■GDPって?

チャッピー、「GDPが成長」とか「GDPがマイナス」とかニュースでよく聞くけど、GDPって結局なんなん?

GDP(Gross Domestic Product/国内総生産)ってのは、ざっくり言うと「国の成績表」やな。
もっと噛み砕くと「その国で1年間に生み出されたモノやサービスの合計額」や。
■ GDPってどうやって計算してる?

成績表っていうけど、どうやって数字を出してるん?

大きく分けて「支出」の合計で計算するんや。
式にすると👇
GDP = 消費(C)+ 投資(I)+ 政府支出(G)+ 純輸出(NX=輸出−輸入)
つまり、家計が使ったお金・企業の設備投資・国や自治体が使ったお金・海外との貿易をぜんぶ足し合わせたものやな。
- 消費(C):スーパーでの買い物、外食、スマホ代 → 家計の出費
- 投資(I):企業が工場を建てる、新しい機械を買う → 未来の稼ぎのタネ
- 政府支出(G):道路工事、学校運営、病院の運営 → 国の出費
- 純輸出(NX):輸出 − 輸入 → トヨタが海外に車を売るのはプラス、原油を輸入するのはマイナス

なるほど、国のお金の流れをまとめた数字ってことか。
■身近な例

でもまだピンとこんな。もっと身近に例えてくれへん?

じゃあ、国全体じゃなくてショッピングモールの売上でかんがえてみよか。

ショッピングモールなら分かりやすいそう!

GDPの大きく4つの柱はこんな感じかな👇
- 消費(C)
モールに来たお客さんがスーパーで食材を買ったり、服屋で服を買ったり、映画館で映画を観たりする。
これが一番大きい部分や。GDPの半分以上はこの「消費」が占めとる。 - 投資(I)
モールのオーナーが新しい店舗を作ったり、レストランが新しい厨房機器を導入したりする。
こういう「将来のための設備投資」が投資にあたるんや。 - 政府支出(G)
モールの管理会社が「駐車場を整備します」「エスカレーターを増設します」って公共工事をやるイメージやな。
国の公共事業とか役所の支出がここに入る。 - 純輸出(NX = 輸出-輸入)
モールの中に「おみやげコーナー」があって、海外のお客さんが日本の商品を買ってくれたらプラス(輸出)。
逆に海外から仕入れた商品を買ってる分はマイナス(輸入)。
その差額が「純輸出」になるんや。

ショッピングモールの「売上」を構成するお金の流れを、消費・投資・政府支出・輸出入に分けてるってことやな。

そういうこと!
国全体でそれを集計したのが「日本のGDP」ってことや。
ニュースで「GDPの成長率が〇%」って出るときは、この4つの柱の合計が去年より増えたか減ったかを見てるんや。
■名目GDPと実質GDP

GDPってニュースで名目とか実質とか言ってた覚えがあるんやけど。

実は2つの見方があるんや。
- 名目GDP:単純にその年の値段で合計したもの。物価の上昇も込み。
- 実質GDP:物価変動を取り除いて「実際にモノやサービスがどれだけ増えたか」を表したもの。
例えば今年はリンゴが1個100円から110円に値上がりして、販売個数は同じなら「名目GDPは増えた」けど、「実質GDPは変わらん」ってことやな。
経済の実力を見るなら実質GDPが重要やで!
■1人あたりGDP

「GDPが大きい=国が豊か」ってことなん?

規模の大きさを表すにはそうやけど、「国民1人あたりの豊かさ」を比べるなら 1人あたりGDP を見るんや。
例えば中国はGDP全体では大きいけど人口も多いから、1人あたりGDPはまだ日本より低い。
逆にスイスやシンガポールは国の規模は小さいけど、1人あたりGDPがめっちゃ高いんや。
■GDPが増えるって?

GDPが増えるとか成長するって、どういう状態なん?

簡単に言えば「国全体が稼げるようになった」ってことや。
企業の売上が伸びて給料も上がるし、国民全体のお財布がふくらむ。
逆にGDPが減ったら、景気が悪くて給料も伸びにくい。生活にも直結するんやで。

- 「GDPが増える=景気が良くなって給料や雇用が増える」
- 「GDPが減る=ボーナスが減ったり就職が厳しくなる」
こういう理解でいいんかな?

それでバッチリやで!
■GDPと株価の関係

GDPが増えて、稼げるようになったってことは株価も上がるん?

基本的にはそういう傾向があるで。
GDPが伸びる=企業の利益が伸びる → 株価も伸びる。
逆にリーマンショックやコロナみたいにGDPが落ち込むと、株価もガクッと下がったやろ?

確かにニュースと株価って繋がっとったんやな。
■国ごとの違い

アメリカと日本でGDPのニュースよう聞くけど、違いはあるん?

アメリカはずっとGDPが伸び続けてて、株価(S&P500)も右肩上がり。
一方で日本は「失われた30年」って言われるくらい、GDPが停滞してしまった。
だから株価も長らく横ばいやったんや。
■長期投資家の視点

長期投資家としては、GDPってどう見たらええん?

GDPは「国の成長エンジン」やと思ったらええ。
成長してる国=GDPが伸びてる国に投資すれば、企業の利益も伸びて株価も伸びやすい。

なるほど。
だからインデックス投資(S&P500やオルカン)ってGDPが伸びてる国や世界全体に分散して投資するんやな。

その通り!GDPは難しい数式やなくて、投資家からすれば“未来の企業利益を占うバロメーター”」ってイメージで押さえておけば十分やで。
■まとめ
- GDP(国内総生産)は「国の成績表」。
その国で1年間に生み出されたモノやサービスの合計額で、国全体がどれだけ稼げたかを表す指標。 - GDPは「消費+投資+政府支出+純輸出」で算出される。
消費(C)が半分以上を占めており、家計の動きが大きく影響する。 - 名目GDPは物価の変動込みの数字、実質GDPは物価変動を除いた「本当の成長度合い」を測るもの。
経済の実力を見るなら実質GDPが重要。 - 1人あたりGDPは国全体の規模だけでなく、国民1人がどれだけ豊かかを測る指標。
人口の多さや少なさによって大きく変わる。 - GDPが増えると、企業の売上や利益が伸び、給料や雇用が安定しやすくなる。
逆にGDPが落ち込むと、ボーナス減や就職難など生活への影響が出る。 - GDPが伸びる=企業の利益が伸びるため株価も上がりやすい。
逆に不況やショックでGDPが減ると株価も下がりやすい。 - アメリカはGDPが伸び続け、S&P500も右肩上がり。
日本は「失われた30年」でGDPも株価も停滞。
ここから学ぶべきは「伸びている国や世界全体に投資する」という視点。
■まぐのメモ
GDPって最初は「経済ニュース用語」みたいに思ってたけど、実際は 家計や就職、給料、株価 に直結してるんやな。
「GDP=国の家計簿」って考えるとめっちゃ腑に落ちた。
日本の30年間が停滞したのも、GDPが伸びんかったからやと改めて実感。生活者として「給料が上がらんのは経済が成長してないから」って分かると、投資を通じて成長してる国にお金を置いとく大切さが理解できる。
長期投資家の立場やと、GDPの成長=企業の利益増=株価上昇に繋がるから、ニュースの数字に一喜一憂するより「大きな成長トレンドに乗る」ことが大事やな。
その意味で、やっぱり eMAXIS Slim S&P500 やオルカン みたいな世界・米国の成長に乗れるインデックス投資は王道やと思う。
GDPをただのニュースワードとして眺めるんやなく、「自分の給料や資産形成にどう響くか」で見れると投資スタンスもぶれにくいな。