■PER(株価収益率)って?

チャッピー、高配当株選ぶときってPERを見るって聞くけど、そもそもPERって何なん?

ええ質問やな!
PERの英語表記は “Price Earnings Ratio”(プライス・アーニングス・レシオ) やで!
分解するとこうなるで:
Price(株価)
Earnings(利益)
Ratio(比率)
日本語では「株価収益率」っていって、株価が利益の何倍になってるかって指標で、
その会社の“株価が割高か割安か”を見るときに注目するで。
■どうやって計算するん?

ふーん、なんとなくはわかるけど…どうやって出すん?

計算式はシンプルやで:
PER = 株価 ÷ 1株あたりの純利益(EPS)
たとえば、株価が1,000円で、その会社の1株あたりの利益が100円やとすると、
PER=1,000 ÷ 100 = 10倍やな。
■PERって10倍ならどう考える?

で、PERが10倍ってことは、どういう意味になるん?

計算式から見て感覚的には、「その会社が今のペースで利益を出し続けたら、株価の元は10年で取れる」ってイメージやな。

なるほど、この場合やと10年は同じくらい利益を出すやろうと見越して今の株価になるってことか!
■PERの目安ってあるん?

PERが何倍やったら高いとか低いとか、目安ってあるん?

ざっくり言うと、日本株の平均PERは15倍前後やとされとる。
せやから…
- 10倍以下 → 割安かも?
- 15倍前後 → 平均的
- 20倍以上 → 割高かも?
…って感じで見る人が多いんや。

なるほど〜。それなら「割安」なやつに飛びついたらいいんちゃうん?

いやいや、そういうわけにもいかんのよ。
業績が悪くなりそうで株価が下がってるとか、利益が一時的に増えてるだけの「罠PER」もあるから要注意やで。

てことは、「この株ええやん!」ってPERだけで判断するのは危ないってことやな。

その通り!PERはあくまで「目安のひとつ」であって、
業績の推移、将来性、ビジネスモデルなんかも合わせて見るのが大事やで。
■PERが高い=将来の期待?

PERが高いとどうなるん?割高ってことやんな?

PERが高い=「期待されてる」ってことが多いねん。
たとえば、ある企業が今は100円しか稼いでなくても、
「来年には200円稼ぎそう」って期待があると、株価は先に上がってPERも高くなるんよ。
■PERが高すぎるとリスクも?

それなら、PERが100倍とかっていうのもありえるん?

たとえば、1株あたりの利益が100円の会社が、PER100倍で株価10,000円やとするやん?
今だけ見たら「めっちゃ割高やん!」って思うやろ?

うん、だいぶ高そうやな…

でもこの会社が毎年2倍ずつ利益を伸ばすとしたら、5年後の利益はなんと3,200円や!
- 1年後:200円
- 2年後:400円
- 3年後:800円
- 4年後:1,600円
- 5年後:3,200円

それなら、今の株価10,000円に対してPERは3倍くらいまで下がるってこと!?

そうやねん!成長企業やと「将来の利益」を織り込んで今の株価が高くてもおかしくないわけや。

なるほどな〜。PERが高くても、成長が続くなら問題ないこともあるってことか!

ただし注意せなあかんのは、その成長がホンマに実現するかどうかはわからんってとこやな。
過剰な期待が裏切られたときは、株価がガクッと落ちることもあるんやで。
■PERは“人気”のバロメーター?

なんかPERって「人気度」みたいなもんなんかな?

まさにその通りや!
PERは「利益に対して、どれだけの価格がつけられてるか」やから、
投資家がその会社にどれだけ期待してるか=人気度を示す側面もある。

つまり、PERが高い=将来を期待して人気があるってことやな?

せやで。でも人気先行やと「期待倒れ」になることもあるから注意が必要や。
■高けりゃダメ?低けりゃ安心?

結局、PERって高いほうがええの?低いほうがええの?

一概には言えんのよな。
- PERが高い=将来の成長が期待されてる(でも不確実性あり)
- PERが低い=割安に見えるけど、業績が悪化してる可能性もある
だから数字だけで判断せず、「なんでそのPERなのか」を考えるのが大事なんや。
PERは単体で見るよりも、過去の平均PERや同じ業界のPERと比べることで、その企業の“割高か割安か”がより見えてくるんやで。
▼まとめ
- PER=株価 ÷ 1株利益(EPS)
- 10倍なら「10年で元が取れる」という目安
- PERが高い=成長期待 or 人気銘柄。でもリスクも
- PERは“企業への期待感”や“人気度”を表す指標でもある
- 単純に高い/低いで判断せず、理由や背景を見ることが重要
- 過去の平均PERや同じ業界のPERと比べることで、“割高か割安か”が見えてくる
まぐのメモ
PERって「数字」やけど、そこには“期待”とか“人気”とか、投資家の気持ちがこもってるってのが面白いな。
たとえば、PERが高くても「それだけ期待されてる」って前向きに考えることもできるし、
逆に「期待が高すぎてコケたらヤバい」って慎重にもなれる。
PERの高さって、企業の実力だけやなくて“期待値”のバロメーターでもあるんやな〜って感じたわ。
「PERが低いから安心、高いから危ない」って単純に決めつけたらあかんな。
それよりも、「なんでこのPERなんやろ?」って背景を調べるクセをつけるのが大事やって気づいたわ。
“数字に現れん空気感”みたいなもんも、投資のヒントになるんやな~。
今後は「PERの数字」だけやなく、「その背景にあるストーリー」をちゃんと見ていきたいと思う!