■リスクフリーレートって?

チャッピー、「リスクフリーレート」って何なん?

リスクフリーレートはな、「理論上リスクゼロの利回り」のことや。
つまり「元本割れの心配がほぼ無い資産の利回り」が基準になるんやで。

つぶれない貯金箱みたいなもんかな。
■日本での具体例

日本やと何がリスクフリーな資産って見なされるん?

実務では国債(特に10年日本国債)の利回りが基準とされるな。2025年9月時点でやと👇
- 日本国債10年利回り:約 1.64%
- 個人向け国債 変動10年:約 1.06%(税引前)
- 個人向け国債 固定5年:約 1.12%

思ったより低いなぁ…。
これが「ほぼノーリスク」の世界なんやな。

せやねん。
これが「ほぼノーリスク」の世界。
だからこそ「株式で7%狙える」っていうのはリスクを取るごほうび=リスクプレミアムになるんや。
■個人向け国債がリスクフリー?

元本保証の個人向け国債が一番リスクフリーっぽい気するけど…?

リスクフリーっていう意味では個人向け国債は元本保証やけど、市場でリスクフリーの基準にされるのは普通の10年国債利回りなんよ。
■銀行の預金金利は?

銀行の預金(金利)も、リスクフリーレートの実例になるんかな?

まあそうやな。
実際、銀行の金利は国債利回りに強く影響されとるんよ。

へぇ、国債と預金金利ってつながってるんやな。
知らんかったわ。

銀行は国債を運用先にしとるから、国債の利回りが上がれば預金金利もじわっと上がり、下がれば預金金利も下がるんや。
例えば、2025年9月時点でこんな数字になっとるで👇
- ゆうちょ銀行 通常貯金(普通預金):0.20%
- 三菱UFJ銀行 定期預金(短期定期):0.25%(スーパー定期など)
- あおぞら銀行 普通預金:0.50%
- あおぞら銀行 定期預金(1年もの):0.65%

普通預金でも0.20%とか、定期でも0.65%とか、えらい低いな…。

銀行預金金利もほぼ無リスクやけど、学術的には準リスクフリーな「参考例」として位置づけるのが妥当やねん。
■計算式で見る

なるほど。数式で表すとどうなるん?

期待リターンはこうや👇
期待リターン = リスクフリーレート + リスクプレミアム

例えば、リスクフリーレートが1.6%で、株式リスクプレミアムが5%やとすると…
👉 株式の期待リターン = 1.6% + 5% = 6.6%

国債より株式の期待リターンが高い理由がよくわかるわ。
■注意点

でも、実際にはインフレとかもあるんやろ?

その通り!
リスクフリーレートは名目金利(数字そのまま)やけど、インフレを引いた「実質金利」で見るのが本来の考え方やで。
例えばインフレ率が2%やったら、1.6%の国債利回りは実質−0.4%ってことになるんや。

インフレでお金の価値が目減りしたら、数字上プラスでも実質マイナスになるんやな。
■長期投資との関係

じゃあ投資家はこの数字をどう使うん?

リスクフリーレートは「投資の基準点」や。
これより高いリターンを狙うならリスクを取らなあかん。
逆に「国債で十分」と思うなら、リスクを取らん選択もある。

なるほど。投資の目的に合わせて適正なリスクを取ってリスクプレミアムを狙うってことやな。
■国債を買うには

ちなみに国債ってどうやって買えばいいん?

SBI証券や楽天証券でも債券のところを探すか国債って検索したらすぐに買えるで。

思ったより簡単に買えるんやな。
調べるだけ調べてみよ。
■まとめ
- リスクフリーレート=「理論上リスクゼロの利回り」
- 日本では国債利回りが基準(10年国債1.6%前後)
- 期待リターン=リスクフリーレート+リスクプレミアム
- インフレを考慮して「実質」で見ることが大事
- 長期投資では、この差をコツコツ積み上げるのがリターンの源泉
■まぐのメモ
リスクフリーレートは「投資の基準点」やな。
自分はこの数字を基準に「どこまでリスクを取るか」を考えたい。
今の日本の金利水準やと国債や預金だけでは増えにくいから、やっぱり株式の長期投資を中心にせなあかんな。
だからといって、無理に高リスクを追うんじゃなく、夜ぐっすり眠れる範囲でリスクプレミアムを積み上げていくのが一番やと思う。