【2026年6月第1週】半導体急落・金利上昇で株一服、日本株は底堅い

2026年6月第1週 相場振り返り 半導体急落・金利上昇 相場振り返り

対象期間:2026年6月1日〜6月5日(W23)

出典:Yahoo!ファイナンス、株探(kabutan)、yfinance、nikkei225jp.com

👉 先週(5/25〜5/29)の振り返りはこちら

今週の結論

日本株日経平均は週間+0.39%で66,588円。
週半ばの6/3水には終値68,402円(ザラ場68,786円)とあらためて史上最高値を更新したものの、木・金と失速。
金曜6/5は-883円(-1.31%)と大きく下げて週を終えた。
ただ中身を見ると、6/5は値上がり129銘柄>値下がり96銘柄と、実は下げた銘柄のほうが少ない
指数を押し下げたのは東京エレクトロンやアドバンテストといった半導体(とくに製造装置)の一人負けで、それ以外はむしろ底堅かった。
TOPIXは週間-0.20%で3,949.09と、半導体の影響が小さいぶん日経ほどは崩れなかった。

米株:金曜6/5に半導体が急落し、ハイテク中心に大きく下げた。
S&P500は週間-2.59%、NASDAQは週間-4.68%、NYダウは週間-0.32%。
NYダウは6/4木に終値で史上最高値(51,561.93)を更新した直後の急落で、ハイテク色が濃い指数ほど下げが大きいという綺麗な対比になった。
半導体のSOX指数は金曜単日で-10.26%という記録的な急落。
引き金は6/3水の引け後に出たブロードコムの決算で、翌6/4木から半導体株が総崩れになった。

金利上昇:金曜は強い米雇用統計を受けて利下げ期待が後退し、米10年債利回りが4.45%→4.54%へ+8bp上昇。
金利上昇は、将来の利益を当てにする高PERのハイテク・グロース株に逆風になりやすい。
半導体決算と金利上昇が重なったことで、ハイテクに売りが集中した一週間だった。

為替:ドル円は160.31円(+0.20%)。
とうとう160円台に乗せたが、急騰というより金利上昇を映したじり高で、介入観測が大きく出る展開ではなかった。
なお金曜の米株急落の本格的な波及は、日本では来週月曜(6/8)に持ち越し。
日経225のCFD(6/6早朝)は63,828と、金曜終値比で-4.14%を示唆していた。

主要指数の週間サマリー

指数6/5終値週間騰落史上最高値からの距離
日経平均66,588円+0.39%-2.65%(6/3に終値ATH68,402)
TOPIX3,949.09-0.20%-1.18%
NYダウ50,867-0.32%6/4に終値ATH51,561.93を更新後に失速
S&P5007,384-2.59%-2.97%
NASDAQ25,709-4.68%-5.11%
SOX12,221-4.74%-12.2%(金曜単日-10.26%)
ドル円160.31円+0.20%

ATHAll Time High(史上最高値)。
「終値ATH」=引け値ベースでの史上最高、「ザラ場ATH」=取引時間中の最高値を指します。

日本株:日経は6/3に最高値更新も、半導体安で失速

📊 日経平均

日経平均株価チャート 2026年6月第1週
日経平均株価の日足推移(直近3ヶ月)
項目数値
週初前(5/29終値)66,329円
6/3(週半ば)68,402円(終値ATH更新、ザラ場68,786円)
6/5(週末)66,588円(-883円/-1.31%)
週間騰落+259円(+0.39%)
6/5の中身値上がり129銘柄>値下がり96銘柄(225中)
まぐ
まぐ

水曜に68,402円で最高値また更新したのに、金曜は-883円か。
週間ではプラスやけど、終わり方はえらい急ブレーキやな。

チャッピー
チャッピー

急ブレーキに見えるけど、中身は意外と悪くないんよ。
金曜6/5は値上がりが129銘柄、値下がりが96銘柄で、実は上がった銘柄のほうが多い
指数だけ見ると総崩れっぽいけど、実際は一部の大型株が指数を引っ張り下げただけや。

まぐ
まぐ

その引っ張り下げた大型株って、なんなん?

チャッピー
チャッピー

ほぼ半導体や。
下げ寄与トップは東京エレクトロン-423円(-6.61%)、次がアドバンテスト-339円(-4.99%)、あとイビデンや信越化学も下げた。
電気機器セクターだけで日経を-905円押し下げた計算や。
逆に情報通信+73円、機械+16円、医薬+9円、保険+10円、不動産+8円、建設+7円とプラスのセクターも多くて、下げたのは実質「半導体(とくに製造装置)の一人負け」やったんよ。

TOPIX:半導体安の影響が小さく、日経ほど崩れず

📊 TOPIX

TOPIXチャート 2026年6月第1週
TOPIXの日足推移(直近3ヶ月)
まぐ
まぐ

TOPIXは-0.20%で、日経よりだいぶマシやな。
同じ日本株なのに、なんでこんな差が出るん?

チャッピー
チャッピー

そこは指数の作り方の違いが効いとる。
日経平均は株価の高い銘柄ほど影響が大きい「株価平均型」やから、東京エレクトロンやアドバンテストみたいな値がさの半導体株が下げると、指数がぐっと引っ張られる。
一方TOPIXは時価総額で重みを付けるから、半導体1セクターの急落の影響が相対的に薄まるんよ。
今週みたいに半導体だけが売られた局面では、TOPIXのほうが崩れにくかったわけや。

まぐ
まぐ

なるほど、同じ「日本株が下げた」でも見る指数で印象が変わるんやな。

チャッピー
チャッピー

そういうことや。
ちなみに日経をTOPIXで割った「NT倍率」も、今週は16.86と-1.23%下がった。
これも「日経のほうが大きく下げた=半導体の値がさ株がやられた」ってことを裏付けとるで。

米国株:ダウは6/4に最高値、でも金曜にハイテク急落

📊 S&P500

S&P500チャート 2026年6月第1週
S&P500の日足推移(直近3ヶ月)

📊 NASDAQ

NASDAQチャート 2026年6月第1週
NASDAQ総合指数の日足推移(直近3ヶ月)

📊 NYダウ

NYダウチャート 2026年6月第1週
NYダウの日足推移(直近3ヶ月)
まぐ
まぐ

米国も3つの指数で全然動きが違うな。
ダウは-0.32%なのにNASDAQは-4.68%って、こんなに差が出るもんなん?

チャッピー
チャッピー

大きく分けると、指数ごとの「ハイテク濃度」の違いやな。
NASDAQはハイテク・半導体の比率が高いから、今週みたいにハイテクが売られると一番下げる。
NYダウは値がさの伝統的な大型株が中心で、ハイテク色が薄いから-0.32%で済んだ。
S&P500はその中間で-2.59%。
ダウは6/4木に終値で史上最高値(51,561.93)を更新した直後やったから、最高値からの転落っぷりが余計に目立った週でもあったんよ。

まぐ
まぐ

同じ「米国株」でも、どの指数を見るかで景色が真逆やな。

チャッピー
チャッピー

そこが大事なとこや。
「米国株が暴落した」って一言で言うても、実態はハイテクに偏った下げで、ダウみたいな指数は週間で見れば傷は浅かった。
つまり今週は、相場全体が崩れたというより半導体・ハイテクだけが集中砲火を浴びた週やったってことやな。

半導体:金曜単日-10.26%、ブロードコム決算が引き金で総崩れ

SOX半導体指数チャート 2026年6月第1週
SOX(フィラデルフィア半導体指数)の日足推移(直近3ヶ月)
銘柄週間騰落金曜単日(6/5)
ブロードコム-13.66%-7.92%
※6/3決算→6/4-12.59%
クアルコム-13.97%-10.98%
インテル-13.52%-11.28%
マイクロン-11.02%-13.25%
AMD-9.63%-10.86%
ARM-2.93%-12.84%
NVIDIA-2.86%-6.20%
TSMC-0.78%-6.69%
まぐ
まぐ

SOXが1日で-10.26%って、えげつないな。
先週はあんなに半導体ブイブイ言わせとったのに、何があったん?

チャッピー
チャッピー

きっかけはブロードコムの決算や。
6/3水の引け後に決算を発表して、翌6/4木が-12.59%、6/5金も-7.92%と続落した。
決算前の火曜から見たら、2日で約2割の急落やな。
週間でもクアルコム-13.97%、インテル-13.52%と主力が軒並み2桁下げで、先週買われたマイクロン(-11.02%)やAMD(-9.63%)も売られて半導体ほぼ全面安やったんよ。

まぐ
まぐ

主役のはずのNVIDIAは週間-2.86%か。
あれだけの暴落の割には、意外と耐えとるな。

チャッピー
チャッピー

週間で見ると、そうやな。
NVIDIA-2.86%、TSMC-0.78%、ARM-2.93%と、最上位は比較的浅い。
ただ金曜単日で見るとNVIDIA-6.20%、TSMC-6.69%、ARM-12.84%と、最後はそろって叩き売られた。
週前半の貯金で週間の数字は浅く見えとるだけで、金曜の急落そのものは半導体ほぼ全部に及んどるのは押さえときたいとこやで。

米金利:強い雇用統計で金利上昇、高PERハイテクに逆風

米10年債利回りチャート 2026年6月第1週
米10年債利回りの推移(直近3ヶ月)
まぐ
まぐ

10年債利回りが4.45%から4.54%へ上がったんやな。
半導体決算のうえに金利まで動いて、ダブルパンチって感じやけど、なんで金利が上がるとハイテクが下げるん?

チャッピー
チャッピー

鍵は「割引率」って考え方や。
株価は、その会社がこれから稼ぐ利益を“今の価値”に換算して値付けされとる。
その換算のとき、金利が上がると「将来のお金を今の価値に割り引く率(割引率)」も上がる
割引率が上がると、利益が遠い将来にある会社ほど、今の価値が大きく目減りしてまうんよ。

まぐ
まぐ

利益が遠い将来にある会社って、つまり成長株のことやんな?

チャッピー
チャッピー

その通りや。
半導体やハイテクみたいな予想PERが高い成長株は、「今はまだ稼ぎが小さいけど、これから先で大きく儲ける」って期待で買われとる。
だから割引率が上がると、いちばん割を食う。
逆に、足元の利益や配当がしっかりある高配当株みたいなバリュー株は、利益が“今”にあるぶん割引率の影響が小さくて、相対的にダメージが軽いんよ。
ちなみにドル円も金利上昇を映して160.31円とじり高や。

半導体マネーの行方と来週展望

まぐ
まぐ

半導体から抜けた資金って、どこ行ったん?
日本株は意外と踏ん張っとったんやろ?

チャッピー
チャッピー

そこが今週の見どころや。
日本株は半導体(製造装置)を除けば底堅くて、6/5も情報通信・機械・金融(保険)・医薬あたりにプラスの寄与があった。
個別では、医薬の第一三共、ゲームの任天堂、セキュリティソフトのトレンドマイクロといった非半導体の銘柄が買われた。
半導体のなかでも、売られたのは製造装置の東京エレクトロンやアドバンテストで、メモリのキオクシアや、アームを抱えるソフトバンクGはむしろ逆行高やった。
半導体一強から、内需・ディフェンシブへ物色の幅が広がるローテーションの兆しとも読める動きやな。

まぐ
まぐ

じゃあ来週はそのローテーションが続く感じなん?

チャッピー
チャッピー

そこはまだ読めへん。
金曜の米株急落の本格的な波及は、日本では来週月曜(6/8)に持ち越しや。
日経225のCFDは6/6早朝で63,828と、金曜終値比で-4.14%を示唆しとる。
来週の焦点は、ズバリ「半導体一強の構図が転換するのか、それともただの一服でまた半導体のターンが続くのか」や。
ここを見極める一週間になるで。

高配当株はどうする?

まぐ
まぐ

金利が上がってハイテクが逆風って話やったけど、高配当株からしたらどうなん?

チャッピー
チャッピー

さっきの割引率の話の裏返しやな。
金利上昇は高PERのグロースには逆風やけど、足元の配当が魅力の高配当株は相対的に見直されやすい局面や。
派手な値上がり益は狙いにくいぶん、こういう荒れた相場でこそ「今もらえる配当」という土台の安心感が効いてくる。
高配当株に妙味が出てくる場面やと思うで。

まぐ
まぐ

6月って、配当的になんか追い風になることあるん?

チャッピー
チャッピー

6月は3月期決算企業の配当金の支払いが本格化する時期や。
受け取った配当が再投資に回れば、それ自体が相場の下支えになる。
具体的な銘柄なら、三菱HCキャピタルみたいな連続増配株、KDDINTTみたいな通信の安定配当株あたりは、こういう局面で見ておきたいタイプやな。

まぐ
まぐ

なるほどな。
半導体の急落でザワついとる週やからこそ、足元の配当でコツコツ拾うってスタンスは性に合ってるかもな。

高配当株の探し方や、銘柄ごとの分析はこちらでまとめています。
👉 高配当株の探し方|失敗しない4ステップ

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KDDI(9433)|24期連続増配・利回り3.08%
NTT(9432)|15期連続増配・利回り3.5%
アサヒGHD(2502)|18期連続増配・利回り3.4%
日本製鉄(5401)|PBR0.56・利回り4-5%
JT(2914)|配当利回り4%超え

来週(6/8〜6/12)の注目

金曜急落の波及(6/8月):日経225CFDは金曜比-4.14%を示唆。
週明けの日本株が米株安をどこまで織り込むかが最初の関門。
半導体の下げ止まり:ブロードコム決算を起点にした総崩れが一服するのか、二次的な売りが続くのかが最大の焦点。
米10年債利回り:4.54%まで上昇。
さらに上がるとハイテクに追い打ち、落ち着けば反発の余地。
物色のローテーション:半導体から情報通信・機械・金融へ資金が回る流れが本物か、一時的かを見極めたい。
ドル円160円台:金利上昇でじり高。
160円定着なら介入観測が意識されやすい。

まとめ

今週は週半ばまで日米とも高値圏で、日経は6/3に終値68,402円であらためて史上最高値を更新、NYダウも6/4に終値で最高値を更新しました。
ところが週後半、とくに金曜6/5に半導体が急落
6/3引け後のブロードコム決算を引き金に、翌6/4から半導体が総崩れとなり、SOX指数は単日-10.26%という記録的な下げになりました。
同時に強い米雇用統計で米10年債利回りが4.54%へ上昇し、高PERのハイテク・グロースに金利上昇の逆風が重なった一週間でした。
ただし日本株は底堅く、6/5は値上がり129>値下がり96と、下げたのは半導体(とくに製造装置)中心で、情報通信・機械・金融にはプラス寄与が見られました。半導体一強から物色が広がるローテーションの兆しとも読めます。
一方で金曜の米株急落の本格的な波及は来週月曜に持ち越し(日経CFDは-4.14%示唆)で、「半導体の構図が転換するのか、ただの一服か」を見極める来週になりそうです。
金利上昇局面は高PERグロースに逆風な一方、足元の配当が魅力の高配当株は相対的に見直されやすい場面。6月は3月期決算企業の配当支払いが本格化し、配当再投資が相場の下支えになりうる時期でもあります。
過熱や急落に振り回されるより、足元の配当という土台を持つ高配当株を冷静に見ておく——そんなスタンスでいたい週でした。

※ 本記事は相場の振り返りであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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