■需給ってなんやろ?

チャッピー、決算とかいろいろ見てるけどさ、「需給」って言葉をよく聞くんや。
正直、何のことなん?需要と供給のことなんやろうけどちょっと詳しく教えて!

お、ええ質問やな!
需給ってのはな、シンプルに言うと「買いたい人」と「売りたい人」のバランスのことや。
株価だけじゃなくて世の中の商品の価格って結局、このバランスで決まる事が多いんや。
■業績だけじゃ決まらへんの?

え、業績が良かったらEPS(1株当たり純利益)が上がって株価は上がるんちゃうん?

長期的にはそうや。でも短期的には需給が優先されることが多いんや。
たとえば、めちゃくちゃ好決算やったとしても、決算前に株を仕込んでた投資家が利益確定で一斉に売ったら、需給は「売りが多い」状態やろ?
結果、株価は下がることもあるんや。
■ポケカで例えると?

まだちょっとピンとこんな…。なにかで例えられへん?

それならポケモンカードで考えてみよか。
「世界に10枚しかないレアなピカチュウのカード」があるとして、それを欲しい人が1万人おったらどうなると思う?

そら、値段めっちゃ跳ね上がるやろ!みんな欲しいけど、カードが足りんからな。

そういうことや!これが需給で言う「需要が供給を上回る」状態や。
逆に、同じカードが10万枚あったら?

それなら誰でも手に入るな。
っていうかみんな何枚もダブって持ってそうやから、売りたいって感じやん。
そしたら、値段は安くなるな。

そうそう。
株も同じで、買いたい人が多いと株価は上がる、売りたい人が多いと下がるっていう、超シンプルな力で動いとるんや。
■需給を動かすものって何?

なるほどな〜。でも、その「カードの枚数」や「欲しい人の数」って、株やと何が関係するん?

ええ質問やな!株の世界やと、需給を左右するのはこんなやつや:
- 信用取引の残高(信用倍率)
- 浮動株の少なさ(市場に出回ってる株の量)
- イベント(決算、株式分割、増資、TOB)
- 機関投資家の大口売買
- インデックス組み入れ
- 配当・優待の変更
- 投資家心理(期待・失望・SNSの盛り上がり・祭り相場)
このあたりが「カードの希少性」と「欲しい人の数」にあたるんやな。
■長期投資家目線やとどう見る?

割と短期投資に影響しそうな要素が多いように思うけど、長期投資やと需給ってあんまり関係ないん?

確かに、長期で見たら最終的に株価は「業績」に従って上下することが多いんや。
でもな、短期の需給で株価がガクッと下がることもあるやろ?
それを「チャンス」にできるかどうかが、長期投資家の腕の見せどころやで。

なるほど!どうせ買いたいと狙ってた銘柄なら、需給で一時的に下がったところで買えたらおいしいってことか。

そうそう。
たとえば好決算やのに、需給の偏りで一時的に売られて株価が下がった場合、「業績は問題なし=本質的な価値は変わってない」ってわかってたら、長期投資家にとってはチャンスや。
ただな、需給の悪化が長引くと、株価が戻るまで時間かかることもあるから、そこは覚悟しとかなあかんで。

逆に、需給で急に上がってるときに飛びつくのは危ないんやろ?

その通り!一時的な買いが集まってるだけやと、需給が落ち着いたら戻るからな。
せやから長期投資では「需給で焦らない」「業績の裏付けがあるか」を常に確認するのがポイントやで。
■需給って読める?

でも需給って、読めたらめっちゃ有利やん?実際、読めるん?

うーん。
市場は投資家の思惑や短期の売買でコロコロ変わるし、機関投資家の大口注文なんか、個人には読まれへん。
というか完全には読まれへんと諦めてるくらいでいいで。

じゃあ、どうしようもないんやん…。

いやいや、ヒントになる材料はあるで!
たとえば:
- 信用取引の残高(信用倍率) → 売り建て・買い建てのバランスで、どっちに偏ってるか見える
- 浮動株比率 → 市場に出回ってる株が少ないと、需給で株価が動きやすい
- イベント前後の動き → 決算、株主優待、配当権利取りのタイミングは需給が偏りやすい
- 出来高の急増 → 大口の売買や仕掛けが入ったサイン

なるほど、完全には当てられんけど、冷静になれて「今の需給バランスはどっち寄りや?」っていう目安にはなるんやな。

その通りや!
せやから短期の動きに惑わされないためにも、こういうデータをチェックしておくと落ち着けるで。
特に「信用倍率」と「浮動株」は、次回しっかり掘り下げよか!
▼まとめ
- 需給とは、株価を動かす基本の力。「買いたい人(需要)」と「売りたい人(供給)」のバランスで決まる
- 需要 > 供給 → 株価上昇、供給 > 需要 → 株価下落
- 短期では業績より需給の影響が強いこともある
- 好決算でも株価が下がるのは、需給が「売り優勢」やから
- 需給を動かす要因
– 信用取引残高(信用倍率)
– 浮動株比率(市場に出回る株の量)
– イベント(決算、株式分割、増資、TOB)
– 大口投資家の売買
‐ インデックス組み入れ
‐ 配当・優待の変更
– 投資家心理(期待・失望・SNSの盛り上がり・祭り相場) - 長期では業績が最優先。でも短期では需給に注意
- 信用倍率や浮動株を見ると“需給のクセ”がわかる
- 「決算良いのに下がった!」=需給の可能性大
- 需給悪化が長引くと戻りに時間がかかることもある
- 需給は完全には読めないけど投資戦略のヒントになる
▼まぐのメモ
需給って、正直これまで「短期投資の人が気にするもんやろ?」くらいに思ってたけど、調べてみたら長期投資でも知っといて損はないわ。
だって、好決算で株価下がったとき、前までは「なんでやねん!」ってイライラしてたけど、
「需給で売りが優勢やからしゃーないな」って思えたら、メンタルもだいぶ楽になる。
あと、需給の話をポケカで例えたら、めっちゃ腹落ちした。
「株って結局、モノの値段と一緒」ってことやな。
レアカードは価値が上がる、ありふれたカードは値段がつかん。それと同じ。
この視点を持つだけで、「株価=業績だけやない」って理解できるのがデカい。
長期目線で高配当株投資をするなら、安くなってる時に買っていくのは必要なことやから需給もチェックしとかないとあかんわ。
次は、この需給に関係する「信用倍率」や「浮動株」について掘り下げたいな。
こういうの知っとくと、決算の数字以外にもマーケットの“空気感”を読める気がする!