高配当ETFは、1本で数十社の高配当株に投資できる手軽さが魅力です。
ただ、日本の高配当株ETFは何が違う?純資産ランキング上位5本を比べてみたで見たとおり、同じ高配当ETFでも構成銘柄はかなり違います。
そこで気になるのが、構成銘柄がどれだけ配当を出し続けられそうな会社かです。
まぐ日記では、高配当株を選ぶときに、配当の実績や利益の伸びなど8つの項目で20点満点の点数を付けています。
この記事では、その物差しを使って、日本株の高配当ETFのうち純資産総額の上位5本の構成銘柄を1つずつ採点してみました。
ETFごとの点数は、構成銘柄の点数を組入比率で重みを付けて平均しています。
📝 この記事でわかること
✅ 20点満点の採点のしかた(配当とEPSを2倍に重くする)
✅ 上位5本の構成銘柄の平均点と、15点以上・11点以下の割合
✅ いちばん差が出たのは「10年間の配当の実績」
✅ 組入比率の上位10銘柄と、その点数
✅ 5本それぞれの特徴と、どんな人に向いているか

高配当ETFって、入ってる銘柄の配当がどれだけ続くかまでは、なかなか見えへんよな。





そうなんよ。
やから構成銘柄を1つずつ、配当の実績や利益の伸びで採点してみたで。
結論|配当貴族とMSCI高配当が15点台、日経高配当50は12.8点
組入比率で重みを付けた平均点は、配当貴族(1494)が15.5点、MSCI高配当(1478)が15.3点で、この2本が上の組でした。
純資産総額がいちばん大きい日経高配当50(1489)は12.8点で、5本の中でいちばん低い点でした。
| ETF | 平均点 | 15点以上 | 11点以下 |
|---|---|---|---|
| 1494 配当貴族 | 15.5点 | 70% | 14% |
| 1478 MSCI高配当 | 15.3点 | 74% | 5% |
| 1651 TOPIX高配当40 | 14.5点 | 68% | 13% |
| 1577 野村高配当70 | 13.6点 | 50% | 22% |
| 1489 日経高配当50 | 12.8点 | 38% | 36% |
15点以上と11点以下は、その点数の銘柄がETF全体のどれだけを占めるかを、組入比率で表しています。
日経高配当50は、11点以下の銘柄が全体の36%を占めていました。
いちばん差が出たのは、10年間の配当の実績です。
日経高配当50は、10年で2回以上減配したか、3割を超える減配をした銘柄が、全体の48%を占めていました。





いちばんお金が集まってる日経高配当50が、いちばん点が低いんやな。
採点のしかた|8項目のうち配当とEPSを2倍に重くする
採点は、このブログで高配当株のランキングを作るときと同じ物差しです。
8つの項目に◎(2点)・○(1点)・△(0点)を付け、配当の実績(①)と1株あたりの利益(③EPS)だけは2倍にして、20点満点にしています。
物差しの考え方は、高配当株ランキングの作り方でくわしく説明しています。
| 項目 | 採点の目安 |
|---|---|
| ①1株配当【×2】 | 10年で減配ゼロ&増配傾向=◎/減配は1回まで・下げ幅3割以内・10年で結局増えている=○/それ以外=△ |
| ②売上高 | 長期で増加=◎/横ばい=○/縮小傾向=△ |
| ③EPS(1株利益)【×2】 | 長期で増加傾向=◎/横ばい=○/減少傾向=△ |
| ④営業利益率 | 10年平均が10%以上=◎/5%以上=○/それ未満=△ |
| ⑤自己資本比率 | 60%以上=◎/40%以上=○/40%未満=△ |
| ⑥営業キャッシュフロー | 毎年プラス=◎/直近がプラス=○/マイナス=△ |
| ⑦現金等 | 増加傾向=◎/横ばい=○/減少傾向=△ |
| ⑧配当性向 | 30〜50%=◎/50〜70%=○/70%超・30%未満=△ |
高配当株にとっていちばん大事なのは、配当を長く出し続けられるかです。
その実績が①、配当の元になる利益が③なので、この2つを重くしています。
銀行や保険には営業利益率(④)の数字がないので、④を除いた18点満点で採点し、20点満点に換算しました。
また、銀行や保険はお金を預かる商売なので、自己資本比率(⑤)がどうしても低くなり、⑤はほぼ△になります。
銀行の比率が高い野村高配当70やTOPIX高配当40は、その分だけ点が低めに出ています。
これはこの物差しの性質で、銀行の配当の出し方が悪いという意味ではありません。
TOPIX高配当40は、組入比率がわかっている上位20銘柄(全体の72%)以外の20銘柄を、残りの比率を均等に割った推定で計算しています。
ETFごとの平均点は、構成銘柄の点数を組入比率で重みを付けて平均したものです。
組入比率の高い銘柄ほど、ETFの分配金や値動きへの影響が大きいからです。





配当の実績とEPSを2倍にしてるのは、どっちも配当が続くかどうかに直結するからなんよ。
点数の分布|15点以上が7割のETFと、4割に届かないETF


15点以上の銘柄の割合は、MSCI高配当が74%、配当貴族が70%、TOPIX高配当40が68%でした。
野村高配当70は50%、日経高配当50は38%です。
11点以下の銘柄は、MSCI高配当では全体の5%だけでしたが、日経高配当50では36%ありました。
MSCI高配当は、財務などの条件で先に銘柄を絞ってから利回りの高い銘柄を選ぶので、点の低い銘柄が入りにくくなっています。





MSCI高配当は、11点以下の銘柄がほとんど入ってへんな。





MSCI高配当は、配当の流れや財務で先に絞ってから選ぶ指数やからな。
日経高配当50は利回りの順位で選ぶから、11点以下も3分の1くらい入るんよ。
いちばん差が出たのは「10年間の配当の実績」
8項目のうち、5本でいちばん差が出たのは①の配当の実績でした。
①の◎・○・△が、ETF全体のどれだけを占めるかを組入比率で比べます。
| ETF | ◎ | ○ | △ |
|---|---|---|---|
| 1494 配当貴族 | 74% | 19% | 8% |
| 1478 MSCI高配当 | 65% | 15% | 20% |
| 1651 TOPIX高配当40 | 62% | 11% | 27% |
| 1577 野村高配当70 | 56% | 9% | 35% |
| 1489 日経高配当50 | 35% | 17% | 48% |
配当貴族は、①が◎の銘柄が全体の74%で、△は8%だけでした。
配当貴族は、10年以上配当を増やしてきたか、維持してきた銘柄から選ぶ指数なので、①の点が高くなるのは自然な結果です。
反対に日経高配当50は、①が△の銘柄が全体の48%でした。
利回りの高い順に選ぶと、海運・鉄鋼・自動車のように、業績に合わせて配当を大きく増やしたり減らしたりしてきた銘柄が多く入ります。
そうした銘柄は、いまの配当は多くても、過去に減配した年があるので①が△になります。
③のEPSは5本とも◎が7〜9割で、①ほどの差はありませんでした。
いまの利益は伸びていても、配当を出し続けてきた実績には差がある、ということです。





利回り順で選ぶと、配当を増やしたり減らしたりしてきた銘柄が集まりやすいんやな。





そうや。
いまの利回りが高くても、10年の配当の流れを見ると△が多いんよ。
組入比率の上位10銘柄と点数
ETFの値動きや分配金に大きく出るのは、組入比率の高い銘柄です。
5本それぞれの上位10銘柄の点数を並べました。
配当貴族(1494)|上位10銘柄の平均16.9点
| 順位 | 銘柄 | 組入比率 | 点数 |
|---|---|---|---|
| 1 | サンゲツ | 2.7% | 18点 |
| 2 | あいホールディングス | 2.6% | 19点 |
| 3 | ノエビアホールディングス | 2.5% | 16点 |
| 4 | コスモエネルギーホールディングス | 2.3% | 14点 |
| 5 | アマノ | 2.3% | 17点 |
| 6 | NSD | 2.2% | 17点 |
| 7 | 関西ペイント | 2.2% | 15点 |
| 8 | アイカ工業 | 2.2% | 19点 |
| 9 | オープンアップグループ | 2.2% | 17点 |
| 10 | 日本曹達 | 2.1% | 17点 |
MSCI高配当(1478)|上位10銘柄の平均14.8点
| 順位 | 銘柄 | 組入比率 | 点数 |
|---|---|---|---|
| 1 | 伊藤忠商事 | 5.4% | 15点 |
| 2 | 本田技研工業 | 5.4% | 8点 |
| 3 | MS&AD | 5.2% | 16点 |
| 4 | 第一ライフグループ | 5.0% | 17点 |
| 5 | 東京海上ホールディングス | 5.0% | 12点 |
| 6 | トヨタ自動車 | 4.8% | 17点 |
| 7 | 小松製作所 | 4.8% | 15点 |
| 8 | ソフトバンク | 4.7% | 12点 |
| 9 | KDDI | 4.7% | 18点 |
| 10 | NTT | 4.4% | 18点 |
TOPIX高配当40(1651)|上位10銘柄の平均15.2点
| 順位 | 銘柄 | 組入比率 | 点数 |
|---|---|---|---|
| 1 | 伊藤忠商事 | 5.2% | 15点 |
| 2 | 東京海上ホールディングス | 5.2% | 12点 |
| 3 | 三菱UFJフィナンシャル・グループ | 5.0% | 16点 |
| 4 | 三井住友フィナンシャルグループ | 4.8% | 16点 |
| 5 | 武田薬品工業 | 4.5% | 11点 |
| 6 | 任天堂 | 4.2% | 15点 |
| 7 | 三井物産 | 4.2% | 17点 |
| 8 | トヨタ自動車 | 4.0% | 17点 |
| 9 | 三菱商事 | 3.9% | 15点 |
| 10 | NTT | 3.7% | 18点 |
野村高配当70(1577)|上位10銘柄の平均13.5点
| 順位 | 銘柄 | 組入比率 | 点数 |
|---|---|---|---|
| 1 | ゆうちょ銀行 | 2.1% | 14点 |
| 2 | 群馬銀行 | 2.1% | 16点 |
| 3 | 日本郵政 | 1.9% | 8点 |
| 4 | ふくおかフィナンシャルグループ | 1.9% | 16点 |
| 5 | みずほフィナンシャルグループ | 1.8% | 13点 |
| 6 | NIPPON EXPRESSホールディングス | 1.8% | 4点 |
| 7 | ブラザー工業 | 1.8% | 19点 |
| 8 | しずおかフィナンシャルグループ | 1.8% | 13点 |
| 9 | 第一ライフグループ | 1.8% | 17点 |
| 10 | 横浜フィナンシャルグループ | 1.8% | 16点 |
日経高配当50(1489)|上位10銘柄の平均12.3点
| 順位 | 銘柄 | 組入比率 | 点数 |
|---|---|---|---|
| 1 | 本田技研工業 | 4.8% | 8点 |
| 2 | 川崎汽船 | 4.3% | 8点 |
| 3 | 野村ホールディングス | 3.8% | 11点 |
| 4 | 日本郵船 | 3.5% | 14点 |
| 5 | 第一ライフグループ | 3.5% | 17点 |
| 6 | 日本製鉄 | 3.4% | 10点 |
| 7 | 三井住友フィナンシャルグループ | 3.2% | 16点 |
| 8 | ソフトバンク | 3.1% | 12点 |
| 9 | MS&AD | 3.1% | 16点 |
| 10 | 武田薬品工業 | 3.1% | 11点 |
組入比率は、MSCI高配当が2026年10月26日時点、TOPIX高配当40と配当貴族が10月29日時点、日経高配当50と野村高配当70が9月30日時点の、各運用会社の公表値です。
点数は、銀行・保険などを20点満点に換算して小数点以下を四捨五入しています。
日経高配当50は、組入比率1位の本田技研工業と2位の川崎汽船が、どちらも8点でした。
本田技研工業はEPSが減少傾向で③が△、配当性向の⑧も△です。
川崎汽船は、10年のうち4年は配当がゼロだったので①が△です。
本田技研工業は、MSCI高配当でも組入比率2位に入っています。
配当貴族の上位10銘柄は、14点から19点で、11点以下の銘柄がありませんでした。
1銘柄あたりの比率が2%台と小さく、点数の高い銘柄が並んでいます。





上位の銘柄が8点やと、ETF全体の点も引っぱられるな。
5本の特徴と、向いている人
5本の中に、配当の続きやすさ・分配金の利回り・値上がり・コストのすべてで1位のETFはありませんでした。
どれを重く見るかで、合うETFが変わります。
| 重く見ること | 合うETF | 理由 |
|---|---|---|
| 配当が減りにくいこと | 1494 配当貴族 | ①配当の実績が△の銘柄が8%だけ |
| 財務の良さとコストの低さ | 1478 MSCI高配当 | 15点以上が74%・信託報酬0.209% |
| 大企業中心で、値上がりも含めた合計 | 1651 TOPIX高配当40 | 時価総額上位100社から選ぶ・2018年からの値上がりが最大 |
| 利回りと、銘柄の偏りの少なさ | 1577 野村高配当70 | 70銘柄に同じ金額ずつ・利回りは2番目 |
| いま受け取る分配金の多さ | 1489 日経高配当50 | 2018〜2025年の利回りが毎年1位 |
それぞれの数字を並べると、次のとおりです。
| ETF | 平均点 | 分配金利回り (2018〜2025年の平均) | 値動き (2018年初=100) | 信託報酬 |
|---|---|---|---|---|
| 1494 配当貴族 | 15.5点 | 3.06% | 206 | 0.308% |
| 1478 MSCI高配当 | 15.3点 | 2.73% | 232 | 0.209% |
| 1651 TOPIX高配当40 | 14.5点 | 2.87% | 282 | 0.209% |
| 1577 野村高配当70 | 13.6点 | 3.41% | 215 | 0.352% |
| 1489 日経高配当50 | 12.8点 | 3.80% | 250 | 0.308% |
分配金利回りは、前の記事で計算した2018年から2025年までの各年の利回りを平均しました。
値動きは2026年10月30日時点で、分配金を含まない値段だけの動きです。
1494 配当貴族|配当が減りにくいことを重く見る人に
平均点は15.5点で、5本の中でいちばん高い点でした。
①配当の実績が◎の銘柄が全体の74%、△は8%だけです。
コロナの影響が出た2020年も、上位5本で1本だけ、1年間の分配金が前の年より増えました。
銀行は全体の2%だけで、化学・建設・卸売などの中堅の銘柄に、組入比率1位でも2.7%と細かく分けて投資しています。
ほかの4本と重なる銘柄はどれも10銘柄未満なので、ほかの高配当ETFや個別株と組み合わせても重なりが少なくなります。
その代わり、2018年からの値上がりは206で、5本の中でいちばん小さくなりました。
分配金が大きく減る年を避けたい人や、すでに持っている高配当株と重なりを少なくしたい人に合うと思います。
1478 MSCI高配当|財務の良い大企業を低いコストで持ちたい人に
15点以上の銘柄が全体の74%で、5本の中でいちばん多く、11点以下は5%だけでした。
利回りで選ぶ前に、配当の流れや財務の条件で銘柄を絞っているからです。
銘柄数は34で、伊藤忠商事・本田技研工業・保険会社・トヨタ自動車などの大企業に、上位10銘柄で全体の49%を組み入れています。
信託報酬は年0.209%で、TOPIX高配当40と並んで5本の中でいちばん低い水準です。
一方で、分配金利回りは2018年から2025年の平均で2.73%と、5本の中でいちばん低くなりました。
利回りが少し下がっても、点の低い銘柄をなるべく避けて、コストも抑えたい人に合うと思います。
1651 TOPIX高配当40|大企業中心で、値上がりも含めて考える人に
時価総額の大きい100社の中から利回りの高い40社を選ぶので、伊藤忠商事・東京海上ホールディングス・三菱UFJフィナンシャル・グループなどの大企業が上位に並びます。
平均点は14.5点で、5本の真ん中でした。
2018年からの値上がりは282で、5本の中でいちばん大きくなりました。
信託報酬も年0.209%と低い水準です。
ただ、分配金利回りは直近1年で2.28%と5本の中でいちばん低く、受け取る分配金の多さでは見劣りします。
分配金だけでなく、値上がりも含めた合計で資産を増やしたい人に合うと思います。
1577 野村高配当70|利回りを取りつつ、銘柄の偏りを減らしたい人に
70銘柄に同じ金額ずつ投資するので、1銘柄あたりは1〜2%で、上位10銘柄を足しても全体の19%ほどです。
1つの銘柄の減配や株価の下げが、ETF全体に出にくいつくりです。
分配金利回りは2018年から2025年の平均で3.41%と、日経高配当50に次いで2番目でした。
業種では銀行が全体の17%といちばん多く、地方銀行も入っています。
平均点は13.6点で、銀行の⑤自己資本比率がほぼ△になる分、低めに出ています。
信託報酬は年0.352%で、5本の中でいちばん高い水準です。
利回りの高さを取りながら、特定の銘柄に偏らせたくない人に合うと思います。
1489 日経高配当50|いま受け取る分配金の多さを重く見る人に
分配金利回りは2018年から2025年まで毎年1位で、平均は3.80%でした。
純資産総額も5,315億円で、2位の野村高配当70の2倍以上のお金が集まっています。
一方で、平均点は12.8点で5本の中でいちばん低く、①配当の実績が△の銘柄が全体の48%を占めていました。
業種では、輸送用機器が17%、海運と鉄鋼がそれぞれ8%ほどと、景気に合わせて配当を増やしたり減らしたりしてきた業種が多く入っています。
組入比率1位の本田技研工業と2位の川崎汽船は、どちらも8点でした。
分配金の多さを重く見て、景気によって分配金が増えたり減ったりすることも受け入れられる人に合うと思います。





全部の物差しで1位のETFはないんやな。
何を重く見るかを先に決めた方が選びやすいわ。





そうや。
配当が続くことを取るか、いまの利回りを取るか、値上がりも見るかで、合うETFが変わるんよ。
この採点から学べること
①平均点の差は、指数のルールの差
点が高かった配当貴族とMSCI高配当は、配当の実績や財務の条件で銘柄を選ぶ指数です。
利回りの高い順に選ぶ日経高配当50と野村高配当70は、点が低めでした。
点数の差は、ETFの良し悪しというより、どんなルールで銘柄を選んでいるかの差です。
②利回り順のETFは、配当の実績が弱い銘柄も入る
いちばん差が出たのは、10年間の配当の実績でした。
いまの利回りが高い銘柄には、過去に配当を大きく減らした銘柄も混ざっています。
③点が高い=値上がりする、ではない
日本の高配当株ETFは何が違う?純資産ランキング上位5本を比べてみたで見たとおり、2018年からの値上がりがいちばん小さかったのは、点がいちばん高い配当貴族でした。
この採点は、配当を出し続けられそうかを見る物差しで、値上がりを当てるものではありません。
④すべての物差しで1位のETFはない
配当の続きやすさは配当貴族とMSCI高配当、分配金の利回りは日経高配当50、値上がりはTOPIX高配当40、コストはMSCI高配当とTOPIX高配当40が上でした。
高配当ETFを選ぶときは、何を重く見るかを先に決めてから比べると、迷いにくいと思います。





配当貴族は点がいちばん高かったけど、2018年からの値上がりはいちばん小さかったんよ。
どのETFにも、強いところと弱いところがあるで。
この記事の要点
上位5本の構成銘柄を、配当とEPSを2倍にした20点満点で採点
平均点は配当貴族15.5点・MSCI高配当15.3点・TOPIX高配当40 14.5点・野村高配当70 13.6点・日経高配当50 12.8点
15点以上の割合はMSCI高配当74%、日経高配当50は38%
いちばん差が出たのは10年間の配当の実績=日経高配当50は48%が△
日経高配当50の組入比率1位・2位(本田技研工業・川崎汽船)はどちらも8点
点数の差は指数のルールの差/点が高い=値上がりする、ではない
すべてで1位のETFはない=配当の続きやすさは配当貴族、利回りは日経高配当50、値上がりはTOPIX高配当40
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よくある質問(FAQ)
Q1. 点数が高いETFを買えばいいんですか?
この点数は、構成銘柄が配当を出し続けられそうかを見る物差しの1つや。
値上がりや分配金の多さとは別の話やから、信託報酬や分配金の利回りと合わせて見た方がいいと思う。
Q2. 2564や2529は採点しましたか?
純資産の上位5本に入らんかったけど、同じやり方で採点はしたで。
組入比率で重みを付けた平均点は、2529が13.7点、2564が11.4点やった。
Q3. 点数は今後も変わりますか?
変わるで。
ETFの構成銘柄は年に1〜2回入れ替わるし、各社の決算で配当や利益の数字も毎年変わるからな。
Q4. 銀行の点が低めなのはなぜですか?
銀行はお金を預かる商売やから、自己資本比率がどうしても低くなるんよ。
この物差しでは⑤がほぼ△になるから、その分点が低めに出てる。
まぐのメモ
同じ高配当ETFでも、構成銘柄の配当の実績でここまで差があるとは思ってなかった。
ETFは楽やけど、どんなルールで銘柄を選んでるかと、実際にどの銘柄がどの比率で入ってるかは、しっかり調べとかなあかんな。
組入比率の高い銘柄が減配すれば、ETFの分配金も減る可能性がある。
ETFで高配当株を持つなら、そこはしっかり理解しておかなあかんと思ってる。
個別株を1つずつ選んで買えば、信託報酬はかからんけどな。
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読み放題に入ってたら、どれもタダで読めるで。
▶ 第3弾『家計から逆算する インデックス投資の始め方』(入口編:毎月いくらを家計から逆算して、積立を始めるまで)
▶ 第1弾『10年データで選ぶ高配当株入門』(選び方編:8つの物差しと10年データでの採点)
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注意事項・データ出典
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。
組入銘柄と組入比率は、各運用会社(野村アセットマネジメント、ブラックロック・ジャパン、大和アセットマネジメント、アセットマネジメントOne)の公表資料によります。
TOPIX高配当40の組入比率の上位20銘柄はみんかぶ、21位以下の銘柄は日本取引所グループの「TOPIX高配当40指数」構成銘柄一覧(2026年6月30日)によります(21位以下の比率は推定)。
採点に使った1株配当・売上高・EPS・営業利益率・営業キャッシュフロー・現金等はIR BANK、配当性向はみんかぶ、自己資本比率はYahoo!ファイナンスの財務データによります(2026年11月1〜2日取得)。
数値は記事作成時点のもので、今後変わることがあります。







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