といった土木やゼネコン、設備系が売られる一方で、積水ハウスや高松コンストラクションといった住宅系は買われています。
セクター全体の平均は−0.8%で、日経平均の−8.14%よりずっと浅い下げでした。
ライト工業の−7.2%は、売られた側のグループに位置しています。
つまりこの会社だけが特別に売られたわけではなく、同じ性格の会社がまとめて売られた中の一社、という見え方になります。





同じ建設でも、こんなに分かれるもんなんやな





ひとくちに建設言うても、住宅とゼネコンと土木では商売の中身が違うからな。
業種でまとめて見てまうと、こういう差が消えるんよ
もうひとつ確認したのが、同じように下げた会社の決算です。
先に決算を出している会社があれば、業界全体の調子がある程度わかります。
その内容がよくなければ、ライト工業も似た傾向かもしれない、という見当がつきます。
ところが、調べてみると空振りでした。
7月に下げた建設5社の第1四半期決算
五洋建設(−11.2%)→ 未発表(7月の開示は自社株買いの報告のみ)
日比谷総設(−9.6%)→ 未発表
鹿島(−8.3%)→ 未発表(8月5日に発表予定)
大成建設(−8.3%)→ 未発表
ライト工業(−7.2%)→ 8月5日に発表予定
下げた5社とも、7月の時点では第1四半期の決算をまだ出していませんでした。
参考にしようとした同業の数字が、そもそも存在しなかったわけです。
ただ、これはこれで一つ分かったことがあります。
7月の下げは、決算を見て売られたものではないということです。
業績が悪いと分かって売られたのではなく、決算が出る前に売られています。
その意味では、三和ホールディングスとは性格が違います。
あちらは決算で利益が落ちたことが分かってから売られました。
こちらは、まだ誰も中身を知らない状態で下げています。
裏を返せば、土木やゼネコンの今期の調子は、いまの時点では誰にも分かっていないということでもあります。





同業の決算が出てたら参考にしようと思ってたんやけど、まだどこも出してへんかった。
わからんもんはわからんから、決算見てから判断するわ
というわけで、ここまでで買わない理由は見つかっていません。
ただしライト工業の第1四半期決算は、8月5日に出る予定です。
肝心の利益が、まだ確認できていません。
「利回りが上がった」には、いくつも種類がある
4銘柄を並べ直すと、こうなります。


ランキングの表の上では、この4社は同じ顔で並んでいます。
「先月より順位が上がった銘柄」「利回りが上がった銘柄」として、区別なく表示されます。
けれど中身は、少なくとも4通りに分かれていました。
利回りが上がった理由の分かれ方
① 決算で利益が落ちて売られた(三和ホールディングス)
② 利益は伸びる見通しだが、市場の反応で売られた(第一三共)
③ 自分は動いておらず、上位が抜けて繰り上がっただけ(アイカ工業)
④ 個別の材料はなく、同じ性格の銘柄がまとめて売られた(ライト工業)
このうち、素直に「先月より安く買える」と言えるのは④です。
①は配当の原資そのものが細っている可能性があり、③にいたっては大して安くなっていません。





利回りが上がったこと自体は、ええ知らせにも悪い知らせにもなる。
同じ数字が逆の意味を持つから、なんで上がったかまで見にいかなあかん
高配当株で見たいのは、主に「減配しないか」
ここまでの確認で、まぐが一貫して見ていたのは配当が続きそうかどうかでした。
高配当株を持つ目的は、配当を長く受け取り続けることです。
値上がりで儲けることを目的にしていないので、株価が下がること自体は困りません。
むしろ買い増す側から見れば、下がってくれたほうが同じ配当を安く買えます。
困るのは、配当が減ることです。
だから決算では、売上や利益の増減そのものより、その配当を払い続けられるだけの利益が残っているかを見にいきます。
見るところは、だいたいこのあたりです。
| 見るところ | 何を確かめるか |
|---|---|
| 利益の推移 | 配当の原資が細っていないか |
| 配当性向 | 利益に対して配当が重すぎないか(目安は70%以下) |
| 会社の配当予想 | 据え置きか、減額されていないか |
| 通期予想の修正 | 上方修正か下方修正か |
配当性向の考え方は、こちらの記事にまとめています。
▶ 配当性向とは?高い・低いの見方と投資への活用を解説
▶ 連続増配株とは?選び方と長期投資への活用をわかりやすく解説
「えいや」で買う、の意味
この記事を読んで、「いつも、タイミングは読めないから最後はえいやで買うと言っているのと矛盾しないか」と感じた方がいるかもしれません。
そこは、こう考えています。





えいやで買うっていうのは、最後はある程度えいやになるって話であって、当てずっぽうに買うわけやないで
株価がこれから上がるか下がるかは、誰にも分かりません。
だから「いつ買うか」を完璧に当てにいくのは無理で、納得できる水準まで来たら、最後は思い切って買うしかない、というのが「えいや」の意味です。
一方で、買わない理由がないかを調べるのは、予測ではなく確認です。
決算が数日後に出ると分かっているなら、それを見てから決めても、当てにいったことにはなりません。
順番としては、こうなります。
順番を間違えないようにする
1. 候補を絞る(ランキングはここまでの道具)
2. 買わない理由がないかを確認する(決算・配当・業績)
3. そこまで来たら、タイミングは読めないので最後はえいや
この1と2を飛ばして3だけをやると、それはただの当てずっぽうになります。
逆に、1と2をやったあとで完璧なタイミングを待ち続けると、いつまでも買えません。
あらためて、4ステップ目のやり方
ここまでを、noteのレポートで「読者のみなさんの番」としている4つ目の手順として並べ直します。
今回まぐがやったのは、この順番でした。
「深掘りして、買うか決める」の中身
① 自分の持ち株と突き合わせる(もう持っている銘柄/業種が埋まっているかを見る)
② 新規で増やすか、買い増しかを決める(業種の枠は目安。
埋めるためだけには買わない)
③ 買う理由と、買わない理由の両方を探す(高配当株なら主に減配リスク)
④ そこまで確認できたら、最後はえいや
①でやることは、リストと自分のポートフォリオを並べるだけです。
まだ1銘柄も持っていない方なら、この工程は飛ばして②から入ることになります。
②は、分散をどう作るかという話です。
銘柄数が少ないうちは新しい業種を増やすほうが効きます。
ただ、枠を埋めること自体が目的になると、買う理由が薄い銘柄まで入ってきます。
業種の配分は目安として持ちつつ、最後は銘柄そのもので判断する、という順番です。
③がこの記事のいちばん長かったところです。
決算・配当予想・配当性向を見て、配当が続きそうかを確認します。
④は、そこまで確認したうえでの最後のひと押しです。
順番を守れば当てずっぽうにはならない、というのが今回の実感でした。





ランキングで3つ目まで終わってるから、読者のみなさんがやるのはこの4つやと思ってもろたらええで
結論:ライト工業に絞って、決算を待つ
今回の結論です。
2026年8月時点の判断
新しい業種を無理に増やすことはしない(良い銘柄が下がってきたら、その都度考える)
買い増しの候補はライト工業(1926)にしぼった
ただし同業もまだ決算前で、業界の調子を測る材料がない
8月5日の決算を見て、減配につながる材料が出なければ買い増す
材料が出たときは見送る
三和ホールディングスは、配当の余力が細る方向の数字が出ていたので今回は見送ります。
アイカ工業は、そもそも安くなっていないので買い増す理由がありません。
第一三共は決算の中身は悪くありませんが、順位が上がった理由が株価の下げなので、今回は様子を見ます。
わからないものを、わからないまま買う理由もありません。
数日待てば分かることなので、今回はそこまで待ちます。
買った場合も、見送った場合も、結果はあらためて実録連載のほうに書きます。





結局、今日の時点では1株も買ってへん。
けど、何を見て何を保留したかが残ってたら、来月の自分が判断しやすいからな
毎月のランキングは、こちらのnoteで無料で公開しています。
今回使ったのは2026年8月号です。
▶ 【2026年8月】日本の高配当株ランキング|利回り×財務スコアでまぐが選定
▶ 月次|日本の高配当株ランキング(マガジン・過去号もこちら)
▶ 高配当株ランキングの作り方|利回り×財務スコアで選ぶ日本株
よくある質問(FAQ)
Q1. ランキング上位から順番に買えばいいのでは?
入口としては悪ないと思うで。
ただ、買い進めていくと上位はもう持ってる状態になるから、だんだん「上から順に」では選べんようになる。
そこで効いてくるのが、業種が偏ってへんかと、今持ってる銘柄で買い増せるもんがないか、という見方やな。
Q2. 決算を待っていたら買えなくなりませんか?
決算日が数日後に分かってるときだけの話やで。
次の決算がまだ2か月先なら、そこまでは待たへん。
待ってるのは相場のタイミングやなくて、もう日程が決まってる情報が出るのを待ってるだけ、という整理やな。
今回は同業の決算を先に見て見当をつけようとしたんやけど、どこもまだ出してへんかったから、余計に自分で見るしかなくなったという事情もある。
Q3. 利回りが上がった銘柄は買いではないのですか?
買いのこともあるし、警告のこともあるで。
株価が下がって利回りが上がったとき、その下げが相場全体や業種の流れによるもんなら「安く買える」やけど、利益が落ちたことが理由なら「配当の元が細ってる」のかも知れん。
同じ数字でも意味が変わるから、なんで上がったんかまで見にいくようにしてる。
Q4. 同じ業種が2銘柄を超えてもいいのですか?
かまへんと思ってる。
「同じ業種は最大2銘柄まで」は30銘柄をいっぺんに組んだときの枠で、買い増しのたびに必ず守る決まりにはしてへん。
もう2銘柄ある業種でも、納得できる銘柄の株価が下がってきたら買うで。
業種の配分をちゃんと整え直すのは、50銘柄くらいまで増えてきた段階やと思ってる。
Q5. 何株くらい買い増すのですか?
単元未満株やから1株から買えるで。
1銘柄あたり1万円前後を目安にしてるから、数株ずつという規模になる。
少額やから、買い増したびに比率が大きく動くわけでもない。
Q6. 持っている銘柄が条件から外れたら売りますか?
売らへんで。
今回も、持ってる30銘柄のうち4銘柄(TOYO TIRE・NSD・ブリヂストン・ショーボンド)がリストから外れたけど、理由はどれも株価が上がって利回りが3.5%を割ったからや。
業績が悪なったんやなくて、むしろ持ってる側からしたらええ動きやな。
スクリーニングは「これから買う人の入口」やから、そこから外れることと、持ち続ける価値がなくなることは別の話やと思ってる。
まとめ|ランキングは候補を絞るところまでの道具
この記事の要点
noteのレポートで「ここから先はご自身で」としている4ステップ目を、実際にやってみた記録
目標は80銘柄。
まだ30銘柄なので、まず新しく買う銘柄がないかを探した
ベスト50のうち26銘柄はすでに保有。
新規の候補は24銘柄だったが、今月は無理に入れたい銘柄がなかった
枠が空いているから埋める、という買い方はしない(良い銘柄が下がってきたら都度判断)
買う理由だけでなく、買わない理由も同じだけ探す
高配当株で主に見るのは「減配しないか」=配当の原資である利益
「利回りが上がった」の中身は4通りに分かれた
今回はライト工業に絞り、8月5日の決算を見てから決める
ランキングは、候補を絞るところまではやってくれます。
そこから先の「買わない理由がないか」は、1社ずつ自分で見にいくしかありません。
毎月のレポートで最後の1ステップを読者のみなさんにお願いしているのは、そこが人によって答えの変わるところだからです。
持っている銘柄も、空いている業種も、使える金額も人それぞれです。
同じリストを見ても、たどり着く銘柄は変わります。
だからこそ、その最後のひと手間だけは代行できません。
手間はかかりますが、この作業をやっておくと、あとで株価が動いたときに理由を自分で説明できるようになります。





ランキングは答えやなくて、候補を絞るところまでの道具や。
そこから先は自分で確かめる。
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