■ナスダックって?

チャッピー、ニュースで「ナスダックが上昇!」とか聞くけど、そもそもナスダックってなんなん?

まず、ナスダックには2つの意味があるんや。
ひとつは株式が売買される「市場(取引所)」としてのナスダック、もうひとつは株価指数としてのナスダックやな。
■ナスダック市場
- 正式名称は NASDAQ(National Association of Securities Dealers Automated Quotations)。
- 1971年に誕生した世界初の電子取引専門の証券取引所。
- ニューヨーク証券取引所(NYSE)が「立会場での叫び売買」やったのに対して、ナスダックは最初からコンピューター取引。
- 上場基準が比較的ゆるめで、新興・成長企業が資金調達しやすいのが特徴。

その結果、アップルやマイクロソフト、アマゾン、グーグル(アルファベット)といった世界的ハイテク企業がここから育ってきたんや。
■ナスダック指数
- 「ナスダック総合指数(NASDAQ Composite)」:ナスダック市場に上場する全銘柄(3,000社以上)を対象に算出。
- 「ナスダック100」:その中でも金融を除いた時価総額上位100社をまとめた指数。

投資家がニュースでよく見る「ナスダックが下がった/上がった」は、この指数の動きを指すことが多いんや。
ちなみにS&P500やTOPIXと同じ「時価総額荷重型」の指数やで。

なるほど、市場=株を売買する場所、指数=その市場の動きを映す数字ってことやな。

その通り!
両方ごっちゃにされがちやけど、ナスダックは「未来の成長企業の集まる市場」でもあり、「その動きを表す指数」でもある。両方を押さえておくと理解がスッと進むで。
■銘柄数と特徴

ナスダック総合指数には3,000社以上の会社が入ってるんやろ!?
めっちゃ分散効いてるやん。

せやで、3,000社以上や!
でもな、その大半がITやハイテク系企業で、アップル、マイクロソフト、アマゾン、アルファベット(Google)、メタ、エヌビディア、テスラ…といった世界の超有名企業がズラッと入っとる。
やから「ハイテクの動向=ナスダックの動き」って見られやすいんや。

投資先として同じハイテク銘柄が多いなら、3,000社あっても分散投資っていう視点ではあんまり意味ないか。

せやね。
同じセクターの銘柄は、何かあったときは同じような動きをするから、「ナスダックの3,000社に投資してるから分散はバッチリ」とは言われへんかな。
■ナスダック100との違い

じゃあ「ナスダック100」ってのは?
ナスダック総合指数とどう違うん?

ええ質問や!
ナスダック100は「時価総額上位100社」を対象にした指数で、金融は除外されとる。
つまり「ナスダック総合=全体の大きな流れ」「ナスダック100=主役銘柄」やな。
2025年時点の上位10社を見てみると👇
- アップル
- マイクロソフト
- アマゾン
- アルファベットA&C(Google)
- メタ(Facebook)
- エヌビディア
- テスラ
- ブロードコム
- コストコ
- ペプシコ

ほぼハイテクと、それを支える巨大消費企業が中心やろ?
■構成比率は?

ナスダックがハイテク寄りって言うのはわかったけど、実際の構成比率はどんな感じなん?

2025年9月時点の、ナスダック100のセクター構成比率はこんな感じや
- テクノロジー(Technology):62.48%
- 一般消費財:18.62%
- ヘルスケア:4.57%
- 工業(Industrials):4.00%
- 通信:4.08%
- 生活必需品:2.58%
- 素材(Basic Materials):1.59%
- 公益事業(Utilities):1.36%
- エネルギー:0.50%

テクノロジーが60%超えってすごいな。

この数字を見れば、「ナスダック100がいかにテクノロジー寄りか」が読み取れるな。
■歴史と役割

ナスダックっていつできた指数なんやっけ?

1971年に誕生や。
ダウ(1896年~)やS&P500(1957年~)に比べたら若いけど、ITバブル・リーマンショック・コロナバブル…っていう「現代のハイテク経済」を全部映してきた。

ダウやS&P500と比べて特徴的な動きをしてきたってこと?


イケイケで上がってその後80%下落って!
考えただけでゾッとするな。。。

「成長に強いけど下げる時はめちゃきつい」っていう性格がよう出とるんや。
■S&P500との違い

S&P500と比べるとどうなん?

S&P500は幅広い業種を代表する500社で構成されてるから、分散性が高い。
一方でナスダックはハイテク寄りでボラティリティ(値動き)がめちゃデカい。
ハイテクが伸びると爆発的に上がるけど、逆に落ち込むと一気にしんどい。
■ITバブル時のS&P500

ちなみにITバブルのときのS&P500の動きはどんな感じやったん?

上昇具合:1995年から2000年にかけて約2倍に上昇。(高値約1,500)
下落具合:ピークから2002年末にかけて約50%の調整。(安値約750)
ナスダックと比較すると、S&P500はIT以外の業種比率が高いから下落率は抑えられてるな。

確かにナスダックと比べると下落率は抑えられてはいるけど、、、
それでも株式投資って半分くらいまではいつ下がってもおかしくないってつもりでおらなあかんな。
■現在との比較

あと、忘れたらあかんのが今(2025年9月)の数字や
ナスダック総合:約21,000(バブル時高値約5,000)
S&P500:約6,500(バブル時高値約1,500)
バブル崩壊前の高値から見ても遥かに高いところにある。

ほんまや。
当時投資してた人は悲鳴を上げたやろうけど、20年を超える長期でインデックスファンドを持ってると高値で掴んでたとしても何倍にもなってるな。
■投資家としての見方

投資家はナスダックをどう活用してるん?

ナスダックを投資先とするならこんな感じかな。
- 短期投資家 → ハイテクのトレンドを見る材料
- 長期投資家 → グロース株の成長を取り込みたいときに参考
ただ、値動きの激しさを考えると「安定=S&P500」「成長=ナスダック」って住み分けが基本やな。

ナスダックの成長性は魅力的やけど、リスクも考えて自分はこれまで通りS&P500に積立投資していこうかな。
■まとめ
- ナスダックには「市場(取引所)」と「株価指数」の2つの意味がある。
- ナスダック総合=3,000社以上。ハイテク中心の代表指数。
- ナスダック100=時価総額上位100社に絞った実用的な指標、アップルやエヌビディアなど主役企業が中心。
- テクノロジー比率は60%超と偏りが大きい。
- 1971年誕生でITバブルの急騰と暴落を経験。
- S&P500よりリスクもリターンも大きい傾向。
■まぐのメモ
ナスダックは「市場」と「指数」の両方があるから、ニュースを聞くときはどっちを指してるのか意識するのが大事やな。
ナスダックはやっぱり「ハイテクの体温計」。
ナスダックは攻めのインデックス。
特にナスダック100の顔ぶれを見ると、未来をつくる会社ばっかりでワクワクする。
ただ、ITバブルの歴史を思い出すと「上がるときはすごいけど、下がるときも容赦ない」ってことを忘れたらあかんな。
S&P500にもハイテク銘柄は多く含まれてるし、自分はナスダックじゃなくてS&P500へ投資していこうと思うわ。