■MACDって?

チャッピー、「MACD(マックディー)」ってチャートに出てくるけど、なんなんこれ?

おっ、ええとこに目ぇつけたな!
MACDっちゅうのは、「Moving Average Convergence Divergence(移動平均収束拡散法)」の略やで。

なんかカッコええ名前やけど、それだけじゃ意味わからん(笑)

ざっくり言うと、「短期と長期の移動平均線の距離感」を使って相場の勢いを見るテクニカル指標やな。
しかも使ってるのは「EMA(指数平滑移動平均)」ってやつや。
株価の勢いとか、トレンドの転換点を見つけるのに使うんやで。
■EMAって?

ちょい待ち。EMAでつまずいてるから軽く説明して。

EMA(指数平滑移動平均)っちゅうのは、最近の値動きに重きを置いた移動平均線やねん。
ざっくり言うと、普通の平均(SMA)やと「過去◯日分を全部まとめて平均」するだけなんやけど、EMAは「直近の価格ほど大事に見る」ように計算されてるんや。

最近の値を重視するってどういうこと?

たとえばやな、昨日の株価と10日前の株価があったとき、SMA(単純平均)やとどっちも同じ扱いやけど、EMAやと「昨日の値段のほうが今に近いやん? だからそっちをちょっと強めに見るで!」って感じや。

おお、なんか“今の空気を読む”って感じやな!
■どうやって計算してるん?

勢いってどうやって見るん?またややこしい計算式あるんちゃう?

安心せぇ、ざっくりでええねん。
MACDは一般的には「短期の移動平均(12日EMA)」と「長期の移動平均(26日EMA)」の差を取ったもんや。
その差をグラフにしたのが「MACDライン」、
さらに、そのMACDラインの9日平均を「シグナルライン」って呼ぶねん。
この2本の線のクロスを見て売買サインを判断するんや。

クロスって…交差するってこと?
その交差がなんかのサインってこと?

その通りや!
MACDラインがシグナルラインを上から下に割り込んだら「売りサイン」。
下から上に抜けたら「買いサイン」って考えられとるんやで!
■移動平均線・RSIとの違いは?

下から上に抜けたら買いサインって、移動平均線のクロスとか、RSIと似てない?

よう気づいたな!
たしかに似とるけど、違うポイントもある。
- 移動平均線のクロス(たとえばゴールデンクロス) → 遅行気味(動きが出てからサインが出る)
- RSI → 買われすぎ・売られすぎの“水準”を見る
- MACD → 価格の“勢い”と“方向転換のタイミング”を比較的早めに察知できる
MACDには、EMA(指数平滑移動平均)を使ってるって話したやん。
それってトレンドの変化に敏感で、SMA(単純平均)よりもサインが早く出る傾向がある。
せやから、MACDのサインは、移動平均線やRSIより早めに出ることが多いんや。
■クロスが売買サイン?

じゃあ、MACDも結局クロスを見て売買判断するん?

そうやで。
- MACDがシグナルラインを下から上に抜けたら → 「買いの兆し」
- MACDがシグナルラインを上から下に割ってきたら → 「売りの兆し」
やけど、絶対じゃないってことは忘れたらあかんで。
トレンドが出てるときはええけど、レンジ相場(横ばい)やと「ダマシ」も多い。
■MACDヒストグラム

クロスでサイン出るのはわかったけど、MACDのグラフの下に出てくる“棒グラフ”みたいなんあるやん?あれなんなん?

あれは「MACDヒストグラム」って言うんやで!
これはな、「MACDラインとシグナルラインの差」をグラフにしたもんや。つまり、2本の線の開き具合=勢いの強さを表しとるんや。
サイトによっては長さによって色が変わったりするで。

じゃあ、棒が大きいと勢いが強いってこと?

その通り!
・棒が伸びてる=勢いが強くなってる
・棒が縮んできた=勢いが弱まってきた(転換の兆しかも)
上向きの棒が縮み始めたら「買いの勢いが弱なってきたかも…」
下向きの棒が縮み始めたら「売りの勢いが弱まって反転くるかも…」って考えたりするんや。

なるほど、クロスが起きる前の“予兆”を教えてくれるイメージやな!

そうそう!クロスの“前兆”としてヒストグラムを見る人も多いで。短期トレードではかなり重要なサインやな。
■長期投資家はどう使う?

長期投資でもMACDって使えるん?

あるで!
たとえば週足や月足でMACDを見ると、「今は長期的に見て上向きか、下向きか」っていうトレンドが分かりやすいんや。
日足やと短期のノイズが多いけど、週足・月足やと腰を据えた判断ができる。
たとえば「業績ええけど、株価は調整中やな」ってときに、MACDが上向きになってきたら「そろそろ上昇トレンド復活かも?」ってヒントになる。

なるほどな。あくまで補助的にって感じか。

そうそう!
MACDも「遅行性」はあるし、あくまでサインの一つ。
RSI・移動平均線・出来高・業績とセットで使うのが王道やで!
■まとめ
- MACD=「移動平均収束拡散法」。相場の勢いと転換点を見つけるテクニカル指標
- 計算方法:MACDライン=12日EMA-26日EMA、シグナルライン=MACDの9日EMA
- クロスが売買サイン(下から上=買い、上から下=売り)
- EMA(指数平滑移動平均)は、直近の値動きを重視した平均線
- RSIよりも「勢い」や「トレンドの転換点」に強い
- レンジ相場ではダマシも多いので要注意
- 長期投資家でも、週足・月足MACDで大きなトレンド確認に使える
まぐのメモ
MACDって名前からしてむずかしそうやったけど、「移動平均の差」って聞いてちょっとスッキリした!
短期と長期のEMAの距離を見て、「今の相場に勢いあるか」「転換点か」って教えてくれるんやな。
特におもしろかったのが、移動平均線やRSIよりも早くサインが出るかもしらんってとこ。
でも、あくまで補助的なサインで、ダマシもあるから他の指標と組み合わせて見るんが大事やな。
週足・月足のMACDで、大きな流れを確認するときには使えそうやし、自分の投資スタイルにも合いそうやなって思ったで!