■景気敏感株って?

チャッピー、「景気敏感株」って聞くけど、どんな株なん?

景気敏感株はな、景気がいいときは業績や株価がグッと伸びて、景気が悪くなると落ち込みやすい株のことや。
■遊園地とスーパー

わかるようなわからんような

例えでいうと“遊園地とスーパー”やで。
- 遊園地:天気が晴れたら人がわーっと来るけど、雨ならガラガラ。
これが景気敏感株(自動車や旅行、鉄鋼なんか)。 - スーパー:雨の日でも『牛乳買わな』って人は来るやろ?
これがディフェンシブ株(食品や医薬品、電力とか)。

つまり、景気敏感株は“景気の天気”で売上が大きく変わるんやな。
■特徴

景気敏感株の特徴を教えてや。

特徴を整理するとこんな感じや👇
- 業績が景気に左右されやすい 好景気→売上・利益が伸びやすい/不景気→一気に落ち込む。
- 株価の値動きが大きい 売上(利益)の増減に加えて、投資家の期待と失望が直結するから、ボラティリティ(値動きの幅)が高め。
- 配当は安定しにくいが例外あり 最終利益がブレやすいから配当金が安定しにくい。
その中でも累進配当を掲げてる企業もあり、株価は乱高下しても配当は一定水準で続くこともある。

ポートフォリオを景気敏感株ばっかりで構成してしまうとリスクが高そうやな。
■定義は?

景気敏感株の定義ってあるん?
景気敏感ってのがふわっとした言葉やから、無いような気がするけど。

結論から言うと――
景気敏感株には明確な「公式の定義」はないんよ。
理由は👇
- 証券取引所や金融庁が「この銘柄は景気敏感株です」って指定してるわけやない
- 投資家やアナリストが「景気の影響を受けやすい企業群」を便宜上そう呼んでる
- 代表例としては
- エネルギー(例:石油・ガス → 景気が良ければ需要増、悪ければ減)
- 素材(例:鉄鋼・化学 → 建設や製造が活発かどうかで業績が変動)
- 資本財(工業製品、機械 → 企業が設備投資するかどうか)
- 一般消費財・サービス(自動車・旅行・娯楽 → 景気次第で消費が増減)
- 金融(銀行・証券 → 金利や景気動向で業績が直結)
- 情報技術(半導体・ITサービス → 景気や投資サイクルの波を受けやすい)
- 不動産(住宅需要・オフィス需要 → 景気が強いと盛り上がる) など

つまり「明文化された定義はないけど、共通認識的にこういう業種やね」って感じやな。
■実務上の分類

ただし最近は、セクター分類(GICS-Global Industry Classification Standard-「世界産業分類基準」やTOPIXの業種区分)で「景気敏感株/ディフェンシブ株」って分けることも多いから、投資本や証券会社の資料では定義っぽく扱われとることもあるで。

定義はあるようなないようなって感じか。

要するに「厳密なルールはなし、実務上の分類」やな。
■セクターで決まる?

例えば、自動車業界で販売については景気敏感なんやろうってのはわかる。
けど、整備や車検とか必要経費っぽいやつって景気次第でそんなに売上が落ちたりせーへんのちゃう?

その通りやで!
同じ業界でもビジネスモデル次第で景気の影響度は変わるんや。
■例をいくつか

例をいくつかあげると👇
- 自動車業界
- 新車販売:景気敏感(景気がいいときに売れる/不況で真っ先に落ちる)
- 車検・整備:ディフェンシブ(法律で必要やから景気が悪くても需要は続く)
- 医療関連
- 美容整形:景気敏感(余裕資金でやる人が多いから不況で減りやすい)
- 一般診療・薬局:ディフェンシブ(生活必需品と同じで需要は安定)
- エネルギー業界
- 石油開発:景気敏感(需要減で価格が下がると利益が激減)
- 電力・ガスの小売:ディフェンシブ(生活に不可欠で需要が安定)
- 小売業
- 高級ブランド:景気敏感(景気が冷えると一気に売上減)
- 食品スーパー:ディフェンシブ(毎日の買い物は減らない)

セクター分類だけで景気敏感か決めつけんと、ちゃんと各社の事業内容を確認しないとあかんってことやな。
■投資家の見方

投資家としては景気敏感株とどう付き合っていけばいいん?

まずはディフェンシブ株の特徴の違いを確認しよか。
■ディフェンシブ株との違い

ざっくり言うとこうやな👇
- 景気敏感株:景気次第で大きく伸びたり落ちたり(自動車・半導体・鉄鋼)
- ディフェンシブ株:景気に関係なく需要が安定(食品・医薬・電力)

ディフェンシブ株ばっかりやと安定はするけど、なかなか株価が伸びん。
景気敏感株も適度に入れていくのがバランス良さそうやな。

両方を組み合わせることで「攻めと守りのバランス」が取れるんや。
■配当の安定性

景気敏感株って配当が不安定なイメージやけど?

確かに利益の波があるってことは、利益を原資としてる配当も上下しやすい。
でも、最近は「累進配当」を宣言する大手も増えとるんよ。

累進配当って配当金を前年と同じか増配するって宣言してるってことやんな。

たとえば、三菱商事や伊藤忠商事なんかは景気に左右される商社やけど、「一度上げた配当は下げません」と宣言しとる。
株価は乱高下しても、配当は安定感が出てきとるケースもあるんや。

それなら高配当株のポートフォリオにも組み込みやすいな。
■インデックスとの関係

景気敏感株の成長部分を取り込もうと思うと個別に銘柄を選んで買っていかないとあかんのかな?

ええ視点やな。
実は インデックス投資をしてれば、景気敏感株も自然に含まれとるんよ。
S&P500(米国株全体)やTOPIX(日本株全体)の指数には金融・素材・自動車・半導体といった景気敏感株も組み込まれてる。

そうやった!

やから、インデックス投資メインでも景気敏感株はしっかり入ってて「攻めと守り」を自動で持てる仕組みになっとるんや。

自分の投資スタイルなら、高配当な累進配当銘柄を選んで買っていけば、あとはインデックスにお任せってので良さそうやな。
まとめ
- 景気敏感株=景気に左右されるけど、好景気では強い
- 同じ業界でもビジネスモデルによって敏感度は違う
- 最近は累進配当を掲げる企業も出てきて、安定性も増してきた
- ディフェンシブ株と組み合わせることで「攻めと守りのバランス」が取れる
- インデックス投資にも自然に含まれている
まぐのメモ
景気敏感株はリスクもあるけど、リターンの源泉になる。
ディフェンシブ株だけやと守りは堅いけど伸びにくい。
最近は累進配当を出す会社もあって、高配当投資とも相性がよさそう。
自分のポートフォリオでは、景気敏感株を“成長+配当”の両面で支える存在としてしっかり組み込みたい。