■振り返りまとめ
- 日本株は「配当の権利落ち・期初の益出し売り」で週前半は弱め→後半にかけて買い戻しで反発。
- 米株(S&P500)はインフレ鈍化→利下げ期待で堅調、最高値圏を維持。
- ドル円は多少上下するも、全体の株価を崩すほどの影響はみられず。
■先週の株はどんな感じやった?

まぐ
チャッピー、先週の株ってどんな感じやった?ざっくり教えて~。

チャッピー
日本株は週前半は配当の権利落・期初の益出し売りで下押しやったけど、後半は半導体など中心に買い戻しが入って持ち直しや。
米株の強さも追い風になったで。
■主要チャート
日経平均株価(2025年9/29〜10/3)

出典:Yahoo!ファイナンス

チャッピー
序盤は売りが先行、ただ10/2前後から買い戻しがはっきり。戻りの勢いで、需給の切り替わりが見えるで。

まぐ
たしかに谷から戻しとるな。
期初の益出しが一巡して、買いが入り直した感じやね。
TOPIX(2025年9/29〜10/3)

出典:Yahoo!ファイナンス

まぐ
TOPIXは日経平均にくらべって戻し切られへんかった感じやな。

チャッピー
日経平均寄与の大きいソフトバンクグループ、アドバンテスト、東京エレクトロンあたりが底堅い動きをした分、日経平均の方が強い動きになったな。

まぐ
半導体が戻したのは米SOX指数の影響かな?

チャッピー
そうそう、SOXの高値更新が日本の半導体銘柄に波及したって見てるな。
S&P500(2025年9/29〜10/3)

出典:Yahoo!ファイナンス

チャッピー
米株はインフレ鈍化→利下げ期待が下支え。
最高値圏でも強い基調をキープして、日本株の買い戻しにもつながったで。

まぐ
議会閉鎖のニュースは今のところ市場では大きな影響を出してなさそうやな。
■ドル円
この週のドル円は、米利下げ観測の強弱で上下。
一時円高方向へ振れる場面があり、輸出関連には重し。
ただ、全体の株価を崩すほどの円高加速はみられず。
■1週間の材料と動き
- 需給要因:期末・期初で益出し売りが先行。
- 米株の強さ:インフレ鈍化→利下げ期待でS&P500は最高値圏。
- 国内セクター:半導体などに買い戻し、指数も後半は反発。
■来週の注目ポイント別の材料(決算・ガイダンス・政策関連ニュース)。
日本(JST)
- 10/6(月) 14:00:日銀「地域経済報告(さくらレポート)」公表。地域の景況トーンを確認。
- 10/7(火) 08:30:総務省 家計消費状況調査(8月分)。消費の足取りチェック。
- 10/8(水) 08:50:経常収支(8月・一次速報)(財務省)。貿易・所得収支のバランス=為替の裏付け。
- 10/8(水) 10:45頃:植田総裁あいさつ(Paris Europlace Forum in Tokyo)。タカ・ハト示唆に注意。
- 10/10(金) 08:50:企業物価指数(CGPI、9月)。コストプッシュの強弱=企業収益圧力を確認。
米国(JST換算)
- 10/9(木) 03:00:FOMC議事要旨(9/16–17会合分)。利下げペース観測の手掛かり。
- 10/9(木) 21:30:新規失業保険申請件数。労働の“鈍化 or 粘り”を即時確認。※政府機関閉鎖が続くと公表遅延/休止の可能性あり。
- 10/9(木) 23:00:卸売在庫(8月確報)。在庫サイクルは景気の行方に直結。
- 10/10(金) 23:00:ミシガン大学消費者信頼感(10月速報)。インフレ期待の変化に要注意。
企業決算(米国)
- 10/9(木):PepsiCo、Delta Air Lines などがハイライト。ディフェンシブ&旅行の需給感を把握。
番外(日本株に波及しやすい外部要因)
- 国内政治のヘッドライン:自民党新総裁・高市氏の人事/政策観測。内外金利・防衛/経済安全保障の見出しに反応しやすいで。
- 中国指標:今週は主要物価の本番は翌週寄りやが、連休明けの需要データ・当局コメントはセンチメントに影響。
■注意点
- 権利落ちは“見かけの下落”:指数の押しは配当分も含む点を明記(実需の売りと切り分け)。
- 10/10(金)はオプションSQ:寄り付き前後は乱高下に注意(板が薄い個別は振れやすい)。
- SOX逆風リスク:米半導体が反落すると、日本の半導体・装置株に巻き戻し波及しやすい。
- 指標の公表遅延・改定:米側ヘッドライン次第で発表タイミングがズレ、ボラ急拡大のことあり。
- 為替の“窓”とスプレッド:イベント時にドル円が飛ぶと寄りの指数にギャップ(GU/GD)注意。
■まとめ
- 日経>TOPIXの週:値がさ(SBG/ADV/東エレ)主導で、バリュー・内需は戻り鈍め。
- 需給イベント(配当・期初売り)一巡後はファンダへ:業績/金利/為替に焦点が移行。
- 米株の強さが下支え:ただしSOXと金利の組み合わせ次第で勢いは変わる。