■日経平均株価って?

チャッピー、ニュースで「日経平均株価が上がった」とか「下がった」ってよく見るけど、そもそも「日経平均株価」って何なん?

「日経平均株価」は、日本を代表する株価指数のひとつや。
ざっくりいうと、東京証券取引所プライム市場に上場している会社の中から 225銘柄 を選んで、その株価を「平均」した数字なんやで。
■225銘柄って?

225社って具体的にどんな会社なん?

トヨタ、ソニー、ファーストリテイリング(以下ユニクロ)、ソフトバンクグループ、東京エレクトロン、三菱UFJ銀行…ほんまに日本を代表する企業が225社入ってるんや。
業種のバランスもある程度とってあって、「日本経済の顔」ってイメージやな。

ほんまや、半分どころか8割以上は聞いたことある会社さんばっかりや。
■銘柄の入れ替え

225銘柄ってずっと同じ会社なん?

いやいや、時代に合わせて入れ替えがあるで。
基本的に年1回(10月の第1営業日) に行われるんや。
ただし、上場廃止や合併・経営破綻みたいな大きな出来事があれば、臨時で入れ替えが行われることもあるで。
例えば新しい産業が伸びてきたら、その分野の企業が採用されるし、逆に業績不振や上場廃止になった会社は外されることもある。

じゃあ、日経平均採用銘柄の顔ぶれも経済の移り変わりを映してるってことやな。

せやね。最近やとITやサービス系の会社が増えたり、古い業種の一部が外れたりしてる。
つまり「日経平均=日本経済の今を切り取った顔ぶれ」って見方もできるんや。
■どうやって計算してる?

225銘柄を「平均する」って言うけど、単純に株価を足して割ってるん?

基本はそうやけど、そのままやと問題があるんや。
例えばユニクロの株価は40,000円を超えてるけど、三菱自動車は400円ちょっと。
同じ「1銘柄」でもユニクロの方が日経平均を大きく動かしてしまう。

株価が安い株と高い株で影響力が全然違うってことやな。

せやねん。
そこで「除数」っていう調整係数を使ってるんや。
株式分割とか銘柄入れ替えがあっても、日経平均の連続性が崩れないように「帳尻合わせ」するための数字やな。
ただ仕組み的に、株価の高い銘柄が強く影響する構造は残ってるんよ。
■除数って?

その除数って具体的に何してるん?

例えば、ある銘柄が株式分割して株価が半分になったら、本当は企業価値が変わってないのに、日経平均もガクッと下がってまうやん。
それを避けて、株価指数の連続性を保つための「調整用の割り算の分母」となる数字するのが除数や。

計算式とかあんの?

計算式は
新しい除数 = 新しい合計株価 ÷ 旧指数水準
って感じやけど、正直覚えんでいいで。
要は「指数の連続性を保つための調整装置」ってイメージを持ってもらえばいいよ。
なんやかんや調整して、くれていい感じにしてくれてる。
■寄与度の実例

ほんまに株価の高い銘柄が影響するんか、具体的に見てみたいな。

ちょうどええデータがあるで。
代表的な会社の日経平均への寄与度を見てみよう。
これは2025年9月2日引け時点の数字や👇
企業名 | 株価(円) | 日経平均への構成比 |
---|---|---|
ファーストリテイリング | 46,440 | 8.89% |
ソフトバンクグループ | 15,380 | 7.36% |
アドバンテスト | 10,665 | 6.81% |
東京エレクトロン | 20,335 | 4.87% |
トヨタ自動車 | 2,869 | 1.14% |
三菱UFJフィナンシャルグループ | 2,272 | 0.18% |
三菱自動車 | 406 | 0.00% |

これを見ると、ファーストリテイリング(ユニクロ)やソフトバンクグループ、そして半導体関連の東京エレクトロンやアドバンテストが日経平均を大きく動かしてるのがわかる。
一方で、トヨタみたいな世界的企業やメガバンクみたいな銘柄は寄与度が小さいんや。
中でも寄与度最下位の三菱自動車はほぼゼロ。

寄与度ほぼゼロってことは、三菱自動車の株価がどんだけ動いても日経平均への影響はほぼないってことやんな?

その理解でOK。
日経平均が上がったって言うと、日本の全部の株価が上がったみたいに聞こえるけど、実際は「日経平均への寄与度が高い株が上がった」と言うほうが正確な感じやな。

つまり「日経平均=日本株全体の動き」って思い込みすぎたら危ないってことやな。
■ニュースで注目される理由

でもなんで日経平均株価ばっかりニュースに出るん?

日経平均株価って名前が「日本経済全体の動向を大まかに映し出す重要な指標」って感じがするからな。
大まかにってことなら間違いでは無いんやけど。
あと、歴史が古い(1949年から算出)っていうのも連続性を見るにはちょうどいいんやろね。
ほんまはTOPIXの方が「日本株全体」を正しく表すんやけど、日経平均の方が圧倒的に知名度が高いんよ。

日経平均が「ユニクロ・半導体指数」って名前ならこんなに取り上げられへんやろうしなw
歴史と名前って大事やな。
■生活への影響

日経平均が上がった下がったって、自分らの生活に関係あるん?

直接お金が増えるわけちゃうけど、景気や雇用には影響あるで。
- 株価が上がる → 企業が儲かる → 給料や雇用にプラス
- 株価が下がる → 企業が投資を控える → 経済が冷える
それに「日経平均が上がってる」ってニュースが増えると、消費者心理が前向きになって経済が回りやすくなる効果もあるんや。
■長期投資家の視点

投資家としては日経平均株価をどう見たらええん?

短期トレードや先物では日経平均が重要やけど、長期投資家は「日本株全体の空気をつかむ指標」くらいでOKや。
「ユニクロが上がったから日経平均が上がった」って動きに振り回されんと、多少偏りはあるのは理解した上で、日本株全体の雰囲気を知る程度に見るのがちょうどええで。
■まとめ
- 日経平均=日本を代表する225銘柄の株価平均
- 採用銘柄は毎年10月に定期見直し、臨時の場合もある
- 株価の高い銘柄の影響が強く、ユニクロ・ソフトバンク・半導体株が動かしやすい
- 日経平均は日本株全体じゃなく、寄与度の高い銘柄に引っ張られる指数
- トヨタや三菱UFJのような大企業でも寄与度は小さい
- ニュースでよく出るのは歴史の長さとわかりやすさ
- 長期投資家は「日本株全体の雰囲気を知る指標」として活用すれば十分
■まぐのメモ
日経平均は「日本株そのもの」やと思ってたけど、実際はユニクロや半導体株の値動きで大きく動いてしまう指数やってことがわかった。
だからこそ、ニュースで日経平均が上がった下がったと聞いても「日本株全体がそう動いてる」と思い込むのは危ないな。
長期投資家としては、日経平均の細かい上下に振り回されず、全体のトレンドを掴むくらいでちょうどええと思った。