■一目均衡表って?

チャッピー、一目均衡表(いちもくきんこうひょう)って聞いたことあるけど…なんかチャートがゴチャゴチャしてて意味わからん(笑)

たしかに見た目はごちゃついとるな(笑)
でもな、これは日本発祥のテクニカル指標で、一目山人(いちもくさんじん)さんっていうペンネームの人が考えたんや。
「相場の均衡が“一目で”わかるように」ってことで一目均衡表を作り上げたんや。完成までなんと7年もかけたらしいで!

ええ〜、7年!?めっちゃ情熱注いでるやん!

せやねん。当時の新聞連載でこの指標を紹介して、そこから広まったんや。
今でも世界中のトレーダーが使ってるってすごいやろ?

ほんまやな…。
日本生まれの指標が世界で使われてるって、ちょっと誇らしいわ!
でもどこを見たらええのかわからへん…。
■5本の線ってなんなん?

一目均衡表には、5つの線があるんや(日足の場合)👇
- 転換線(9日間の中間値)
- 基準線(26日間の中間値)
- 先行スパン1(転換線と基準線の平均を26日先に描く)
- 先行スパン2(52日間の中間値を26日先に描く)
- 遅行スパン(当日の終値を26日前に描く)

数字いっぱい出てきたけど…全部日数が入ってるな。
これまで見てきた指標にはないパターンや。

せや!「時間」も重視してるのが一目均衡表の特徴や。
ちなみに、「先行スパン1」と「先行スパン2」でできるゾーンを「雲(くも)」って呼ぶで。
■雲ってどう見るの?

その「雲」って何を意味してるん?

雲はな、“価格の分厚い壁”みたいなもんや。
- ローソク足が雲の上にある → 上昇トレンド
- ローソク足が雲の下にある → 下降トレンド
- ローソク足が雲の中 → 方向感がない・もみ合い
やから、「雲を突き抜けた!」ってときが転換のサインになることがあるんや。

なるほど!雲の位置でざっくりトレンド見れるんやな。
■雲の“厚み”が意味ある?

そういや、雲がぶ厚いときと薄いときあるけど、あれって意味あるん?

あるある!雲が分厚い → 抵抗が強いってことや。
上昇トレンド中に分厚い雲を下抜けようとしたけど止められた…みたいな場面、よくあるで。
逆に雲が薄いと、トレンドが簡単に転換することもある。

ちょっとまとめてもらえる?

雲はな、ローソク足が雲の下にいるときは、雲が上値の壁=抵抗線になるし、
雲の上にいるときは、雲が下値の支え=サポートラインになるんや。
つまり、こういう感じや👇
- 上昇中で雲の上にいるとき:「下がっても雲で反発しやすい」=サポートライン(下値の支え)
- 下降中で雲の下にいるとき:「上がっても雲で止まりやすい」=抵抗線(上値の壁)
それに、雲が分厚いほど跳ね返されやすいし、雲が薄いと抜けやすいってイメージで考えたらええで!
■線のクロスも重要?

一目均衡表でも移動平均線のクロスみたいに、なんかサインってあるん?

あるで!たとえば👇
- 転換線が基準線を上抜け → 買いシグナル
- 下抜け → 売りシグナル
それに、遅行スパンって線が、ローソク足を上抜けるか下抜けるかも注目ポイントや!

シグナルが何個もあるから、ちょっと複雑やな…。

せやけど、そのぶんダマシも減るって考えたらええで!
■三役好転って?

一目均衡表で「三役好転(さんやくこうてん)」ってのも聞くけど、今まで説明してくれた事?

おっ、ええとこ突くな!
その通り「三役好転」っちゅうのは、一目均衡表で出る強い買いサインのことやで。
その「三役」っていうのはこの3つの条件を指すんや👇
三役好転の条件
項目 | 内容 | サインの意味 |
---|---|---|
① 転換線が基準線を上抜ける | 短期線が中期線を上回る | 上昇の兆し(短期的に強い) |
② 遅行スパンがローソク足を上抜ける | 現在の価格が過去より高い | 相場に勢いがある |
③ ローソク足が「雲」を上抜ける | 抵抗帯を突破した | 強い上昇トレンド入りの可能性 |

なるほど、3つの“役”がそろったら「好転」ってわけやな!

そうそう、それを“三役好転”って呼ぶんや。
逆に、下落サインが3つ重なった状態を「三役逆転(さんやくぎゃくてん)」って言うで。
■三役好転が出たら買いや!?

ってことは、三役好転が出たら買いってこと?

せやけど、ここが大事や。
「三役好転=絶対上がる」わけちゃうで!
たとえば…
- すでに株価が上がりすぎてるタイミングで出ることもある
- レンジ相場ではダマシも多い
- 他の指標が逆方向を示してることもある
やから、「出たから買いや!」やなくて、トレンドの後押しや“補助材料”として見るのがええで!
■長期投資でも見といた方がええ?

長期投資やと一目均衡表って使いにくそうやけど、どうなん?

いやいや、週足や月足で雲を見てみると、「長期トレンドの地合い確認」にはちょうどええんや。
「今って地合い強いか?下落トレンド終わりか?」とか、エントリータイミングの目安にもなるで!
■一目均衡表だけで判断していいん?

なんか線もいっぱいあるし、これだけ見て売買決めても大丈夫なんかな?

気持ちはわからんではないけど、一目均衡表だけで判断するのは危険やで!
たしかに「雲を抜けたら買いや!」とか「三役好転やからチャンス!」みたいなサインはあるけど、相場ってのは単純やないからな。

たしかに…他の指標とかニュースとかも見んとあかんよな?

その通り!
RSIやMACD、移動平均線とかの他のテクニカル指標、あとは出来高とか企業の業績、金利の動向とかも総合的に見てこそ、ええ判断ができるんや。
一目均衡表もあくまで「補助的なサインのひとつ」やと思って使うのがええで!
■まとめ
- 一目均衡表(いちもくきんこうひょう)=日本発祥のテクニカル指標で、相場のトレンド・勢い・タイミングを“ひと目で”判断するために作られた。
- 5本の線(転換線・基準線・先行スパン1/2・遅行スパン)で構成
- 「先行スパン1と2の間」が“雲”=将来のサポートライン・レジスタンスラインとして機能しやすく、相場の“ねじれ”や“厚み”が注目ポイント。
- 雲の上→上昇、下→下降、雲の中→もみ合い
- 線のクロスや遅行スパンもシグナルに
- 雲の厚みが「反発しやすさ」の目安になる
- トレンド判断に使えるサインの一つが三役好転
- 転換線が基準線を上抜ける(ゴールデンクロス的な動き)
- 遅行スパンがローソク足を上抜ける
- 現在の価格が雲より上にある
- 逆に三役逆転(売りサイン)もある
- 週足・月足で“相場の地合い”を見るのに便利
- だましのシグナルもあるので、一目均衡表「だけ」で判断するのは危険
まぐのメモ
一目均衡表って、最初は“線多すぎ!”って思ったけど、意味が分かってくると意外とおもろいな。
特に“雲”の存在感がすごくて、サポートやレジスタンス(抵抗線)として使えるってのは実感あるわ。
“先行スパン”が未来に描かれてるのもユニークやし、“相場のバランス(均衡)”をひと目で見ようっていう発想が日本人らしいと思った。
あと、三役好転(転換線↑基準線、遅行スパン↑ローソク足、ローソク足↑雲)って名前がカッコよくてつい信じたくなるけど、他の指標とあわせて確認するのがやっぱり大事やな。
見た目が派手な分、“だまし”や“出遅れサイン”にも注意せなあかん。
一目均衡表で週足・月足の雲で地合いを見る。でも一目均衡表だけで判断せず、RSIやMACD、移動平均線とかとセットで見る意識を持って使っていきたい!