■ディフェンシブ株って?

チャッピー、「ディフェンシブ株」ってよく聞くけど、どんな株なん?

ディフェンシブ株はな、名前の通り守り重視の株で、景気にあんまり左右されへん株のことや。
景気が良くても悪くても、売上や利益が比較的安定しとるんよ。
■雨の日のスーパー

雨の日のスーパーがディフェンシブ株のイメージやったな。

そうそう。
雨の日は遊園地には行かへんけど、みんな牛乳や米は買うやろ?
それと同じで、生活に欠かせん商品やサービスを扱う企業は不況でも売上が安定するんや。

生活に必要な商品やサービスは何があってもそれなりに売れる=ディフェンシブって感じやな。
■特徴

ディフェンシブ株の特徴を整理して教えてもらえる?

ざっくりいうと、こんな感じや👇
- 景気に左右されにくい(需要が安定)
- 業績が比較的安定している
- 配当が安定してることが多い(安定して利益が出るから)
- 値動きは穏やか(ボラティリティ低め)

ディフェンシブ銘柄から高配当株を選べれば、安定した配当金を受け取りつつ、元本を維持しやすいな。
■定義は?

ディフェンシブ株の明確な定義ってある?

これも景気敏感株と同じで、はっきりした公式定義はないんよ。
けど、共通認識として「生活必需品や医療、電力みたいに景気に関係なく需要がある業種」やな。
■主なセクター例

代表的なセクターを挙げると👇
- 生活必需品(食品・飲料・日用品)
- ヘルスケア(医薬品・病院・介護)
- 公益事業(電力・ガス・水道)
- 通信(携帯・ネット回線)

生活に必要な業種って感じやな。
たしかに景気が悪いからって「じゃあ携帯電話や家の電気を解約しよう」とはならんもん。

逆にどんな景気が良くても携帯電話をもう2,3台契約しようってあんまりならんやん。
だから、劇的に売上や利益が上がる=株価が上がるって感じでも無いんよね。
■具体例

実際の企業でいうとどんなところになる?

有名どころを紹介するで👇
■日本の代表ディフェンシブ株
- 日本たばこ産業(2914、たばこ)
- 味の素(2802、食品)
- KDDI(9433、通信)
- 中外製薬(4519、医薬品)
- アサヒグループホールディングス(2502、食品・飲料)
- 東京電力ホールディングス(9501、電力)
- 東海旅客鉄道(9022、鉄道)
■アメリカの代表ディフェンシブ株
- コカ・コーラ(KO、飲料)
- ユナイテッドヘルス・グループ(UNH、ヘルスケア)
- ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ、医薬品)
- フィリップ・モリス・インターナショナル(PM、たばこ)
- プロクター・アンド・ギャンブル(PG、生活用品)
- ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ、通信)
- グラクソスミスクライン(GSK、医薬品)

確かにどれも日常で欠かせん会社やな。
■ショック時の動き

リーマンショックとかコロナのときは株価はどうやったん?

ええ視点やで。
例えば👇
- 2008年リーマンショック 市場全体は半値近くまで落ちたけど、生活必需品や電力株は下落幅が相対的に小さかったんや。
- 2020年コロナショック 一時的には全部売られたけど、その後ディフェンシブ株は景気敏感株より早く回復した。

「下がらない」わけじゃないけど「下がりすぎない」、「戻りも早い」ってのが守りのイメージなんやな。
■ビジネスモデルで見た違い

ディフェンシブなセクター、例えば医療でも、薬局と美容整形と新薬開発みたいに違いがあるんやろ?

その通りや!
- 薬局・診療:ディフェンシブ(必要な人は必ず来る)
- 美容整形:景気敏感(余裕資金が要るから不況で減りやすい)
- 新薬開発:有用な新薬を開発できれば株価↑(開発の成否で大きく上下する“特殊枠”)

ディフェンシブな業界でもビジネスモデルによって「生活に必須かどうか」でディフェンシブ度は変わるんや。

セクターだけでディフェンシブかどうかを決めつけてしまうのは危険やな。
投資するときはビジネスモデルもチェックしないとな。
■投資家の見方

投資家としてディフェンシブ株をどう付き合っていったらいいん?

大まかにまとめるとこんな感じやな👇
- 安定配当が魅力 → リタイア世代や安定志向の人に合う
- 不況時の下落耐性 → ポートフォリオ全体の守りを固める
- 成長性は低め → 爆発的な株価上昇はあまり期待できん

つまり“攻め”は景気敏感株、“守り”はディフェンシブ株ってことやな。
■インデックスとの関係

ディフェンシブ株もインデックスに入ってるんやんな?

もちろんや!
S&P500でもTOPIXでも、食品・電力・通信・医薬品といったディフェンシブ株が一定比率で組み込まれてる。

インデックス投資を続けるだけでも「攻めと守り」が自然に入っとるんやな。
■まとめ
- ディフェンシブ株=景気に左右されにくい「守りの株」
- 特徴は「安定需要・安定配当・値動き穏やか」
- 代表セクター:生活必需品、医療、電力・ガス、通信
- リーマンショック・コロナでも下落幅は小さめ
- 成長性は控えめやけど、ポートフォリオの安定装置として重要
- ただし高配当・安定配当が狙えるから、長期投資の土台にしやすい
■まぐのメモ
ディフェンシブ株は「不況でも生活に必要な企業」やから安心感がある。
自分みたいに高配当株投資をやってる人にとっては、まさに土台になる部分やな。
攻め(景気敏感株)と守り(ディフェンシブ株)、両方のバランスを意識するのが大事やと思う。