オルカンから外れた日本株はその後どうなった?MSCIの見直しで外れた147銘柄を調べた

orukan-jogai-eyecatch お金の言葉

オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))が連動しているのは、MSCI ACWI(オール・カントリー・ワールド・インデックス)という指数です。
MSCIは、世界の株価指数を作っている米国の会社で、もとはモルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(Morgan Stanley Capital International)の略です。
この指数に入っている日本株も、年4回の見直しで入れ替わっています。

前回の記事では、日経平均とTOPIXから外れた400銘柄が、その後どうなったかを調べました(指数から外れた株はその後どうなった?日経平均とTOPIXから外れた400銘柄を調べた)。
今回は、2021年から2026年にMSCIの見直しで外れた日本株147銘柄を、同じ方法で調べました。

先に結論を書きます。
外れると発表されてから1週間で、147銘柄中90銘柄がTOPIXより下がっていました。
日経平均やTOPIXから外れたときより、発表の直後に売られています。
そのあとは外れた年によって分かれ、1年後の中央値は、2023年に外れた銘柄が−17.4%、2025年に外れた銘柄が+7.6%でした。
配当は、外れる前に配当を出していた131銘柄のうち、110銘柄が外れたあとに1株あたりの配当を増やしていました。

まぐ
まぐ

オルカンは持ってる人が多いから、日本株の入れ替えも気になるところやな。

チャッピー
チャッピー

実録で持ってる32銘柄にも、過去にこの指数から外れてた銘柄が4つあったんよ。
その4銘柄がどうなったかも、最後の方で見ていこか。

■結論|発表の直後に少し売られる、その後は外れた年で分かれる

時点オルカンの指数から外れた147銘柄参考:前回調べた、日経平均から外れた18銘柄/TOPIXから外れた382銘柄
発表から1週間147銘柄中90銘柄がTOPIXより下(中央値−1.4%)+0.2%/−0.6%
外れて1か月147銘柄中80銘柄がTOPIXより下(中央値−0.9%)−3.4%/+7.1%
外れて1年125銘柄中69銘柄がTOPIXより下(中央値−3.3%)
外れた年で−17.4%〜+7.6%まで分かれる
−0.2%/−6.1%
配当外れる前に配当を出していた131銘柄のうち、110銘柄が増配13銘柄中8銘柄/319銘柄中243銘柄が増配

※株価は、同じ時期のTOPIXと比べた差の中央値(配当込み)。

参考の列は、前回の記事で、日経平均から外れた18銘柄と、TOPIXから外れた382銘柄を同じ物差しで調べた結果です(指数から外れた株はその後どうなった?日経平均とTOPIXから外れた400銘柄を調べた)。

■調べ方|147銘柄を、前回と同じ物差しで比べた

対象は、2021年5月から2026年8月までのMSCIの見直しで、MSCIの日本株の指数(大型株・中型株)から外れた157銘柄です。
このうち、今も上場している147銘柄で比べました。
外れたあとに上場をやめた10銘柄は、今の株価がないため入っていません。

用語この記事での意味
発表から1週間見直しの結果が発表された日の前日から、5営業日後まで
外れて1か月・外れて1年指数から実際に外れた日の前日から、21営業日後・252営業日後まで
比べる相手TOPIX(配当込み)
配当外れた年の前年の決算と、最新の決算の1株配当(株式分割を調整)

MSCI ACWIの中の日本株は、MSCIの日本株の指数(MSCI Japan指数・大型株と中型株)と同じ銘柄でできています。
なので、MSCI Japan指数から外れた銘柄は、MSCI ACWIからも外れ、オルカンの中からもなくなります。
この記事で「外れる」は、このことを指します。
147銘柄のうち133銘柄は、MSCIの小型株の指数(MSCI Japan Small Cap)に移ったことを公開リストで確かめられました。
大型株・中型株の指数からは外れても、小型株まで含めた指数には残っている形です。

調べた147銘柄の一覧は、「外れて1か月・1年」の章の最後に、折りたたんで載せています。

■MSCIの見直しのしくみ|年4回、発表から外れるまで約3週間

MSCIの見直しは、2月・5月・8月・11月の年4回あります。
見直しの結果が発表されてから、実際に指数から外れるまでは、今回の147銘柄で17〜22日でした。
たとえば2021年5月の見直しは、5月11日に発表され、5月27日の取引が終わったところで外れています。

指数発表から外れるまで外れ方
MSCI(オルカンの指数)約3週間(17〜22日)一度に外れる
日経平均約4週間(23〜31日)一度に外れる
TOPIX(第1段階)2年あまり10回に分けて比率を下げる

※MSCIと日経平均は、今回と前回の記事で調べた銘柄の発表日と外れた日から数えた日数。

まぐ
まぐ

MSCIは、発表から外れるまでがいちばん短いんやな。

チャッピー
チャッピー

そうやね。
オルカンみたいにMSCIに連動するファンドは世界中にあって、外れる日にまとめて売ることが前もって分かってる。
そこまでの時間が短いぶん、先回りした売りが発表の直後に出やすいんやと思う。

■発表から1週間|日経平均やTOPIXより、少し売られた

外れると発表された日の前日から1週間で、147銘柄の中央値はTOPIXより1.4%下でした。
TOPIXより上がったのは54銘柄、下がったのは90銘柄です。

前回調べた、日経平均から外れた18銘柄(+0.2%)とTOPIXから外れた382銘柄(−0.6%)は、発表から1週間ではほとんど動いていませんでした。
MSCIから外れる銘柄は、発表の直後から売られやすい分だけ、ほかの2つの指数とは動き方が違います。

■外れて1か月・1年|外れた年で結果が分かれた

実際に外れた日の前日から数えると、1か月後の中央値はTOPIXより0.9%下、1年後は3.3%下でした。
1年後は、125銘柄中55銘柄がTOPIXより上、69銘柄が下です。

ただ、外れた年ごとに分けると、結果は大きく違います。

MSCIの見直しで外れた日本株の、外れて1年後の株価をTOPIXと比べた棒グラフ。外れた年ごとの中央値で、2021年は−6.0%、2022年は+3.6%、2023年は−17.4%、2024年は+2.8%、2025年は+7.6%

2023年に外れた14銘柄は、1年後にTOPIXより上だったのが1銘柄だけでした。
2025年に外れた16銘柄は、9銘柄がTOPIXを上回っています。

2023年から2024年にかけては、東証の規模別株価指数で大型株が+24.2%、小型株が+14.1%と、大型株が強い時期でした(2023年9月末〜2024年末)。
外れた銘柄の多くは小型株の指数へ移るので、外れたかどうかより、その時期に小さい銘柄が強かったか弱かったかの影響が大きいと考えられます。

MSCIの見直しで外れた147銘柄の一覧(クリックで開く)
コード銘柄外れた月発表から1週間外れて1か月外れて1年今配当
2212山崎製パン2021年5月+1.0%−6.2%−12.5%−2.2%増配
2229カルビー2021年5月+1.4%−1.2%−7.4%−46.0%増配
2579コカ・コーラ ボトラーズジャパンHD2021年5月+5.4%−7.6%−23.0%−3.8%増配
2784アルフレッサ HD2021年5月−11.7%+1.3%−2.3%−36.5%増配
3289東急不動産HD2021年5月+3.2%+4.9%+5.6%−9.5%増配
3401帝人2021年5月+1.2%−5.4%−22.5%−55.3%減配
3405クラレ2021年5月−4.4%−4.8%+0.2%−20.2%増配
4088エア・ウォーター2021年5月−0.0%−8.2%−7.2%−25.6%増配
5233太平洋セメント2021年5月−7.5%−5.4%−25.9%−23.9%増配
5334日本特殊陶業2021年5月−0.7%−1.9%+57.5%+138.9%増配
6113アマダ2021年5月−7.3%−3.1%−7.9%+10.4%増配
6460セガサミーHD2021年5月−10.1%−0.8%+61.5%+3.3%増配
7282豊田合成2021年5月+2.6%−0.8%−23.0%−1.1%増配
8227しまむら2021年5月+0.0%−4.1%+3.0%−72.9%増配
8252丸井グループ2021年5月−1.0%+5.8%+18.7%−32.5%増配
8303新生銀行2021年5月+6.4%−15.0%−100.0%−100.0%増配
8354ふくおかフィナンシャルグループ2021年5月+6.9%−4.1%+16.3%+83.2%増配
9006京浜急行電鉄2021年5月+3.1%−2.0%−1.1%−51.0%増配
9024西武HD2021年5月+3.8%+5.5%+8.9%+30.0%増配
9045京阪HD2021年5月−7.7%−2.4%−7.8%−59.9%増配
9048名古屋鉄道2021年5月−15.0%−1.3%+1.2%−61.2%増配
9142九州旅客鉄道2021年5月+2.1%+0.4%+7.5%−35.0%増配
9504中国電力2021年5月−9.2%−5.9%−22.2%−55.4%減配
9508九州電力2021年5月−7.7%−2.5%−6.0%+5.4%増配
9706日本空港ビルデング2021年5月−3.3%+7.8%+9.2%−50.2%増配
9987スズケン2021年5月−9.1%−3.6%−1.5%−31.0%増配
9989サンドラッグ2021年5月−4.4%−6.0%−26.4%−55.7%増配
2282NH Foods(日本ハム)2021年12月−4.2%+3.6%−7.2%−25.6%増配
2670ABCマート2021年12月+1.3%−10.6%+32.9%−23.6%増配
4587ペプチドリーム2021年12月+12.1%−13.9%−43.9%−84.4%無配のまま
6268ナブテスコ2021年12月−5.9%+1.5%+3.3%−30.3%増配
6324ハーモニック・ドライブ・システムズ2021年12月−16.7%+0.5%−22.3%−43.2%据え置き
6471日本精工2021年12月−1.9%−7.3%−6.2%−29.9%増配
6481THK2021年12月+4.4%+0.5%−3.3%+23.4%増配
6952カシオ計算機2021年12月+2.5%−2.8%−10.2%−26.4%据え置き
7956ピジョン2021年12月−3.2%−5.9%−3.3%−53.1%増配
8572アコム2021年12月−0.5%−4.9%−7.1%−33.3%増配
8960ユナイテッド・アーバン投資法人2021年12月−2.9%−9.5%+2.3%−45.8%—
9506東北電力2021年12月−0.4%+0.5%−18.8%−24.3%据え置き
9533東邦ガス2021年12月−1.6%−11.5%−18.7%−31.0%増配
9831ヤマダHD2021年12月−4.7%−3.9%+19.4%−12.6%増配
2331ALSOK(綜合警備保障)2022年6月−2.9%+7.9%−4.5%−23.6%増配
2875東洋水産2022年6月+7.4%+12.1%+12.0%−3.7%増配
3349コスモス薬品2022年6月−9.6%+9.0%−5.4%−54.6%増配
3391ツルハHD2022年6月−0.1%+6.8%+21.4%−29.3%増配
4182三菱ガス化学2022年6月+1.3%−4.6%−14.4%−9.1%増配
4385メルカリ2022年6月−7.3%−6.5%+16.9%−26.7%無配のまま
4506住友ファーマ2022年6月−10.9%+0.9%−49.5%−38.3%無配に
4536参天製薬2022年6月−6.1%+4.2%+3.5%−24.6%増配
4613関西ペイント2022年6月−13.0%+10.1%+13.5%−15.5%増配
4912ライオン2022年6月−6.1%+6.9%−18.6%−44.2%増配
4927ポーラ・オルビスHD2022年6月−2.7%+9.5%+11.9%−57.4%増配
5947リンナイ2022年6月−3.4%+7.3%−13.7%−47.6%増配
6005三浦工業2022年6月+0.4%−5.7%+11.2%−52.9%増配
6923スタンレー電気2022年6月−0.5%−2.9%+4.9%−29.6%増配
7453良品計画2022年6月+2.2%+2.9%−12.6%+190.4%増配
7459メディパルHD2022年6月−24.1%+8.3%+9.8%−23.4%増配
8439東京センチュリー2022年6月−2.6%+6.2%+3.7%+17.1%増配
8954オリックス不動産投資法人2022年6月−1.2%+1.0%−15.3%−51.0%—
2371カカクコム2023年3月−5.8%−11.8%−35.7%−8.1%増配
2593伊藤園2023年3月+0.6%−7.5%−40.2%−68.5%増配
2127日本M&AセンターHD2023年6月+2.4%+4.6%−40.7%−65.1%増配
2002日清製粉グループ本社2023年9月+1.3%−1.2%−9.8%−40.3%増配
4516日本新薬2023年9月−2.3%−1.8%−51.3%−69.4%増配
2181パーソルHD2023年12月+2.7%−3.7%−18.6%−31.6%増配
2433博報堂DYHD2023年12月−16.6%−2.8%−4.0%−31.6%据え置き
3769GMOペイメントゲートウェイ2023年12月+4.4%+8.7%−16.2%−41.9%減配
4751サイバーエージェント2023年12月+0.7%−0.6%+3.2%−21.2%増配
4967小林製薬2023年12月+0.8%−1.1%−24.4%−39.6%増配
5333日本碍子2023年12月−7.5%−4.9%−4.4%+81.9%増配
5938LIXIL2023年12月−0.0%+0.6%−15.5%−41.5%増配
6370栗田工業2023年12月−0.7%+3.6%−7.2%−15.8%増配
9008京王電鉄2023年12月−7.8%+4.6%−19.3%−49.0%増配
3288オープンハウスグループ2024年3月+0.5%+5.0%+18.3%+4.7%増配
3635コーエーテクモHD2024年3月+1.0%−15.4%+5.9%−41.1%増配
3861王子HD2024年3月−4.8%+7.6%+7.0%−2.9%増配
4005住友化学2024年3月+0.2%+11.0%+17.9%+23.6%減配
4042東ソー2024年3月+0.9%+1.8%+3.9%−11.2%増配
4922コーセー2024年3月−14.9%−7.1%−24.1%−57.5%据え置き
6532ベイカレント・コンサルティング2024年3月−0.9%−16.8%+76.9%+65.0%減配
1803清水建設2024年6月−6.5%+4.5%+86.2%+61.8%増配
3281GLP投資法人2024年6月−3.2%−2.4%+3.7%−28.4%—
3291飯田グループHD2024年6月+0.7%−4.8%−5.0%−29.4%増配
4732ユー・エス・エス2024年6月−3.4%+10.5%+29.1%+1.7%増配
6753シャープ2024年6月−3.2%−5.3%−32.2%−59.5%無配のまま
6806ヒロセ電機2024年6月−6.7%+1.6%−2.7%−1.4%増配
6845アズビル2024年6月−8.1%−0.8%+18.5%−5.2%増配
7747朝日インテック2024年6月−2.2%−4.2%+3.2%−1.6%増配
7951ヤマハ2024年6月−1.2%+0.4%−16.6%−31.5%増配
8953日本都市ファンド投資法人2024年6月−1.9%−5.3%+13.5%−18.5%—
8972KDX不動産投資法人2024年6月−4.3%+0.6%+7.3%−34.5%—
9001東武鉄道2024年6月−6.4%−5.6%−9.9%−31.8%増配
9007小田急電鉄2024年6月−6.5%−8.5%+2.3%−27.7%増配
9684スクウェア・エニックス・HD2024年6月−21.5%−1.1%+99.9%+21.3%増配
9962ミスミグループ本社2024年6月−2.1%−1.1%−28.8%−0.1%増配
3462野村不動産マスターファンド投資法人2024年9月−2.7%−3.2%−2.7%−37.5%—
4021日産化学2024年9月−2.0%+4.0%−5.1%+22.7%増配
7276小糸製作所2024年9月−5.4%−3.0%−11.3%−15.4%増配
9041近鉄グループHD2024年9月−4.0%+9.3%−22.7%−33.6%増配
9064ヤマトHD2024年9月−6.7%−1.9%+23.7%−19.9%据え置き
9147NIPPON EXPRESSHD2024年9月−2.8%+4.2%+21.0%+50.4%据え置き
3231野村不動産HD2024年11月−1.4%+3.0%+1.6%−21.8%増配
3283日本プロロジスリート投資法人2024年11月−2.4%−8.9%−8.3%−33.1%—
3436SUMCO2024年11月−7.8%−11.4%−14.9%+69.7%減配
4062イビデン2024年11月−3.1%−5.7%+115.2%+518.9%増配
6963ローム2024年11月−11.6%−4.0%+21.1%+117.3%据え置き
6965浜松ホトニクス2024年11月−17.9%−3.4%−20.0%−11.8%据え置き
7261マツダ2024年11月−11.1%+3.4%−6.7%−24.5%増配
9009京成電鉄2024年11月+1.2%−4.8%−32.3%−41.3%増配
2702日本マクドナルドHD2025年3月−2.7%−0.6%−0.0%−15.6%増配
4183三井化学2025年3月−0.7%+0.3%−13.4%−17.4%増配
5332TOTO2025年3月+2.0%−0.9%+9.3%+1.1%増配
5831しずおかフィナンシャルグループ2025年3月+10.0%+7.6%+28.8%+48.8%増配
6305日立建機2025年3月+4.1%+4.5%+14.7%−4.7%増配
6448ブラザー工業2025年3月−4.0%−5.2%−23.3%+5.6%増配
6525KOKUSAI ELECTRIC2025年3月+20.0%−19.9%+27.6%+110.1%増配
8952ジャパンリアルエステイト投資法人2025年3月+0.6%+1.2%−11.4%−33.2%—
9501東京電力HD2025年3月−1.2%+7.1%+20.6%−15.3%無配のまま
6506安川電機2025年6月+1.2%−6.7%+35.4%−5.4%増配
6724セイコーエプソン2025年6月−3.4%−1.8%+5.9%+23.1%据え置き
4324電通グループ2025年8月+0.9%+9.8%−5.7%−6.9%無配に
4528小野薬品工業2025年8月−2.0%+4.3%+13.2%+7.2%据え置き
6465ホシザキ2025年8月+15.4%−7.6%−30.0%−32.9%増配
6645オムロン2025年8月−5.1%+2.5%+20.8%+24.2%据え置き
7752リコー2025年8月−2.4%−0.5%−9.1%+0.2%増配
2267ヤクルト本社2025年11月+7.0%−7.6%—−11.4%増配
2269明治HD2025年11月+4.2%+6.5%—+6.5%増配
2897日清食品HD2025年11月−3.1%−1.6%—−17.0%増配
3038神戸物産2026年3月+0.3%−2.0%—−25.2%—
4704トレンドマイクロ2026年3月−0.9%+10.4%—+36.7%—
9023東京地下鉄(東京メトロ)2026年3月+1.7%+6.7%—−16.3%増配
9143SGHD2026年3月+2.2%+2.6%—−11.6%増配
2413エムスリー2026年6月+0.7%+25.7%—+23.6%増配
3064MonotaRO2026年6月+5.8%−2.1%—+14.1%—
3088マツキヨココカラ&カンパニー2026年6月−4.1%+4.3%—+4.6%増配
3092ZOZO2026年6月+1.6%+14.5%—+12.1%増配
3391ツルハHD2026年6月−0.1%+3.0%—+3.2%増配
3626TIS2026年6月+0.7%−7.6%—+18.4%増配
4204積水化学工業2026年6月−0.9%+11.6%—+6.1%増配
4716日本オラクル2026年6月+0.2%−5.0%—+10.1%増配
6869シスメックス2026年6月+4.6%+3.8%—+27.2%増配
7701島津製作所2026年6月−5.7%+7.6%—+9.4%増配
8729ソニーフィナンシャルグループ2026年6月+5.0%+0.7%—+3.6%—
9005東急2026年6月+2.5%+3.5%—−5.4%増配
9201日本航空2026年6月−1.2%+2.6%—+6.4%増配
5411JFEHD2026年9月−1.5%−6.3%—−6.6%減配
9024西武HD2026年9月+1.0%+3.2%—+8.6%増配

※株価は、TOPIXと比べた差(配当込み)。
発表から1週間は発表日の前日から、外れて1か月・1年・今は外れた日の前日から。
今=2026年10月9日。
外れた月は指数から外れた日の月。
配当は、外れた年の前年の決算と最新の決算の1株配当を比べた区分(株式分割を調整・記念配当などを含む)。

まぐ
まぐ

同じ「外れた」でも、時期によってこんなに違うんか。

チャッピー
チャッピー

そうなんよ。
外れた日を境に何かが変わるというより、そのあと1年の相場の流れで決まってる。

■配当|外れる前に配当を出していた131銘柄のうち、110銘柄が増配

配当(外れた年の前年→最新)銘柄数
増配110
据え置き12
減配7
無配になった2

※外れた年の前年の決算で配当を出していた131銘柄。
1株配当はIR BANK(株式分割を調整)。
記念配当・特別配当を含む。
データが足りない12銘柄と、もともと無配の4銘柄は入っていません。

外れる前に配当を出していた131銘柄のうち、110銘柄が外れたあとに1株あたりの配当を増やしていました。
比べたのは、外れた年の前年の決算と最新の決算の1株配当です。
2021年に外れた銘柄なら、5年ほどのあいだに配当が増えたかどうかを見ています。
減配は7銘柄、無配になったのは2銘柄です。
前回調べた、日経平均から外れた銘柄(13銘柄中8銘柄)やTOPIXから外れた銘柄(319銘柄中243銘柄)と同じく、外れたあとも配当を増やしている銘柄の方がずっと多い結果でした。

指数から外れることと、会社が配当を払う力は別の話です。
株価がTOPIXより弱かった銘柄でも、配当は増えていることが多くありました。

■実録の4銘柄|外れていたことを知らずに持っていた

30万円で始めた実録ポートフォリオで持っている32銘柄のうち、4銘柄は過去にMSCIの見直しで外れていました。
どれも、実録で買ったのは外れたあとです。

銘柄外れた見直し外れて1年今1株配当
サンドラッグ(9989)2021年5月−26.4%−55.7%68円→131円
東急不動産HD(3289)2021年5月+5.6%−9.5%16円→48円
アコム(8572)2021年11月−7.1%−33.3%4円→22円
日立建機(6305)2025年2月+14.7%−4.7%150円→175円

※株価は、外れた日の前日からのTOPIXと比べた差(配当込み)。
今=2026年10月9日。
1株配当は外れた年の前年の決算→最新の決算(IR BANK・株式分割を調整)。

まず、株価そのものの動きです。
外れると発表された日の前日を100にして、月足で並べました。

実録で持っているサンドラッグ、東急不動産HD、アコム、日立建機の月足チャート。MSCIから外れると発表された日の前日を100にして、TOPIXの線と並べている

※100は、外れると発表された日の前日の株価。
日立建機は、発表から外れるまでの3週間で株価が6%ほど上がったため、外れた月のローソク足は100より上にあります。

外れた月の前後を見ると、サンドラッグとアコムは、外れたあと1年以上100を下回ったまま動いています。
アコムは、発表の前の1年でもう大きく下げていました。
東急不動産HDと日立建機は、外れたあとも大きくは崩れず、その後に上げています。

同じ期間のTOPIXと比べると、次のようになります。

実録で持っているサンドラッグ、東急不動産HD、アコム、日立建機の、MSCIから外れた日からのTOPIX比の推移。4銘柄とも今はTOPIXより下で、サンドラッグは−55.7%

4銘柄とも、今はTOPIXより下にいます。
いちばん差が大きいサンドラッグは、外れた日からTOPIXより55.7%下です。

ただ、これは株価が半分になったという意味ではありません。
2021年5月からの約5年で、TOPIXは配当込みで+145.1%上がりました。
同じ期間に、サンドラッグの株価は配当込みで+8.7%、東急不動産HDは+121.7%です。
TOPIXが大きく上がった期間なので、TOPIXと比べると下に出やすくなっています。

そのうえで、4銘柄とも1株配当は外れたあとに増えています。
サンドラッグは68円から131円、アコムは4円から22円です。

まぐ
まぐ

4つとも、外れたあとも配当は増やしてるんやな。
株価はTOPIXに負けてても、配当を受け取る側からしたら困ってへん。

■オルカンを持っている人への影響|ほとんどない

オルカンが連動するMSCI ACWIの中で、日本株の比率は5.09%です(2026年8月末)。
外れるのは、その日本株の中でも時価総額が小さい方の銘柄なので、オルカン全体の値動きへの影響はごく小さいと考えられます。

オルカンと高配当株の違いや、2つの組み合わせ方は、高配当株とオルカン、どっちを買う?にまとめています。

■まとめ|外れても、配当を増やしている銘柄が多い

・オルカンの指数(MSCI ACWI)から外れると発表されて1週間で、147銘柄中90銘柄がTOPIXより下
・発表から外れるまでが約3週間と短く、日経平均やTOPIXより発表の直後に売られやすい
・外れて1年後は、外れた年によって−17.4%〜+7.6%まで分かれる
・外れる前に配当を出していた131銘柄のうち、110銘柄が外れたあとに増配
・実録の32銘柄のうち4銘柄は過去に外れていて、4銘柄とも配当は増えている

オルカンの指数から外れた銘柄は、発表の直後に少し売られます。
ただ、そのあとの株価は外れた時期の相場で決まり、配当は増えている銘柄の方が多くありました。
持っている株が外れたときも、見るのは次の決算で配当が続くかどうかだと思います。

■まぐのメモ

実録で持ってる32銘柄のうち4銘柄が、オルカンの指数から外れてた銘柄やったとは知らんかった。
買うときに見てたのは配当と財務で、どの指数に入ってるかは見てへんかった。
どの指数に入ってるかは、そんなに重要やないと思ってる。
4銘柄とも、外れたあとに配当を増やしてるからな。
見ていくのは前回と同じで、配当を払い続けられるかどうかや。

よくある質問(FAQ)

Q1. 日本株がMSCIの指数から外れると、オルカンの値動きに影響はありますか?

ほとんどないと思う。
MSCI ACWIの中で日本株は5.09%(2026年8月末)で、外れるのはその中でも時価総額の小さい銘柄や。
オルカン全体から見たら、ごく小さい入れ替えやで。

Q2. MSCIの見直しはいつありますか?

2月・5月・8月・11月の年4回や。
結果が発表されてから、約3週間後に実際に指数から外れる。
今回調べた147銘柄では、発表から外れるまで17〜22日やった。

Q3. 持っている株がMSCIの指数から外れたら、売った方がいいですか?

外れたことだけで売る必要はないと思う。
外れる前に配当を出してた131銘柄のうち、110銘柄が外れたあとに配当を増やしてた。
売るかどうかは、配当を払い続けられるかで決めたらいいと思う。

Q4. 外れた株は、どこへ行くのですか?

多くはMSCIの小型株の指数に移る。
今回の147銘柄のうち133銘柄は、小型株の指数(MSCI Japan Small Cap)に入ったことを公開リストで確かめられた。
大型株・中型株の指数からは外れても、小型株まで含めた指数には残ってる形や。

■関連記事

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▶ 「オルカン高配当」どうなの?eMAXIS Slim・SCHDファンドと比較|合う人・合わない人

出典:MSCI(指数見直しの公開リスト、2021年5月〜2026年8月・MSCI ACWIファクトシート〔2026年8月31日〕・MSCI Japan指数ファクトシート・MSCI Investable Market Indexesの説明)、東証の規模別株価指数(株探の月足)、株価はYahoo Finance(配当込みで調整)、TOPIXはTOPIX連動ETF(1306)で代用、1株配当はIR BANK。
株価は2026年10月9日時点。

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