
高配当株を買ったら、配当金って月いくらもらえるもんなん?
30万円なら月いくら、100万円なら月いくら、みたいな目安が知りたいんよな。





それはすぐ計算できるで。
式は「投資額×配当利回り」、これだけなんよ。
税金で引かれる分と、実際に30万円で買ったらどうなったかの実例まで、順番に見ていこか。
この記事では、配当金が投資額に対してどれくらいもらえるのかを、計算のしくみから順番に説明します。
10万円から1,000万円までの投資額別早見表に加えて、実際に30万円で高配当株30銘柄を買った実例、30年もらい続けた場合・増配や再投資まで含めた試算、「配当金で月1万円」に必要な金額の逆算も載せています。
📝 この記事でわかること
✅ 配当金の目安は「投資額 × 配当利回り」で計算できる
✅ 税金20.315%が引かれるので、手取りは約8割
✅ 利回り4%なら、30万円で月約800円・100万円で月約2,700円(税引後の月平均)
✅ 配当は毎月ではなく年1〜2回にまとめて入る(「年間の合計÷12」の月平均で考える)
✅ 実例:30万円で30銘柄買ったら、年間の配当は税引後約9,678円だった
✅ 30年もらい続けると、累計は投資額とほぼ同じ金額になる(30万円なら約29万円)
✅ 再投資すれば30年で資産は約2.6倍、月平均も月800円→約2,000円に育つ
✅ 30銘柄の過去10年の増配実績は年約13%(控えめに年5%の増配でも30年累計は約64万円に)
✅ 配当金で月1万円には約377万円が必要(NISAなら約300万円)
配当金は「投資額×配当利回り」で計算できる
結論から言うと、配当金の目安は「投資額 × 配当利回り」で計算できます。
たとえば配当利回り4%の株を30万円分持っていれば、年間の配当金は30万円 × 4% = 12,000円です。
ここから税金が引かれます。
課税口座(特定口座など)では、配当金から20.315%が源泉徴収されるので、実際に振り込まれるのは約8割です。
先ほどの12,000円なら、手取りは約9,600円。
これを12で割った約800円が「月平均」になります。
もうひとつ大事なのが、配当は毎月入ってくるわけではないという点です。
日本の株は年1〜2回、決まった月にまとめて支払われるのが普通です。
だから「月いくら」は、年間の合計を12で割った月平均で考えるのがコツです。
実際にいつ振り込まれるのかは、株を買ったら配当金はいつ入る?権利確定日と支払日の調べ方で詳しく説明しています。





「月いくら」って言っても、毎月ちょっとずつ振り込まれるわけやないんやな。





そうやで。
3月決算の会社なら、6月と12月ごろの年2回に分けて入るパターンが多いんよ。
そやから普段は「年間でいくら、月平均でいくら」って考えておくと感覚がズレへんで。
投資額別の早見表|利回り4%で月いくら?
まず、高配当株の目安になる利回り4%で計算した早見表です。
「税引前」「税引後」「月平均」の3つを並べています。
| 投資額 | 年間配当(税引前) | 年間配当(税引後) | 月平均 |
|---|---|---|---|
| 10万円 | 4,000円 | 約3,200円 | 約270円 |
| 30万円 | 12,000円 | 約9,600円 | 約800円 |
| 50万円 | 20,000円 | 約15,900円 | 約1,300円 |
| 100万円 | 40,000円 | 約31,900円 | 約2,700円 |
| 300万円 | 120,000円 | 約95,600円 | 約8,000円 |
| 500万円 | 200,000円 | 約159,400円 | 約13,300円 |
| 1,000万円 | 400,000円 | 約318,700円 | 約26,600円 |
30万円で月約800円、100万円で月約2,700円。
「思ったより少ない」と感じるかもしれませんが、これは株を持っているだけで入ってくるお金です。
売買のうまさに関係なく、投資額に比例して積み上がっていくのが配当のいいところです。
利回りが3%・5%の場合は?
利回りが変わると、月平均は次のように変わります。
| 投資額 | 利回り3% | 利回り4% | 利回り5% |
|---|---|---|---|
| 10万円 | 約200円 | 約270円 | 約330円 |
| 30万円 | 約600円 | 約800円 | 約1,000円 |
| 50万円 | 約1,000円 | 約1,300円 | 約1,700円 |
| 100万円 | 約2,000円 | 約2,700円 | 約3,300円 |
| 300万円 | 約6,000円 | 約8,000円 | 約10,000円 |
| 500万円 | 約10,000円 | 約13,300円 | 約16,600円 |
| 1,000万円 | 約19,900円 | 約26,600円 | 約33,200円 |
表を見ると「利回りが高いほど良い」と思いたくなりますが、そう単純ではありません。
利回りが極端に高い株には、業績悪化で株価が下がって利回りだけ高く見えているケースや、無理をして配当を出しているケースが混ざっています。
減配されると、この表の前提そのものが崩れます。
高利回りを追いかけるより、4%前後を無理なく続けられる会社を選ぶほうが、結果的に長くもらい続けられます。
実例|30万円で30銘柄買ったら、月平均800円になった
ここからは実例です。
2026年7月に、現金30万円で高配当株30銘柄を実際に買いました。
その結果がこちらです。
| 約定総額 | 303,966円 |
| 加重平均利回り | 4.00% |
| 年間予想配当(税引前) | 約12,145円 |
| 年間予想配当(税引後) | 約9,678円 |
| 月平均に換算 | 約806円 |
早見表の「30万円・利回り4%」の行と、ほぼ同じ数字になっているのがわかると思います。
机上の計算ではなく、実際に組んだポートフォリオでも理屈どおりの月平均になりました。
なお、この30銘柄の初入金は2026年11〜12月ごろの見込みです。
月800円が毎月コツコツ入るのではなく、入金のある月にまとめて入ってきます。





30万円で月800円。
数字だけ見たら小さいけど、働かんでも入ってくる800円は、給料の800円とは別もんやで。
この30銘柄の中身と買った記録は、30万円で高配当株30銘柄を実際に買ってみた|実録連載スタートにまとめています。
銘柄の選び方から知りたい場合は、30万円で高配当株ポートフォリオを組む方法が設計編です。
配当が入ったら、受け取った金額もそのまま連載で公開していきます。
月800円でも、30年で見ると無視できない金額になる
「30万円も使って月800円か」と感じた人も多いと思います。
ただ、配当は1年で区切って見るお金ではありません。
株を持っているかぎり毎年もらい続けられるお金なので、「何年もらうか」まで含めて見るのが本当の姿です。
利回り4%(税引後約3.2%)を30年もらい続けると、累計は投資額の約96%になります。
30万円の例なら、累計約29万円。
つまり配当だけで投資額とほぼ同じ金額を受け取る計算になり、しかも株そのものは手元に残ったままです。
さらに、もらった配当で同じ利回りの株を買い増していく「再投資」をすると、配当が配当を生む複利になります。
そのまま受け取った場合と、再投資した場合の30年後を並べたのがこの表です。
| 投資額 | 30年の累計配当(そのまま受け取り) | 30年後の資産(再投資した場合) | 再投資後の月平均配当金 |
|---|---|---|---|
| 30万円 | 約29万円 | 約77万円 | 約2,000円 |
| 50万円 | 約48万円 | 約128万円 | 約3,400円 |
| 100万円 | 約96万円 | 約256万円 | 約6,800円 |
| 300万円 | 約287万円 | 約769万円 | 約20,400円 |
| 500万円 | 約478万円 | 約1,282万円 | 約34,000円 |
| 1,000万円 | 約956万円 | 約2,563万円 | 約68,100円 |
再投資した場合、30万円は30年後に資産は約77万円まで育ち、配当金の月平均も800円から約2,000円になります。
NISA口座で再投資すれば税金の分がなくなるので、さらに速く、30万円は30年後に約97万円(約3.2倍)です。
なお、ここまでの表はすべて「配当が30年間ずっと同じ金額」という前提の試算です。
ただ、実際の配当は同じ金額のままとは限りません。
次の「増配」が、この試算のもうひとつ先にあります。
実際の30銘柄には「増配」の実績がある
実例の30銘柄は、配当を増やしてきた実績(増配傾向)を重視して選んでいます。
実際にこの30銘柄が過去10年でどれくらい配当を増やしてきたのかを、配当の支払い実績データから計算すると、加重平均で年約13%でした(無配期間のあったアコムを除く29銘柄・株式分割調整済み)。
ほぼ横ばいのキヤノンから年20%超のペースで増やしてきた会社まで幅はありますが、30銘柄まとめて見ると、配当は10年で3倍以上になってきた計算です。
では、増配が続いたら30年でどうなるのか。
控えめな「年3%」「年5%」に加えて、参考として「実例30銘柄の過去10年と同じ年13%」が続いた場合も並べて試算しました(30万円・税引後・再投資なし)。
| 増配ペース | 30年の累計配当 | 30年目の年間配当 | 30年目の月平均 |
|---|---|---|---|
| 増配なし | 約29万円 | 約9,700円 | 約800円 |
| 年3%で増配 | 約46万円 | 約22,800円 | 約1,900円 |
| 年5%で増配 | 約64万円 | 約39,800円 | 約3,300円 |
| 年13%で増配(過去10年と同じ・参考) | 約284万円 | 約335,000円 | 約27,900円 |
目を引くのは参考の年13%です。
もし過去10年と同じペースが30年続けば、累計は約284万円と投資額の9倍以上、30年目には月平均約2.8万円という計算になります。
月800円から始まった配当とは思えない数字ですが、それだけ増配の複利は強烈だということです。
とはいえ、この10年は日本企業が株主還元を一気に強化した特別な時期でした。
今後の見積もりとしては、年3〜5%くらいに置いておくのが無難だと考えています。
それでも累計は29万円から46万〜64万円へと場合によっては2倍以上になり、買ったときの利回り4%が買値に対して年々育っていきます。
もちろん減配になれば逆回転するので、だからこそ「続けられる配当かどうか」で銘柄を選ぶ意味があります。
そして増配は、配当だけでなく元本(株の値段)にも効きます。
市場がその株を「配当利回り4%」でずっと評価し続けると仮定すると、配当が増えた分だけ株価も上がる計算になります。
年3%の増配なら、30万円の元本は30年後に約73万円。
年5%なら約130万円です。
配当を受け取りながら元本も一緒に育っていく、というのが増配株を長く持ついちばんの意味です。
(あくまで利回りの評価が変わらないという仮定の試算で、実際の株価はもっと上下します)





もらえる配当金が「月800円」て聞いたときと、「30年で累計29万円、増配や再投資ならその倍以上」て見たときとで、印象がだいぶ変わるな。





そうやろ。
配当投資は1年目がいちばん小さく見えるんよ。
再投資と増配が効いてくるのは後半戦やから、利回りと同じくらい「何年続けるか」が大事なんやで。
逆算|配当金で月1万円ほしいなら、いくら必要?
「配当金で月1万円」のような目標から、必要な投資額を逆算することもできます。
式は先ほどの逆で、必要な投資額 = ほしい年間配当 ÷ 0.8 ÷ 利回りです。
利回り4%で計算した目安がこちらです。
| ほしい月平均 | 年間に換算 | 必要な投資額(課税口座) | NISAなら |
|---|---|---|---|
| 月1,000円 | 12,000円 | 約38万円 | 約30万円 |
| 月5,000円 | 60,000円 | 約188万円 | 約150万円 |
| 月1万円 | 120,000円 | 約377万円 | 約300万円 |
| 月3万円 | 360,000円 | 約1,130万円 | 約900万円 |
| 月5万円 | 600,000円 | 約1,882万円 | 約1,500万円 |
NISA口座なら配当金が非課税になるので、同じ月1万円でも必要額は約300万円まで下がります。
月3万円には1,000万円超と聞くと、遠い話に感じるかもしれません。
ただ、この表は「いま一括でこの金額が要る」という意味ではありません。
配当には増配という育ち方があり、買値に対する利回りは持っているあいだに上がっていくことがあります。
買い増しと増配の両方で、月平均は少しずつ育てていけます。





まぐはこの逆算の表、どう見てるん?





月に配当金を1万円もらおうと思うと377万円か。
そう聞くと遠いけど、逆算のゴールが見えてるだけでだいぶ違うで。
まず30万円で月800円を実際に手にして、そこから増配と買い増しで育てていく。
この順番でいいと思ってる。
よくある質問(FAQ)
Q1. 配当金はいくらから受け取れますか?
1株から受け取れるで。
配当は保有株数に応じて按分される仕組みやから、単元未満株(1株投資)なら数百円の投資からでも配当はちゃんと入る。
単元未満株を扱うSBI証券のS株と楽天証券のかぶミニの違いは、単元未満株はSBI証券「S株」と楽天証券「かぶミニ」どっち?で比較してるで。
Q2. NISA口座なら配当金は非課税ですか?
非課税やで。
この記事の早見表で言うと、税引前の金額がそのまま入るイメージや。
ただし受取方法を「株式数比例配分方式」にしてへんと非課税にならんから、証券口座の設定だけ確認しといてな。
Q3. 利回りの高い株だけを集めれば、配当金は増えますか?
表の上では増えるけど、おすすめはできへんな。
利回りが極端に高い株には、減配や業績悪化のサインが混ざってることが多いんよ。
減配されたら月平均の前提ごと崩れるから、「続けられる配当かどうか」を見るほうが大事や。
まとめ|まず「自分の投資額なら月いくらか」を知ることから
配当金の目安は「投資額 × 配当利回り」で計算でき、税引後の手取りは約8割です。
利回り4%なら、30万円で月約800円、100万円で月約2,700円が月平均になります。
そして配当の本当の価値は、1年の金額ではなく「何年もらい続けるか」で決まります。
30年もらい続ければ累計は投資額とほぼ同じになり、再投資すれば資産は約2.6倍。
増配の実績がある銘柄なら、もらえる金額そのものも育っていきます。
まずは自分の投資額を式に当てはめて、月いくらになるかを知るところから始めてみてください。





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