浮動株とは?流動性と株価への影響をわかりやすく解説

浮動株とは?流動性と株価への影響をわかりやすく解説 お金の言葉
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浮動株と流動性の関係を解説する4コマ漫画

浮動株とは、市場で実際に売り買いされる可能性のある株のことです。
会社が発行している株のうち、創業家や親会社、持ち合いの相手先などが持っていて動く見込みの薄い分を除いた残りを指します。

発行済株式数に対する割合を浮動株比率と呼びます。
この比率が低いほど、市場に出回っている株が少ないということになります。

このサイトは高配当株を長く持って配当を受け取り続ける前提で書いています。
浮動株は銘柄を選ぶ条件にはしていません
ただし、単元未満株で少しずつ買う立場では、知っておいたほうがいい話がひとつあります。
そこまで書きます。

📝 この記事でわかること

✅ 浮動株=市場で動く見込みのある株。
安定株主の分を除いた残り
✅ 浮動株比率が低い=出回っている株が少ない
✅ 少ないと板が薄くなり、値段が飛びやすい
✅ 単元未満株で買うと、思っていたより高い値段で約定することがある
✅ 銘柄選びの条件にはしていない理由
✅ 浮動株比率の確かめ方

浮動株とは|動く見込みのある株だけを数えたもの

会社が発行している株のすべてが、日々売り買いされているわけではありません。
創業家が持っている分、親会社が持っている分、取引先と持ち合っている分。
こうした株は、よほどのことがない限り市場には出てきません。

これらを除いた残りが浮動株です。
計算式にすると次のようになります。

浮動株の考え方

浮動株 = 発行済株式数 − 安定株主が持っている分
浮動株比率 = 浮動株 ÷ 発行済株式数 × 100
安定株主=創業家・親会社・持ち合い先・自己株式など

どこまでを安定株主とみなすかは、数字を出す側によって違います。
そのため、同じ会社でも情報源によって浮動株比率の数字がずれることがあります。

まぐ
まぐ

自社株買いした分も浮動株から減るん?

チャッピー
チャッピー

会社が持ってる自己株式は市場に出てこーへんから、除いて数えるのが普通やな。
やから自社株買いが進むと浮動株は減っていく。
増資や大株主の売り出しがあれば逆に増えるで。

浮動株が少ないと、板が薄くなる

浮動株が少ないと、その銘柄を売り買いしている人の数も少なくなります。
結果として板が薄くなります。

板というのは、いくらで何株の注文が出ているかを並べた一覧のことです。
板が厚いというのは、それぞれの値段にまとまった株数が並んでいる状態。
薄いというのは、株数が少なく、値段も飛び飛びになっている状態です。

板が厚い銘柄と薄い銘柄の比較図。厚いほうは各値段にまとまった売り株数が並び成行注文が最初の値段で約定するが、薄いほうは株数が少なく値段も飛んでいるため上の値段まで買い上がる
板の株数と値段は説明のために置いた例(イメージ図)

図の右側を見てください。
1,006円のところに100株しか出ていないので、それ以上の株数を成行で買おうとすると、次の1,012円、その次の1,025円と、上の値段まで買い上がることになります。
同じ「成行で買う」でも、板の厚さで実際に払う値段が変わるということです。

まぐ
まぐ

指値にしといたらええんちゃう?

チャッピー
チャッピー

単元未満株やと指値が使われへん証券会社もあるんよ。
使えるとこもあるけど、そのぶん約定せんまま終わることもある。
どっちがええかは、その日に買い切りたいかどうかやな。

単元未満株で買うときに、頭に置いておきたいこと

ここが、このサイトで浮動株に触れておきたい理由です。

単元未満株は、注文を出したその場の値段で約定するわけではありません。
証券会社ごとに決まったタイミング、たとえば次の寄り付きの値段などで約定します。
つまり注文を出した時点では、いくらで買えるかが確定していません

板が厚い銘柄なら、その差はあまり気になりません。
ただ板が薄い銘柄だと、ちょっとした注文で値段が飛ぶので、思っていたより高い値段で約定することがあります。

30銘柄に分散して少しずつ買っていく形だと、1銘柄あたりの株数は多くありません。
それでも、薄い板の銘柄では数株でも値段が動くことがあります。
浮動株が少ない銘柄では、そういうことが起きやすいと頭の隅に置いておくと、約定した値段を見て驚かずにすみます。

チャッピー
チャッピー

板が薄い銘柄は避けたほうがええんかな?

まぐ
まぐ

避ける条件にはしてへんな。
配当を無理なく払えてる会社やったら、板の厚さで外すことはせえへん。
ただ、そういう銘柄やと分かってたら、成行で一気にいかんとか、気になるなら指値にするとか、やりようはあるからな。

銘柄選びの条件にはしていない理由

浮動株比率が低いと値動きが荒くなりやすい、という説明はよくされます。
実際そのとおりで、少ない売買で値段が動くためです。

ただ、このサイトで銘柄を選ぶときに見ているのは、配当を利益で無理なく賄えているか増やしてきた実績があるかのほうです。
浮動株比率が低いこと自体は、配当を払えるかどうかとは関係がありません。

値動きが荒いことも、長く持って配当を受け取る形なら、それ自体は困りません。
むしろ下がったときは、同じ配当なら受け取れる利回りが上がるので、買い増しの機会になることもあります。

また、「10%未満なら危ない」といった区切りもよく紹介されますが、その線が正しいと確かめられているわけではありません。
数字そのものより、板が薄いかどうかを実際のチャートと板で見るほうが確かです。

まぐ
まぐ

値動きが荒いのは、やっぱり怖くないん?

チャッピー
チャッピー

配当が続く限りはそこまで気にしてへんな。
荒いというのは上にも下にも動くという意味やからな。
気にするのは、その荒さの理由が会社のほうにあるときやで。

TOPIXなどの指数との関係

浮動株は、指数の計算にも使われています。
TOPIXは浮動株を考慮した時価総額で計算されるので、安定株主の保有分が多い会社は、時価総額の割に指数への影響が小さくなります。

指数に採用されると、その指数に連動する投資信託が買うので、そのタイミングでまとまった売買が発生します。
出来高が急に増える理由のひとつがこれです。
会社の中身が変わったわけではないので、そこは分けて見ることになります。

まぐ
まぐ

浮動株が増えると、指数の中での存在感も変わるん?

チャッピー
チャッピー

そうなるな。
持ち合いの解消が進んだり、大株主が売り出したりすると浮動株は増える。
そのぶん指数での比重も上がるから、買われる量も変わってくるわけや。

浮動株比率の確かめ方

浮動株比率そのものは、証券会社の銘柄情報や株式情報サイトで見られます。
ただし前に書いたとおり、定義が揃っていないので数字はぶれます。

実務的には、次のあたりを見るほうが早いです。

板の薄さを確かめる方法

証券会社のアプリで板を開き、各値段にどれくらいの株数が並んでいるかを見る
1日の売買代金がどれくらいあるか
値段の刻みが飛んでいないか

有価証券報告書や会社四季報で、大株主の顔ぶれを見るのも手がかりになります。
上位に創業家や親会社が並んでいれば、動く株は少なめだと見当がつきます。

まぐ
まぐ

大株主の欄って、他に見どころある?

チャッピー
チャッピー

持ち合いが多いかどうかは分かるな。
あと信託銀行の名前がずらっと並んでたら、指数に入ってる可能性が高い。
浮動株の話やなくても、株主の顔ぶれは1回見といて損はないで。

まとめ|選ぶ条件やなく、買うときに知っておくこと

この記事のまとめ

浮動株=市場で動く見込みのある株。
安定株主の分を除いた残り
浮動株が少ないと板が薄くなり、値段が飛びやすい
単元未満株は注文を出したあとの値段で約定するので、思っていたより高くなることがある
このサイトでは銘柄選びの条件にはしていない(配当を払えるかとは関係がないため)
「10%未満は危ない」といった区切りは、確かめられた基準ではない

浮動株は、銘柄を外すための数字ではありません。
買うときに値段が思ったより動くことがある、と知っておくための言葉です。

そして、前提が崩れない限り基本は売らずに、元本を保ちながら配当を受け取り続ける。
その形で見るなら、比率の数字より、配当を払い続けられるかのほうが先にきます。

まぐのメモ

30銘柄を単元未満株でそろえたとき、思っていた値段と約定した値段が少しずれた銘柄がありました。
そのときは理由が分からなかったのですが、板の薄い銘柄だったのだと後から気づきました。

単元未満株は、注文を出してから約定するまでに時間があります。
その間に値段が動くうえ、板が薄いと動く幅も大きくなります。
数株の売買でも起きることなので、知らないと「なんでこの値段?」となります。

とはいえ、浮動株が少ないという理由で銘柄を外したことはありません。
配当を無理なく払えている会社なら、板の厚さは選ぶ理由になりません。
知っておくと約定の値段に驚かなくなる、というくらいの話だと考えています。

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よくある質問(FAQ)

Q1. 浮動株比率が低い銘柄は買わないほうがいいですか?

それだけで外すことはしてへんな。
浮動株が少ないことと、その会社が配当を払えるかどうかは別の話やからな。
ただ板が薄い銘柄やと分かってたら、成行で一気に買わんとか、気になるなら指値を使うとか、やりようはあるで。

Q2. 単元未満株でも板の薄さは影響しますか?

影響することはあるで。
単元未満株は注文を出したその場やなくて、決まったタイミングの値段で約定する。
板が薄いとその値段が飛びやすいから、思ってたより高い値段になることがあるんよ。
数株でも起きることやから、頭の隅に置いといたらええと思う。

Q3. 浮動株比率はどこで確認できますか?

証券会社の銘柄情報や株式情報サイトで見られるで。
ただ「どこまでを安定株主とみなすか」が情報源によって違うから、数字はぶれる。
比率の数字を追いかけるより、証券会社のアプリで実際の板を開いて、各値段にどれくらい株数が並んでるかを見るほうが早いと思うで。

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