■ROA(総資産利益率)って?

チャッピー、最近「ROE」はわかってきた気がするんやけど、「ROA」っていうのも見るらしいな?なんなんそれ?

お、ええところ気づいたな!
ROAはな、「Return on Assets(リターン・オン・アセット)」の略で、「総資産利益率」って言われる指標やねん。
簡単に言えば、「会社が持ってる全部の資産を使って、どれだけ利益を出せてるか」ってことやな。

全部の資産ってことは、借金とかも含めてってこと?

その通り!
ROEは“株主のお金”に対しての利益やったけど、ROAは“会社全体の持ち物(借り物も含む)”で、どれだけもうけたかを見る指標やで。
■ROAってどうやって計算するん?

なんかイメージはできたけど、式とかってあるん?

もちろんや!計算式はこうや:
ROA = 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)
たとえば、総資産が100億円で純利益が5億円やったら、ROAは5%やね。

つまり、会社が持ってる資産全部を使って、どれくらい効率よく利益を出してるかってことやな!

その通りや!
「会社全体としてのもうけ力」を見る指標って思ってくれたらええで。
■ROEとの違いって?

ROEとROAって、似てるようで違うんよな〜。

せやね。ROEは株主目線、ROAは会社全体目線って感じかな。
たとえば、借金が多い会社は、ROEが高くてもROAが低いってことがあるんや。

え、どういうこと?

借金(負債)を使うと自己資本は少なくても済むから、ROEはグッと上がりやすいねん。
でもROAは総資産全体を見てるから、「借金パワーでブーストしてるかどうか」も見破れるっちゅうわけやな。
■ROAは何%くらいあればええの?

ROAって、どれくらいやったら「優秀やで〜」って言えるん?

業種によるけど、目安としてはこんな感じや:
- 5%以上:なかなかええやん!
- 3〜5%:まあまあ頑張ってる
- 3%未満:もうちょっと改善してほしいな〜
特に製造業とか重たい資産を持ってる企業はROAが低くなりがちやから、一概には比べられへんけどな!

ROEに比べて低めに見えるんやな?

そやねん。ROAは「総資産」って大きなモノを分母にしてるから、どうしても数値は控えめになる傾向があるで。
■ROEとROAをセットで見る?

「ROEとROAはセットで見たほうがええで〜」ってよく言われるけど、実際どんなふうに見たらええん?

ええところ突いてくるなぁ!
ROEとROAをセットで見ると、「会社がどれだけ効率よく利益を出してるか」だけやなくて、「どれくらいリスク(借金)を取ってその利益を出してるか」もわかるんや。

リスクって、借金のこと?

そうそう。たとえば、こんな2つの会社があったとするやん?
会社 | ROE | ROA | 特徴 |
---|---|---|---|
A社 | 15% | 10% | 借金少なめで堅実に利益を出してる |
B社 | 15% | 3% | 借金多めでレバレッジかけてROEを高く見せてる |

おお、同じ15%でも、中身が全然ちゃうんやな!

せやねん!
B社はROEこそ高いけど、ROAが低いから「自己資本が少ないぶん、借金をいっぱい使って利益を出してる」ってことが見えてくる。

ってことは、ROAが低くてROEが高いと、「リスクを取ってる経営」って見えるんやな。

その通り!
逆に、ROAも高くてROEも高い企業は、「効率もよくて財務体質もしっかりしてる」ってことで、投資家からはめちゃくちゃ評価されやすいで!

なるほど〜。ROEとROAを合わせて見るとバランスよさそうやな!

ざっくりとやけど、こんな感じで見るとバランスがつかみやすいで:
ROE | ROA | 評価のイメージ |
---|---|---|
高い(10%以上) | 高い(5%以上) | → 文句なしの優良企業!利益効率も財務健全性も◎ |
高い(10%以上) | 低い(3%未満) | → 借金レバレッジでROEが高く見えてるだけかも?要注意! |
低い(5%未満) | 高い(5%以上) | → 安定して利益出してるが、株主資本比率が高すぎてROEが下がってるパターンも |
低い(5%未満) | 低い(3%未満) | → 利益効率が低くてイマイチ。理由をよくチェックすべし! |
▼まとめ
- ROA=当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)
- 会社が持ってる全部の資産で、どれだけ利益を出してるかを見る指標
- ROEと違って、借金も含めた“全体効率”をチェックできる
- 5%以上なら「ええやん!」って感じやけど、業種差もあるから要注意
- ROEとセットで見れば、借金依存度やバランスもわかる
まぐのメモ
ROAって、最初は「ROEとどう違うん?」って思ってたけど、話を聞いてたらようやく腑に落ちたわ。
ROEが“株主から預かったお金(自己資本)でどれだけ利益を出してるか”を見るのに対して、
ROAは“会社が持ってるすべての資産でどれだけ稼げてるか”を見るもんなんやな。
これってたとえばやけど、ROEだけ見て「この企業はよう稼いでる!」って思っても、実際は借金まみれでムリして利益出してる場合もあるってことやろ?
それってちょっと怖いやん。
ROAも一緒に見れば、「この利益はちゃんと“地に足ついた稼ぎ”なんか?」って見えてくるってのは、めっちゃ大事な視点やと思った。
特に初心者の僕みたいな投資家にとっては、「派手な数字」より「地に足ついた実力」を見抜くことが大事やと思うから、
これからはROEとROAをセットで見て、そのバランスから企業の体質や経営の姿勢を読み取れるようになっていきたいな。
「華やかな数字の裏にある地味な努力」っていうか、そういうとこを見逃さんようにしたい!