
RSIとは、直近の値上がりと値下がりの大きさを比べて、0から100の数字で表したテクニカル指標です。
Relative Strength Indexの略で、日本語では相対力指数と呼ばれます。
一般には70以上で買われすぎ、30以下で売られすぎとされます。
株価そのものではなく、上げと下げのどちらに偏っているかを見る指標です。
0から100の範囲に収まるので、株価の水準が違う銘柄どうしでも同じ目盛りで比べられます。
先に立ち位置を書いておきます。
このサイトではRSIを使っていません。
買うタイミングを計るための指標であり、高配当株を長く持って配当を受け取り続けるという目的と、道具の役割が合わないためです。
この記事では、指標としての意味を説明したうえで、その線引きの理由まで書きます。
📝 この記事でわかること
✅ RSIは直近の値上がりと値下がりの比率を0〜100で表したもの
✅ 70以上で買われすぎ、30以下で売られすぎとされる
✅ ただし70に張りついたまま上げ続けることも、30以下が続くこともある
✅ このサイトで使っていない理由
✅ 積立額を相場で増減させない理由
✅ RSIでわかることと、わからないこと
RSIとは|上げと下げ、どちらに偏っているかを見る
RSIが見ているのは、決まった期間のなかで株価が上がった日と下がった日の、値動きの大きさの比率です。
上がった日の値幅が大きければ数字は100に近づき、下がった日の値幅が大きければ0に近づきます。
上げと下げがちょうど釣り合っていれば50です。
だから50が真ん中で、そこからどちらに離れているかを見ることになります。

0とか100になることはあるん?





理屈のうえでは、下げた日が1日もなければ100になるな。
現実にはまず届かへんから、70や30が目安として置かれてる。
端まで行かんことを前提にした目盛りやと思ったらええで。
株価の水準とは切り離されているのが特徴です。
1株300円の銘柄でも3万円の銘柄でも、同じ0〜100の目盛りに収まります。





株価そのものは見んでもええん?





RSIだけ見ても、いくらの株かは分からへんな。
上げと下げのどっちに偏ってるか、それだけを取り出した数字やから。
株価のチャートと並べて見るのが前提やで。
計算のしかたと期間設定
計算式は次のようになります。
RSIの計算
RSI=直近N日の値上がり幅の平均 ÷(値上がり幅の平均+値下がり幅の平均)× 100
日足では14日がよく使われる
期間を短くすると数字がよく動き、長くするとなだらかになる
14日という設定が広く使われていますが、これでなければならない理由が確かめられているわけではありません。
証券会社のチャートでは最初からこの数字が入っていることが多く、そのまま使われています。





期間を短くしたら、早く気づけるんちゃう?





早く動くようにはなるな。
ただ、そのぶん70や30に届く回数も増える。
気づく回数が増えることと、当たる回数が増えることは別やで。
70と30の意味|行きすぎの目安として置かれた線
RSIの話でいちばんよく出てくるのが70と30です。
70を超えたら買われすぎ、30を下回ったら売られすぎ、という説明がされます。


この図でも、RSIが70を超えたまま株価が上がり続ける場面と、30を下回ったまま下がり続ける場面が出ています
ここで図の左側を見てください。
15日目あたりからRSIが70を超えていますが、株価はそこから40日目近くまで上げ続けています。
買われすぎと出たあとも、まだ上がっているということです。
右寄りの85日目から100日目あたりは逆です。
RSIが30を下回った状態が続きながら、株価はさらに下げています。
強い流れが出ているときは、70や30に張りついたまま動かなくなることがあります。
つまり70や30は、それを超えたら反対に動くという線ではありません。
行きすぎの目安として、あとから置かれた線です。





じゃあ70を超えたら売り、っていうのは違うんか。





そう単純やないな。
図のとおり、70を超えてからが本番みたいな動きになることもある。
「行きすぎてるかも」と気づく目盛りであって、次にどう動くかは別の話やで。
このサイトでRSIを使っていない理由
RSIは、安く買えるタイミングを探すための指標として紹介されることが多い指標です。
「RSIが30台まで下がったら買い増しを検討」という使い方をよく見かけます。
このサイトでは、その使い方をしていません。
RSIを使っていない理由
①買うかどうかは配当を払い続けられるかで決めている。
RSIの数字はそこに関係しない
②70や30に張りついたまま動き続けることがあるので、行きすぎの目安が入口の合図にならない
③決めた金額を決めた時期に積み立てる形が、相場を見て増減させると崩れる
③は積立の話です。
「RSIが30台になったから今月は多めに積み立てる」という調整は、一見すると合理的に見えます。
ただ、これをやると毎月いくら積み立てるかが相場しだいになります。
積立額は家計から逆算して決めるものなので、相場のほうに合わせると、続けられる金額から離れていきます。
買い増す銘柄を選ぶときも、RSIは見ていません。
見ているのは配当を利益で無理なく賄えているかと、その銘柄からの配当が全体のなかで偏っていないかです。
株価が上げ下げしても、その2つは変わりません。
指標そのものを否定しているわけではありません。
数日から数週間で売買するなら、行きすぎを測る目盛りには使いどころがあります。
目的が違うと、同じ道具でも要る要らないが変わる、というだけの話です。





株価が下がってるときに買い増したくなることはないん?





それはあるで。
ただ、そのときに見るのは配当のほうやな。
利回りが上がってるのは、株価が下がったからか、配当が増えたからか。
そこを分けて見んと、下がってるだけの株を買うことになるからな。
ダイバージェンス|言葉としては知っておくと話が通じる
株価とRSIが逆の方向を向いている状態をダイバージェンスと呼びます。
株価は前の高値を超えたのにRSIは超えていない、といった形です。
勢いが落ちてきた合図として紹介されます。
これも売買のタイミングを計るための見方なので、このサイトでは使っていません。
チャートの解説記事ではよく出てくるので、言葉の意味だけ知っておけば話は通じます。





勢いが落ちてきたって分かるんやったら、便利そうやけどな。





そう見えるときもあるけど、勢いが落ちたまま上げ続けることもあるんよ。
落ちてきたと分かるのは、たいてい落ち切ったあとやしな。
そこを当てにいくかどうかが、時間軸の違いやと思うで。
RSIでわかること、わからないこと
| わかること | わからないこと |
|---|---|
| 直近の値動きが上げと下げのどちらに偏っているか | その会社がいくら稼いでいるか |
| いまが行きすぎの水準かどうかの目安 | 配当を無理なく払えているか |
| 株価の水準が違う銘柄どうしの、偏りの比較 | いつ反対方向に動くのか |
| 過去にどこで70や30に達したか | なぜその株価になっているのか |
RSIの材料も株価だけです。
右の列は決算短信や株主還元方針を開かないとわかりません。
長く持つ前提だと、判断に効いてくるのは右の列のほうです。





0から100に収まるのは、比べやすくて便利やと思うけどな。





そこは確かに使いやすいところやな。
ただ、比べやすいのは値動きの偏りだけや。
配当の重さは同じ目盛りには乗ってこーへんからな。
まとめ|行きすぎを測る目盛りであって、買い時の目盛りやない
この記事のまとめ
RSI=直近の値上がりと値下がりの比率を0〜100で表したもの。
50が真ん中
70以上で買われすぎ、30以下で売られすぎとされる
ただし70や30に張りついたまま動き続けることがある
このサイトでは使っていない(買うかどうかは配当を払えるかで決めているため)
積立額は相場でなく家計から決める
RSIは、いまの値動きが偏っているかどうかを教えてくれる目盛りです。
ただ、その先に何が起きるかまでは教えてくれません。
配当を受け取り続けることを目的にするなら、確かめる先は決算のほうになります。
そして、前提が崩れない限り基本は売らずに、元本を保ちながら配当を受け取り続ける。
この形で見ていくなら、目盛りの位置より先に見るものがあります。
まぐのメモ
RSIは、買い場を探す道具として紹介されることが多い指標です。
30まで下がったら買い、と覚えていた時期もありました。
ただ、30を割ったまま下げ続ける相場を何度か見てから、その数字は入口の合図にはならないと考えるようになりました。
図に出ているとおり、70を超えてからさらに上げることもあります。
行きすぎているかどうかと、これからどうなるかは別の話でした。
いま買い増す銘柄を決めるときに見ているのは、配当を無理なく払えているかと、その銘柄からの配当が全体のなかで偏っていないかです。
積立のほうも、相場を見て金額を変えることはしていません。
決めた金額を決めた時期に、というのを崩さないほうが続くからです。
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よくある質問(FAQ)
Q1. RSIが30を下回ったら買ってもいいですか?
ここでは買う理由にはしてへんな。
30を割ったまま、さらに下げ続けることがあるからや。
記事に載せた図でも、30以下が続いてる間ずっと株価は下がってる。
買うかどうかは、その会社が配当を払えてるかで決めてるで。
Q2. RSIが低いときに積立額を増やすのはどうですか?
気持ちは分かるけど、ここではやってへんな。
それをやると、毎月いくら積み立てるかが相場しだいになってまう。
積立の金額は家計から逆算して決めるもんやから、相場に合わせると続けられる金額から離れていく。
決めた金額を決めた時期に、というのを崩さんほうが結局は続くと思うで。
Q3. 長期で持つなら、RSIは覚えなくてもいいですか?
覚えんでも困らへんで。
ただ、相場の記事を読んでたら「RSIが過熱圏」みたいな言い方はよう出てくる。
「上げと下げのどっちに偏ってるかを0から100で表したもんや」と分かってれば、それで充分や。
知ったうえで使わへんのと、知らんまま避けるのは別もんやからな。
📈 この用語を使って実際の銘柄を見てみる?
magnikki.comでは、PER/PBR/配当利回り/自己資本比率/連続増配など、当サイトで解説してる用語を活用して10年データで高配当銘柄を徹底分析してます。
✅ KDDI(9433)|24期連続増配・利回り3.08%
✅ NTT(9432)|15期連続増配・利回り3.5%
✅ アサヒGHD(2502)|18期連続増配・利回り3.4%
✅ 日本製鉄(5401)|PBR0.56・利回り4-5%
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