■金利って?

チャッピー、ニュースで「金利が上がった」とか「利下げ」とかよく聞くけど、そもそも「金利」って何なん?

金利は簡単に言うと「お金を借りるときのレンタル料」や。
銀行から借りたら利息を払うやろ?それを割合で表したものが金利やねん。
逆に預金したら利息をもらえるやろ?それも金利やで。
■お礼がほしい。

なるほど。
もし友達に1万円貸す時があったとして、翌日すぐに返してくれれば別にいいけど、1年後に返すってなればレンタル料としてちょっとくらいは「お礼」みたいなんほしいもんな。

その「お礼」がまさに「金利」やで。
■政策金利って?

ニュースに出る「政策金利」ってのは何なん?

政策金利は、中央銀行(日銀やFRB)が経済をコントロールするために決める「基準の金利」や。
- 利下げ → お金を借りやすくして景気を刺激する
- 利上げ → お金を借りにくくして景気を冷ます
インフレ率が高すぎると利上げ、景気が冷えすぎると利下げ、っていう風に使い分けるんやな。
■金利による景気への影響

家を買う時、金利が低くてお金を借りやすいなら、もうちょっと借りてワンランク上の家を買おうって思うもんな。
逆に金利が高いと、返せるか大丈夫かなってなって買い入れ額を減らそうかなって考えるわ。

企業も同じで、町工場で考えてみると、金利が下がれば借金して生産性を上げる「新しい機械」を入れようかってなるけど、金利が高いと借金してまでの設備投資は今は見送ろうかってなるんよ。
つまり、金利が上下することで「新しい機械」が売れるかどうかが変わってくるって感じやな。

財布の紐の硬さが変わるって感じかな。

こんな流れが世の中全体的に起こるから、金利によって景気が良くなったり悪くなったりするって感じやな。
■金利が下がると株価は

今の話やと、金利が低いと、機械を導入した工場も、その機械を作ってるメーカーさんも、両方売上が上がっていく流れやな。
株価はどうなんの?

株価っていうのはEPS(一株あたりの利益)×PER(株価収益率)で表せたやろ?
ざっくり言うと、売上(EPS)が上がると、基本的には株価は上昇することになる。
逆に、金利が上がると売上の成長が期待できなくなる。
だから
利下げ→株高
利上げ→株安
ってなる傾向があるで。
■国債利回り(金利)って?

市場でよく見るのは「国債の金利」やで。
10年債とか30年債とか。
あれは政策金利と違うん?

ええ質問や!
政策金利は中央銀行が「決める」金利、国債利回りは市場(投資家の売買)で「決まる」金利や。
つまり——
- 政策金利:短期的な「中央銀行の意思」
- 国債利回り:将来のインフレや景気への「市場の期待」
やねん。

大きな方向性を見逃さないように、チェックだけはしておくのが良さそうやな。

せやな。
政策金利や各種国債利回りは、重要な指標やから要チェックやで!
■国債の種類と意味

国債にも種類があるみたいやけど何が違うん?

国債の利回りは期間ごとに違ってて、それぞれ役割があるんや。
- 2年債:短期金利に近い。政策金利の影響を強く受ける
- 5年債:中期的な物価や景気の見通しを反映
- 10年債:代表的な長期金利。住宅ローン金利の目安にもなる
- 30年債:超長期。年金・保険会社みたいな長期投資家が注目
例えば5年債の利回りが1%なら「今後5年間の平均政策金利は1%くらいやろう」と市場が見てることを意味するんや。
それぞれ役割があるんや。
■長期債と短期債どっちがいい?

期間が短いのと長いのがあるんやな。
どっちがいいとかあるん?

基本的には30年とか長期になると、未来に何が起こるかわからんやん。
その長期のリクスを受け入れるって意味で、プレミアムが乗って長期債の方が短期債より利回りが高くなるのが自然やで。

長期債の金利の方が基本的には利回りがいいんやね。
覚えとこう。
■逆イールド

短期債の方が金利が高いなんてことあるん?

たまに起こるんよ!
普通は「長期金利>短期金利」で右肩上がりのカーブになるんや。
けど、急なインフレなって、中央銀行が急に利上げした時なんかは「短期金利>長期金利」になって「逆イールド」って現象が起こる。
- 順イールド:右肩上がり=経済は健全
- 逆イールド:短期>長期=景気後退のサインとされる
特にアメリカでは「逆イールドの後に不景気が来る」ってよく言われるで

めっちゃ怖いサインやん!

せやな。
別の言い方をすると、将来は今より利下げせざるを得ない状況になるってことで、市場は“景気後退を織り込んでる”ってことや。
■生活への影響

僕らの生活には金利はどう関わってくるん?

がっつり関係あるで!
- 住宅ローン金利:10年債と連動しやすい。金利上昇=返済額アップ
- 預金金利:政策金利が上がると銀行の利息も上がる
- 株価・為替:利上げは株にマイナス・通貨にプラス、利下げは逆
つまり「お金の借りやすさ」から「資産の値動き」まで、ぜんぶ金利で左右されるんや。
■長期投資家としてどう見る?

長期投資家は金利をどう意識すべきなんやろ?

短期の上げ下げで一喜一憂する必要はないけど、大きな方向感は知っといた方が安心や。
- 政策金利は「中央銀行のアクセル・ブレーキ」
- 国債利回りは「市場の未来予想」
- 逆イールドは「景気後退の赤信号」
この3つをざっくり押さえとけば、ニュースに振り回されずに「経済が熱すぎるか冷えすぎるか」を見極められる。
長期投資家に大事なのは「低金利でバブルになってないか?」「高金利で企業利益が圧迫されてないか?」って大きな視点やな。
■まとめ
- 金利=お金のレンタル料。借りれば払う、預ければもらえる
- 政策金利=中央銀行が決める短期の基準金利
- 金利が下がると株価↑上がると株価↓
- 国債利回り=市場が決める将来予想(2年・5年・10年・30年で役割が違う)
- 短期は政策金利、長期は国債利回り
- 基本的には長期金利>短期金利
- 短期金利>長期金利になる「逆イールド」は景気悪化のサイン
- 長期投資家は「短期変動よりも、金利水準が経済や資産に与える方向性」を押さえるのが大事
■まぐのメモ
CPIに続いて金利を見てみると、ほんまに経済がつながってるのがわかる。
「中央銀行がどう動くか」と「市場がどう見てるか」っていう2つの視点が大事やな。
投資家としては「逆イールド=要注意」くらいの警戒心を持ちつつ、長期投資はブレずに続ける。
結局は「金利=経済のアクセルとブレーキ」やと理解した上で、落ち着いて積立を続けていくのが一番やと思ったわ。