■純利益率って?

チャッピー、この前「営業利益率」ってやつ勉強したけど、今度は「純利益率」って出てきたで。あれって何なん?

ええとこ気づいたな!
純利益率っていうのはな、「売上に対して、最終的にどれくらい利益が残ったか」を示す割合や。
式で言うとこうやで:
純利益率(%)= 当期純利益 ÷ 売上高 × 100
■営業利益率とどう違うん?

じゃあ、営業利益率と何が違うん?

営業利益率は“本業だけ”でどれだけ儲けてるかを見る指標やったやろ?
純利益率はそこからさらに、こういうもんを全部引いた“最終的なもうけ”を見るんや。
- 金融収支(借金の利息とか)
- 特別損益(資産売却とか)
- 税金

つまり、株主にとって一番リアルな数字ってことやな!

その通りや。配当や内部留保の原資にもなるから、投資家目線ではめっちゃ重要やで。
■ラーメン屋で例えると?

ちょっとややこしいな…またラーメン屋で頼むわ(笑)

OK!
こんな場合、
- 売上高:100万円
- 営業利益:10万円(本業の儲け)
- 借金の利息:1万円
- 特別修理費:2万円
- 税金:3万円
結果、最終的に残るのは4万円。
純利益率は 4万円 ÷ 100万円 = 4%やな。

なるほど〜、税金とか引いたら結構減るんやな。
■なんで重要なん?

じゃあ、営業利益率じゃなくて、純利益率だけ見といたらええんちゃうん?

それはちゃうで!
純利益率は、金融収支や特別損益の影響を受けやすいから、一時的にめっちゃ上がることもあるんや。
たとえば土地売却でドーンと利益が出たら、数字だけ見たら優秀に見えるやろ?
でも、それは一発屋やから要注意や。

本業が赤字でも、資産売って黒字ってパターンあるってことか!

そうそう!だから
- 本業の安定 → 営業利益率
- 最終的な稼ぐ力 → 純利益率 この両方を見るのが大事や。
■業種によって目安ある?

純利益率って、何%あればいいとか基準みたいなのはあるん?

これも業種で違うんや。
ざっくりやとこんな感じやな:
- 製造業:3〜5%
- 小売業:1〜3%(薄利多売やから低い)
- IT・ソフトウェア:10%超えも普通
だから、同業種で比べるんが鉄則やで。
■投資での見方

投資家目線やと、どう使うん?

高い純利益率は、「無駄が少なく、効率よく稼いでる」ってサインや。
でも、単年だけで判断せず、3年くらいの推移を見て、安定して高いかを確認すること。
あと、営業利益率とのセットで見ると「本業と最終利益のギャップ」がわかるで。

たとえば、営業利益率は高いのに純利益率が低い会社は?

金融コストが重いとか、特損出してるとか、そういう理由が見えてくるな。

やっぱり、純利益率は営業利益率とか他の指標と組み合わせると色々見えてくるって感じやな。

そうそう。
最後にこれだけは覚えといて!
「純利益率が高いから=即優良企業」じゃない
特別損益や税金でブレるし、一時的な要因を見抜くのが投資家の腕の見せどころやで!
■まとめ
- 純利益率とは 売上に対して、最終的にどれだけ利益が残ったかを示す指標
純利益率(%)= 当期純利益 ÷ 売上高 × 100 - 営業利益率との違い 営業利益率:本業の儲け 純利益率:金融収支や税金、特別損益を含めた“最終利益”
- 見る意味 配当や内部留保の原資になるため、株主視点で重要。
ただし、特別損益・税金等の一時的な要因でブレることがあるので注意! - 業種別の目安 製造業:3〜5% 小売業:1〜3% IT・ソフトウェア:10%超もあり
- 投資でのポイント ・純利益率だけでなく、営業利益率とのバランスを見る ・単年ではなく、3年平均などで安定性を確認 ・一時的な特別利益や為替差益に惑わされない
まぐのメモ
純利益率って、正直「営業利益率と何がちゃうねん?」って思ってたけど、
調べてみると、投資家目線ではこっちのほうが“リアル”な数字やな。
理由はシンプルで、
配当や内部留保の元になるのは純利益やから。
ここがしっかり出てない企業は、どんなに営業利益が良くても、結局株主に還元できへん。
高配当株を探すときも、ここが安定してるか見るのは超大事やな!
でも、注意したいのは「特別損益」や「税金」の影響。
土地売った一発屋とか、為替で得しただけで純利益率が急上昇してる企業もあるから、
単年の数字を鵜呑みにせず、過去3年くらいの推移を見て安定してるかを確認したい。
営業利益率と純利益率の両方を並べて見て、
「本業は強いけど、金融コストや税金で削られてるな」とか、
「最終利益までちゃんと残せてるか」を考えるのが、今後の投資の精度アップにつながるはず。
これ、知らんままやと「数字だけで騙される」パターンやな(笑)
次の決算からは、営業利益率と純利益率をセットで見ていこう!
ここにギャップがあるとき、その原因を決算資料で探して企業分析の精度が上げていくで!