■リスクプレミアムって?

チャッピー、「リスクプレミアム」ってよく聞くけど、なんなん?

リスクプレミアムはな、「リスクを取った分のごほうび」って考えたらわかりやすいで。
安全な国債より、株式のほうがリターンが高いのは、そのリスクに耐えてくれる投資家に“上乗せの利益”が支払われるからなんや。
■どれくらい違うん?

実際、株と国債でどれくらい違うん?

アメリカの長期データやと👇
- 株式:年平均実質リターン 約7%前後
- 長期国債:年平均実質リターン 約2%前後
- 現金(短期国債):ゼロに近い

この「差」が株式リスクプレミアムやな。
■実質リターンの話

さっきの株7%とか国債2%って、「実質」って言ってたけど、それはどういうこと?

ええ質問やな。
「実質」ってのはインフレを引いた後の数字や。
名目リターンやとお金は増えてても、物価が上がったら価値が目減りしてまうやろ。
現金がゼロに近く見えるのも、インフレに負けてほとんど増えへんからなんや。
■株以外のリスクプレミアム

なるほど。じゃあリスクプレミアムは「株式」だけの話なん?

いや、ほかの資産にもあるで。
たとえば不動産や社債、ハイイールド債なんかも、国債よりリスクが高い分だけリターンが上乗せされとる。

資産クラスごとにプレミアムの大きさが違うんやな。
■なんで株式?

チャッピーはいろんな資産クラスがある中で株式への投資を勧めてるやん。
なんで株式なん?

株式はな、企業の成長に直接乗っかれる資産なんや。
しかも長期のリスクプレミアムが一番はっきり世界的に共通して確認されてきたのも株や。

だから株式への投資が合理的って話なんや。

もちろん人によっては不動産や債権を組み合わせてもええけど、“成長を取り込みたいなら株式”ってのが基本やな。
■歴史的データで安心感

でもそれってほんまに長期で成り立つん?たまたま今の時代だけちゃう?

それがな、アメリカのデータやと100年以上の歴史の中でずっと確認されとるんや。
短期は上がったり下がったりブレるけど、長い目で見ると株式リスクプレミアムは世界的に共通して安定して存在してきたんや。
せやからこそ長期投資の基本になっとるんやで。

それってアメリカだけの話なん?

そんなことないよ。
日本でも長期的には株式が債券を上回ってきたで。
■長期投資との関係

なるほど。でも短期的には株価が下がることもあるやん?

せやねん。短期やとマイナスになることもある。
でも長期で投資を続けると、このリスクプレミアムのおかげで株式は国債より高いリターンを出してきたんや。
■リスクの取りすぎに注意

じゃあリスクを取りまくったほうが得ってこと?

いやいや、それは違うで。
大事なんは「自分に合った適正なリスク」を取ることや。
- 生活資金まで投資に突っ込むと暴落で生活が崩れる
- ハイリスク商品ばっかりやと一発退場の危険がある
- 分散投資や現金比率で調整して、自分が眠れる範囲のリスクを取ることが大切や

なるほど。リスクプレミアムは“リターンの源泉”やけど、取りすぎたら逆に破綻のもとになるんやな。

インデックスの分散投資、長期積立をして自分にリスクの取り方を調整していくのがいいんちゃうかな。
■まとめ
- リスクプレミアム=「リスクを取ったごほうび」
- 株式は国債よりリターンが高いのはこの差のおかげ
- 株式投資は短期はブレても長期ではリスクプレミアムを享受できる
- ただし「リスクの取りすぎはNG」→適正リスクを取ってこそ恩恵がある
■まぐのメモ
リスクプレミアムは「長期投資の心臓部」やと思う。
ただし、取れるリスクには人それぞれ限度がある。
夜ぐっすり眠れる範囲でリスクを取ってプレミアムを受け取る、これが自分のルールやな。
自分は生活に困らん範囲で投資を続けて、この“ごほうび”をコツコツ積み上げていきたい。