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【お金の言葉 #086】ラッセル2000ってなんやろ?

お金の言葉

■ラッセル2000って?

まぐ
まぐ

チャッピー、米国の指数を確認する時に「ラッセル2000」っていう指数を見かけるんやけど、これは何なん?

チャッピー
チャッピー

ラッセル2000(Russell 2000)は、アメリカの小型株を代表する株価指数やで。
具体的には「米国株式時価総額で1001位から3000位までの企業」が対象。
つまり大企業ランキングから外れた、中堅〜小型の会社を2,000社集めた指数なんや。

S&P500との違い

まぐ
まぐ

クセが強そうな指数みたいやな。
S&P500とはどう違うん?

チャッピー
チャッピー

大きな違いは「企業の規模」やな。
S&P500はアメリカを代表する大企業(だいたい上位500社)で構成されとる。
一方でラッセル2000はその下の小型株層を集めた指数
だから立ち位置はこんな感じや👇

  • S&P500:米国トップクラスの大企業
  • ラッセル2000:中小型株の集まり
まぐ
まぐ

なるほど。
ラッセル2000の1位とS&P500の最下位でも、普通に考えたらS&P500の方が時価総額は上やろな。

チャッピー
チャッピー

そうそう。
S&P500は「純粋に時価総額トップ500社」ってわけやないけど、ほぼ大企業ばっかりやからな。
ラッセル2000構成銘柄の平均時価総額は数十億ドル規模やで。

■炭鉱のカナリア?

まぐ
まぐ

なんかラッセル2000のイメージがまだ掴めへんな。

チャッピー
チャッピー

じゃあこんなんはどう?
ラッセル2000は「炭鉱のカナリア」なんて言われとるで。
炭鉱で有毒ガスを検知するためにカナリアを連れて行ったことから来とるんや。

まぐ
まぐ

「早めに警報鳴らす役割」ってことやな。
なんでそうなんの?

■小型株は景気に敏感

チャッピー
チャッピー

小型株は資金調達や景気動向に敏感やから、経済の先行指標になりやすい。
景気が悪くなりそうなときは大企業より先に下がるし、景気が上向くときは先に上がりやすい。
せやから「ラッセル2000の動き=アメリカ経済の炭鉱のカナリア」って見方をされるんや。

まぐ
まぐ

なるほど、先に反応してくれるから投資家が注目するんやな。

■銘柄の特徴

まぐ
まぐ

具体的にはどんな会社が入ってるん?

チャッピー
チャッピー

2000社もあるからひとつひとつは紹介しきれんけど、ざっくり言うと「地域密着型の銀行」「バイオベンチャー」「小売りチェーン」「製造業のニッチ企業」みたいな中小型株やな。

■ラッセル2000はアメリカの生活感

まぐ
まぐ

アメリカ人の生活に密着してる企業が多そうやな。
「炭鉱のカナリア」ってのも、そういう地元経済を先に映すってことなんやな。

チャッピー
チャッピー

そんな感じ。
まさに世界的に有名な会社は少ないけど、将来のスター企業がここから生まれる可能性もあるで。

まぐ
まぐ

S&P500がアメリカの顔なら、ラッセル2000はアメリカの生活感って感じやな。

■パフォーマンス

まぐ
まぐ

ラッセル2000とS&P500の過去10年間のパフォーマンスはどうなってるん?

チャッピー
チャッピー

こんな感じやで

指数10年平均年率リターン傾向
S&P500約10.2%大型株優勢、高い安定感
ラッセル2000約6~7%小型株特有の上下、長期は控えめ
チャッピー
チャッピー

あくまでもここ10年で見るとやけど、ラッセル2000は短期的な伸びや局面の強さもあるものの、長期ではS&P500に劣後しとる。

まぐ
まぐ

短期的な伸びや局面の強さってのが小型株特有な感じがするな。

■20年で見ると

チャッピー
チャッピー

ちなみに20年で見るとこんな感じや。

指数20年平均年率リターン(概算)コメント
S&P500約7.5%長期安定・大型株
ラッセル2000約7%短期で局所的強さも時折
まぐ
まぐ

リターン差はそこまで「極端」ではないけど、S&P500が長期で安定して上やな。

チャッピー
チャッピー

やっぱり、安定的な資産構築にはS&P500が有利な傾向があるな。

■投資家からの見方

まぐ
まぐ

投資家はラッセル2000をどう見てるん?

チャッピー
チャッピー

主にこんな見方がされとるで:

  • 米国景気の先行指標
    「炭鉱のカナリア」って呼ばれるくらい、景気の変化に敏感や。小型株は資金繰りに左右されやすいから、景気が悪化するとすぐに株価に出やすい。
  • リスクとリターンの高さ
    小型株は成長余地が大きい分、リターンも大きくなりやすい。ただし倒産リスクや業績悪化の影響もモロに受ける。
  • 分散投資の一部として
    S&P500やナスダックと違って「地域経済の中小企業」も含めるから、分散効果を期待して組み入れる投資家もおる。
  • ETF(IWMなど)での活用
    個別株は数が多すぎて選べへんけど、ETFを使えばラッセル2000全体に投資できる。
まぐ
まぐ

リスクも高いけど、アメリカの“今の景気”を知る指標としてはおもしろい立ち位置やな。

■まとめ

  • ラッセル2000=米国小型株(1001〜3000位)を集めた指数
  • S&P500が大企業、ラッセル2000は中小型株という立ち位置
  • ラッセル2000構成銘柄の平均時価総額は数十億ドル規模
  • 「炭鉱のカナリア」と呼ばれるほど景気の先行指標になりやすい
  • 有名企業は少ないが、将来のスター候補が含まれている
  • ラッセル2000はアメリカの生活感を表す
  • 投資家としては「大企業 vs 小型株」という補完関係で活用できる

まぐのメモ

ラッセル2000は「アメリカの中小企業を映す鏡」みたいなもんやな。

ニュースでよく出るダウやS&P500と比べると地味やけど、実は経済の動きを一番早く察知できる指標やと感じた。

ただし小型株やから値動きは荒い。自分の投資ではメインにはならんけど、「景気の先行シグナル」として横目でチェックしていこうと思うわ。

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