■TOPIXって?

チャッピー、ニュースで「TOPIXが上がった」って出てるけど、「TOPIX」ってなんなん?

TOPIXは「東証株価指数」って呼ばれるもんで、東証プライム市場に上場してる全部の会社を対象にしてるんや。
だから日経平均みたいに225社だけやなくて、約2,000社が入ってるんやで。
■日経平均との違い

じゃあ、TOPIXって日経平均ってどう違うん?
どう使い分けるん?

日経平均は「株価平均型」やから、ファーストリテイリング(ユニクロ)みたいに株価の高い銘柄の影響が大きい。
一方でTOPIXは「時価総額加重平均型」っていう方式を使ってて、会社の大きさ(時価総額)に応じて指数に反映されるんや。
■時価総額加重平均って?

時価総額加重平均ってどういうこと?

時価総額ってのは「株価 × 発行株数」で計算される会社の大きさを表す数字やな。
言い方を買えると、その会社を全部買うのに必要な金額やな。
時価総額が大きい会社=大きな会社と言っていいやろう。
TOPIXはその「大きな会社ほど影響が強い」仕組みやから、トヨタとかソニー、キーエンスみたいな大企業の株価が動けば指数も動きやすい。
■構成銘柄の特徴

じゃあTOPIXはどんな銘柄が強いん?

時価総額が大きい会社が上位を占めとるで。
例えばトヨタ自動車、ソニーグループ、三菱UFJフィナンシャル・グループ、キーエンス、日本電信電話(NTT)あたりやな。
日経平均と違って「株価が高いかどうか」じゃなく「会社の大きさ」で決まるんや。

名だたる企業ばっかりやな。

2025年9月4日引け時点の上位ランキングを見てみるとこんな感じやで👇
順位 | 銘柄名 | 時価総額(兆円) |
---|---|---|
1 | トヨタ | 45.9 |
2 | 三菱UFJ | 27.1 |
3 | ソニーG | 25.2 |
4 | ソフトバンクG | 22.8 |
5 | 日立 | 17.6 |
6 | 任天堂 | 17.3 |
7 | 三井住友FG | 15.7 |
8 | ファーストリテイリング | 15.2 |
9 | NTT | 14.4 |
10 | キーエンス | 13.7 |
■歴史の違い

そういえば、TOPIXっていつからあるん?

TOPIXは1969年から算出され始めたんや。
日経平均は1949年からやから、20年くらい先輩やね。

なるほど、日経平均の方が昔からあるんやな。

せやね。
だから長期のチャートを見ると、日経平均の方が戦後からの流れまで見えるんよ。
一方でTOPIXは歴史が浅い分、長期比較にはちょっと弱い。
でも「日本株全体を映す鏡」としての精度はTOPIXの方が高いんや。
TOPIXは戦後の復興期データは持ってないけど、高度成長期以降の日本経済を映してきたんやで。
■TOPIXが重視される理由

TOPIXってニュースでは日経平均ほど出てこーへんけど、投資家は気にしてるん?

そこがポイントやで。
ニュース映えするのは日経平均やけど、実際に運用の世界ではTOPIXがめっちゃ重視されてる。
たとえば GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)。
世界最大級の年金基金で、2025年時点で約260兆円規模の資産を運用してる。
その中の日本株のパッシブ運用では TOPIX(配当込み)をベンチマーク にしてるんや。

つまり「国の年金を運用してるプロ中のプロがTOPIXを基準にしてる」ってことやな。

そうそう。
日経平均はあくまでニュースや先物取引で使われやすい指数。
一方でTOPIXは「日本株全体を正しく映す」から、投資信託やETF、年金運用の基準にされてるんやで。
■海外との比較

日本株全体を正しく反映するなら、海外の指数との比較にも使えたりする?

その通りやで!
アメリカやと「S&P500」、イギリスやと「FTSE100」、ドイツやと「DAX」、フランスやと「CAC40」っていう、その国を代表する時価総額加重平均の指数がある。
それにオルカンがベンチマークとしてる「MSCI ACWI」っていう世界中の株式をカバーした指数もあるんや。

なるほど、日経平均よりも国際比較に向いてるってことやな。

せやせや。ニュース映えは日経平均、実務や比較はTOPIXって住み分けやな。
■長期投資家の視点

長期投資家としてはTOPIXをどう見たらええんやろ?

TOPIXは日本株全体の動きを表す鏡やから、長期投資家にとっては「市場全体のトレンドをつかむ指標」やな。
短期の値動きに振り回されるんやなくて、「右肩上がりの流れを保ててるか」を見るのが大事や。

TOPIXを見ながら、日本株への投資方針を再確認していくのが良さそうやね。
■まとめ
- TOPIX=東証プライム市場の全銘柄を対象にした株価指数
- 「株価平均型」の日経平均と違って「時価総額加重平均型」
- トヨタやソニー、キーエンスなど大企業の影響が大きい
- 1969年から算出で日経平均より歴史は浅い
- GPIFもベンチマークに採用するなど、運用の世界で重視される
- 長期投資家は「日本株全体の流れ」をつかむ指標として使えば十分
- 海外のS&P500やACWIと比べやすい=国際的に通用する指数
■まぐのメモ
日経平均とTOPIXを比べてみると、「ニュースでよく見るのは日経平均」「実際の運用で重視されるのはTOPIX」って住み分けがあるのがわかった。
TOPIXは日本株全体を反映してるから、長期投資家にとっては市場全体の空気を知る指標としてちょうどええ。
GPIFがベンチマークにしてるって知ると安心感もあるし、「TOPIX=投資の本命指数」って感じやな。
日本株に投資するなら、日本の経済的な立ち位置を知るためにも海外指数と比較できるのも便利。