■ナンピンって?

チャッピー、「ナンピン買い」ってたまに聞くけど…どういう意味なん?

ナンピン(難平)っちゅうのは、買った株が値下がりしたときに、さらに買い増して平均取得単価を下げる手法のことやで。
■下がったらチャンス!?

ふーん…。株価が下がったから「安なった!チャンスや!」って思って買い足すってこと?

そうそう。たとえば1,000円で買った株が800円に下がったときに、800円でもう1回買うと、平均取得価格は900円になるんよ?

たしかに下がったぶん安く買えて、反発して元の1,000円になったら得できそうやな。
それってうまくいくん?

それがな…。
うまくいくときはええけど、落ちるナイフを掴むことにもなりやすいんや。
やから昔から言われとる格言があってな、
「下手なナンピン、素寒貧(すかんぴん)」
→ 下手にナンピンすると資金を失ってスッカラカンになるで!っていう警告やな。

おおぉ…こわっ!
つまり、ナンピンって“助けようとして自分も沈むパターン”になりやすいんやな。
■押し目買いとの違いは?

ナンピンと「押し目買い」って似てるような気もするけど…ちゃうん?

似てるようでちゃうで!イメージとしてはこんな違いがあるんや👇
📌 押し目買い
→ 上昇トレンド中にちょっとだけ値下がりしたところを「ここがチャンスや!」と見て買うやり方。
トレンドに逆らわんのが基本や。
📌 ナンピン
→ 買ったあとにズルズル下がってるのに、「さらに買って平均単価を下げよう」とする行動。
トレンドに逆らってることも多いし、リスクも高めや。

もうちょっとイメージが湧く感じの言い方ない?

たとえば、押し目買いは「元気に階段を登ってる途中で一休みしたから、そろそろまた登るやろ」って考えるイメージ。
ナンピンは「エレベーターで下がってる最中に『そろそろ止まるやろ!』って乗り込む」感じやな(笑)

めっちゃわかりやすい例えやな!
そのまま塩漬けになってしまうパターンは多そうやな。
■ナンピンをやるときの注意点は?

どうしてもナンピンしたいなら、こんな条件が必要や👇
- 下がった理由を分析して納得できてるか?
- 自分の資金に余裕があるか?(最悪ゼロになる覚悟があるか)
- どこまで下がったら損切りするか決めてるか?

なるほどな…。
ナンピンは計画的にってことね。
「なんとなく下がったから買い増しとこ!」はあかんってことやな。

せやで。ナンピンは諸刃の剣や。使い方を間違えたらほんまに“素寒貧”になってまうで!
■計画的なナンピンって?

でもな、仮に「これや!」って思える高配当株が、そんなに割高やない水準で買えてたとして…
全体の相場が暴落して下がったときに、ちょっとずつ計画的にナンピンしていくってのはアリちゃう?

おっ、めっちゃ冷静な視点やな。それなら十分アリやで!
たとえばこんな感じで「計画的にナンピン」するのがポイントや👇
- 銘柄選定:業績・財務・配当が納得できる高配当株を選ぶ
- 初回買い:割高でない水準でまず買う
- 下落幅ルール:たとえば「買値から〇%下がったら1回目のナンピン」
- さらに下がったら…:もう〇%下がったら2回目、って感じで段階的に資金投入
- 資金管理:全力ナンピンせず、どこまで下がっても耐えられるように調整する

なるほどな〜!
「なんとなく安なったから買い増しとこ〜」やなくて、「ここまで下がったら買う」って決めてやるわけや。

そうそう!
それなら、ただの感情的なナンピンとちゃうくて、「押し目戦略に近い計画的ナンピン」になるで。
しかも、高配当株やったら保有してるだけで配当も入ってくるから、多少の下落にも心の余裕ができるしな。

あ〜それ大事やわ。焦って売って後悔したくないし、
自分で「ここまでの下落は想定内!」って言えるようにしときたいな。

その姿勢やったら、ナンピンも「武器」になるで!
■まとめ
- ナンピン(難平)とは、買った株が値下がりしたときに、さらに買い増して平均取得単価を下げる手法。
- 成功すれば反発時の利益が大きくなるが、失敗すると「下手なナンピン、素寒貧(すかんぴん)」という格言のとおり、資金を失うリスクも高い。
- 押し目買いは「上昇トレンド中の一時的な下落」での買いを狙うのに対し、ナンピンは下降トレンド中の平均単価調整が多く、トレンド逆行でリスクが高め。
- ナンピンは「落ちるナイフを掴む」行動にもなりがちなので、感情的な判断はNG。
- やるなら以下のような計画的ナンピンが重要:
- 自分が納得できる高配当株や業績の良い企業を選ぶ
- 割高ではない水準で最初に買う
- 下落率に応じて買い増しタイミングを事前に設定しておく
- 資金管理を徹底して、最悪のケースも想定しておく
- 長期保有前提かつ高配当銘柄なら、配当を受けながらのナンピン戦略は一定の合理性あり。
- 安易なナンピンは危険だが、「想定と計画に基づくナンピン」は武器になる。
まぐのメモ
最初はナンピンって「お得に買い増せてええやん!」って思ったけど、下がり続けると「もう引けへん!」ってなるやつやな。
チャッピーの例えで「エレベーターに飛び乗る」ってのが妙に刺さったわ(笑)
ちょっと考えたら“道具としての使い方次第”やなって思った。
なんとなく下がったからって感情的にナンピンするのは、まさに「素寒貧」コースやけど、
自分が納得できる高配当株を、割高ではない水準で買ってて、
相場全体の暴落で下がったときにルールを決めて買い増すのは、冷静な戦略やと思う。
たとえば「買値から10%下がったらナンピン、さらに10%で2回目」みたいに、
感情抜きのルールで淡々と動けるかどうかがカギになりそう。
あと、配当があると含み損でも「持ってて良かった感」が出やすいのもナンピン戦略の強みかも。
とにかく、ナンピンはリスクとリターンをちゃんと天秤にかけて、
「自分で納得できる下落」しか拾いにいかんっていう姿勢を忘れんようにしたい!