■ROE(自己資本利益率)って?

チャッピー、「ROE」って言葉を投資の本とかでよく見るんやけど、なんなん?

ROEはな、「Return on Equity(リターン・オン・エクイティ)」の略で、「自己資本利益率」って呼ばれる指標やねん。
要するに、株主が出したお金を企業がどれだけ効率よく使って、利益を生んでるか?ってのを表すんや。

ほ〜、それってどうやって計算するん?

式はこうやで:
ROE = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)
たとえば、自己資本が100億円あって純利益が10億円なら、ROEは10%ってことやな。
■ROEが高いとええん?

つまりROEが高い会社って、株主のお金をうまく使って稼げてるってこと?

まさにそれや!
ROEが高い=資本効率がいいってこと。経営がうまく回ってる証拠やで。
特に10%超えてたら「おっ、優秀やな!」って見られることが多いんや。

ならROEが低いとアカンってこと?

業種にもよるから一概には言えへんけど、「資本に対してあんまり稼げてない」って意味になるからROEが5%未満やと“ちょっと物足りんかも”って投資家に見られる可能性もあるな。

でもさ、ROEって高ければ高いほどええってわけやないんやろ?

せやねん。たとえば借金(負債)をめっちゃ増やして自己資本を減らせば、ROEは一時的に高くなることもあるから注意せなあかんで。
本質的に「健全に稼いでる」かを見極めることが大事やな。
■業種によってROEの“普通”は違う?

ROEってどれくらいやったら「高い」って言えるん?

業種にもよるけど、ざっくりとした目安はこんな感じや
ROE(%) | 評価のイメージ |
---|---|
15%以上 | めっちゃ高い(超優良企業) |
10~15% | 高い(効率よく稼いでる) |
5~10% | まあまあ(業種によるけど、少し物足りないと感じる人も) |
5%未満 | 低め(資本をあまり活かせてないと見なされがち) |

10%くらいが目安になるって感じやな!

例えばな、IT系や金融業は少ない資本でガッツリ稼げるからROEが高くなりやすいんや。20%超えとかも珍しないで。
逆に、不動産とかインフラ、鉄道業なんかは設備や資産が重たくて資本も多いから、ROEは5~8%でも「まあまあ優秀」って見られることが多いねん
■ROEが上がると何がええの?

ROEが高いと、なんかメリットあるん?

めっちゃあるで!
まず投資家からの評価が高まりやすくなる。ROEが高い企業は、同じ自己資本でも多くの利益を生んでるってことやからな。
結果的に株価も上がりやすい傾向があるで。

それって、前にやったPBRとかとも関係してるん?

するする!
ROEが上がると、企業価値が上がるって見られるからPBRも上がりやすい。東証が「PBR1倍割れ改善してね」って言うてるやろ?その対策のひとつがROEの向上やねん。
■ROEを上げるにはどうしたらええの?

それなら企業側はROE上げるためにどんなことしてるん?

主にこんなことやな:
- 利益を増やす(売上アップ・コスト削減など)
- 自己資本を効率的に使う(余剰資本の活用)
- 自社株買いや配当で資本を減らす(結果的に分母が小さくなる)

その辺がいい感じやと経営がうまいってそうやな。

せやで。ROEって「ただの数字」やなくて、企業の経営姿勢とか資本の使い方の“姿勢”が見える指標でもあるんや。
▼まとめ
- ROE=自己資本に対してどれだけ利益を出せてるかの指標
- 10%以上が一つの目安とされることが多い
- ROEが高い企業=経営効率が高く評価されやすい
- ROE向上は株価アップやPBR改善にもつながる可能性あり
まぐのメモ
ROEって、最初はなんか難しそうな感じがしてたけど、「自己資本=自分たちのお金」をどれだけうまく使って稼げてるか?って考えると、めっちゃシンプルやった。
しかも「株主の立場」から見たら、ROEが高いってことは「自分の出したお金をしっかり回してくれてる」ってことやもんな。これは重要やなって思った。
利益だけ見ても企業の実力って判断しにくいけど、自己資本とセットで見ると効率とか“経営のうまさ”が見えるんやな。
ただ、ROEが高くても、借金まみれで一時的に高く見えてるパターンもあるらしいし、「数字の裏側」もちゃんと見ないとあかんなとも感じたで。
あと、業種ごとに“ROEの当たり前”が違うってのも意外やった。
ITや金融は高くて当たり前、不動産や鉄道は低めが普通、みたいに見る視点を変えなあかんねんね。
今後は、「ROEが高いから買いや!」じゃなくて、なんで高いんか・持続的なんか・他の指標とセットでどうか? まで見ていけるようになりたいな。
数字だけに踊らされず、その背景も見ながら投資判断していきたいなって思った!