■決算って?

チャッピー、「決算発表」とかよう聞くけど、そもそも“決算”ってなんなん?

ええ質問や!
決算っちゅうのはな、「会社がどれだけ儲けたか・どれだけ使ったか」をまとめて公表するタイミングや。いわば、企業の“成績表”やねん。

そんな成績表が年に何回も出るん?

そうそう。四半期(3ヶ月)ごとにあるから、年4回や。
1Q〜4Q(第1〜4四半期)と、最後には1年分まとめた「本決算」もあるで。
3月決算企業やと決算期は、
- 1Q:4月〜6月
- 2Q(中間):7月〜9月
- 3Q:10月〜12月
- 4Q(+本決算):1月〜3月 って流れやな。

この場合、本決算って3月に結果を発表するん?

「決算期」ってのは、その会社の会計期間の締め日のこと。
たとえば3月決算の会社やったら、会計期間が4月1日〜3月31日になっとる。
一方で、結果を発表する「決算発表日」ってのは、だいたい締め日から30〜45日以内が目安や。

締めたあとに数字まとめて、それをあとで発表するって流れなんやな。

そうそう!
3月決算やと、たいてい5月の中旬ごろまでに発表されるのが一般的やで。
ちなみに、四半期決算ごとに“四半期報告書”って資料も出されるで〜
4−6月分なら8月の中旬ごろまでに発表って感じやな。
■なんで年に4回も決算があるん?

ところでさ、なんで年に1回やなくて4回も決算せなあかんの?

ええとこ気づいたな!
年1回の「本決算」だけでもええんちゃうかって思うけど、上場企業は“投資家への情報開示”が義務付けられてるんや。
せやから、四半期ごとに「今こんな感じです」って報告せなあかんのやで。

つまり投資家にとっての“進捗報告”みたいなもんやな?

その通りや!
投資家は企業の“中間報告”を見て、ちゃんと稼げてるか、ヤバい兆候ないかを判断できるんよ。
だから、年4回の決算は透明性を高めるためにも大事なイベントってわけや。
■上場企業だけなん?

じゃあ、未上場の会社は決算ってせえへんの?

いやいや、どんな会社でも「年に1回の決算報告」は法律で必要やで!
ただ、四半期ごとの決算(=四半期報告書)は、上場企業だけに義務付けられてるって感じや。

なるほど〜。じゃあ、僕らが株を買えるような企業は、ちゃんと4回報告してくれるわけか!

せや!
その分、情報は豊富やし、投資判断もこまめにできるようになってるんやな。
■決算で何がわかる?

でもさ、決算って何を見たらええかわからんのよな…。

見るべきポイントは主に4つや!
- 売上高:どれだけ売れたか
- 営業利益:本業のもうけ
- 経常利益:営業利益+金融収支など
- 当期純利益:税金を差し引いた最終的な利益
あとは「EPS(1株あたり利益)」や「配当の予想」も出てたりするから要チェックや!

なるほどな〜。いろんな利益の名前があるけど、意味がわかればスッキリするな。

「見るべきはPL(損益)中心」なのはOKやけど、「慣れてきたらBS(バランスシート)やCF(キャッシュフロー)も見ると◎」やで
■配当や株価との関係

ところで決算って、配当にも関係あるん?

めちゃくちゃ関係あるで!
企業は「いくら利益が出たから、いくら配当出します」って決めるから、決算の内容はそのまま配当金に直結するんよ。
決算で「増配」って書いてたら、配当狙いの投資家はうれしいやろ?

増配を発表して株価が上がってるの見たことあるわ!
そら余計に配当くれるんやったらその株欲しくなるよな。

決算で配当の予想や方針も変わることがあるから、まぐさんみたいな配当狙いの投資家は要チェックやで。
■いい決算のはずなのに

でも、いい決算のはずなのに株価が下がるときあるよな?

それはな、「期待値とのギャップ」があるからや。
市場は決算の“中身”だけやなく、「予想より良かったか・悪かったか」を見とるんやで。
いわゆる“サプライズ”やな!
■どこで見れる?どう読めばいい?

決算って、どこで見たらええん?

いくつかあるで。おすすめは:
- 企業のIRサイト:公式やから確実や
- 株探(かぶたん):四半期ごとの推移もグラフで見やすい
- IRバンク・マネックス証券などの分析サイトも便利やな
- Yahoo!ファイナンスでも決算カレンダーや業績予想が見れるで

見るときのコツとかあるん?

最初は「決算短信」より「決算説明資料」の方がええで!
グラフ・要約・今後の見通しが載ってるし、社長コメントもあるから全体の流れがつかみやすい。
■注意点もあるで!

ところで、決算って何を見て「ええな」って判断すればええん?

単年の数字だけやなくて、「前年比・前四半期比・業績予想との比較」が大事や。
それに、営業利益だけ好調でも、最終利益が赤字ってこともある。
あとは「今後の見通し」も要チェックや。今回まで良くても“減益予想”が出たら株価は下がることもあるからな。

1年分だけやなくて、何年か分を比べた方がええんやな。

せやで!3年くらいの流れを見ると、安定感とか成長性も見えてくるわ。
■前期比があてにならんときもある?

ところでさ、決算見るときに「前期比」ってよう出てくるけど、いつでも参考になるもんなん?

それがな、業種によっては“前期比”があんまり参考にならんときもあるんよ。

へっ?どういうこと?

たとえば、
- スキー場やアイスメーカーみたいに季節によって売上が偏るビジネスやと、
- 4月〜6月(第1四半期)って、元々あんまり売上立たん時期やったりするんよ。
そんな場合、「前期(1月〜3月)と比べて売上激減!」って見えても、それが当たり前のパターンやったりする。

なるほどな〜、そりゃ比べる相手が悪いってことやな(笑)

せやから、そういう業種では“前年同期比”で比較する方が正確って言われてるで!
■たとえ話:通知表と“親の期待”

なんか例えないん?

ほな、学生の通知表で例えよか。
- 数学80点 → 期待が100点やったら怒られる
- 数学60点 → 赤点かと思ったら「お、がんばったやん!」って褒められる
企業の決算も一緒で、「期待を上回ったかどうか」が株価に反映されるんや。

なるほど、成績そのものより、周りがどう見てたかがカギなんやな〜。
▼まとめ
- 決算とは:企業の“成績表”で、売上や利益・配当などがわかる重要資料
- 見るポイント:売上高・営業利益・当期純利益・EPSなど。前年・予想との比較が大切
- 決算と株価:業績が良くても“期待外れ”なら株価は下がる。“サプライズ”があるかがポイント
- 「見るべきはPL(損益)中心」なのはOKやけど、「慣れてきたらBS(バランスシート)やCF(キャッシュフロー)も見ると◎」
配当との関係:利益に応じて配当が決まるため、配当狙いの投資家は決算チェックが不可欠 - 確認方法:企業IR、株探、IRバンクなど。初心者は「決算説明資料」から入るとわかりやすい
- 注意点:単年だけでなく複数年での比較・成長性・見通し・財務体質もあわせて見るのが大事
- 四半期ごとの決算内容が変わる=配当の予想や方針も変わることがある
まぐのメモ
最初は「決算」って聞くと、なんか小難しそうで身構えてまうけど、実際には「企業の通知表」って思えばだいぶとっつきやすいな。
自分が投資してる会社が、ちゃんと稼げてるかどうか、成長してるかどうかを見るには、やっぱり決算チェックは避けて通れへん。
特に配当狙いの投資をしてる自分にとっては、
- 「ちゃんと利益が出てるか?」
- 「増配の余地があるか?」
- 「減配しそうな兆候はないか?」
こういうのを見るうえで、営業利益や当期純利益、配当予想の数字は大事な判断材料やなって実感してる。
あと、“サプライズ”で株価が動くっていうのも、感情で一喜一憂せんためのヒントやと思った。
「決算は悪くないのに株価が下がる」とか、その逆とか、よくあるけど、それって“期待とのズレ”があるだけやったりする。
せやから、数字だけ見て判断するんやなくて、前年や業績予想との比較、今後の見通し、事業環境なんかも合わせて見るように心がけたいと思う。
最近は、営業キャッシュフローとか自己資本比率も気になるようになってきた。慣れてきたら、こういう数字も意識してみようと思う。
正直まだまだ勉強中やけど、1回1回の決算が、投資力を伸ばすチャンスや!って思えば、ちょっとずつ慣れていける気がしてるわ。