■バリュー株って?

チャッピー、「バリュー株」って聞くけど、どんな株のことなん?

バリュー株はな、「割安株」とも言われてて、本来の価値に比べて株価が安いとされる株のことや。
業績や資産から見たらもっと評価されてもええのに、なんでか放置されとる株やな。

ちなみにバリュー株に関してもグロース株と同じではっきりとした定義はないで。
■割安株=買い!?

割安株って、割安なんやったらすぐに買ったらいいんちゃうん!?

そんな簡単なもんでもないんや。

割安で放置されてる理由があるってことか。

その辺の特徴をみていこか。
■特徴

バリュー株ってグロース株と比べられることが多いよな。
どんな特徴があるん?

大きくまとめると👇やで。
- 配当が多めで安定(株主に利益を還元する文化がある)
- PERやPBRが低め(「割安」って見られてる)
- 値動きは比較的落ち着いてる
■配当が多め

なんでバリュー株は配当が多いん?

成長に使う余剰金が少ないから、株主に利益をしっかり返す傾向があるんや。

割安で配当金が多いっていいことばっかりやん!

いいと言うか特徴やな。
事業の成長に投資しないってことは、爆発的に利益が伸びる余地は少ないってことや。
ってことは株価が爆発的に上がるってことはあんまりなんよね。
だから配当で株主へ還元するんやな。
■PER(株価収益率)・PBR(株価純資産倍率)が低め

PERとかPBRが低いってことは、投資家に「割安や」と見られてるってことやな?

その通り。
ただし「割安=すぐ値上がり」ってわけやないんよ。
人気が低い業種や成長性に疑問がある場合は、ずっと割安に放置されることもあるんや。

投資家が今の株価をそんなもんやろうって評価してるってことやもんな。

せやな。
万年割安株って呼ばれたりする株も存在するし、「割安=値上がり確定」やないで。
■値動きは比較的落ち着いてる

値動きが落ち着いているっていうのは?

バリュー株っていうのは成長が緩やかになった会社が多いんよ。

「おじいちゃん株」って感じ?

おもろい言い方やな。
多くの場合もう成長もほどほどってなると、株価の動きもほどほどって感じになるな。
■バリュー株は成長しない?

バリュー株は成長しないってこと?

そんなことはないで。
1ヶ月で◯倍とかって爆発的に上がることが少ないってだけで、長期的に見ればしっかり株価も成長するで!

それを聞いて安心したわ。

むしろ優良企業は長期的には株価が上がるだけじゃなくて、配当も増配してくれるから腰を据えた投資にはもってこいや。
■具体例

どんな会社がバリュー株ってされてるん?

例えばこんな感じかな👇
■日本のバリュー株例
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306):銀行業界・総合金融グループ
- トヨタ自動車(7203):自動車業界
- 三井住友フィナンシャルグループ(8316):銀行業・メガバンク
- 東京電力ホールディングス(9501):電力業界
- 日産自動車(7201):自動車業界
- 丸紅(8002):商社業界
- オリックス(8591):金融業・リース業
- 東京海上ホールディングス(8766):保険業界
- 日本製鉄(5401):鉄鋼業界

日本では銀行、商社、自動車、保険などの伝統的業種に割安株が多いな。
■アメリカのバリュー株例
- ベライゾン・コミュニケーションズ (VZ):通信大手
- シェブロン (CVX):原油・天然ガス大手
- デボン・エナジー (DVN):エネルギー産業.
- キャタピラー (CAT):建設機械最大手
- ロッキード・マーチン (LMT):防衛・航空機分野
- ジョンソン&ジョンソン (JNJ):ヘルスケア分野
- フォード・モーター (F):自動車分野

アメリカではエネルギー・通信・ヘルスケアとかの「成熟してるけど安定して稼ぐ」企業はバリュー株に入ることが多いで。
■グロース株との違いまとめ

グロース株との違いを整理するとどうなる?

こんなイメージや👇
項目 | グロース株(成長株) | バリュー株(割安株) |
---|---|---|
意味 | 将来の成長に期待される株 | 割安に放置されている株 |
配当 | ほとんどない/少ない | 多め・安定配当 |
PER | 高め(将来期待を織り込み) | 低め(割安評価) |
値動き | 大きい(ボラ高め) | 比較的落ち着いている |
業種 | IT、バイオ、通販など | 銀行、鉄鋼、電力など |
■投資家からの見方

じゃあ、どういう人がバリュー株投資に向いてるん?

せやな、こんな感じや👇
- リタイア世代や安定収入を重視する人:配当が多いから安心感がある
- 長期投資家:インデックスを軸にしつつ、安定枠としてバリュー株を少し組み込む
- バリュー投資家(有名どころやとウォーレン・バフェット):割安で放置されてる株をじっくり拾うスタイル

自分のやってる高配当株投資は世界一の投資家と言われてるウォーレン・バフェットと同じバリュー株投資ってことやったんや。

せやね。
めざせウォーレン・バフェットや!
■まとめ
- バリュー株=「割安に放置されてる株」
- 特徴は「配当多め・PER低め・値動き落ち着き」
- グロース株は「成長期待」、バリュー株は「安定重視」
- 高配当株となることが多く、配当狙いの投資家に人気
- ただし「万年割安株」もあるので、割安だからと飛びつくのは注意
- 投資家のライフステージやリスク許容度で選び方が変わる
■まぐのメモ
バリュー株は「地味やけど堅実」ってイメージやな。
実際、高配当株投資っていうのはバリュー株投資の一部でもあるから、配当を受け取りながらじっくり育てるスタイルは自分とも相性がええと思う。
ただし、万年割安株みたいに放置されるリスクもあるから注意して、インデックス投資を軸にしつつ優良な高配当株(バリュー株)投資を取り入れ行く感じやね。