■債券って?

チャッピー、株はわかってきたけど「債券」ってよく聞くやん?あれってなんなん?

債券はな、めっちゃシンプルにいうと「国とか会社にお金を貸した借用書」やで。
貸した見返りに利子(クーポン)がもらえて、満期が来たら元本も返ってくる仕組みや。
■債券投資の具体例

具体的にはどんな感じになるん?

例えばこんな感じ👇
- 額面100万円、10年償還、利回り3%の国債 を買ったとする。
- 毎年 3万円(=100万円×3%) の利息がもらえる。
- 10年後には、貸した元本の 100万円が返ってくる。

元本保証で利息がもらえるっていいな!

株みたいに「値上がり益」よりも、「利息収入+元本返済」でリターンが決まるのが特徴やな。
多少縛りがあるけど、大抵の債券は償還前にも売却できるで。
■株とどう違う?

債券って株とどう違うん?

株は「会社のオーナー権」を持つイメージやな。
利益が出たら配当もらえるけど、会社が赤字なら損する。
一方で債券は「貸した人」やから、会社が儲かってなくても決まった利子を受け取れる。
リターンは小さいけど、その分安定感があるんや。
■債券と株の共通点

共通点と違いを教えてや

了解!
共通点はこんな感じかな👇
- 市場で価格が変動する
- 投資対象(お金を出してリターンを狙う)
- 証券会社を通じて売買できる
■債券と株の違い

じゃあ違いは?

表にまとめてみたで👇
項目 | 債券 | 株式 |
---|---|---|
リターンの種類 | 利息(クーポン)、償還時に元本が返る | 値上がり益(キャピタルゲイン)、配当金(インカムゲイン) |
リスク | 発行体が破綻すれば元本や利息が返らない/金利上昇で価格下落 | 企業業績悪化で株価下落(最悪ゼロ)/配当が減る・なくなる |
価格変動 | 株より小さいことが多く安定傾向 | 景気や業績、投資家心理で大きく動く |
優先順位 | 倒産時は株主より優先して返済を受けられる | 倒産時は債権者の後で、最後に残った資産を分ける |
長期投資の役割 | 安定収入・リスク分散の柱 | 成長や値上がりを狙う中心的な投資先 |
■実際の債券

債券ってどんな種類があるん?

代表的なのはこんなんや👇
- 日本国債:日本政府が発行。10年国債の利回りはニュースでもよく出るな。
- 米国債:世界中の投資家が買う“安全資産の王様”。ドル建てやから為替リスクはあるで。
- 社債:トヨタやソニーみたいな企業が発行。信用力のある会社やと人気ある。

けど個人で債券そのものを買うのって難しそうやな?

せやな。
額面数十万円単位とかも多いし、買うハードルは高めや。
社債なら1社に偏るのもリスクがあるしな。
でも今は ETFや投資信託 で「債券の詰め合わせ」に投資できるから、それなら初心者でも手を出しやすいで。
- 米国総合債券ETF「BND」
- 米国投資適格債ETF「AGG」
- 米国社債ETF「LQD」

このあたりを通して、少額から債券に分散できるんや。
■債券投資のメリット

債券に投資するメリットは?

大きく3つやな👇
- 株より値動きが小さく安定してる
- 定期的に利息収入(クーポン)が入る
- 景気が悪いときに株が下がっても、債券価格は上がることがある(リスク分散になる)
■債券価格と金利の関係

「金利と債券価格は逆に動く」って聞いたことあるけど、どういうこと?

イメージはこうや👇
金利が上がる → 新しい債券の利回りが高くなる
→ 古い低金利の債券は見劣りする → 価格が下がる
金利が下がる → 新しい債券の利回りが低くなる
→ 古い高金利の債券は魅力的になる → 価格が上がる

だから「金利↑なら債券価格↓」「金利↓なら債券価格↑」っていう逆相関になるんや。
■格付け(信用リスク)

国債や社債って国や会社ごとに信用力が違うんやろ?

その通りや。債券には「格付け」っていう信用力の目安がつけられとる。
有名な格付け会社やと「S&P」「ムーディーズ」なんかやな。
ざっくり基準はこう👇
- AAA〜AA:信用度めっちゃ高い。倒産リスクほぼナシ。利回りは低め。
- A〜BBB:投資適格とされるゾーン。安全性と利回りのバランス。
- BB以下:ハイリスク・ハイリターンの「ジャンク債」。

信用度が高いと利回りは低い、信用度が低いと利回りは高い。
「リスクとリターンは表裏一体」ってことやな。
■債券投資のデメリット

ええことばっかりやなくて、デメリットもあるやろ?

もちろんや。
例えば👇
- 金利が上がると債券価格は下がる(逆相関の関係)
- インフレに弱い:物価が上がると利息の価値が目減りする
- 破綻リスク:特に社債は企業が倒れたら返ってこーへん
■投資家から見た債券

投資家はどういうときに債券を買うん?

こんなイメージや👇
- 「株=攻め、債券=守り」
- 老後資金づくりや安定運用で債券を厚めにする人も多い
- ETF(例:BND、AGG)や投資信託で分散して買えるから初心者でも入りやすい

なるほど、株だけやなくて「安定の債券」も混ぜると安心やな。

せやね。
債券はリターンは小さいけど、株との組み合わせで全体のリスクを下げてくれる存在や。

まさに「ポートフォリオの安定剤」やな。
■まとめ
- 債券は「国や企業にお金を貸すことで、利息収入+満期に元本が返る投資」
- 株と比べるとリターンは小さいが、安定感があり「守りの資産」として使われる
- 日本国債・米国債・社債など種類があり、ETFや投資信託を通じて少額から分散投資も可能
- メリットは「安定性」「定期的な利息」「株との逆相関による分散効果」
- デメリットは「金利上昇に弱い」「インフレに弱い」「発行体破綻リスク」
■まぐのメモ
債券は「貸す側の投資」ってイメージがわかりやすかった。
株と違って定期的に利息がもらえるのは安心やけど、インフレや金利上昇には弱いのも忘れたらあかん。
長期投資の中で「株だけやと心配やな」ってときに、守りの役割として組み込みたいと思ったわ。