■失業率って?

チャッピー、ニュースで「失業率が上昇」とかってよく聞くけど、あれってどういう意味なん?

失業率は簡単に言うと「働きたいのに仕事がない人の割合」や。
労働力人口っていう「働ける年齢で、働く意志のある人たち」を母数にして、その中で失業者が占める割合を計算してるんやで。
■どうやって計算してる?

具体的にはどう計算するん?

式にするとこうや👇
失業率(%)=失業者 ÷ 労働力人口 × 100
例えば、労働力人口が6,700万人で、そのうち失業者が200万人やったら、
200万人 ÷ 6,700万人 × 100 = 約3.0% ってなるんや。

数字で聞くとイメージしやすいな。
■完全失業者って?

でも「失業者」って誰を指すん?ただ働いてへん人全員?

そこがポイントや。
「完全失業者」っていう定義があって👇
- 働く意思と能力がある
- 今は仕事をしてない
- 仕事を探していて、すぐに働ける状態
この条件を満たす人だけがカウントされる。
専業主婦や学生は「働く意思がない」とされるから、失業者には入らへんねん。
■景気との関係

失業率が上がったり下がったりするのは、やっぱり景気と関係してるん?

その通り!
- 景気がいい時 → 企業は人手を増やす → 失業率が下がる
- 景気が悪い時 → 企業は採用を控える → 失業率が上がる
だから失業率は「景気の体温計」みたいに使われるんや。
■金利との関係

失業率が「金利」ともつながってくるん?

めっちゃ関係あるで!
中央銀行は「物価(インフレ)」と「雇用(失業率)」をバランスよく見るんや。
- 失業率が低すぎる → 人手不足で賃金が上がる → インフレにつながる → 利上げ
- 失業率が高すぎる → 景気が冷えすぎ → 雇用を守るために利下げ
アメリカのFRBなんかは「物価の安定」と「雇用の最大化」を二大目標にしてるんやで。
■雇用統計って?

じゃあ、ニュースで「アメリカの雇用統計発表で株価が急変」ってよく見るわ。あれも失業率が関係してるん?

そうやで!
アメリカの「雇用統計」は毎月発表されて、失業率+新規雇用者数+賃金の伸びとかが入ってる。
世界中の投資家が注目する超ビッグイベントや。
発表が予想より強ければ(失業率が低ければ)「景気がいい=でも利上げもあり得る」と受け取られて株価や為替が動く。
逆に弱ければ(失業率が高ければ)「利下げかも」となるんやな。
■ジブリの呪い

そういや「ジブリ作品が金曜ロードショーで流れると相場が荒れる」って聞いたことあるけど、あれホンマなん?

それ、投資家の間で有名なジンクスやで!
「ジブリの呪い」なんて呼ばれてるんやけど、実際はジブリが悪いんやなくて「金曜夜に米雇用統計が発表されることが多い」からやね。

ジブリは関係なくて、金曜夜ってことで発表タイミングがかぶってる事が多いだけか。

せやせや。
けど投資家からしたら「雇用統計=波乱」やから、ジブリの夜に荒れやすいってネタにされとるんやな。
ちょっと遊び心ある話やけど、「雇用統計が相場にどんだけ影響力あるか」を表してる例やと思うで。
■失業率と株価の関係

失業率が株価に大きな影響を与えるってことやんか。
じゃあさ、失業率が低い=景気が良い=株価にプラスってこと?

一概にはそう言えんのが難しいところや。
- 低失業率=景気好調で企業利益アップ → 株価にプラス
- ただし賃金が上がりすぎてインフレ加速 → 利上げの可能性 → 株価にマイナス
逆に、失業率が高いと株価にはマイナスやけど、「利下げで景気刺激」という期待が出てプラスに働くこともある。

それだけやとどっちに動くかわからんやん!

例えば、中央銀行がインフレが落ち着いてきて、利下げしようか迷ってるときなんかに、失業率が上がったら「利下げに踏み切る可能性が高くなった」って織り込んで株価が上がったりする感じやな。
物価の状況とかを見て、ケースバイケースではあるんやけどな。
■市場予想との差

失業率は何%くらいなら株価にいいみたいなのはある?

景気を判断するんやったら低ければ低いほうが景気がいいってことにはなる。
基本的なレンジとしては日本は2〜3%で低め安定、アメリカは5%前後を行き来ってイメージやな。
ちなみにアメリカやと、失業率が3〜4%程度なら「完全雇用に近い」とされるで。

そのレンジから外れたら株価が大きく動くってこと?

それもあるけど、前月比や市場の予想との差が大きければ短期的に株価が大きく動く可能性がある。

市場予想との差が大きいと、予想と違う=「トレンドが変わったかも」ってことで変動注意ってことね。
覚えとこう。
■生活との関わり

投資家じゃなくても、失業率って生活に関係あるん?

めっちゃ関係あるで。
就職活動してる人や転職したい人にとって、失業率が低い時は「売り手市場」で仕事が見つかりやすい。
逆に失業率が高い時は「買い手市場」で競争が激しくなる。
つまり、就職や転職のしやすさを測る目安にもなるんや。

転職活動にも使える指標ってことやな。

せやね。
転職を考えてるなら、失業率が低い=会社イケイケで、人が足りてない時を狙ったほうが選択肢も報酬も良くなることが多いんじゃないかな。
■長期投資家の視点

じゃあ、長期投資家としては失業率をどう見たらええん?

毎月の数字に一喜一憂する必要はないけど、「トレンド」を意識するとええで。
- 失業率がじわじわ下がっている → 景気回復傾向
- 失業率が上昇し続けている → 景気後退の可能性
それを見ながら「金利や株価の大きな流れ」を把握するのが長期投資家にとって大事やな。
■まとめ
- 失業率=働きたいのに仕事がない人の割合
- 「完全失業者」の定義があり、専業主婦や学生は含まれない
- 景気がいいと下がり、悪いと上がる → 景気の体温計
- 金利政策とも直結。低すぎれば利上げ、高すぎれば利下げの材料に
- アメリカでは3〜4%、日本では2〜3%でも“完全雇用に近い”とされる
- 投資家にとっては雇用統計が重要イベントの一つ
- 長期投資家は「毎月の数字よりも大きなトレンド」を見るのが大事
■まぐのメモ
CPI → 金利ときて、今度は「失業率」。
こうして見ると、経済の動きがつながってるのが実感できるな。
ニュースで「失業率が3%台」とか見ても、ただの数字やと思ってたけど、「景気や金利に直結する大事な指標」ってわかった。
長期投資家としては、雇用統計で株価が大きく動いても、目先の数字に振り回されんと「失業率のトレンド」を見るようにしたい。
結局は経済の大きな流れを理解して、積立を続けるのが一番やな。