
営業利益率とは、売上のうちどれだけが本業のもうけとして残ったかを示す割合です。
計算は「営業利益 ÷ 売上高 × 100」で、単位は%です。
売上が1,000億円で営業利益が100億円なら、営業利益率は10%になります。
1,000円売って100円残った、という見方です。
この数字は、高配当株ランキングの作り方で使っている8つの採点項目の4番目に入っています。
基準は10%以上を安定して維持できているかどうかです。
この記事では、その基準の意味と、見るときの注意点を書きます。
📝 この記事でわかること
✅ 営業利益率=営業利益 ÷ 売上高 本業でどれだけ残せているかの割合
✅ ここでの採点基準は10%以上を安定維持=◎、数%台=○
✅ ただし業種によって適正な水準がまるで違う
✅ だから他社と横並びで比べるより、同じ会社の推移で見る
✅ 粗利率は売上原価だけを引いた段階 営業利益率は販管費も引いたあと
✅ 配当の余力を確かめる材料のひとつとして使っている

営業利益率って、高いほどいい会社ってこと?





そう単純でもないんよ。
商社や小売は3%でも普通やし、医薬品で10%やったらむしろ低い方や。
業種によって当たり前の水準がぜんぜん違うから、数字だけ並べても意味が出にくいねん。
営業利益率が測っているもの|本業の稼ぐ力
営業利益は、売上から売上原価と販売費・一般管理費を引いたあとに残る利益です。
つまり本業だけで稼いだ金額で、株の売却益や為替の損得といった本業以外の要素は入っていません。
この営業利益を売上で割ると、売上の何%を本業のもうけとして残せているかが出ます。
同じ売上でも、残せる割合が高いほど値段を決める力があるということになります。
似た数字に売上総利益率(粗利率)があります。
こちらは売上原価だけを引いた段階なので、人件費や広告費を使う前の数字です。
粗利率が高くても販管費を使いすぎていれば、営業利益率は低くなります。
5つの利益がどう並んでいるかは利益とはにまとめました。





粗利率と営業利益率、どっちを見たらいいん?





配当を見るなら営業利益率の方やな。
粗利は人件費も広告費も使う前の数字やから、そこから先で消えてまうこともある。
手元に残る金額に近いのは、販管費まで引いたあとの方やで。
ここでの基準|10%以上を安定して維持できているか
8つの採点項目のうち、営業利益率は4番目です。
つけ方は次のとおりです。
| 評価 | 基準 |
|---|---|
| ◎(2点) | 10%以上を安定して維持している |
| ○(1点) | 数%台 |
| △(0点) | 低い水準、または年ごとに大きく振れている |
ここで大事なのは「安定して」の部分です。
10%を1回だけ超えた年があっても◎にはしません。
配当を出し続けられるかを見たいので、たまたま良かった年ではなくいつもの水準が知りたいからです。
⚠️そして業種による調整もします。
商社や小売のように3〜5%が普通の業種で10%を求めると、候補がゼロになります。
その業種のなかで安定して稼げているかどうか、という見方に切り替えます。
業種の分け方はセクター投資とはに書きました。





業種で調整するって、けっこう曖昧やない?





そこは正直、機械的には決めきれてへんな。
だから同じ業種の会社を何社か並べて、そのなかでどのへんにおるかを見る。
絶対の合格ラインを引くより、そっちの方が外しにくいと思ってる。
横並びで比べるより、同じ会社の推移で見る


業種別の目安レンジという表をよく見かけますが、ここでは載せていません。
毎年変わりますし、どの会社を集めて平均したかでも動くので、数字そのものを覚える意味が薄いからです。
代わりに見ているのが、同じ会社の10年分の推移です。
同じ商売のなかでの変化なので、上がっているのか下がっているのかがそのまま読めます。
業種の違いを気にしなくていいのも、この見方の利点です。
下がっている場合は、理由を分けて考えます。
原材料が上がった、人件費が増えたといった一時的な事情なのか、競合に押されて値段を下げているといった続く事情なのか。
判断の材料は決算に出てきます。





何年ぶん見たらいいん?





こっちは10年で見てるな。
5年やと、たまたま景気が良かった期間だけを切り取ってしまうことがあるからや。
10年あれば、たいていどこかに悪い年が入ってくるで。
配当を受け取る側から見ると、何が変わるか
配当は利益から出るので、本業でしっかり残せている会社ほど配当を続ける余力があることになります。
採点項目に入れているのは、そのためです。
ただし営業利益率が高いことと、配当が多いことは別の話です。
利益率が高くても配当に回さない会社はありますし、利益率が数%台でも安定して配当を出し続ける会社もあります。
だから1つの項目だけで決めない形にしています。
実際の採点では、配当の実績とEPSに2倍の重みをつけたうえで、営業利益率・自己資本比率・営業キャッシュフロー・現金・配当性向と合わせて20点満点で並べています。
全体の組み立ては高配当株ランキングの作り方にあります。





利益率が高い会社ほど、配当も多いってことにならへんの?





そこは別の話やねん。
しっかり稼いでても配当に回さへん会社はあるし、数%台でも出し続ける会社もある。
そこだけで決めんと、8つ合わせて点にしてるんよ。
まぐのメモ
営業利益率は、最初のころ高ければ高いほどいい数字だと思っていました。
実際に候補を並べてみると、その基準では業種がひとつふたつに絞られてしまいます。
いま見ているのは水準そのものより、ぶれていないかどうかです。
毎年10%前後で落ち着いている会社と、20%と3%を行き来している会社なら、配当を続けやすいのは前者だと思っています。
だから採点の基準も「10%以上」ではなく「10%以上を安定して維持」にしています。
1年だけの数字では、その会社の実力かどうか分からないからです。
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よくある質問(FAQ)
Q1. 営業利益率は何%以上なら優良ですか?
こっちの採点では10%以上を安定して維持できてたら◎、数%台なら○にしてるで。
⚠️ただし業種で当たり前の水準がぜんぜん違うから、そこは調整してる。
商社や小売で10%を求めたら候補がゼロになってまうからな。
Q2. 営業利益率と粗利率は何が違いますか?
引いてる費用が違うんよ。
粗利率は売上原価だけ引いた段階で、営業利益率は人件費や広告費まで引いたあとや。
粗利率が高くても販管費を使いすぎてたら、営業利益率は低くなるで。
Q3. 営業利益率が下がってきたら売るべきですか?
その数字だけでは決めてへんな。
原材料や人件費が上がった一時的な話なのか、競合に押されて続く話なのかで意味が変わる。
⚠️こっちが売るのは配当が続かへんと判断したときだけで、利益率そのものは材料のひとつやで。
Q4. 業種別の目安レンジは覚えた方がいいですか?
覚えんでもいいと思ってる。
毎年変わるし、どの会社を集めて平均したかでも動くからな。
同じ業種の会社を何社か並べて、そのなかでの位置を見る方が早いで。
まとめ
営業利益率は、売上のうちどれだけが本業のもうけとして残ったかを示す割合です。
本業だけの数字なので、その会社の稼ぐ力がそのまま出ます。
ここでは8つの採点項目の4番目に入れていて、10%以上を安定して維持していれば◎、数%台なら○としています。
ただし業種によって当たり前の水準が違うので、そこは調整します。
業種をまたいで横に並べても、判断の材料にはなりにくいと思っています。
同じ会社の10年分の推移で、上がっているか下がっているかを見る方が読めます。
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✅ NTT(9432)|15期連続増配・利回り3.5%
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