このブログでは、30万円で日本の高配当株を買い、そのポートフォリオを公開しています。
いまは32銘柄です。
2026年10月7日、JPX総研がTOPIX(東証株価指数)の初回の定期入替の結果を発表しました。
今のTOPIXは1,636銘柄(2026年8月末時点)です。
10月30日に入れ替わったあとは1,669銘柄になり、そのうち683銘柄が「移行措置銘柄」です。
2028年7月末までに、少しずつTOPIXから外れていく銘柄です。
先に結論を書きます。
実録の32銘柄で移行措置になったのは、スパークス・グループ(8739)の1銘柄だけでした。
スパークスは売らずに、様子を見ます。
配当についての前提が崩れたわけではないからです。
見直しのしくみそのものは、9月に書いたTOPIX見直しで外れる高配当株はどうなる?にまとめています。

保有中の32銘柄のうち、移行措置になったのはスパークスだけやったな。





残りの31銘柄は、9月の試算どおり全部残ったで。
■結果|1,669銘柄のうち683銘柄が移行措置
JPX総研の発表をまとめると、次のとおりです。
| 時点 | TOPIXの銘柄数 |
|---|---|
| いま(2026年8月末時点) | 1,636 |
| 定期入替の後(2026年10月30日) | 1,669(うち移行措置683) |
| 移行が終わるとき(2028年7月末) | 986+再評価で残る銘柄 |
※いまの銘柄数は、JPXが公表している構成銘柄の一覧(2026年8月31日時点)。
定期入替の基準日も8月末です。
10月30日の時点では、銘柄数はいったん増えます。
スタンダード市場とグロース市場から35銘柄が新しく加わる一方で、移行措置の銘柄はまだ外れないからです。
移行措置の683銘柄が抜けきると、再評価で残る銘柄を除いて986銘柄まで減ります。
9月に報道されていた「除外の候補は600社超」に近い結果でした。
■移行措置とは|8回に分けて、比率が少しずつ下がる
移行措置銘柄は、2026年10月30日にいきなり外れるわけではありません。
2026年10月から3か月ごとに、TOPIXの中での比率を8回に分けて下げていきます。
| 回 | 時期 | 比率(元を1とした場合) |
|---|---|---|
| 1回目 | 2026年10月 | 0.875 |
| 2回目 | 2027年1月 | 0.75 |
| 3回目 | 2027年4月 | 0.625 |
| 4回目 | 2027年7月 | 0.5 |
| 再評価 | 2027年8月末の数字で判定 | 基準を満たせば、ここで止まる |
| 5回目 | 2027年10月 | 0.375 |
| 6回目 | 2028年1月 | 0.25 |
| 7回目 | 2028年4月 | 0.125 |
| 8回目 | 2028年7月 | 0(TOPIXから外れる) |
※時期は各月の最終営業日。
出典:JPX総研「東証指数算出要領(TOPIX)」
TOPIXに連動する投資信託やETFは、TOPIXと同じ比率で株を持つように運用されています。
比率が下がるたびに、その分の売りが出ます。
一度にまとめて売られるのではなく、8回に分かれて出る形です。





「比率が下がる」って、持ってる側からしたら何が起きるん?





TOPIXの投資信託は、TOPIXと同じ割合で株を持ってるやろ。
その割合が8分の1ずつ減るから、そのたびに投資信託がその株を売るんや。
一度に全部やなくて、売りが8回に分かれて出るってことやな。
来年8月末に再評価|残れても、比率は半分のまま
移行措置銘柄にも、途中で残れる道があります。
2027年8月末の数字でもう一度判定して、次の2つを満たせば、比率を下げるのが止まります。
・1年間の売買の多さ(年間売買代金回転率)が0.14以上
・浮動株時価総額が、大きい順に並べて全体の97%以内(今回の線は約420億円)
ただし、止まるのは4回目の「0.5」の時点です。
算出要領には「4回目の移行係数である『0.500』を継続適用」とあり、元の比率には戻りません。
その後に元の比率へ戻すかどうかは、算出要領には書かれていません。





来年の8月に基準を満たしたら、元の比率に戻るん?





少なくともすぐには戻らへんと思う。
下げるのが止まるだけで、半分のまま残る。
来年の8月の基準で残れても、2027年7月までの4回分の売りは出る。
■高配当株で数えると|TOPIXに入っている高配当株の6割が移行措置
高配当株にどれくらい関係があるのかを見るために、月に一度noteで出している高配当株ランキングの10月号のデータと、JPXの一覧を照らし合わせました。
| ランキングの段階 | 銘柄数 | うちTOPIXの構成銘柄 | うち移行措置 |
|---|---|---|---|
| 配当利回り3.5%以上 | 936 | 498 | 300 |
| 時価総額1,000億円以上 | 185 | 183 | 14 |
| 自己資本比率・ROEで絞った | 103 | 102 | 10 |
| 配当性向30〜70% | 85 | 85 | 8 |
| TOP30 | 30 | 30 | 1 |
※配当利回りは2026年9月30日の終値ベース(みんかぶ)。
TOPIXの構成銘柄・移行措置銘柄は、JPX総研の2026年10月7日の公表資料。
配当利回り3.5%以上の936社のうち、TOPIXに入っているのは498社です。
そのうち300社、およそ6割が移行措置になりました。
時価総額1,000億円以上に絞ると、移行措置は14社まで減ります。
ランキングの最初のふるいで、TOPIXの線(浮動株時価総額で約420億円)より小さい会社を、ほとんど落としているためです。
利回りの高さだけで高配当株を探すと、規模の小さい会社が多く入ってきます。
そうした銘柄を持っている場合ほど、今回の見直しに関係があります。





利回りで並べただけやと、TOPIXに入ってる会社の6割が移行措置か。
思ってたより多いな。





移行措置になるのは、規模が小さいか、売り買いが少ない会社や。
利回りの高さだけで拾うと、そういう会社がたくさん入ってくるからな。
これから|ランキングに新しい銘柄が入ってくるかもしれない
配当利回り3.5%以上でTOPIXに入っている会社の6割が移行措置になったということは、2028年7月にかけて、高配当株の多くに売りが出やすくなるということでもあります。
業績や配当が変わらないまま株価だけが下がれば、配当利回りは上がります。
利回りの高い銘柄が、全体として増えるかもしれません。
そうなると、今持っている銘柄だけでなく、これまでランキングに入ってこなかった銘柄が入ってくることもありそうです。
ランキングの最初のふるいは時価総額1,000億円以上なので、入ってくるとしたら移行措置のなかでも規模の大きい会社で、今の時点では14社です。
noteのランキングで、顔ぶれがどう変わるかを見ていきます。
■実録32銘柄|31銘柄は継続、スパークスだけ移行措置
実録連載で持っている32銘柄を、JPXの一覧と照らし合わせました。
31銘柄は継続です。
9月の記事では、2026年8月31日時点の外部の試算をもとに「31銘柄すべて残る見込みで、3銘柄は線の近く」と書きました。
線の近くにいたドウシシャ、サカイ引越センター、ジェイエイシーリクルートメントも含めて、31銘柄とも試算どおり残りました。
移行措置になったのは、2026年10月1日に4株買ったスパークス・グループです。
9月の試算のときには、まだ持っていなかった銘柄です。
買ったときの判断は高配当株の買い足し、どの業種から?に書いています。
移行措置になったのが、売買の多さと規模のどちらの基準に届かなかったためなのかは、公表資料には書かれていません。
■スパークスは売らずに、様子を見ます
スパークスは売らずに、様子を見ます。
TOPIXから外れていくことと、会社が配当を払う力は別の話で、配当についての前提が崩れたわけではないからです。
むしろ、TOPIXの比率が下がることで株価が下がるようなら、買い増しも考えます。
業績が悪くなったのではなく、外部からの理由で下がっているなら、同じ配当を前より安く受け取れることになるからです。
買い増すとしても、株数は「1銘柄の配当が全体の5%以内」という決まりの中で決めます。
スパークスの配当は、いまポートフォリオ全体の3.32%です。
反対に、配当が減るようなことがあれば、そのときにあらためて考えます。





配当のロジックが崩れたわけやないからな。
業績やなくて外の理由で下がるんやったら、追加投資もありやと思ってる。





見るのはTOPIXの比率やなくて、配当が続くかどうかの方や。
■TOPIXの投資信託を積み立てている場合
TOPIXに連動する投資信託を積み立てている場合は、何もしなくていいと思います。
入れ替えはファンドの中で行われるので、持っている側が売り買いする必要はありません。
■まとめ|TOPIXから外れていっても、配当を払う力は変わらない
・10月30日のTOPIXは1,669銘柄で、うち683銘柄が移行措置
・移行措置銘柄は、2028年7月末までに8回に分けて比率が下がり、外れる
・2027年8月末の再評価で残れても、比率は半分のまま
・利回り3.5%以上でTOPIXに入っている498社のうち、300社が移行措置
・実録32銘柄では31銘柄が継続、スパークスだけ移行措置で、売らずに様子を見る
TOPIXから外れていく銘柄には、しばらく売りが出やすくなります。
ただ、それで会社の利益や配当の方針が変わるわけではありません。
売るかどうかは、TOPIXに入っているかどうかではなく、配当を払い続けられるかどうかで決めます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 移行措置銘柄とは何ですか?
2026年10月の定期入替で、TOPIXに残る基準を満たさへんかった銘柄や。
すぐには外れへんで、基準を満たさへんかったら2026年10月から2028年7月まで、3か月ごとに8回に分けてTOPIXの中での比率が下がって、最後に外れる。
Q2. 移行措置銘柄は、いつTOPIXから外れますか?
8回目の2028年7月の最終営業日や。
それまでは、比率を下げながらTOPIXに入ってる。
Q3. 再評価で基準を満たしたら、元の比率に戻りますか?
今わかってる話やと、下げるのが止まるだけで、元には戻らへん。
2027年8月末の数字で判定して、満たしてたら4回目の0.5のまま残る。
そのあと元に戻すかどうかは、算出要領には書いてへん。
Q4. 自分の持っている株が移行措置か、どこで調べられますか?
JPXのサイトの「TOPIX等の株価指数における構成銘柄の定期入替等について」(2026年10月7日)に、移行措置銘柄の一覧のPDFがある。
証券コードで探すのが早いで。
Q5. 移行措置になった高配当株は、売った方がいいですか?
TOPIXから外れても、会社の利益や配当の方針が変わるわけやない。
実録では、移行措置になったスパークスも売らずに様子を見てる。
売るかどうかは、配当を払い続けられるかで決めたらいいと思う。
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出典:JPX総研「TOPIX等の株価指数における構成銘柄の定期入替等について」(2026年10月7日)・同別紙、同「東証指数算出要領(TOPIX)」、みんかぶ(配当利回り・2026年9月30日終値ベース)。
実録32銘柄の照合は、2026年10月7日時点の保有で行いました。
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