2026年9月14日(月)から9月18日(金)までの相場を振り返ります。
先週の振り返りはこちらです。
- 今週の結論
- 今週の主要指数
- 日経平均(+1.57%)|日銀の利上げを受けて金曜に882円高
- TOPIX(+1.56%)|金曜は日経平均と逆に下げた
- 東証グロース市場250指数(+5.35%)|今週いちばん上げた
- S&P500(−0.08%)|3日下げて、2日で戻した
- NYダウ(−1.69%)|今週いちばん下げた
- NASDAQ(+0.72%)|木曜に戻してプラスへ
- SOX半導体(+0.83%)|月曜の急落を2日で取り返した
- ドル円(+1.99%)|利上げしたのに円安が進んだ
- WTI原油(−5.01%)|100ドルから95ドル台へ
- テーマ①:33業種のうち26業種が上がった
- テーマ②:利上げしたのに、銀行株も長期金利も上がらなかった
- まぐのメモ:月曜と金曜が、きれいに裏返しやった
- 今週のまとめ
- よくある質問(FAQ)
- 前後の相場振り返りもチェック
今週の結論
今週は、アメリカと日本の中央銀行がそろって利上げをしました。
米FOMCは水曜に0.25%引き上げて3.75〜4.00%に、日銀は金曜に0.25%引き上げて1.25%にしています。
日銀の1.25%は、1995年以来31年ぶりの水準です。
賛成7票、反対2票での決定でした。
株はどうなったかというと、日本は上がりました。
日経平均は週間+1.57%、TOPIXは+1.56%、東証グロース市場250指数は+5.35%です。

利上げしたのに株が上がったんか。
これは意外やな





そうなんよ。
市場が受け取ったのは「利上げそのもの」やなくて「この程度で済んだ」という話や。
0.5%上げるべきやという提案は出えへんかったし、反対も2票入った。
これで次の利上げも急がへんと読まれて、買いが入った
ただし、上がった株と下がった株ははっきり分かれています。
東証33業種のうち26業種が上がりましたが、銀行業は下がった7業種のひとつで、週間−0.73%でした。
利上げで利ざやが広がるはずの銀行株が、利上げした週に下げています。
この記事では、その理由まで見ていきます。
今週の主要指数
まず株価指数を、週間の騰落率が大きい順に並べます。
| 株価指数 | 週間騰落率 | 終値 |
|---|---|---|
| 東証グロース市場250指数 | +5.35% | 808.98 |
| 日経平均 | +1.57% | 65,018.95 |
| TOPIX | +1.56% | 4,091.14 |
| SOX半導体 | +0.83% | 11,921.69 |
| NASDAQ | +0.72% | 26,522.54 |
| S&P500 | −0.08% | 7,650.50 |
| NYダウ | −1.69% | 51,682.64 |
原油と為替はこちらです。
| 原油・為替 | 週間騰落率 | 終値 |
|---|---|---|
| WTI原油 | −5.01% | 95.40ドル |
| ドル円 | +1.99% | 156円60銭 |
株価指数は7つのうち5つが上昇しました。
下げたのはS&P500とNYダウで、どちらもアメリカの指数です。
先週とちょうど裏返しの週でした。
先週はWTI原油が+9.78%で100ドル台に乗り、日米の株がそろって下げています。
今週はそのWTI原油が−5.01%で95ドル台まで戻し、日本株が上がりました。
日経平均(+1.57%)|日銀の利上げを受けて金曜に882円高


日経平均は前週末の64,011円34銭から65,018円95銭へ、週間で1,007円61銭上げました。
| 日 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| 9月14日(月) | 63,492.99 | −518.35 |
| 9月15日(火) | 63,484.10 | −8.89 |
| 9月16日(水) | 63,923.00 | +438.90 |
| 9月17日(木) | 64,136.25 | +213.25 |
| 9月18日(金) | 65,018.95 | +882.70 |
週のはじめは下げています。
月曜は62,726円まで下げて、ここが週の安値になりました。
そこから水曜、木曜、金曜と3日続けて上げています。
とくに金曜は日銀の発表後に買いが入り、一時1,300円32銭高の65,436円57銭まで上昇しました。
終値で65,000円を回復したのは、9月10日以来です。





金曜だけで882円か。
えらい上げ方やな





ところがこの日、値上がりした銘柄より値下がりした銘柄の方が多いんや。
東証プライムで値上がりは32%、値下がりは64%やった。
日経平均を押し上げたのはアドバンテストと東京エレクトロンの2銘柄で約652円ぶん。
882円のうち7割以上を2銘柄が作ってる
TOPIX(+1.56%)|金曜は日経平均と逆に下げた


TOPIXは4,028.30から4,091.14へ、週間で1.56%上げました。
日経平均の+1.57%とほとんど同じです。
ただし金曜だけを見ると、動きが分かれています。
日経平均が882円高となったこの日、TOPIXは3.05ポイント安(−0.07%)で3日ぶりに下げました。
TOPIXは東証プライムの全銘柄を対象にした指数です。
日経平均は225銘柄の株価を足して計算するため、株価の高い銘柄の影響が大きくなります。
金曜に上げたアドバンテストは1銘柄で日経平均を約436円押し上げましたが、TOPIXにはそこまでの影響を与えません。
週を通せば両方とも1.5%台の上昇です。
1日だけを切り取ると、どちらの指数を見ているかで印象が変わります。
東証グロース市場250指数(+5.35%)|今週いちばん上げた


東証グロース市場250指数は767.93から808.98へ、週間で5.35%上げました。
今回取り上げた7つの株価指数のなかで、上げ幅が最大です。
先週はこの指数が−3.63%で下げ幅の最大でした。
2週続けて、動きがいちばん大きい指数になっています。
グロース市場には、利益がまだ小さく、これから伸びることを期待されている会社が多く上場しています。
将来の利益を今の価値に直して評価されるため、金利が下がると有利、上がると不利になりやすい指数です。
今週の日本の長期金利は、火曜に3.034%まで上がったあと、金曜は2.984%まで戻しました。
金利が落ち着いたことが、この指数には追い風になっています。
S&P500(−0.08%)|3日下げて、2日で戻した


S&P500は7,656.98から7,650.50へ、週間で0.08%下げました。
ほぼ変わらずの水準です。
月曜から水曜まで3日続けて下げたあと、木曜に+1.14%、金曜に+0.17%と戻しました。
下げた3日ぶんを、あとの2日でほぼ取り返した形です。
水曜がFOMCの日でした。
利上げの内容が想定よりタカ派だと受け取られ、この日は下げています。
木曜には「前日の反応は行き過ぎだった」との見方が出て、買い戻しが入りました。
NYダウ(−1.69%)|今週いちばん下げた


NYダウは52,573.29ドルから51,682.64ドルへ、週間で1.69%下げました。
7つの株価指数のなかで、下げ幅が最大です。
下げの大半は水曜に集中しています。
FOMCが利上げを発表したこの日、NYダウは一時900ドル超下げ、終値は631ドル安(−1.21%)でした。
週間の下げ幅1.69%のうち、1.21%がこの1日ぶんです。
同じ日、NASDAQはほとんど動いていません(−0.01%)。
売られたのはハイテク株ではなく、NYダウに多く入っている銘柄の方でした。
NASDAQ(+0.72%)|木曜に戻してプラスへ


NASDAQは26,333.04から26,522.54へ、週間で0.72%上げました。
水曜まで3日続けて下げていましたが、木曜に+1.69%と大きく戻してプラスに転じています。
この日は米10年債利回りが低下し、金利の上昇が一服したことが買いにつながりました。
金曜は+0.39%。
米10年債利回りが再び5%台に戻したなかでも、上昇を保っています。
SOX半導体(+0.83%)|月曜の急落を2日で取り返した


SOX指数は11,824.00から11,921.69へ、週間で0.83%上げました。
週の中の振れ幅が大きい指数でした。
月曜に−5.86%と急落したあと、木曜に+3.14%、金曜に+2.78%と2日で戻しています。
月曜の急落は、AI関連への投資が減速するのではないかという見方が広がったためです。
この日は日本でもソフトバンクグループが10%を超える下げとなりました。





月曜に売られたもんが、金曜には買われてるんやな





まさにそれや。
金曜の日経平均を押し上げたアドバンテストも東京エレクトロンも、月曜に売られた側の銘柄やった。
同じ週のなかで評価がひっくり返ってる。
1週間の値動きだけで「この業種は強い・弱い」と決めつけられへん理由がここにある
なお、SOX指数は2026年6月22日に付けた終値の最高値から18.54%下の水準です。
週間ではプラスでも、高値からはまだ距離があります。
ドル円(+1.99%)|利上げしたのに円安が進んだ


ドル円は前週末の153円55銭から156円60銭へ、週間で1.99%の円安ドル高になりました。
ふつう、金利を上げた国の通貨は買われます。
ところが日銀が利上げした金曜、円は逆に売られ、一時157円96銭まで円安が進みました。
理由は株と同じです。
利上げの内容が「この程度で済んだ」と受け取られたため、次の利上げへの期待が後退しました。
そのあと円は買い戻されて156円60銭で引けています。
米国の経済指標が予想を下回ったことに加え、日銀が為替のレートチェックを行ったとの報道が伝わりました。
WTI原油(−5.01%)|100ドルから95ドル台へ


WTI原油は100.43ドルから95.40ドルへ、週間で5.01%下げました。
週の前半は上がっています。
火曜には一時106.8ドルまで上げ、ここが週の高値になりました。
流れが変わったのは水曜からです。
サウジアラビアが東西パイプラインの修復で進展したと伝わり、供給が戻るとの見方から売られました。
金曜は−6.39%と大きく下げ、95.40ドルで週を終えています。
先週の記事では、サウジアラビアがパイプラインを閉鎖したことを受けて「まだ終わった話ではない」と書きました。
その1週間後に、閉鎖したパイプラインの修復が進んだことで、原油は下げに転じています。
テーマ①:33業種のうち26業種が上がった
東証33業種の週間騰落を見ると、上がったのは26業種、下がったのは7業種でした。
先週は逆に27業種が下げていたので、1週間で様子が変わっています。
上がった側の上位5業種はこちらです。
| 上がった業種(33業種中26のうち上位5つ) | 週間騰落率 |
|---|---|
| サービス業 | +6.75% |
| 医薬品 | +4.10% |
| 電気機器 | +3.32% |
| 海運業 | +2.96% |
| ガラス・土石製品 | +2.78% |
3位の電気機器には、アドバンテストや東京エレクトロンといった半導体関連が含まれます。
金曜に日経平均を押し上げたのは、この業種でした。
下がった7業種は、こうなっています。
| 下がった業種(33業種中7つすべて) | 週間騰落率 |
|---|---|
| 証券・商品先物取引業 | −2.05% |
| 銀行業 | −0.73% |
| 電気・ガス業 | −0.62% |
| 石油・石炭製品 | −0.49% |
| 非鉄金属 | −0.45% |
| ゴム製品 | −0.33% |
| 鉱業 | −0.15% |
石油・石炭製品と鉱業が下げているのは、原油が5.01%下げたためです。
先週は原油高でこの2業種が上位に並んでいました。





下がった7つのうち、いちばん上に証券と銀行が来てるんが気になるな





そこが今週いちばん引っかかるとこや。
日銀が利上げした週に、金利で儲かるはずの業種が下げてる。
しかも先週も同じやった。
これは次の章でくわしく見よか
テーマ②:利上げしたのに、銀行株も長期金利も上がらなかった


日銀が政策金利を1.00%から1.25%に引き上げたのが金曜です。
ところが、長期金利はほとんど動きませんでした。
| 10年債利回り | 前週末(9月11日) | 今週末(9月18日) | 変化 |
|---|---|---|---|
| 米10年債 | 4.975% | 4.998% | +2.3bp |
| 日本10年国債 | 2.987% | 2.984% | −0.3bp |
日本の10年国債利回りは、火曜に3.034%まで上がったあと戻し、週間ではわずかに下げています。
利上げした週に、長期金利は上がっていません。
政策金利と長期金利は、決まり方がちがいます。
政策金利は日銀が決めますが、長期金利は市場での売買で決まります。
今回の利上げは事前に予想されていたため、長期金利にはすでに織り込まれていました。
同じことが銀行株にも起きています。
| 業種 | 先週(W37) | 今週(W38) |
|---|---|---|
| 銀行業 | −2.25% | −0.73% |
| 証券・商品先物取引業 | −1.42% | −2.05% |
| 保険業 | −0.68% | +2.21% |
銀行業と証券・商品先物取引業は、2週続けて下げました。
金曜には三菱UFJフィナンシャル・グループなどに利益確定の売りが出ています。
報道で挙げられていた理由は3つです。
ひとつは利上げが事前に織り込まれていたこと。
ふたつめは反対票が2票入り、次の利上げのペースを慎重に見る動きが出たこと。
みっつめは0.5%の利上げ提案が出ず、内容がハト派的と受け取られたことです。





材料が出た日に下げるんやったら、いつ上がるんやろな





予想される前に買われて、出たら売られる。
今回はそれが起きてる。
銀行株は7月から8月にかけて、利上げを見込んで買われてた。
ニュースを見てから買うと、いちばん高いところをつかむことがある、ということやな
金利と株価の関係については、金利が上がったら株はどうなる?業種と借金の量で分かれる影響で整理しています。
預金や住宅ローンへの影響は金利が上がると暮らしはどうなる?得する人と損する人の分かれ目にまとめました。
まぐのメモ:月曜と金曜が、きれいに裏返しやった
今週いちばんおもしろかったんは、月曜と金曜の形や。
月曜、日経平均は518円下げた。
それやのに33業種のうち27業種が上がって、値上がりした銘柄は8割近くあった。
下げた正体はソフトバンクグループで、1銘柄で日経平均を564円押し下げてる。
金曜は逆や。
日経平均は882円上げたのに、値下がりした銘柄の方が多い(値上がり32%・値下がり64%)。
押し上げたのはアドバンテストと東京エレクトロンの2銘柄で約652円ぶんやった。
どっちの日も、動いたんは日経平均だけで、持ってる株の多くは逆を向いてた。
指数が上がった日に自分の口座が減ってることも、その逆も、ふつうに起きる。
配当をもらうために持ってる銘柄なら、この1週間の上下は関係ない。
見るとしたら、配当を出す力が変わったかどうかやと思う。
来週は日本の市場が2日しか開かへん。
そのあとすぐ9月末の権利確定が来るから、そっちの日付を押さえとく方が大事やな。
今週のまとめ
① アメリカと日本の中央銀行が、そろって0.25%の利上げをしました。
日銀の政策金利は1.25%になり、1995年以来31年ぶりの水準です。
② 株価指数は7つのうち5つが上昇。
日経平均は+1.57%で65,018円、東証グロース市場250指数は+5.35%で今週いちばん上げました。
③ 東証33業種のうち26業種が上昇。
下げた7業種の上位2つが、証券・商品先物取引業(−2.05%)と銀行業(−0.73%)でした。
④ 日銀が利上げしても、日本の10年国債利回りは週間−0.3bpでほとんど動きませんでした。
利上げが事前に織り込まれていたためです。
⑤ WTI原油は−5.01%で95.40ドル。
サウジアラビアのパイプライン修復が進み、先週の100ドル台から下げています。
材料が出てから動くのではなく、材料を見込んで先に動く。
今週の銀行株と長期金利は、その形がそろって出ました。
よくある質問(FAQ)
Q1. 日銀が利上げしたのに、なぜ長期金利は上がらなかったのですか?
決まり方がちがうからや。
政策金利は日銀が決めるけど、長期金利は市場の売買で決まる。
今回の利上げは前から予想されてたから、長期金利にはもう織り込まれてた。
実際、日本の10年国債は火曜に3.034%まで上がって、金曜は2.984%まで戻してる。
Q2. 今回の利上げは、預金や住宅ローンにいつ反映されますか?
すぐやない。
新しい政策金利が適用されるのが連休明けの9月24日で、そこから各銀行が自分ところの金利を決める。
前回は6月の利上げから約2か月後に短期プライムレートが上がった。
普通預金や変動金利の住宅ローンが動くかは、各行の発表を待つことになるで。
Q3. 利上げで銀行がもうかるはずなのに、銀行株が下がったのはなぜですか?
先に買われてたからや。
銀行株は利上げを見込んで7月から8月に買われてて、金曜は利益確定の売りが出た。
あと反対票が2票入ったことで、次の利上げのペースを慎重に見る動きも出てる。
材料が出た日が、いちばん高い日になることもあるということやな。
Q4. 来週、日本の株式市場は何日開いていますか?
2日だけや。
9月21日が敬老の日、22日が国民の休日、23日が秋分の日で3日続けて休場になる。
立ち会いは24日(木)と25日(金)の2日間だけやで。
アメリカは5日とも開いてる。
Q5. 9月末の配当や優待の権利を取るには、いつまでに買えばいいですか?
9月28日(月)までに買って、その日の終わりまで持っとく必要がある。
これを権利付最終日という。
29日(火)が権利落ち日で、この日に買っても今回の配当はもらえん。
連休が入るぶん日付がずれてるから、買うつもりなら早めに確認しといた方がええで。
前後の相場振り返りもチェック
・前の振り返り: 【2026年9月第2週 振り返り】原油と金利が上がった週|日米の株はそろって下落、WTIは100ドル台へ
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出典:日本銀行「金融政策決定会合の結果」(2026年9月18日)、米連邦準備制度理事会 FOMC声明(2026年9月16日)、株探(東京株式 大引け・業種別騰落ランキング・日経平均寄与度ランキング・米国株概況・NY為替概況/フィスコ)、日本経済新聞、Yahoo!Finance(各指数の終値)、日本相互証券(日本10年国債利回り)、nikkei225jp.com(東証業種別指数)、内閣府「国民の祝日について」・日本取引所グループ(休業日)。
指数の終値・騰落率は2026年9月18日時点。
ドル円とWTI原油はニューヨーク市場の終値を用いています。
本文で挙げた銘柄や業種は、今週の値動きを説明するために示したもので、売買を勧めるものではありません。





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