■アクティブファンドってなんやろ?

「インデックスファンドとは別に、“アクティブファンド”ってのもよく聞くけど、何が違うん?」

簡単に言うと、**インデックスファンドが“市場平均に連動することを目的とした運用”**に対して、**アクティブファンドは“市場平均を上回るリターンを狙う運用”**を目指すファンドやねん。
■市場平均に勝てるファンド?

ほな、アクティブの方が成績ええってことなん?
投資のプロがいい感じにやってくれるやろ?

そう思うのもわかるんやけど、実際には8割以上のアクティブファンドがインデックスファンドに勝たれへんというデータもあるんや。
SPIVA(S&P Indices Versus Active)レポートによると:
米国株式市場(10年)では、約85%のアクティブファンドがS&P500に負けたという結果も。
■なんで勝たれへんの?

アクティブファンドは“市場平均を上回るリターンを狙う運用をしてるのに負けるってどういうこと?
なんでなん?

数年であればインデックスファンドより良い成績を出してるファンドはあるけど、長期になれば多くのアクティブファンドが劣勢になる。
その最大の原因は手数料の高さやな。
アクティブファンドの信託報酬は年1.0%を超えて2.0%に近いのものが多く、インデックスファンドの0.1%の約10倍以上になることも。
これが長期になると大きな差になる。
アクティブファンドは信託報酬の差分(数%)インデックスファンドよりリターンを得ないとあかんねんけど、その数%余分にリターンを得るってことがプロでも難しいってわけや。
■注意しておきたいポイント

アクティブファンドって響きはかっこええけど、注意点も多そうやな…

せやで。選ぶときには以下のポイントをしっかりチェックや!」
- 1. 中身が実質インデックスのなんちゃってアクティブ
ー銘柄構成がTOPIXやS&P500とほぼ一緒
ー成績も大差ないのに手数料だけ高いだけ - 2. 毎月分配型に要注意(タコ足配当)
ー元本を取り崩して分配してるケースも
ー資産の目減りにつながる可能性あり - 3. ファンドサイズに注意
ー純資産額が少ない or 減少中 → 繰上償還リスク - 4. コスト
ー目論見書等に書いてる信託報酬以外に売買手数料など含めると、実質コストはさらに高くなることも - 5. 過去の成績に惑わされない
ー都合の良い期間の成績が切り取られて説明され、過去の好成績が今後も続くとは限らん!
■インデックスファンドとどう使い分ける?

ほな、アクティブファンドって使わん方がええん?

一概には言えんけど、基本は低コストなインデックスファンドがオススメやな。」
「どうしても特定のテーマに投資したい」とか「この運用者の手腕に賭けたい」って思えるなら、ポートフォリオの一部に入れるのはアリかもしれんけど、無理に入れる必要はないで。
▼まとめ
- アクティブファンドは「市場平均を超える」ことを目指すが勝てるとは限らない
- 実際には長期では8割以上がインデックスに負けるというデータあり。
- 多くは高コストのせいで成績が伸び悩む
- 信託報酬の高さや運用方針(毎月分配)などインデックスファンドと比べて注意すべき落とし穴が多いに注意。
まぐのメモ
アクティブファンドって、何となく「プロが選んでくれて安心そう」って思ってたけど、実際はコストの高さが足引っ張って、インデックスに勝てるのってほんの一部なんやな。
中には内容がほぼインデックスで手数料だけ高い“なんちゃってアクティブ”もあるって怖い。
あと「毎月分配型=おこづかいがもらえる」って思ってた昔の自分に教えてやりたいで。実際は自分の投資したお金を高い手数料を払って引き出してるようなもんやったとは。
投資初心者のうちは、低コストのインデックスファンドをコツコツ積み立てる方がやっぱり合ってると思ったわ。
信託報酬が0.1%以下のものを選ぶのが安心やな。
アクティブファンドはちゃんと中身を見て選ぶならありやけど、選ぶにはそれなりの知識がいるってことやな。