【2026年10月第4週 振り返り】AI関連企業の決算で明暗、中央銀行は据え置きでも利上げに含み|日経平均の上げはほぼアドバンテスト1銘柄分

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2026年10月26日(月)から10月30日(金)までの相場を振り返ります。
先週の振り返りはこちらです。

今週の結論

日経平均は週間+0.95%(597円高)の63,290円で、3週ぶりに上げました。
ただ、アドバンテスト1銘柄が日経平均を週間で約608円押し上げていて、上げ幅のほぼ全部にあたります。
TOPIXは週間−0.02%で、ほぼ横ばいでした。

今週は日米でAI関連の決算が相次ぎ、内容によって株価の明暗が分かれました。
アメリカではマイクロソフトの決算が好感された一方、アルファベット、アマゾン、インテルは売られています。
日本ではアドバンテストが今期2度目の上方修正で買われ、金曜は反対にアマゾンとインテルの決算を受けて、日経平均が1,369円下げました。

中央銀行の会合も重なりました。
アメリカのFOMC、ヨーロッパのECB、日銀の3つとも政策金利は据え置きでしたが、どこも次の利上げに含みを持たせています。

アメリカは水曜まで上げ、木曜と金曜で下げました。
週間ではNYダウが−0.85%、S&P500が−0.57%、NASDAQが−2.00%、SOX指数が−0.84%です。

ドル円は157円64銭で週を終え、WTI原油(12月限)は+0.82%の104.12ドルでした。

まぐ
まぐ

日経平均は上げたけど、ほとんどアドバンテストの分なんやな。

チャッピー
チャッピー

そうなんよ。
アドバンテストを除くと、日経平均の週間はほぼ横ばいの計算になるんよ。
TOPIXが−0.02%やったのとも合うで。

今週の主要指数

まず株価指数を、週間の騰落率が大きい順に並べます。

株価指数週間騰落率終値
東証グロース市場250指数+3.44%780.53
日経平均+0.95%63,290.11
TOPIX−0.02%3,965.07
S&P500−0.57%7,580.07
SOX半導体−0.84%10,688.80
NYダウ−0.85%51,770.31
NASDAQ−2.00%25,437.00

原油と為替はこちらです。

原油・為替週間騰落率終値
WTI原油(12月限)+0.82%104.12ドル
ドル円+0.53%157円64銭

株価指数は7つのうち、上げたのは東証グロース市場250指数と日経平均の2つです。
アメリカの4つはそろって下げました。

決算の明暗|アメリカは「AIに使ったお金を回収できるか」が見られた

今週のアメリカでは、AIに大きなお金を使っている大手の決算が続きました。
市場が見ていたのは、そのお金に見合う稼ぎが出ているかどうかです。

会社発表した内容株価の動き
マイクロソフト1株あたり利益が予想を上回り、設備投資は予想を下回った決算のあと時間外で上昇
アルファベット売上高が予想を下回り、フリーキャッシュフローの赤字も予想より大きかった29日(木)に−12.29%(クラスC)
アマゾン営業利益は過去最高、売上高と1株あたり利益は予想に届かず決算のあと時間外で約6%安
インテル10〜12月期の売上高の見通しが予想を下回った30日(金)の取引時間中に約30%安

マイクロソフトは、1株あたり利益が予想を上回り、設備投資は予想を下回って、決算のあとの時間外で買われました。
ただ、約10年ぶりに250億ドル超の社債を出す計画が伝わり、29日(木)は−0.16%でした。

一方、アルファベット、アマゾン、インテルは売られました。
アルファベットとアマゾンが売られた理由の一つに、フリーキャッシュフローの悪化があります。
フリーキャッシュフローは、本業で入ってきたお金から設備投資などに使ったお金を引いた、会社が自由に使えるお金のことです。
AIのデータセンターにお金を使うほど、ここが減ります。

アルファベットは、7〜9月期のフリーキャッシュフローが90億7,000万ドルの赤字でした。
アナリストの予想は27億ドルの赤字で、それを大きく上回っています。
29日(木)のクラスAの終値は−12.64%で、決算のあとの下げとしては2004年の上場以来最大でした。

アマゾンは、7〜9月期の営業利益が前年同期より61.2%増え、2四半期続けて過去最高でした。
一方で、設備投資は7〜9月期だけで773億ドルにふくらみ、過去12か月のフリーキャッシュフローは424億ドルのマイナスと、前の年の148億ドルのプラスから悪化しています。
売上高と1株あたり利益も市場の予想に届かず、30日(金)はインテルとともにNASDAQを押し下げました。

インテルは、7〜9月期の売上高が前年同期より21%増えて165億1,300万ドルと、市場の予想を上回りました。
売られたのは、次の10〜12月期の売上高の見通しが150億〜160億ドルと、市場の予想の170億ドルに届かなかったためです。
パソコン向けのプロセッサーの需要が弱く、データセンター向けの部品も供給が追いつかないことが響きました。
30日(金)は取引時間中に約30%下げ、世界の半導体株にも売りが広がっています。

NASDAQは水曜まで3日続けて上げていましたが、木曜に−1.38%、金曜に−2.86%と下げ、2日で4.19%下げました。
半導体の銘柄でつくるSOX指数は、水曜までに+8.39%上げたあと、金曜だけで−7.20%です。

まぐ
まぐ

利益が過去最高でも売られるんやな。

チャッピー
チャッピー

AIにお金を使うほど、それに見合う稼ぎが出てるかを厳しく見られてるんよ。
先週のメタに続いて、今週はアルファベット、アマゾン、インテルがその目で見られた形やね。

決算の明暗|日本はアドバンテストで上げ、金曜に半導体が売られた

日本でもAI関連の決算が並びました。
上方修正で買われた会社もあれば、上方修正でも売られた会社もあります。

会社発表した内容株価の動き
アドバンテスト今期2度目の通期上方修正・自社株買い・中間配当49円(前期29円)29日(木)に日経平均を約507円押し上げ
コナミグループ今期の業績と配当の予想を上方修正30日(金)に日経平均を約116円押し上げ
村田製作所通期の上方修正(最高益の予想を上乗せ)30日(金)の後場に下げ幅を縮めた
日立製作所通期の上方修正・中間配当を4円上乗せ29日(木)は大幅安
イビデン通期の上方修正(営業利益1,270億円→1,330億円)・年間配当を2円50銭上乗せ30日(金)にストップ安
富士通7〜9月期の調整後営業利益が590億円(前年同期比−31.6%)で、市場予想の約770億円を下回った30日(金)にストップ安

アドバンテストは28日(水)の取引終了後、通期の売上高の予想を1兆7,140億円から1兆8,630億円へ引き上げました。
翌29日(木)は、日経平均の上げ幅705円のうち約507円を、アドバンテスト1銘柄が占めています。
週間では、日経平均を約608円押し上げました。
日経平均の週間の上げ幅597円とほぼ同じです。

コナミグループは、今期の業績と配当の予想を引き上げました。
日経平均が1,369円下げた30日(金)に、日経平均を約116円押し上げています。

村田製作所は、30日(金)の14時ごろに通期の予想を引き上げ、最高益の予想を上乗せしました。
データセンター向けの需要と円安が理由で、発表のあとは下げ幅を縮めています。

反対に日立製作所は、通期の予想を引き上げたのに29日(木)に大きく下げました。
30日(金)は、アマゾンとインテルの決算を受けて半導体やAIの銘柄が売られ、イビデンと富士通がストップ安になっています。

イビデンは29日(木)に、7〜9月期の営業利益が前年同期の2.2倍と市場の予想を上回り、通期の予想も引き上げました。
それでも30日(金)にストップ安になったのは、半導体のパッケージ基板の主要な取引先であるインテルが、決算のあとに大きく下げたためです。

富士通は、7〜9月期の調整後営業利益が前年同期より31.6%減り、市場の予想を大きく下回りました。
採算の悪い案件の損失で、ITサービスの利益率の改善が期待ほど進まなかったとみられています。
通期の予想は据え置いたものの、達成は難しくなったという見方が広がりました。

金曜日の取引終了後に出た、東京エレクトロンとキオクシア

30日(金)の取引終了後には、東京エレクトロンとキオクシアホールディングスが決算を出しました。
株価の反応は、来週の月曜に出ます。

東京エレクトロンは、未定だった今期の予想を出し、経常利益は2期ぶりの最高益の予想です。
配当も、株式分割の影響を除くと前期より実質52%の増配になります。

キオクシアホールディングスは、4〜9月期の最終利益が前年同期の37倍の2兆1,978億円でした。
初めての配当として、中間配当90円も出します。
ところが、夜間の取引(PTS)では金曜の終値13,470円から一時13.1%下げ、最後の取引は11,820円でした。
10〜12月期の予想が、直前の7〜9月期と比べて売上高+0.8%、最終利益+0.3%と、ほぼ横ばいだったためです。

まぐ
まぐ

前の年の37倍でも、夜の取引で売られたんか。

チャッピー
チャッピー

前の年と比べた何倍かより、直前の3か月からまだ伸びるかを見られたんやね。
月曜の東京で、そのまま売られるかどうかやで。

中央銀行の会合|3つとも据え置き、どこも次の利上げに含み

今週はアメリカ、ヨーロッパ、日本の中央銀行が続けて会合を開きました。
3つとも政策金利は据え置きでしたが、次の一手は利下げではなく利上げの方で議論されています。

中央銀行決定次の利上げへの含み
FOMC(アメリカ)
28日(水)
3.75〜4.00%で据え置き2人が利上げを主張して反対/短期金融市場では12月の利上げの確率が80%
ECB(ヨーロッパ)
29日(木)
据え置きラガルド総裁が、利上げが適切かを協議したと明かした
日銀
30日(金)
1.25%程度で据え置き高田審議委員が反対/物価の基調は2%の目標とおおむね整合的な水準と表明

日銀の植田総裁は会見で、次の利上げの時期について、12月の会合も含めて毎回の会合で判断すると述べました。

日銀がETFの売却を年8,600億円に増やす

日銀は同じ会合で、持っているETFを売るペースを速めることも決めました。
ETFは、たくさんの株をまとめて買える投資信託です。
日銀は株価を支えるためにETFを買ってきて、今は少しずつ市場で売っています。

始まるのは2027年1月からで、いまの値段(時価)に直すと年2兆4,600億円程度です。
売り終わるまでの年数は、約112年から約43年に短くなります。

日本株にとっては売りが増えるので、株価の上値を抑える方向の材料です。
ただ、東証の売買代金全体に占める割合は約0.05%から約0.1%に上がる程度で、相場の状況によっては売るのを一時的に止めることもできます。
発表のあった30日(金)の後場、日経平均は下げ幅を縮めました。

ドル円は、日銀の12月の利上げが意識されて30日(金)に156円96銭まで円高に動きましたが、そのあと戻して157円64銭で週を終えました。

まぐ
まぐ

利上げの話をしてるのは、日本だけやないんやな。

チャッピー
チャッピー

そうそう。
アメリカもヨーロッパも、据え置きながら上げる方向で話してるんよ。
12月の会合が次の焦点になるで。

日経平均(+0.95%)|木曜まで4日で1,966円上げ、金曜に1,369円下げた

日経平均株価の日足チャート。2026年10月26日から10月30日までの週をハイライトしている

日経平均は前週末の62,693円16銭から63,290円11銭へ、週間で596円95銭上げました。
終値の最高値(6月25日の72,366円34銭)からは、12.54%下の位置です。

日終値前日比
10月26日(月)62,189.65−503.51
10月27日(火)63,268.37+1,078.72
10月28日(水)63,954.19+685.82
10月29日(木)64,659.47+705.28
10月30日(金)63,290.11−1,369.36

月曜は503円安でした。
前週末の金曜、アメリカでNYダウが652ドル下げた流れを受け、AI・半導体の銘柄が売られています。
それでもTOPIXは+0.18%と小幅に上げました。

火曜は1,078円高でした。
アメリカのAIの会社アンソロピックが上場に向けた書類を公開し、AI・半導体の銘柄に買い戻しが入っています。
アドバンテスト1銘柄で、日経平均を約601円押し上げました。

水曜は685円高でした。
アドバンテスト、東京エレクトロン、ソフトバンクグループ、キオクシアホールディングスの4銘柄で約731円押し上げ、上げ幅を上回っています。
一方で東証プライムでは約7割の銘柄が下げ、TOPIXは−0.14%でした。

木曜は705円高で、終値で10月21日以来の64,000円台に戻しました。
前日に上方修正を出したアドバンテストが買われています。
取引時間中には、韓国のサムスン電子の決算が予想を下回り、一時マイナスになる場面もありました。

金曜は1,369円安で、一時は1,900円を超えて下げました。
前日の木曜、アメリカの取引が終わったあとに出たアマゾンとインテルの決算が嫌気され、半導体やAIの銘柄が売られています。
アドバンテスト1銘柄で約468円押し下げました。
一方で東証プライムでは、値上がりした銘柄が807、値下がりが714と、値上がりの方が多くなっています。

TOPIX(−0.02%)|日経平均が上げた週も、ほぼ横ばい

TOPIXの日足チャート。2026年10月26日から10月30日までの週をハイライトしている

TOPIXは前週末の3,965.81から3,965.07へ、週間で0.74ポイント下げました。
終値の最高値(8月14日の4,197.2)からは、5.53%下の位置です。

日終値前日比
10月26日(月)3,972.98+7.17(+0.18%)
10月27日(火)3,997.37+24.39(+0.61%)
10月28日(水)3,991.71−5.66(−0.14%)
10月29日(木)4,003.28+11.57(+0.29%)
10月30日(金)3,965.07−38.21(−0.95%)

日経平均は株価の高い銘柄ほど指数への影響が大きく、アドバンテストのような値がさの半導体の銘柄が動くと、日経平均だけが大きく動きます。
今週は月曜から木曜までに日経平均が+3.14%上げた一方、TOPIXは+0.94%でした。
金曜も日経平均の−2.12%に対して、TOPIXは−0.95%です。

東証グロース市場250指数(+3.44%)|水曜まで4日続けて上げた

東証グロース市場250指数の日足チャート。2026年10月26日から10月30日までの週をハイライトしている

東証グロース市場250指数は754.60から780.53へ、週間で3.44%上げました。

前週の金曜から水曜まで4日続けて上げ、水曜は797.98で終えています。
木曜は−6.94ポイントで5日ぶりに下げ、日銀の会合を前に利益を確定する売りが出ました。
金曜も−10.51ポイントです。

S&P500(−0.57%)|水曜まで3日続けて上げ、金曜に1.82%下げた

S&P500の日足チャート。2026年10月26日から10月30日までの週をハイライトしている

S&P500は7,623.68から7,580.07へ、週間で0.57%下げました。
週末は、10月6日に付けた終値の最高値7,818.93から3.05%下の位置です。

日終値前日比
10月26日(月)7,676.77+0.70%
10月27日(火)7,722.60+0.60%
10月28日(水)7,743.98+0.28%
10月29日(木)7,720.39−0.30%
10月30日(金)7,580.07−1.82%

月曜は、アンソロピックが上場に向けた書類を公開し、AI関連の下げが一服しました。
火曜は消費者信頼感指数や新築住宅販売など、アメリカの景気の数字が予想を上回っています。
水曜はFOMCが政策金利を据え置き、3日続けて上げました。

木曜はアルファベットの決算で−0.30%、金曜はアマゾンとインテルの決算で−1.82%でした。

NYダウ(−0.85%)|金曜に572ドル下げた

NYダウの日足チャート。2026年10月26日から10月30日までの週をハイライトしている

NYダウは52,215.16ドルから51,770.31ドルへ、週間で0.85%下げました。

日終値前日比
10月26日(月)52,361.58+146.42
10月27日(火)52,377.57+15.99
10月28日(水)52,475.10+97.53
10月29日(木)52,342.56−132.54
10月30日(金)51,770.31−572.25

水曜までは3日続けて上げましたが、上げ幅は3日で260ドルと小さめでした。
火曜は航空機のボーイングが赤字の拡大で10.69%下げ、NYダウの重しになっています。
金曜はハイテク株の売りが広がり、572ドル下げました。

NASDAQ(−2.00%)|木曜と金曜の2日で4.19%下げた

NASDAQ総合指数の日足チャート。2026年10月26日から10月30日までの週をハイライトしている

NASDAQ総合指数は25,955.34から25,437.00へ、週間で2.00%下げました。
週末は、10月6日に付けた終値の最高値27,599.79から7.84%下の位置です。

水曜までは3日続けて上げ、3日で+2.29%でした。
火曜はAMDが+5.45%、水曜はソフトウェアのオラクルが長期の売上目標を出して+10.73%と買われています。

木曜はアルファベットの決算に失望して−1.38%でした。
金曜はアマゾンとインテルの決算で−2.86%と下げ幅を広げ、インテルは取引時間中に約30%、AMDは約11%下げる場面がありました。

SOX半導体(−0.84%)|水曜まで8.39%上げ、金曜だけで7.20%下げた

フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の日足チャート。2026年10月26日から10月30日までの週をハイライトしている

SOX指数は10,779.46から10,688.80へ、週間で0.84%下げました。

日終値前日比
10月26日(月)11,083.50+2.82%
10月27日(火)11,482.50+3.60%
10月28日(水)11,684.00+1.75%
10月29日(木)11,518.20−1.42%
10月30日(金)10,688.80−7.20%

月曜から水曜までは3日で+8.39%と、先週の−3.21%を取り戻して上回りました。
水曜は、韓国のSKハイニックスが7〜9月期に過去最高の営業利益を出し、メモリーの銘柄が買われています。
金曜はインテルの決算で−7.20%と大きく下げ、月曜から水曜の上げをほぼ失いました。
SOX指数は、6月22日に付けた終値の最高値14,634.7から、26.96%下の位置です。

ドル円(+0.53%)|157円台で動き、日銀の会合で一時156円台

ドル円の日足チャート。2026年10月26日から10月30日までの週をハイライトしている

ドル円は前週末の156円81銭から157円64銭へ、週間で83銭の円安ドル高になりました。

日ニューヨーク市場の終値
10月26日(月)157円64銭
10月27日(火)157円97銭
10月28日(水)157円84銭
10月29日(木)157円71銭
10月30日(金)157円64銭

火曜は、アメリカの景気の数字が軒並み予想を上回って長期金利が上がり、157円97銭まで円安に動きました。
水曜は取引時間中に158円35銭を付けたあと、FOMCの据え置きで戻しています。
金曜は、日銀の12月の利上げが意識されて156円96銭まで円高に動きました。
その後は原油高や、FRBの高官が利上げの必要を指摘したことでドルが買われ、157円64銭で週を終えています。

WTI原油(+0.82%)|火曜に100ドルを割り、金曜に104ドル台

WTI原油先物(12月限)の日足チャート。2026年10月26日から10月30日までの週をハイライトしている

WTI原油(12月限)は前週末の103.27ドルから104.12ドルへ、週間で0.82%上げました。

火曜は、イランの最高指導者が戦闘の終結に向けた協議を求めたと伝わり、99.98ドルと100ドルを割りました。
水曜は、アメリカが中間選挙のあとにイランへの攻撃を再開する可能性が報じられ、100ドル台に戻しています。
金曜は+2.08%でした。
イエメンの親イラン武装組織フーシ派が、サウジアラビアへの攻撃を強めたためです。

日米の長期金利|水曜に上げ、金曜に下げた

日米の10年債利回りの日足チャート。米10年債利回りと日本10年国債利回りを並べている
10年債利回り前週末(10月23日)今週末(10月30日)変化
日本10年国債2.799%2.760%−3.9bp
米10年債4.988%4.929%−5.9bp

日本の10年国債利回りは木曜に2.842%まで上がりましたが、日銀の会合があった金曜に2.760%へ下がりました。
アメリカの10年債利回りは、FOMCのあった水曜に5.045%まで上がったあと、木曜と金曜で下がっています。
木曜には、アメリカのバンス副大統領がイランの強硬派に交渉の再開を呼びかけたと伝わり、原油が下がって利回りも5%を割りました。

東証33業種|海運・鉱業・空運・銀行が4%超、金曜に内需が戻った

東証33業種の週間騰落率の横棒グラフ。上昇17業種を緑、下落16業種を赤で、上昇率の高い順に並べている

東証33業種の週間騰落は、上昇が17業種、下落が16業種でした。

上げた業種の上位5つです。

順位業種週間騰落率
1位海運業+6.04%
2位鉱業+4.86%
3位空運業+4.34%
4位銀行業+4.21%
5位ガラス・土石製品+1.58%

下げた業種の上位5つです。

順位業種週間騰落率
1位機械−2.45%
2位電気機器−2.32%
3位食料品−1.58%
4位その他製品−1.57%
5位非鉄金属−1.40%

電気機器と機械は、半導体に関わる銘柄が多い業種です。
アドバンテストは週間で上げましたが、ほかの電機や機械の銘柄は木曜と金曜に売られ、業種としては下位になりました。

高配当株の目線|月曜から木曜は内需が売られ、金曜に戻った

月曜から木曜までは、日経平均が上げる一方で、食料品や不動産業、陸運業、医薬品など、景気に左右されにくい内需の業種が下げていました。
日経平均が1,369円下げた金曜は反対で、空運業(+5.12%)、陸運業(+2.45%)、小売業(+2.18%)、医薬品(+1.79%)が上がっています。
週間では陸運業(+0.29%)、小売業(+0.36%)、医薬品(+0.32%)がプラスに戻りました。

業種月〜木金曜週間
陸運業−2.12%+2.45%+0.29%
小売業−1.79%+2.18%+0.36%
医薬品−1.45%+1.79%+0.32%
銀行業+5.16%−0.90%+4.21%

銀行業は月曜から木曜まで4日続けて上げ、週間で+4.21%と33業種の4位でした。
日銀が次の利上げに含みを持たせたことで、金利が上がると稼ぎやすくなる銀行が見直されています。

配当を増やす発表もありました。
実録で持っている32銘柄のうち、今週は3銘柄が今期の年間配当の予想を引き上げています。

銘柄年間配当の予想業績の予想
ヒューリック
28日(水)
67円→70円上方修正(15期続けての最高益の予想を上乗せ)
三和ホールディングス
30日(金)
146円→169円下方修正(経常利益825億円→740億円・前期より8.2%の減益に)
ドウシシャ
30日(金)
110円→120円据え置き(4〜9月期の経常利益は前年同期より7.2%減)

三和ホールディングスは、配当を23円増やして自社株買いも発表した一方で、経常利益の予想を引き下げ、増益の見通しから減益の見通しに変わりました。
配当と業績の予想が、逆の方向に動いた形です。

年間の配当は、6株のヒューリックが402円から420円、3株の三和ホールディングスが438円から507円、4株のドウシシャが440円から480円になる計算です。

まぐ
まぐ

指数が大きく下げた金曜に、内需の業種が上がってたんやな。

チャッピー
チャッピー

月曜から木曜に売られてた分が、金曜に買い戻された形やね。
東証プライムでも、金曜は値上がりした銘柄の方が多かったんよ。

まぐのメモ:指数が上下しても、やることは変わらへん

今週はAI関連企業の決算で、日経平均がアドバンテスト1社で上がって、金曜に半導体で下がった。
指数だけ見てると、ずいぶん忙しい週に見える。

インデックス投資は積み立てをそのまま続けるし、高配当株も売らずに持っとく。
持ってるヒューリック、三和ホールディングス、ドウシシャは、今週そろって配当を増やす発表を出してくれた。
ただ三和は、配当を増やした一方で業績の予想は下げてる。
配当だけやなくて決算で業績も見とくのは、この先も配当を出し続けられるかを確かめるためや。

来週もやることは変わらへんな。

今週のまとめ

① 日経平均は+0.95%(597円高)の63,290円で、3週ぶりに上げました。
アドバンテスト1銘柄の押し上げ(約608円)が上げ幅のほぼ全部で、TOPIXは−0.02%とほぼ横ばいです。

② アメリカの決算は、マイクロソフトが買われ、アルファベット、アマゾン、インテルが売られました。
AIに使ったお金に見合う稼ぎが出ているかが見られ、NASDAQは木曜と金曜の2日で4.19%下げています。

③ 日本ではアドバンテストの上方修正で木曜まで上げ、金曜は半導体が売られて日経平均が1,369円下げました。
キオクシアホールディングスは最終利益が37倍でも、夜間の取引で一時13.1%下げています。

④ FOMC、ECB、日銀はそろって政策金利を据え置き、どこも次の利上げに含みを持たせました。
日銀の植田総裁は、12月の会合も含めて毎回判断すると述べています。

⑤ 東証33業種は17業種が上げ、銀行業は+4.21%でした。
金曜は内需の業種が戻り、陸運業・小売業・医薬品は週間でプラスです。
ドル円は157円64銭、WTI原油(12月限)は+0.82%の104.12ドルでした。

AI関連企業の決算で指数が上下した週でも、内需の業種は金曜に戻していました。

よくある質問(FAQ)

Q1. 利益が過去最高でも、なぜ株価が下がるのですか?

株価には、決算が出る前から「これくらい伸びるやろ」という期待が入ってる。
今週のアマゾンは営業利益が過去最高やったけど、AIに使うお金に見合うだけ稼げてるかが厳しく見られて売られたんや。
キオクシアホールディングスも、次の3か月の予想がほぼ横ばいで、夜間の取引で売られたんよ。

Q2. 日経平均とTOPIXの動きが違うのはなぜですか?

日経平均は株価の高い銘柄ほど指数への影響が大きいから、アドバンテストみたいな値がさの銘柄1つで大きく動く。
TOPIXは会社の大きさで重みを付けるから、たくさんの銘柄の動きが反映されやすいんや。
今週は日経平均が+0.95%、TOPIXが−0.02%で、その差はほぼアドバンテストの分やで。

Q3. 日銀の「2%の目標とおおむね整合的」とは、どういう意味ですか?

食べ物やエネルギーみたいに大きく動くものを除いた、物価の上がり方の流れ(基調)が、日銀が目標にしてる年2%くらいに届いた、という意味や。
目標に届いたと言えると、利上げはしやすくなる。
植田総裁は、12月の会合も含めて毎回判断すると言うてるで。

Q4. 来週の注目の予定は何ですか?

3日(火)がアメリカの中間選挙で、東京は文化の日で休みや。
アメリカではアップルとAMDの決算、週の終わりに雇用統計がある。
日本は月曜に、東京エレクトロンとキオクシアホールディングスの決算への反応が出るで。

前後の相場振り返りもチェック

・前の振り返り: 【2026年10月第3週 振り返り】日経平均は約3か月ぶりの安値|決算が良くてもAI株は売られ、金利低下で銀行は−6%

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出典:株探(東京株式 大引け・業種別指数・日経平均寄与度・決算速報・米国株概況・NY為替概況・NY原油終値/フィスコ)、Yahoo!Finance(米国の各指数・ドル円・WTI原油・米10年債利回り)、日本相互証券(日本10年国債利回り)、共同通信・ロイター・日本経済新聞(日銀総裁の会見・ETFの売却)、Forbes JAPAN・財経新聞・Bloomberg(アルファベット・アマゾン・インテルの決算)。
指数の終値・騰落率は2026年10月30日時点。
ドル円はニューヨーク市場の終値、WTI原油はニューヨーク原油先物12月限の終値を用いています。
本文で挙げた銘柄や業種は、今週の値動きを説明するために示したもので、売買を勧めるものではありません。

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