■利益って?

チャッピー、決算書見てると「営業利益」とか「当期純利益」とか、いろんな利益が出てくるけど、そもそも利益って何なん?

ええ質問やな!
利益っちゅうのは、ざっくり言うと「売上からコストを引いて、最終的に残ったお金」のことやねん。
でも、どこまでのコストを引いたかで種類が分かれるんや。
■営業利益:本業のもうけ

なるほど。じゃあ営業利益ってなんなん?

営業利益は「本業で稼いだもうけ」や。
たとえばラーメン屋やったら、ラーメンを売って得た売上から、材料費・人件費・家賃みたいな経費を引いた残りや。

つまり、普段の商売でどれだけ稼げてるかを見る数字やな。

せや!営業利益がしっかりある会社は「本業が強い」って評価されるで。
■経常利益:本業+金融などの収支

じゃあ、経常利益って営業利益と何がちゃうん?

経常利益は、営業利益に「本業以外で毎期わりと発生するお金の動き」を足し引きしたもんや。
たとえばこんなんやで:
- 営業外収益(プラス):受取利息、持ってる株の配当金、為替差益
- 営業外費用(マイナス):借入金の利息、為替差損

なるほど、金融や投資に関するお金やな。
じゃあ、土地を売った利益とか、子会社の利益は?

ちょっとややこしいんやけど、
土地や建物の売却益、子会社株の売却益は「毎回ある取引やない」から、特別利益っていう別枠やねん。
せやから経常利益には入らんのや。

じゃあ、子会社の利益そのものは?

連結決算やと子会社の営業利益も合算されて営業利益に含まれる。
でも単体決算やと入らんで、その代わり子会社からの配当金が営業外収益に入るんや。

なるほど〜。経常利益って、ちょっと金融寄りで「日常的なプラスマイナス」って感じやな。
■当期純利益:最終的なもうけ

じゃあ、当期純利益は?

経常利益から、特別損益を足し引きして、さらに税金を引いたあとに残るのが当期純利益や!
これは配当の原資にもなる、一番“純粋な”利益やで。

つまり株主としては、ここがめっちゃ大事な数字ってことやな!

その通り!でも営業利益もしっかり見て、本業が安定してるか確認するんが鉄則や。
■たとえ話:ラーメン屋の利益

なんかややこしいな…例えない?

ほな、ラーメン屋で考えよか。
- 売上高:ラーメン100万円分売れた
- 材料費・人件費・家賃を引いた → 営業利益:30万円
- 株の配当+5万円、借金利息−2万円 → 経常利益:33万円
- 店の修理費−3万円、税金−10万円 → 当期純利益:20万円

おぉ、どこまでのお金を引いたかで利益の種類が変わるんやな!

利益の種類を理解できたら、決算の見方が一気に進化するで!
本業で稼げてるか、金融収支でバランス崩してへんか、最終的にちゃんとお金残ってるか…
こういう視点で決算見たら、投資判断の精度がグッと上がるんや!
■まとめ
- 利益には段階がある → 「どこまでのコストを引いたか」で意味が変わる
- 営業利益:本業のもうけ。ここが安定してる企業は強い
- 経常利益:本業+金融・為替など日常的な要素を含めた利益
- 当期純利益:税金や特別損益を差し引いた“最終利益”。配当の原資になる
- 特別損益は一発屋に注意 → 土地の売却や子会社の株売却など、一時的な利益で黒字になってても安心はできへん
- チェックポイント
- 営業利益がしっかり出てるか?(本業が安定してるか)
- 経常利益で為替や金融コストがどれだけ影響してるか
- 当期純利益が安定していて、配当や内部留保に回せる状態か
- 比較のコツ → 単年だけやなく、3年くらいの推移を見て「成長してるか・安定してるか」を確認する
まぐのメモ
利益って、今まで「プラスならええんちゃう?」くらいに思ってたけど、
調べてみるとどこまでのコストを引いたかで意味が全然ちゃうんやな〜って実感した。
- 営業利益を見ると、本業の強さがわかる
- 経常利益を見ると、金融収支や為替の影響まで含めた企業の“安定感”が見える
- 当期純利益は、株主として一番大事な「最終的に残るお金」やから、配当との関係も見逃せん
あと知らんかったんは、「土地売った利益や子会社の売却益は経常利益ちゃうんや!」ってこと。
ニュースで「特別利益」って言葉、前はスルーしてたけど、こういう一時的なお金やったんやなって腑に落ちた。
これからは、決算を見るときに「どの利益を見てるんか」を意識せなあかんって感じたわ。
単に「黒字やから安心」やなくて、本業・金融収支・最終利益のバランスを見て、
「この会社、ちゃんと稼ぐ力あるか?」って視点で見ていきたいな!